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2016年09月03日

映画「ゴーン・ガール」の感想…こりゃ感想かけないは。

最近、順調に映画を観れている…とは言っても家での鑑賞だけど。

なかなか劇場行けないなあ…その気になれば行けるはずなのだが。

本当に家の近くに映画館が出来て欲しい。


さて、今回は映画「ゴーン・ガール」の感想。

こちらも前日の映画「シュガー・ラッシュ」と同じくレンタルDVDでの鑑賞です。

レンタルDVDは返しに行く時にまた借りるので、1度借りると自然と映画を観るのが増えるってのはありますよね。



この予告編、完璧ですよね、まさかの「She」です。

さて、映画「ゴーン・ガール」ですが、2014年公開のデヴィッド・フィンチャー監督作品。

デヴィッド・フィンチャー監督と言ったら映画「セブン」って人が多そうだけど、

個人的には最近の映画「ソーシャル・ネットワーク」とか映画「ドラゴン・タトゥーの女」が好き。

特に映画「ドラゴン・タトゥーの女」は好きだったんだけどなあ。

興行収入が少なかったって言っても、

そんなに「こけた」って気がしないんだけど。

どうも続編はでない、出たとしても監督や俳優は変わるとか…残念。

きっとダニエル・クレイグのギャラが高いんだよ…007とか当たってるから…と、とばっちり。

映画「ドラゴン・タトゥーの女」は当時劇場でも観て、iTunes Storeでも配信された時に購入したんだけど、

その購入した後に、なんと無修正版が販売されて悔しい思いをしたのを今でも思い出す。

モザイクがあるかないかって言ったら、そりゃ無いほうが良いよ!

