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2018年01月13日

怯えずに生きる

父が脳梗塞で倒れた。
母が肺がんになった。
そのどちらも予測はできなかった。

それでも、父は根っからのヘビースモーカーで
大酒のみであり、入退院を繰り返していた。

それに対して母は酒もたばこもやらない人だった。

なのに、先にこの世を去ったのは母だった。

父が脳梗塞になった時も
母が肺がんだと分かった時も、
私はそのそれぞれの遺伝子を受け継ぐ子供として怯えた。

自分もなるのではないか・・・気をつけなければ・・・
生活習慣を見直そう・・・食事を見なそう・・・
タバコは吸わない、けれどもアルコールは好んで飲む。

受動喫煙に気をつけよう・・・アルコール摂取量を減らそう。

色々と考えさせられると共に
自分の身体にも同じようなことが起こらないかと怯え続けた。

人はいつか死ぬ。
それはわかっている。

問題は、死に方と死ぬ時が分からないということ。
そのどちらもが、分からないから怯えるのだろうか?
逆に、そのどちらも知り得たとして・・・それはそれで怯えるだろう。
母がそうだったように。

母は肺がんと知らされた。
脳に転移していた。
治療を全く受けなければ2か月の命。
治療を受けても長くて1年と6カ月。

それ以上生きる確率は非情に低かった。
突きつけられた現実。
そして自分自身が肺がんが原因で他界するという事実。

治療を受けること自体が辛いことであり、
受けなければ・・・そのどちらを選択しても
それぞれに怯えることになる。

私にはそのような現実は起きていない。
起きてもいないのことに怯えるというのは
損をしている。

母がどれほど健康に気を使っていたかを知っている。
父がどれほどいい加減に生きてきたかを知っている。
そしてその結果、どうなったかも・・・

障害を持つ父を置いて他界した母と
今も半身麻痺で入所生活が続いている父。

そのどちらが幸せなのか・・・私には判断がつかない。
ただ、起きてもいない事象に怯えるのではなく
常に希望を胸に抱いて生きていたい。


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posted by satorich at 21:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 心のケア
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緊急入院した母が,非小細胞肺がん(腺癌)「ステージ4」を宣告され、1年後に他界・・・母の闘病中の記録や、がんに関することを中心に記事にしているブログです。
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