2015年06月30日
奈良県 大規模な自転車専用道(京奈和自転車道)を整備
ここ最近のニュースでは6月1日の改正道交法を受けたルール違反や取り締まりに関するものが多かったが、自転車のルールを守らせるのに必要なもう一つの要素、「自転車レーン」の整備に関してはあまり報じられていなかった。
そんな中、奈良県のニュースで大規模な「自転車道を整備する」というものをみつけた。
参照元:産経ニュース
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奈良を自転車で駆け抜けよう−。県は今年度から県内を南北に縦断する全長75キロのサイクリングロードをつくる。将来的には奈良と京都、和歌山を結ぶ「京奈和自転車道」(仮称)として完成させる構想。平成27年度の補正予算に整備事業費として3100万円を計上し、今年度中に工事に着手する。
サイクリングロードは、奈良市から大和高田市、五條市など県内10市町をつなぐルート。2020(平成32)年の東京五輪までの完成を目指している。その後は京都府や和歌山県とも連携し、全長180キロの3府県縦断ルートとして整備したい考えだ。
既存の道路を活用しながら、自転車が走りやすいような舗装を施す。また、安全で沿道の景色が楽しめる場所をルートに組み入れる方針で、担当者は「景色や街ごとの表情の移り変わりなど、ダイナミックな自転車の旅を楽しんでほしい」と話している。
さらに、東京五輪を見すえ、サイクリングロードを使ったさまざまな地域活性化策も構想している。大勢の自転車での旅行者を呼び込むため、サイクリングロードを軸とした周遊観光やイベントを企画するほか、観光客が寄り道できるような支線ルートを整えることも予定している。
また、自転車利用者にとっての「道の駅」となるような休憩所の設置も検討。ルートの中間に位置する「まほろば健康パーク」(大和郡山市)を食事や休憩ができる拠点施設として、宿泊もできるような改装計画を進めている。
県ではこれまで観光地域ごとに自転車道「奈良まほろばサイク∞リング」などをつくったが、県内を縦貫する広域的なルートは整備していなかった。
担当者は「自転車で奈良を縦断する広域周遊観光を楽しみ、自転車道が旅行者と地域のふれあいの場にもなれば」としている。
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自転車専用道は大きく分けて2つあり、レジャーを目的とした郊外型の自転車レーンと都市部の車道すぐ隣りの自転車レーンの2つに分けられる。今回のものは残念ながら郊外のタイプで、都市部での自転車ルール厳守に直接貢献できるわけではないが、郊外型としては珍しい県境を(しかも3県にわたって)またいだ大規模な新設のレーンとなる。
で、実際にどのような計画なのか調べてみると次のようなPDFを見つけた。
画像のようにかなり広域タイプのサイクリングロードとなりそうで、奈良県やその近隣に住んでいる自転車乗りには嬉しいニュースだ。また、参照元本文にもあるように自転車版の「道の駅」となる休憩所を途中に整備したり、既存の「まほろば健康パーク」を食事や宿泊施設も完備した拠点施設として改装も計画されており、ただ単に道路を作るような旧来の自転車レーンとは一味違ったものとなりそうだ。
特に評価したいのは2020年の東京オリンピックを意識している点で、これにともなう東京都の自転車レーン整備が背景にもあるように思える。
全国的にも自転車レーンはとても不足しており、市民の足となるような都市型ではないが健康増進やレジャー、観光目的として使える自転車レーンの整備は歓迎できるものだ。市や県の担当者が自転車の利便性と健康増進、観光源など費用対効果をしっかりと理解して、これから全国的にも増えていくことを願いたい。
そんな中、奈良県のニュースで大規模な「自転車道を整備する」というものをみつけた。
参照元:産経ニュース
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奈良を自転車で駆け抜けよう−。県は今年度から県内を南北に縦断する全長75キロのサイクリングロードをつくる。将来的には奈良と京都、和歌山を結ぶ「京奈和自転車道」(仮称)として完成させる構想。平成27年度の補正予算に整備事業費として3100万円を計上し、今年度中に工事に着手する。
サイクリングロードは、奈良市から大和高田市、五條市など県内10市町をつなぐルート。2020(平成32)年の東京五輪までの完成を目指している。その後は京都府や和歌山県とも連携し、全長180キロの3府県縦断ルートとして整備したい考えだ。
既存の道路を活用しながら、自転車が走りやすいような舗装を施す。また、安全で沿道の景色が楽しめる場所をルートに組み入れる方針で、担当者は「景色や街ごとの表情の移り変わりなど、ダイナミックな自転車の旅を楽しんでほしい」と話している。
さらに、東京五輪を見すえ、サイクリングロードを使ったさまざまな地域活性化策も構想している。大勢の自転車での旅行者を呼び込むため、サイクリングロードを軸とした周遊観光やイベントを企画するほか、観光客が寄り道できるような支線ルートを整えることも予定している。
また、自転車利用者にとっての「道の駅」となるような休憩所の設置も検討。ルートの中間に位置する「まほろば健康パーク」(大和郡山市)を食事や休憩ができる拠点施設として、宿泊もできるような改装計画を進めている。
県ではこれまで観光地域ごとに自転車道「奈良まほろばサイク∞リング」などをつくったが、県内を縦貫する広域的なルートは整備していなかった。
担当者は「自転車で奈良を縦断する広域周遊観光を楽しみ、自転車道が旅行者と地域のふれあいの場にもなれば」としている。
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自転車専用道は大きく分けて2つあり、レジャーを目的とした郊外型の自転車レーンと都市部の車道すぐ隣りの自転車レーンの2つに分けられる。今回のものは残念ながら郊外のタイプで、都市部での自転車ルール厳守に直接貢献できるわけではないが、郊外型としては珍しい県境を(しかも3県にわたって)またいだ大規模な新設のレーンとなる。
で、実際にどのような計画なのか調べてみると次のようなPDFを見つけた。
画像のようにかなり広域タイプのサイクリングロードとなりそうで、奈良県やその近隣に住んでいる自転車乗りには嬉しいニュースだ。また、参照元本文にもあるように自転車版の「道の駅」となる休憩所を途中に整備したり、既存の「まほろば健康パーク」を食事や宿泊施設も完備した拠点施設として改装も計画されており、ただ単に道路を作るような旧来の自転車レーンとは一味違ったものとなりそうだ。
特に評価したいのは2020年の東京オリンピックを意識している点で、これにともなう東京都の自転車レーン整備が背景にもあるように思える。
全国的にも自転車レーンはとても不足しており、市民の足となるような都市型ではないが健康増進やレジャー、観光目的として使える自転車レーンの整備は歓迎できるものだ。市や県の担当者が自転車の利便性と健康増進、観光源など費用対効果をしっかりと理解して、これから全国的にも増えていくことを願いたい。
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