あの時、本気でモザイクがないバージョンのためにもう1度買おうかと迷ってました。

いや…買っておけばよかったな…今はもう無修正版は売ってないみたいだし。



そんなことはさておき、デヴィッド・フィンチャー監督の映画「ゴーン・ガール」です。

で、色々書きたいことはあるんですけど、

まさにこの映画は何も知らずに(ネタバレせずに)観た方が絶対面白いと思う。


予告編の雰囲気が最高ですが、簡単にあらずじを書くと、

ベン・アフレック演じる夫のニックとロザムンド・パイク演じる妻エイミーの夫婦の話。

周りからは羨ましがられる様な(様にみせている)夫婦の2人だが、

5回目の結婚記念日にエイミーが失踪をする。

家は壊された机や血痕などがあり、何か事件があった様子。

失踪当初は多くの人間が彼に同情し、一緒に捜索をしたりと協力的だったが、

時間が過ぎるにつれ、マスコミや周りへの対応の悪さ、ニックの不倫がバレたりなど印象が悪くなり、

やがて彼がエイミーを殺したのでは、と思われるようになる。

しかし彼は「自分は妻を殺してない」と訴えるのだが…という話。


ほんと色々書くと推測されちゃうから、まだ観てないって人は本当に観て。

これは知らない方が映画を楽しめると思う。



結局のところ、「お互い何を考えてるか分からない」ってのが夫婦だと。

映画の冒頭からニック目線のエイミーで「何を考えてるのか分からない」ってシーン。

これに尽きますよね。


ニック役のベン・アフレックですが最近ではバットマンですよ。

自分の感覚だとベン・アフレックと言ったらデアデビルなんですが、ついにバットマンになったか…と。

俳優として多くの映画に出演していますが、彼は監督業もしていて、

2012年の映画「アルゴ」ではアカデミー作品賞、ゴールデングローブ賞 監督賞までもらっている多彩な男。

…なんだけど、ビジュアルは「完璧な男」ってよりは、ちょっと抜けてる感じがする。

今回の映画「ゴーン・ガール」のニックにはピッタリだなと思った。

本当は頭の良い人なんだろうけど、なんだろうね…ベン・アフレックのあの感じは。


そしてエイミー役のロザムンド・パイクのミステリアスな雰囲気もこの映画「ゴーン・ガール」に合ってましたね。

ファーストカットで「こいつは何を考えてるのか分からん!」って見えるからね。

撮り方がうまいってのも、もちろんあるだろうけど、凄いですわ。



うーん、直接ストーリーの事を書きにくいですが、

夫婦ってもの、その前に人間ってものは、それぞれが他人であって、

何を考えてるのか、どうしたいのかそれぞれ勝手に考え動いている…と。

当たり前なんだけど、夫婦だったり友達だったり家族だったりって、

なんとなく「相手の事がわかってる気になっちゃう事」ってあるじゃないですか。

でも本当は、「何にもわかってない」んだよって事。



映画の中盤に事件の真相は分かる仕組みになっているので、

そんなに隠すことでもないのかも知れないけど、これは何も知らずに観てほしい。


なんかそれしか言ってないけど。



あとメディアによる集団心理ってあるだろうなあ。

1つの報道とかインタビューだけで全く印象が変わるってあるよね。




完璧なエイミーか…。



全然関係ないんだけどエイミーって言うと、

個人的に小林大吾の「1/8,000,000」の1曲目「エイミーと尨犬」が頭を過ぎる。

「エイミー You hear me?」


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2016年09月02日

映画「シュガー・ラッシュ」の感想…コーラにメントス。

ディズニーって凄いなって映画を観る度に思う。

今回はディズニー映画「シュガー・ラッシュ」の感想です。


レンタルDVDで日本語吹き替えでの鑑賞です。




アメリカでは2012年、日本では2013年に公開。

監督はリッチ・ムーア。

自分はあまり聞いたこと無い名前ですがテレビシリーズの「ザ・シンプソンズ」でも監督をしていたとか。

後ほど語る映画「シュガー・ラッシュ」の笑いというかユーモアは通じるところがあるかも知れない。


毎度、毎度ですがディズニー映画はクオリティ高いですよね。

別に「ディズニーだから良い」って言ってる訳じゃないんだけど、

こんなけクオリティの高い作品がいっぱいあると「ディズニー凄い」ってなってしまう。


ディズニー作品では今までも色んなモチーフが使われていて、

トイ・ストーリーならおもちゃ、ファインディング・ニモなら魚…などなど。

今回の映画「シュガー・ラッシュ」はまさかのゲームキャラクター。

ゲームキャラクターというか、世界がゲームの中。

ゲームの中っていうとちょっと誤解がありそう。

ゲームセンターの中にあるゲームの筐体とそのゲームの中の世界。

…これ、言葉にすると全く分かりませんね。


こんな複雑な設定なのに、

観てる人がすんなり受け入れられるというか理解できるように作るってのがすでに凄い。


登場キャラクター達も魅力的なキャラがいっぱいで、

主人公はドンキーコング風のキャラクターである「ラルフ」。

「フィックス・イット・フェリックス」というゲームの悪役なのだが、

本当はみんなと仲良く楽しくしたいと思っている。

しかし、悪役なのでみんなから嫌われているというか避けられているという設定。

ゲームの悪役が実は良い奴で、悪役の現状に不満がある…なんて話をよく思いつくね。

ゲームをクリアするとメダルをもらえるのだが、

同じゲームのキャラクターたちといろいろあって、

その「メダルをとってきたら認めてやる」といわれてラルフがメダルを求めて他のゲームに行く…という始まり。


その始まりの前には色んな悪役キャラクター達が会議を開いているシーンがあったりもするが、

ベガはラスボスなので分からんでもないが、ザンギエフは悪役なのだろうか。

悪役面だし、対戦でザンギエフにスクリューパイルドライバーを連発されて負けると非常にムカつくけど。

その他、クッパだったりパックマンのあいつ(名前が分からない)がいたり、

実際のゲームをやっていて観たことあるキャラクターいっぱいで嬉しくなりますね。


序盤は割りとそのゲームの世界の描写が続いていて、

今回のこの映画「シュガー・ラッシュ」は母親が一緒に観ていたのだが、

ここら辺でちょっと飽きがきてしまったようで…。

ゲームに触れてない世代にはちょっとここら辺の「サービス」が長すぎたらしい。

それぞれ世代やらなんやらで価値観は変わってくるので難しいですよね。

それでも、実際に「シュガー・ラッシュ」の世界に入ってからは面白そうに観ていたので良かった。

ただ、この「サービス」のところでもさりげに「ターボする気か!」とか、

「えっ?なに、ターボ?」みたいな要素を入れているのは良いですよね。



メダルを取るため「ヒーローズ・デューティ」というFPSゲームに入るのだが、

そこでラルフがメダルを取得しつつもうっかり「サイ・バグ」という危険なキャラを一緒に「シュガー・ラッシュ」に持ち込んでしまう。

サイ・バグってキャラクターは「食べたものの力を取り込む」という事で、

ラルフの持っていた銃を食べると銃が撃てるようになるという描写があって、

「この能力」がストーリー上でも大きな役割があるし、

話の流れでさらっとみせて説明しているのもうまいなあと思った。

わざとらしく「いかにも」って説明があるよりも、これぐらいのさらっとした説明で、

後半になって「こうなったか!」って方が良いですよね。


「シュガー・ラッシュ」の世界に入るとついにヒロインの「ヴァネロペ」が登場。

憎たらしいような、かわいいような。

ここら辺のキャラクター造形の絶妙なバランスはディズニーのノウハウですよね。

ヴァネロペはプログラムの欠陥がありゲームのキャラクターなのに、

レースに参加できない状態に不満があると。

しかし、もしヴァネロペがレースに参加しプログラムの不具合が発見されると最悪の場合、

筐体が撤去され「シュガー・ラッシュ」が無くなってしまうかもしれないから、

ヴァネロペはレースに参加させることはできないという…。


そのままストーリーを書いていきたいのですが、

何も知らずに観た方が楽しめそうなので、この辺にしておいて。


ストーリーは本当に「さすが!」としかいえない。

ほんとうまく出来てますよ。

ディズニー映画は毎回脚本に力を入れていて、

何度も何度も作り直したり変更したりするそうだけど、

この映画「シュガー・ラッシュ」ではフィル・ジョンストン、ジェニファー・リーが脚本を担当していて、

ジェニファー・リーは映画「アナと雪の女王」ではディズニー初の女性監督(共同)になったとか。

それぐらいこの映画「シュガー・ラッシュ」が認められたってことだと思うけど、

ほんと…凄いよね…凄いというかうまいよね。


色々書きたい事もありますが、さっきも書いたけど「なるほど!」ってなると思うので、

まだ観てない人のためにも詳細は書きません。


影響のないところを書いていくと、

やっぱり「コーラにメントス」は世界規模の話なんだなと。

一時期Youtubeで「コーラにメントスを入れてみた」って動画が流行っていましたが、

まさかディズニーを動かす(?)ほどのムーブメントだったとは。

最初に出てきたとき、さすがに笑ってしまった、しかも「ダイエット・コーラ」、細かい。


「ヒーローズ・デューティ」のキャラクターであるカルホーン軍曹が良いキャラしていて、

サイ・バグがシュガー・ラッシュの世界を滅ぼすって中核のストーリーの進行にもかかわりながら、

話のところどころで息抜きというか、アクセントになっている。

彼女の夫が結婚式の日にサイ・バグに殺されたって設定もうまく活かしてて、

主人公というかヒロインよりも目立ってる部分もあるが、

ヴァネロペが「子ども」ってこともあって、「彼女に出来ない役割」をしているのがカルホーン軍曹なんだろうなあ。



基本的に満足な映画ですが、少しだけ気になる点。


ちょっとネタバレ要素もあるので、まだ観てない人はここでストップを!




で、ヴァネロペが「シュガー・ラッシュ」でちゃんと使われていた人物だったってのを筐体の画で発覚して、

彼女の不具合は某敵のせいだ!ってのが分かる訳ですが、

その不具合を直すなめに彼女をレースで完走させると。

不具合のある彼女がレースを完走することで一旦リセットされる。

今更その設定に対してどうこうは言わないけど、

リセットってのはどの範囲までのリセットなのだろうか…記憶らはもちろん、世界の状態とか。

まあディズニーだからハッピーエンドになれば良いとは思うけど、

都合の良いリセット感はある。

あと、最初はプログラムの不具合による瞬間移動だと思っていたのが、実は固有の特殊能力だったみたいだけど、

…でも、ちょっとチートすぎな能力じゃね…まあ、いいんだけど。

あと本人の意思でレーサーになるって展開だが、そんな権限があるのか!

筐体に書かれていた画はレーサーの時の画なので、もともとそういう話なんじゃないのかって気がするが。




思う事が全くないって訳ではないけど、

脚本が絶妙なバランスであって、なんか納得してもいいかなって思えてしまう。

ほんと、うまく出来た映画だと思います。

あと、悪役が主人公に憧れる主人公対主人公に執着する悪役という構図も良いですよね。

ヒーローとは何を持ってヒーローなのか。

子どもは子どもの楽しみかた、大人は大人の考えができる作品。




あと、トイ・ストーリーを観たらおもちゃや人形が捨てづらくなるって気がしたが、

今回の映画「シュガー・ラッシュ」を観たらコンセント抜きづらいだろ!って思いはある。



そして、一応言及しておくと主題歌「Sugar Rush」をAKB48が歌っている。

そう言えば、ずっと観ていたAKB48のドキュメンタリー映画、新しいのは観てないなあ…。

曲自体はAKB48っぽくなくて別に聴いてて映画「シュガー・ラッシュ」のエンディングでもおかしくなかった。


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2016年09月01日

映画「サイレントヒル: リベレーション」の感想…ん?

