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2017年06月06日

感情と感性の移り変わり

子供の頃、病気や怪我で苦しむ以外で
一番辛いことって何だろう・・・って考えたことがある。

子供の頃だけに、設定が雑なところはご勘弁願いたい・・・。

今の自分がそのことを思うと
あの当時とは違った観点で考えることが出来る。
それもまた面白い。
同じ人間も、時が経てば考えが変わる。

でも、あの当時は、「天涯孤独」・・・と言う状況が
一番辛いと思っていた。
家族は勿論、身内は自分独りだけ。
結婚相手とも死別してしまったとしたら・・・。
そんな状況を子供ながらに想像した時
こんなに辛いことはないだろう・・・そう思った記憶がある。

今は・・・今の自分は、その限りではない・・・。

例えば、両親は健在で、愛する妻、愛するたくさんの子供に恵まれている人。
間違いなく、この家族は幸せである。
が、しかし、どうだろう・・・。

愛する人とは別れがある・・・いつか必ず。
その別れが訪れた時、言い知れぬ悲しみに包まれる。
そして、その別れは幾度となく訪れる。
その悲しみと苦しみと辛さを知った今、
何度も体験したいとは到底思えない。

しかし、天涯孤独となった場合、もうそれ以上の別れは発生しない。
そういう考えも出来る。

孤独の悲しさと寂しさ・・・幸せな人をうらやむ気持ちも理解できるが、
大家族など・・・愛する人が多ければ多いほど、
別れの・・・悲しみのリスクも多い。

愛する人との辛い別れは二度と経験したくはない。
だから、愛する人がいなければその悲しみから逃れることはできる。

でも・・・
出会いと別れは表裏一体、
どちらか一方だけでは成立しない。

母が他界して一年半近くが経つ。
感情、感性が変化していると日々感じている。

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緊急入院した母が,非小細胞肺がん(腺癌)「ステージ4」を宣告され、1年後に他界・・・母の闘病中の記録や、がんに関することを中心に記事にしているブログです。
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