ふいに洋画のホラーも観ないとな…と思って、

映画「サイレントヒル: リベレーション」を観た…いや、正確にはホラーではないが。


映画「サイレントヒル: リベレーション」は日本では2013年に公開。

映画「サイレントヒル」の続編にあたります。

今回の映画「サイレントヒル: リベレーション」はレンタルDVDにて鑑賞です。




監督は前作のクリストフ・ガンズ監督からマイケル・J・バセット監督に代わっています。

前作の映画「サイレントヒル」は劇場で観たのですが、あんまり詳細は覚えてなくて。

なんか仲間の女性警官が焼かれたな〜とか、なんか女の子がバリってされたな〜とかそんな断片的な記憶。

続編である映画「サイレントヒル: リベレーション」は一応話もつながっているのだけど、

観る前に前作を見直さなくてはならないほどではありませんでした。

なので映画「サイレントヒル: リベレーション」だけでも、一通りの話が分かるように作ってあります。


原作は有名はゲームでありますが、自分はやったことはありません。

どうも映画はゲーム「サイレントヒル3」が原作になっているそうです。

雰囲気が似てるゲームでは「バイトハザード」があると思うのですが、

「バイオハザード」の映画版はゲームとはかけ離れた世界に突入してますが…次回最終作との事。

どうなることやら。


最近は邦画のホラーで映画「お化け屋敷列伝 戦慄迷宮MAX」なんて観てしまったので、

今回の映画「サイレントヒル: リベレーション」は自分の中ではとてもハードルが下がっておりました。

まあ、比べちゃかわいそうですよね…予算が…予算が違いますから…。


さて、映画「サイレントヒル: リベレーション」ですが、なんだかんだ「映像はしっかり作られていた」と思います。

CGだけに限らずセットもお金かけてたし、ビジュアルはほんと合格点なんじゃないでしょうか。


しかし、映画は「1.スジ 2.ヌキ 3.ドウサ」が個人的な評価の基本。

どれだけセットやCG、俳優が頑張っていたとしてもスジ(ストーリー)がダメでは評価が上がりません。


単純なホラー映画であれば、スジの重要度は少し下がるのだけど、

今回の映画「サイレントヒル: リベレーション」は続編というこもありますし、

単純に恐がらせたり、ドキドキさせるだけじゃなくて、

ストーリーを見せることも大事になってきちゃいます。


今回はネタバレもなにもないので一通りの結末まで書いてしまおうと思いますが、

まだこの映画を観てなくて、ネタバレしなくない、話は知りたくないって方は、

ここら辺で読むのを止めてくださいね。



さて、前作の映画「サイレントヒル」で主人公ローズが必死に助けようとしていた子供のシャロンが今回の主人公。

名前をヘザーと変えて、父親のハリーと共に引越しを繰り返しながら生活をしています。

なんで引越しを繰り返しているかと言えば、某教団からヘザーが狙われており、彼女を守るため、と。


で、回想シーンで前作の主人公ローズからハリーに「娘をお願い」とシャロンを託される。

自分は戻れない、2人のうち1人しか戻せないっていう設定なのだ。

まあ…理屈は分からないけど、そういう仕組みなら仕方ないっす…。


で、戻ってきた娘にハリーが声をかけると「記憶が無い!」といきなり説明っぽいセリフ。

観てる人にはわかりやすい親切設計ですけど、いきなり「記憶が無い!」ってなかなか言わないよね。

まあ、そんなことはどうでも言いのですが、

戻ってきた娘が、実は某教団が倒そうとしている魔女アレッサの分身なんだとか。

その魔女を倒すために分身のシャロンというかヘザーが必要なんだってさ。


すったもんだで父のハリーが教団にさらわれてしまい、

家には「サイレントヒルに来い!」と血文字で書かれている。

結局あれは誰の血だったのか…そしてあの教団のマークって結構めんどくさいよね…。


実は教団の回し者だった同じ学校の転校生ヴィンセントと共にモーテルに行って、

気がつくとサイレントヒルに来てました…みたいな展開。

え〜、どういうこと〜!?

本人の「サイレントヒルに行く意思が必要」ってのは会話の中で出ていたけど、

モーテル出たらもう灰が降ってるってどういうこと〜。

すでにあのモーテルはサイレントヒルの中だったってことかな。

ヴィンセントまでさらわれたから、彼女の「サイレントヒルに行くって意思が強くなった」…ってことか。

そうなんだろう…きっと。


はい、で、ここからですよ!

やっとサイレントヒルについたら、どっかのおばさんと会話が始まって、

律儀にも色んな話をしてくれます…ここでも観てる人への親切設計。

で、闇がやってくると。

「外は危ないから建物の中に入って」って言われるのに、建物の中でもあんまり関係ない。

まあ、外はもっと危険だったってことかも知れないけど。

その時入った部屋ではマネキンの蜘蛛というか、言葉で説明するのがめんどくさい敵がいまして、

どうもつかまっちゃうとマネキンにされちゃうみたい。

その部屋で捕らえられていた女性を助けて、なんとか一緒に逃げ出すことに成功する。

ついに仲間ができた…と思ったら一瞬で彼女はドロップアウト!

なにそれ、必要だったのこのやりとりは!!

もし必要だったとしたら、「仲間が出来たと思ったのにその人が敵にやられちゃう」ってシーンでしょ。

その部屋から脱出しようとした瞬間にキャ〜ってさらわれちゃうのですが、

その後はどうなったのか誰もしらない…。

ここは、仲間ができてちょっと一緒に頑張ろうって思った人が残酷にヤラレルことで、

観てる人の絶望感というか恐怖をあおるべきじゃないのか。

そうじゃないなら、あんた何しに登場したんだ!!

…と文句がいいたくなるぐらいの雑な扱いのキャラがいました。


運が良いのか、尺の問題なのか脱出したら目的地の1つである病院前に。

都合良過ぎってのは良しとして、その病院に行く訳ですけど、

入り口とか受付的なところに「誰もいない」ってどういう事なん。

廃墟とかではなくて、一応は施設として使ってるんでしょ??

いろいろあって探していたレナード・ウルフという人物に出会う。

気がつけばその人がメタトロンの印章なるものを取り込んでバケモノ化してしまいます。

そのメタトロンの印章ってのは「本性を現す」そうなので、彼の本性はバケモノってことなのでしょうが、

あれ…ちょっとまて…確かこの人ってヴィンセントのおじいちゃんって言ってなかったけ…。

バケモノでも子作りできる…ってことか。


疑問がありつつもヘザーがノックアウトされて連れてかれてる最中に、

なんとかメタトロンの印章を体から引っこ抜くとに成功、ギャーと言って消滅。

そんな弱点なんだったら、もうちょっと用心しなさいよ。

本性を現すって言っておきながら、なんでそれが無くなったら消滅するのか謎。

せめてまた人間に戻るんだったら分かるんだけどなあ。


その病院にまたタイミングよく教団につかまり更正されようとしているヴィンセントが送りこまれる。

教団の人が担架にのせてやってくるのだけど、

なんとその教団の人達はつれてきた部屋にいるナースのバケモノにやられる。

おいおい!やられるんかい!!

ちゃんとナースのバケモノのこと分かってるんだったら、もうちょっと対策しとけよ。

音が鳴ると襲ってくるって事だから、あの教団の人が「音出すな!」って言う展開。

それでも捕まっているヴィンセントが叫んだりして教団の人達が襲われ、

ドサクサ紛れでヘザーが助け出すって流れなら頭脳プレイだけど、

この映画ではただただ教団の人の不注意でやられる…マヌケ感がハンパない。

そもそも、あのナースたちが更正させてくれるの??

どう観ても更正する要素はなさそう…普通に殺しそうだよね。


まあ色々あってついにヘザーはアレッサと対面。

どうやって戦うのかな〜と思ったら、なんか抱きしめたと思ったらアレッサ消滅!

いや、へザーとアレッサが一体化したってことなんだろうけど、どうみても消滅。

…どういうこと??

どっちの性格が残るかって、なにか理由とかあるのだろうか。

まあこれは「あとでアレッサの人格が出てくる」んだろうな…なんて思ってたら、

まさか登場しない!!

さらにクローディアと会話の中で「彼女を倒した」って発言…えっ、本当に倒したの!?


そんなこんなでクローディアがメタトロンの印章の効果でバケモノ化。

あれ…クローディアってヴィンセントの母親じゃ…じゃあやっぱりヴィンセントも…??

…と思ったけど、そういう話ではないらしい…ないんかい!!


なんか気がついたら処刑人がクローディアを倒しておしまい。

恐さの象徴であった処刑人があんな頼もしい奴になるなんて。

…てかそれでいいのか?


なんか敵を倒して無事呪いも解けたらしい。

帰ろうとしてたら父親のハリーが俺は母さん探すからサイレントヒルに残るとか言い始める。

…娘は実生活どうするんだろう。

まだ学生なのに…。



…ていう。


まあ、さっきも書いたけど「ビジュアルは結構良い」と思う。

話は…面白くはないけど…つまらないってほどでもないかな。

後半のなんじゃそりゃーってトンでも展開は冷静に観ると笑える。


…そんな感じで。



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2016年08月28日

映画「鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星」を観た感想…微妙。

先日、岩手県から仕事で帰ってきたら家では姉が「AbemaTV」を観ていた。

「Chromecast」っていつの間にかiPhoneでも利用できるようになってたのですね…知らなかった。


そして、ずっと「AmebaTV」(アメーバティービー)だと思っていたが「AbemaTV」(アベマティービー)なんですね。

まあ…なんでも良いですが。


その時はちょうど劇場版のアニメ「鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星」が始まるところだったので、

一緒に観てしまいましたが…。




という事で、今回の視聴環境は「Chromecast」を使って「AbemaTV」をテレビで観ました。


この映画「鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星」は2011年公開のアニメ映画。

原作はもう完結していますが漫画「鋼の錬金術師」で、今回は劇場版オリジナルの話。


自分の「鋼の錬金術師」に対しての知識は、姉が全巻漫画を買っていて一通り読ませてもらった程度。

アニメ版とか他の劇場版は全く観ていません。



感想の結論から先に書くと「微妙」です。

予算とかスタッフの問題とかもろもろあるでしょうが一番気になったのは劇場版なのに画がショボイ。

主人公やメインキャラクターはまだ良いのだけど、街の人とか、いわゆる「どうでも良い人」は、

本当に「どうでもよく」描かれていて、それが結構目立つんですよね。

…劇場版なのに!って思っちゃいました。

これを観た後に今話題ではありますが、新海誠監督の劇場版アニメの画の綺麗さだったり、

細田守監督の滑らかな動きとか観たらどれだけの違いがあるのか分かって逆にいいかも知れませんね。


画がショボイ…まあそれは予算やら仕方がない部分があるにしても、今回の映画「鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星」は話も残念。


一応、ストーリーとしては冒頭で刑務所から脱獄する男がおり、主人公のエドとアルが遭遇。

取り押さえようとするが男も実は錬金術師で逃げられてしまう。

その後、事件を調べていって西の街テーブルシティへと向かうが途中でキメラとの戦いに。

いろんな人の思惑がうずまく中、エドとアルは真相に近づいていく…みたいな話かな。



あんまりネタバレにはならないように書こうと思うのですが、

いちゃもんつけようと思うとネタバレになってしまうし、

きっとこの映画「鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星」を観る人は漫画やアニメのファンで、

2011年公開ですし、もう観ている人がほとんど…という気がするので、

今回はちょっとバラしていく部分もありますのでご了承を。


監督は村田和也氏。

昔から色んなアニメ作品に携わっている方ですがあんまり監督業はされてないのかな。

スタジオジブリに入社の経歴があるようですが、姉が映画を観ながら「なんかナウシカっぽい」って言ってましたが、

その影響はあるのかどうかは不明。

「負けるな!魔剣道」はすっごい懐かしいですが。



脚本は真保裕一氏。

映画「アマルフィ」とか映画「ホワイトアウト」の原作者…どっちも織田裕二ですが。

小説もいっぱい書いておりまして、アニメの脚本はどちらかというと少ない。

今回の話も、規模が難しいですが、実写とかならいける部分もある…かなあ…。

実際、話は微妙でした。

いわゆる「どんでん返し」みたなところとかも、無策って訳じゃないし盛り上げようとしてるのは分かるけど。



先ほども書いたのですが、「鋼の錬金術師」は一通り読んだ程度の知識しか無いので、

思ってることと違う部分があるかもしれませんので、そこはごめんなさい。


まず、冒頭ですね。

脱獄した男アシュレイを取り押さえようとエドとアルが動いて遭遇するわけです。

しかしアシュレイも錬金術を使う…しかも錬成陣を使わない未知の錬金術。

さすがの鋼の錬金術師も苦戦し、逃してしまうのですが、その後に警察らしき人たちがくる。

彼らはエドとアルを犯人と思って銃を向けるのですが、その後「国家錬金術師」だとドヤ顔で対応。

…まてまて、確かに偉いかも知れんけど、犯人逃がしてるんだから…格好ついてませんよ!

もうちょっと悔しい感じでも…どうせ怒られるのは警察だろうけど。


色々あってテーブルシティへ向かいます、途中でトラブル発生。

それは良いけど、キメラのあの人…なんか最後の方で「彼らの役目」みたいなのが語られるのだけど、

その目的は果たそうとしてるのかもしれないけど、さすがに無駄な犠牲を出しすぎじゃないか?

まあ、目的以外は関係ないってスタンスは別にそれでも良いんだけど、

あんなに強くてなんとでもなるんだったら、わざわざ電車に乗ってこなくてもいいんじゃね、とか思ったり。


で、まあ色々あって色んな秘密に近づく訳ですが、

レジスタンスが追っている「鮮血の星」ってのがいわゆる「賢者の石」の事で、

それを作るには多くの犠牲が必要だって話。


物語終盤にある人物の裏切りがあって、レジスタンスの2人が刺され「鮮血の星」のための血を流される。

…あれ…多くの犠牲が必要…って言ってたのに2人程度の血でなんか動いてるんだが。

動き始めてから兵士が飲み込まれたりしてるから、最終的には多くの犠牲なのかも知れないけど、

最初は2人のしかもそんなにいっぱい血は無いだろうというぐらいに血が街をめぐり始める不思議。


で、まあ色々あって、裏切った男が意外な男に倒される。

「実は俺が」みたいな感じで登場。

しかし彼は街を助けるつもりもなくてその男と戦う訳。

まあ、この展開が1つの脚本の見せ所なんだと思いますが、

「皮をはいでそれをつけたらその人の顔になるのか」って話ですよ。

「実はアイツは俺でした〜」みたいな事を言われても、それ無理だよ〜って思っちゃう。



最後の戦いは溶岩が街を飲み込む緊迫した展開…だと思うが、

結構まわりくどい方法で溶岩を止めようとする主人公たち。

爆発で崖の隙間から溶岩が流れ出すのは別にいいと思うけど、

それを塞ぐために錬金術で「手」っぽい形の岩で塞ごうとするのね。

いや、そんなんじゃなくても、いつもみたいにスッて穴を塞いだ方が早くない??



すったもんだで事件も解決するのですが、

最後に傷を治す錬金術で皮をはがれた男の顔が戻ってるのね。

「戻るんかい!!」

説明はないけど、もしかしたら「鮮血の星」の効果もあって戻ったのかもしれないが。

回復することができるなら、どんどん同じ顔作れるやん…意味はないけど。


なんかな…一番、ミステリーな部分が一番観てる人にモヤモヤを残している。


ま、原作に影響を与えずに大事にもならず終わるっていう普通な劇場版展開。

あっても、なくても本編には全く影響ないって連載アニメの劇場版の難しいところですよね。

本編で生きてる人を劇場版オリジナルで殺すわけにもいかないし、

本編より強い力を手に入れる訳にもいかないし。

「0で始まって0で終わる」のが連載アニメの劇場版ですわな。


うーん、微妙。

さすが劇場版、すげー画が綺麗!とか、

さすが劇場版、展開が壮大!とか、そんなことは全くなく。

いや、壮大ではあったか…うまく活かせてないだけで。

なんかもうちょっと…ねえ。


テレビの連載アニメを作ってるところが劇場版を作っても、

テレビアニメのクオリティから離れられないのはなんだろうなあ。


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2016年08月16日

映画「振り子」の感想…こういうのに弱い。

映画「振り子」の感想。

こちらも連日書いている映画の感想と同じく一緒にレンタルしたDVDの中の1本。

先に書いておきますけど、昨日の映画「プラチナデータ」とかすっごい細かい事に文句いってるけど、

今回はハッキリ言って「あまあま」ですからね。

観る前から意気込みが違いますから!

ご了承を…という事で映画「振り子」です。



もう説明は不要かとも思いますが、原作は芸人の鉄拳が作ったパラパラ漫画の動画「振り子」です。

オリジナルの動画はもう観ましたか?

世の中には凄い才能が溢れてますよ。


で、映画「振り子」には主要とまではいかなくても良いポジションでSKE48の松井珠理奈が出ています。

SKE推しの自分としてはそれがあったのでこの映画を観ようって思ったのもあるのですが、

その前に1つ報告をしておこうと思いまして…。

あ、SKE48の新曲「金の愛、銀の愛」発売です…推しとしては告知ぐらいしないとね。



以前、大阪にドローン検定を受けに行ったという記事を書いたのですが、

その中で、「日本橋でかわいいグラビアアイドルのポスターを見た」ってことを書きました。

ただ、道路を挟んで向こう側だったので名前とか詳細が分からなかったのだけど、

暑すぎてわざわざ見に行くことはしなかった…と。

しかし、最近になってそれが「三上悠亜」であった事が判明…SKE推しとしては触れづらい(?)案件だった。

…三上悠亜って誰でしょうね…僕はちょっと分かんない…快感スプラッシュ!


さて、こんな流れで語るのも気が引ける映画「振り子」ですが、

2015年公開の竹永典弘作品。

竹永典弘という名前に記憶がなかったのですが調べてみるとTBSの社員さんの様で、

この映画「振り子」が初の監督作品との事。

言われてみれば確かにテレビ的な演出というか映画とは違う印象のがところどころあるけど、

概ね好評ですよ…なんてったって「観る前から敷居低い」ですから。



まあ…ある程度映画を観る前に「だいたいどんな映画」ってのは分かるじゃないですか。

時には全く知らない映画を勢いで観て、映画「お化け屋敷列伝 戦慄迷宮MAX」みたいに痛い目を見る事もありますが。

ちゃんとした映画と思って観ていて、この映画「振り子」の冒頭のCGの雪なんて観たら即効文句ですよ。

映画が始まって数分って映画にのれるかどうかの大事なシーンじゃないですか。

いきなり画がしょぼいんですよ…テレビなら良いのかも知れないけど、1カット1カット本気だせよ!

…なんて言ってしまいそうですが、だってこの映画「振り子」ってあくまで企画物じゃないですか。

そんな細かいことはきっと気にしてないって分かるじゃないですか。

でも、大友監督…あなたは気にしてください!


さて、擁護してるのか落としているのか分からなくなってきましたが、

こんな事を言っていますが映画「振り子」を観て…泣いてしまいました。

いや、こういうのに本当に弱いんですよ…「記憶がなくなる」とか「誰か認識できなくなる」系のやつ。

昔テレビドラマでやっていた「救命病棟24時」のファーストシーズンで、

痴呆症のおばあちゃんが自分の夫を見ても誰か分からず、医者の江口を自分の夫だと思うって話があったのだが、

あれを観てた時のボロボロに泣いてましたからね。

いやね、「記憶がなくなる」ってこんな辛いことがあっていいのかってたまに思うんですよ。

「人生何事も経験」とかよく言うけど、結局経験って記憶じゃないですか。

ただ、経験しても何も覚えてなかったら意味が無いわけで。

つまり人生って記憶を積み重ねるってことだと思うんですよ、もちろんそれだけじゃないですが。

その記憶がなくなるってどんなけ辛いのかって事と、

さらに自分だけでなく周りはどう思えばいいんだっていう…辛いですよね。

という事で、この映画「振り子」でも、後半の必死に記憶を戻させようとしているシーンの、

夫は覚えているのに妻は何も覚えていない(反応しない)ってシーンの悲しさ。

…ベタだけど不覚にも泣いてしまったなぁ…いや弱いんですよ本当に。

赤い糸電話泣ける。


あ、まあ上映時間は100分ぐらいの長すぎない尺だし、まあ鉄拳のオリジナルにだいたい近い話なので、

映画を観るのが難しいという方はオリジナルの動画を観ていただければ。

てか、映画じゃなくてもそれで良いじゃんって思わなくもないですが、それは違う!

だって珠理奈が出てるじゃないか!!

…ちょっとだけ。

いや、もっとガッツリ出ているものと思って観たら、大事な役なのはそうだけど、

基本的には中村獅童と小西真奈美の物語。

「そうであるべき」なのでそれでいいんだけど…あ、登場時間少ないなあ…とか思ったり。

でも個人的には中村獅童は好きなんですよね…ダメ男感も今回の映画に合ってるのもあるけど、

なんか中村獅童の弱い感じの時の顔が好きなんですよね…。

他の映画ではオラオラの時があったりしますが、彼の魅力は弱い時の顔だと勝手に思っている。


小西真奈美は顔小さいよねえ…。

あんまSKE推しとして話題にしづらいけど、珠理奈とツーショットで正面向いて並んでるときに、

ちょっとこのカットは止めて〜って思いました。

いや、マジで小西真奈美の顔が小さすぎるんだって。


映画っていうよりは珠理奈を観るために観たって自分なので、

そんな真剣に映画としてどうこうって言えないのですが、

気になったとしたら青年時代と大人になった時の見栄えが変わりすぎてビックリ。

映画内で20年ぐらい経っているなら石田卓也が中村獅童に、

清水富美加が小西真奈美になってても良いのだけど…。

まあ清水富美加と小西真奈美は似て…はいないけどまあ系統は近いのかなと。

ただ石田卓也と中村獅童は別ジャンルじゃん…顔の系統が!

あと、ネタバレになるから詳しく書かないけど、

鈴木亮平が珠理奈の結婚相手なんだけど、さすがにそれは心臓強すぎるだろ。

てめ〜が…って…ねえ。


そんなこんなで多くを望まなければ…映画っていうか、

「テレビ番組の中で流れる感動再現映像の延長」って思って観れば良いんじゃないかと。

映画として観たら、バンザイしている武田鉄矢と研ナオコのツーショットのカットでフィルムを爆破しに行く気がします。

武田鉄矢の背中攻撃の時に監督を背中から刺しに行こうと思う気がします。



そして、もう少し言及するなら、

オリジナルの鉄拳の「振り子」で一番胸がギュっとなるのって、

振り子を止めようとするところじゃないのかな。

映画化にあたって、あそこをどう実写で表現するのかって1つの腕の見せ所だと思うけど、

まさかのカット…うーん。



でも泣いたのは事実。

何度も書くけど、本当にこういうのには弱い。

いや、本当に快感スプラッシュです…。

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2016年08月15日

映画「プラチナデータ」の感想…無駄が多いからダメになる。

今回は映画「プラチナデータ」の感想。


こちらも最近感想を書いている映画と同じく、

映画「青鬼 ver.2.0」を返却したときに借りたレンタルDVDの1つ。

なぜこの映画をレンタルしたかと言うと、最近劇場公開している映画「秘密 THE TOP SECRET」の監督でもあり、

以前けちょんけちょんに感想を書いた映画「るろうに剣心 伝説の最期編」の大友啓史監督の作品。

あれはたまたま酷い作品になってしまっただけなのか…他の作品も観てみようと思ってのチョイス。



という事で、映画「プラチナデータ」ですが、2013年公開の大友啓史監督作品。


最初にちょっと補足なんですけど、確かに映画「るろうに剣心 伝説の最期編」を観終わった瞬間に出た言葉が「これはヒドイ」でした。

何がひどかったかは感想を書いた記事を読んでもらえればと思うのですが、

今になって思えば、「良い作品になりえる状況を台無しにしたこと」が余計に不満だったのだろうなと。

前にも書いたのですが1作目の映画「るろうに剣心」の時は結構頑張っている、

というか漫画の実写化に関してはうまく出来てるぐらいには思っていた。

その1作目のヒットがあっての続編という事で、予算も増えて規模が大きくなっただけに、

セット含めビジュアルはカッコよくて良い部分ももちろんあったのだけど、

だったらより脚本だったり演出の細かいところをしっかりしてほしかった。

…まあ、映画「るろうに剣心 伝説の最期編」についてはこの辺にして。

言いたかったのは、作品はボコボコに言ってますが決して全くダメな監督だとは言ってないのです。


で、話を映画「プラチナデータ」に戻しまして、主演は嵐の二宮和也と豊川悦司。

二宮和也は映画「青の炎」とか映画「硫黄島からの手紙」の時に演技力を映画業界に人がベタ褒めしていて、

そんなに良いかなぁと正直リップサービスだと思っていたのですが、

最近確かに「なんらかの力」があるように見える。

それが演技がうまいのかって言われると少し違う気もするけど、「何かはある人」だと思う。

豊川悦司は何も書かなくてもいいかなと…存在感凄いですよね、いい俳優です。


映画「プラチナデータ」は東野圭吾の小説が原作。

原作は読んでないですが、ちょっと話は違うようです。


で、今回まず文句を言うとしたら予告編!!

一応この映画「プラチナデータ」はミステリーのジャンルな訳で、

物語の中で「そういう事か!」って展開は知らない方が楽しめると思うんですよ。

この映画に限らずたまにネタバレみたいなことを平気でする予告編があるんですが、

どうかと思いますよ…予告編を作る人はとりあえずそれを観て客を増やすのが目的なんだろうけど、

その客が映画を観た時に「えっ、それ予告編で言ってたじゃん」ってガッカリさせちゃダメだろと。

予告編を作った人も名前をクレジットする様にしてほしい。

良質な予告編を作ってる人はそれでもっと大作を手がけれるようになるだろうし、

ダメな予告編を作ってる人はあんまりひどいなら失業して欲しい…それぐらいの勢い。

このブログに貼り付けてある予告編はネタバレしてないバージョンのもの。

今回、他の予告編でネタバレしているためこの記事の中でもそのネタバレについては書いているので、

全くなにも知らずに映画を楽しみたいって人はここで読むのを止めて映画を観ることをオススメします!



さて、ストーリーですが、

DNAの解析技術が発達し、犯罪の検挙率、冤罪率が圧倒的に改善される仕組みが出来たと。

そのシステムの開発に携わっていた二宮和也演じる神楽だが、

システム開発に協力していた蓼科兄妹が何者かに殺され、犯人のDNAを解析すると、

なんと犯人は神楽だと判断される。

逃げる神楽とそれを追う豊川悦司演じる刑事の浅間だが、この事件には大きな陰謀があった…みたいな感じかな。


で。

でですよ。

この話において「DNAの解析技術は絶対的もの」っていうのが1つの前提なんですよ。

DNAからどんな犯人なのか、顔の容姿はもちろんのこと足の指の長さ、そして性格まで分かってしまう。

映画序盤でDNAだけで分かるわけないって言う浅間に対して、分かるんだって言い張る神楽。

…でもですよ、先ほど書いた予告編の件ね。

予告編で言ってるからネタバレだけと書いてしまいますが、神楽は実は「二重人格」なんですよ。

二重人格だからまあ全然正確が違うんですけど、さっそくDNA解析の件で矛盾してんじゃん!

まあ映画でもわりと中盤で二重人格だって分かるから壮大なネタバレでもないんだろうけど、

予告編で彼は二重人格なんだって知ってしまったら、物語が始まった瞬間からDNAだけで決められないじゃん。

…って、なると思いますよ、予告編作った人さあ、もうちょっと映画を観る人が楽しめるように配慮してよ。


そんなわけで「始まった瞬間にのれない」状況があるのですが、

さらに日本国民全員のDNAを色んな手段で採取してそれをデータ化するって描写がある。

まあそのDNAのデータベースが映画タイトルにもなっている「プラチナデータ」な訳ですが、

そのDNAの採取について、小学生とかが検診とかで強制的に取られるのは良いと思うけど、

大人ってあんまり病院行ったり献血したりしないと思うんだよね。

特に犯罪をするぐらいの年齢の人達ほどDNA採取できないと思うんだけど。

実は100年以上前からそういう計画があって、今生きている日本人はすでに採取済みなんだって言われたら、

確かに自分のDNAも知らないうちに採取されてそう…って、納得できそうだけど、

あの描写では「これじゃあ無理だろ」って早速思わせる。

原作がどうなのか分からないけど、ここは監督がもうちょっと説得力ある展開にしても良いんじゃないのか。

てか、このシステムでDNAがデータベースにでてこない「Not found」(通称NF)という存在が問題になるんだけど、

あの方法じゃあ結構の人のDNAが採取できてないだろうし、そもそも外国人犯罪に対して全く無意味じゃん。

天才科学者の神楽が自慢げにわれわれはこう呼んでます「プラチナデータ」ってキメるけど、

わりと観てる人は白目になってますがな…「問題ありすぎのシステム」だろ、これ。


ストーリーに関しても色々言いたいこともあるんだけど、

一応はミステリーだからネタバレになるのはあんまりよろしくないと思うので伏せておきます。

まあ、神楽は二重人格だって事と、予告編のキャッチコピー「この愛さえも、DNAで決まるのか」は全く関係ないって事だけ書いておきます。



で、今回この映画「プラチナデータ」を選んだ理由である大友啓史監督について、ですが、

1つの結論が出ました…それは「無駄が多い」です。

だから良い映画になる可能性があったものもダメな作品になることがあるんだよ…きっと。

今回の一番の無駄は「テロップ」です。

テロップが頻繁に出るんですよ、この映画。

普通はもうちょっと出さなくても分かるように作ると思うんだけど、

今回に関しては多すぎるし、さらにこのテロップの出し方と出る時の音が超ダサい。

サイバーな感じにしたかったんだろうけど、あれがカッコイイって思ってるならマジで微妙。

テロップを無くしただけでも、ちょっと評価上がるんじゃないだろうか。

あと、神楽が逃げて警察が追うんだけど、

結構街中だとか工場とかで神楽を追い詰めるんだけど、

何人警察がいるのか知らんけど逃げられすぎだろ。

これに関しては「神楽は天才」って設定なんだから頭を使って大勢の警察からもうまく逃げるって描写があれば納得できるけど、

ただただ逃げているだけの神楽をあんなけの人数がいる警察が捕まえられないって無能にもほどがある。

だいたい、工場の時に普通あんなけ人数がいたら、追うグループと逃げ道を塞ぐグループに分かれるんだよ。

さらっとパトカーの横とか通りすぎてんじゃん。

素人か!!

警察が、じゃなく監督が!!

観てる方が「これはない!」って思わせるのは監督としてどうでしょうか。

結構大掛かりな広い工場での逃走劇で、「画としてはダイナミック」だし悪くはないけど、

内容が全くもって微妙でしらけさせる…無駄だなぁって。

無駄と言えば、色んな装飾。

例えば研究施設の細かいディティールは雰囲気を出してて良いと思うんだけど、

映画終盤で真犯人のいるビルにいくんだけど、そこの無駄なオシャレ感。

草とか水とか…なに、なんなの…無駄なオシャレ感。

どんな仕組みの建物なの…勝手に神楽が入っていくけど鍵とかどこにあるの。

鍵と言えば、最初研究所に入るときに神楽がセキュリティを解除して浅間を案内するのだが、

それ以降は警察が勝手に出入りしてるんですけど…あのセキュリティは1回こっきりか!!

ストーリーに関係ないけど、ちょっと画的にサービスしてみました…ってのが、

観てる人にモヤモヤさせるだけなら出さなきゃ良かったじゃん、ってなってしまう。

とりあえず警察が入ってくる時は、頼まれてセキュリティを解除したスタッフが付き添いでいるって見せればいいじゃん。


…という様に無駄、無駄、無駄…と無駄が多い。

なんかもうちょっと「きちっと演出を考えたら改善できそう」なのになあ。

きっと大友啓史監督はおおざっぱなビジュアルに拘っているけど、

その大技にこだわるゆえに細かいところは気にしないって人なんだろうなあ。

そんな細かいところどうでもいいじゃん!って思う人もいるだろうし、そう思う人はそれでいいんだけど、

自分は「映画は作りもの」であるからこそ、「作り物とは感じさせない努力」が必要であって、

そういう細かいところに気をつけるべきなんじゃないかなと思う訳です。


ここ最近感想を書いた映画「お化け屋敷列伝 戦慄迷宮MAX」とか多分悲惨な予算だと思うんだけど、

それに比べて大友啓史監督って結構な予算のある映画を作ってると思うのね。

確かに予算を与えられても全く活かせない監督もいるなかで、

大友啓史監督はそれでも「お金使ってる感」は出せている、

つまり「この映画は一流の映画ですよ〜」って見せかけることが出来ているので一定の力量はあるのは間違いない。

ただ、あくまでパッと見のビジュアルであって、それがうまくハマる映画なら良いと思う。

ストーリーだとか細かいディティールは二の次で、俳優がカッコイイ、画が見栄えして良いってなる映画には良いかもね。

そう考えると映画「るろうに剣心」シリーズは向いていたのかもしれない。

映画「るろうに剣心 伝説の最期編」もパッと見のビジュアルは良かった。

もうちょっと細かいところまで気にすることができるパートナーとかいたら「映画として」良くなると思うんだけど。

ってな感じかな。

色眼鏡で見ているって言われたらそうかもしれないけど、無駄が多い監督だと思う。

「画の力は出せても、細かい演出の力はない」のかなと。



神楽がバイクで逃げるときに、免許もってて良かったねって事とあの女の人はどうやって帰るのか。

…なんて細かいところはどうでもいいんだけど、

警察にトンネルに追い詰められてバイクで突っ切ろうとして車に横から激突するんだけど、

何故かその後に車が爆発、炎上…「画は確かにハデ」だよ…でもおかしくない?

エンジンもかかってない車に横からぶつかって爆発って。

あれで爆発するなら世の中の自動車事故はどんなけ爆発するんだって…無駄な爆発シーンだなぁ。

…っていう感じで演出の1つ1つが大雑把なのを気にしてみていくとなんか笑えてくる。



最後に、これはそういう話であって監督が悪いわけじゃないんだろうけど、

映画のラストに「人を決めるのはDNAじゃない」って結論が出るんだけど、

「うん、映画が始まる前から知ってた」って思った。



あ、あと監督、音楽の使い方は下手。

大したことない状況に壮大すぎる音楽は笑える。

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2016年08月14日

映画「お化け屋敷列伝 戦慄迷宮MAX」の感想…いやいやいやいや。

今回は映画「お化け屋敷列伝 戦慄迷宮MAX」の感想。

昨日書いた映画「ストレイヤーズ・クロニクル」と同じタイミングでレンタルした1本。

やっぱ夏ですしね…ホラーの1本でも観たくなる時期ですよね。

こちらの映画「お化け屋敷列伝 戦慄迷宮MAX」は富士急ハイランドにある人気お化け屋敷を題材にした映画です。



以前、このブログでは映画「戦慄迷宮(2D)」の感想を書いたのですが、

同じお化け屋敷「戦慄迷宮」を使った映画ではありますが、全くタッチが違うものです。

…というか、この映画「お化け屋敷列伝 戦慄迷宮MAX」をどんな映画なのかあまり気にせず借りてしまったので、

観てみてビックリ…なんじゃこりゃ〜!!

お化け屋敷体感型ムービーとの事だけど、ドキュメンタリーというか、

実際にお化け屋敷「戦慄迷宮」に入った人たちの持っていたビデオカメラとか固定カメラの映像を編集して作られている。

で、お化け屋敷をある種、楽しみにしていた人達が建物に入ってみると本来のお化け屋敷とは違う恐怖に襲われる!

…って感じの展開かと思ったら、本当にお化け屋敷の説明映像なんかい!!

本編71分って書いてあるのでサクッと観れると思ったのだが、体感時間は長い。

物語じゃないからストーリーもなく、ただただお化け屋敷に入っている人のリアクションを見るだけ。

途中で一緒に入った人どうし揉めたりして人間模様を描くのかと思えば、それっぽいシーンが来たと思ったら、

特にそこを掘り下げるでもなく…これをどんな思いで観ればいいというのだろうか。

予告編がDVDに収録されていたのだが、実際にお化け屋敷の「戦慄迷宮」を体感するのと、

映画「お化け屋敷列伝 戦慄迷宮MAX」を観るのを比較した時に、この映画を観ている方が恐いと検証結果が出た!

っていうんだけど、絶対そんな事ないし。

観ている人を本当に体感させるんだったら、屋敷に入ってから一連でみせるべきだと思うのだが、

この映画「お化け屋敷列伝 戦慄迷宮MAX」では映すグループをブツブツに編集して魅せているので、

ダイジェスト映像としか思えない…見せ方も同じ方法で「ワァ!」ってのばっかり。

どうかと思いますが。


監督、脚本は若林雄介という方。

長編初監督作品のようだけど、もともと色んな映画のプロデューサーをしている人のようで、

たぶん企画の段階で無茶振りされたんじゃないかな…まあ仕事だからね。

脚本もなにもストーリーはないのだけど、色んな映画に携わっていたら、

これが面白くないって分かると思うはず。

それでもやらなきゃいけないのが仕事なんだろうなあ。


ただ、企画の段階から敗戦は濃厚だったとしても、

その中でも最大限力を尽くさなくてはいけないはず!!

今回のこの映画「お化け屋敷列伝 戦慄迷宮MAX」でいろいろやっているとは思うんですよ。

少しでも恐くなるように。

しかし、それが逆効果に作用している気がしてならない。


富士急ハイランドにある人気お化け屋敷「戦慄迷宮」で特別に閉館後に体験する参加者。

それぞれのグループで体験を始める訳だけど、

さっきも書いたけどブツブツに見せるから何がなんだか分からない。

一連で見せていたら、お化け屋敷のネタバレにもなっちゃうから難しいのかもしれないし、

ブツブツに見せるからこそ、恐いシーンを継続的にみせることが出来るのだけど、

「ワァー!」ってお化けが襲ってきて「わ〜」って逃げて次のシーン、

「ワァー!」ってお化けが襲ってきて「わ〜」って逃げて次のシーン。

まあお化け屋敷がそういうところなんだけどさ。

時々なにもないってのがはさまって一応はワンパターン化を防ごうとしているのも分かるんだけど、

結局、お化けが出ようが「ワァー!」ってお化けが襲ってきて「わ〜」って逃げて次のシーン。

観てる人ってこれで怖がるのか?

そのドンッ!ってでてきたらビックリはするけど、それって実際のお化け屋敷の恐がり方であって、

映画でそればっかりされても物理的に干渉のないエンターテイメントの映画にとってはイマイチ。


恐がらせるための演出なんだとは思うけど、

参加者の中にアイドルグループのLinQのメンバー杉本ゆさ、伊藤麻希、福山果奈がいるのだが、

彼女達には専用のカメラマンがいるようで…。

何故か彼女達が部屋に入る前に、部屋の中から撮影してる映像がある。

固定カメラならまだ分からなくはないんだけど、ちゃんとカメラワークあるしこれはプロの映像。

固定カメラと参加者の映像だけなら説得力が少しあるんだけど、

明らかにプロカメラマンの映像が入ることによって、さらに作り物感が上がってしまった。

恐がらせるために追加した映像のはずなのに、その映像のために恐さがなくなる。

…悲しいですね。


後半の見せ場として、高校生カップルが参加しているのだが、

現れたお化け達にまさか彼氏が確保される!!

あれはビックリするは…実際にあんなんだったらそりゃリタイアする。

あれ逆の立場で彼女がお化け達に捕らえられたら彼氏はどうするんだろうね。

1つ思うのはお化け屋敷のお化けってまあスタッフがやっていると思うんですが、

彼らって驚かせることはしてくるのだけど、実際に確保とかしてきた場合って、

それから逃げるためとか助けるために殴りかかったりして良いものだろうか。

一番最初の説明で「暴力は禁止」って出ていたから、手を出せない訳で、

やっぱ逃げるしか出来ないんだよなぁ…お化け屋敷のルールとしても。

その後の彼はどうなったのか気になる。

彼女役の大島美伊さんは可愛いから応援したくなったが、そりゃリタイアするよ。

でも、本当に逆じゃなくて良かったよね。


外国人カップルが終盤に救急車に余計なことをして捕らえられるんだけど、

あれはやっぱり備品には手を出さないでねってルールを破ったからスタッフに怒られたってことかな。

調子こくから〜。


…と、まあ一応の見せ場も作られていて、どうしようもない企画を映画ってものにしようと頑張ってはいる。

ただ、結果的にそれが面白くなったかどうかは別。


…面白く…ない!!



どうだろう、映画として少しでも面白くするんだったら、

外国人カップルの本物の死体みたいのにアイドルグループが遭遇して、

これ本物じゃない…これヤバイってリタイアしようってなって扉まで行くんだけど開かない。

やだ〜ってなってる中で、生き残るために先に進もうってするメンバーと動きたくないってメンバー。

いてもたってもいられなくなって動きたくないってメンバーを置いて先に2人が進んでいく。

行かないで〜みたいな声を無視して先に進む。

しばらくして1人取り残されたメンバーにお化けの間の手が…キャーって。

その叫びを聞いて2人が戻るもすでにいない。

そこでまなまな仲間割れ…あなたが先にすすもうっていうから…とか。

で、言い争っているうちに不慮の事故で相手の足とかに怪我をさせる。

そこへまたお化けが…怪我してるメンバーを置いてダッシュで逃げる。

悲鳴を無視して先へダッシュ…なんだかんだでやっと出口…ついに出た!!

そこにはもう他のメンバーや参加さがすでにいた。

で、メンバーにさっきはごめんね…って言葉をかけようとしたら、

参加者全員がお化け化していて「キャー」って悲鳴でエンドロール。

ベタだけど、こんな感じで一応のストーリーを作った方が良かったかなあ。

でも、リアルな設定だからアイドルグループのメンバーがケンカとかするのはイメージダウンになるから厳しいか。


下調べせずに観たのもいけないんだけど、

普通のホラー映画を観るつもりでこの映画「お化け屋敷列伝 戦慄迷宮MAX」を観た時のガッカリ感はMAX。

映画にするのか、本当にドキュメンタリータッチにするのか、わりきって作った方が結果的に良かったかも。


予算は本当に少ない企画なんだと思う。

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2016年08月13日

映画「ストレイヤーズ・クロニクル」の感想…邦画でよくある「急ぎなさいよ!」ってやつ。

今回は映画「ストレイヤーズ・クロニクル」の感想。

昨日感想を書いた映画「青鬼 ver.2.0」が準新作だったため、

旧作とは返却日が違って短いので一足先に返却。

…レンタルショップって返却したらついつい何か借りたくなっちゃいますよね。

しかも今なら14日も借りれるキャンペーン中だし。

何を借りようかな〜と色々見ていた中で目に止まった1つが映画「ストレイヤーズ・クロニクル」でした。



本多孝好による小説作品が原作の映画ですが、原作は読んでいません。

映画は2015年に公開され、監督を任せられたのは瀬々敬久。

瀬々敬久監督はピンク映画出身でありますが、最近ですと映画「64-ロクヨン- 前編/後編」の監督でもあります。

個人的に瀬々敬久監督の最初に観た作品はHYDEとGacktが主演の映画「MOON CHILD」。

当時劇場で観ましたが公開が2003年との事…そうですか…もう13年も経っていましたか…。

あの時はまだ山本太郎は今みたいな感じじゃなかったんだけどなあ。

…それは置いておきまして、幅広いジャンルの監督をしています。

今回の映画「ストレイヤーズ・クロニクル」を観ても、ベテランの雰囲気というか丁寧に作られていると感じる部分はある。


話としては、とある秘密結社の実験によって特殊な能力を持った子供達が作られたが、

その特殊な能力のため破綻という脳が停止する症状がでたり、寿命が短かったり、生殖機能がなかったりした。

そんな子供達が大人になった時、それぞれの思いで行動を始める…大雑把にいうとこんな感じかな。


いわゆる主人公チームとライバルチームみたいに分かれていて、

主人公チームは親が特殊なストレスを与えられ、その親から生まれてくる子供に特殊な能力をつける実験。

つまりは結構「親が大変な思いをしてる」と思うのだが、そこら辺は全く語られない。

特殊能力を使うと脳に負荷がかかり、使いすぎると先ほど書いた破綻という症状が出て時に命を落とすとか。

ライバルチームは遺伝子操作によって特殊能力をつける実験。

こちらは破綻という症状はないが、急速な細胞分裂をしているため短命…20前後で死んでしまう。

さらに生殖能力がないため、子供がつくれない。


主人公チームは研究にも立ちあっていた渡瀬という政治家の元で、特殊能力を使ったミッションをこなしている。

ライバルチームは延命の方法を探るため自分達を作った研究者のリム・シェンヤンを拉致しようとする。

主人公、岡田将生演じるスバルは渡瀬の命令でライバルチームのチームアゲハを捕獲しようとするが…。


まあ、ありがちな設定かなとも思いますが、それはそれで面白くなりそうな気がします。

しかし、主人公チームとチームアゲハが色んな葛藤を抱えながら火花を散らす…のかと思いきや、

あんまりチーム同士でバトルってのはない。

それぞれ特殊能力を持っているのだけど、戦闘向きな能力を持っている人が限られてて、

あんまりチーム同士の戦いってのは向いてなかったんだろうなあ。

とりあえず、それぞれの能力をさらっと書いてみます。


主人公、「スバル」の特殊能力は「相手の動きを先読み」する事ができる。

そのため、敵が高速で襲ってきても対応ができるし飛び降りようとする女の子を止めたりできる。

主人公チームには、成海璃子演じる沙耶、瀬戸利樹演じる隆二、清水尋也演じる良介がる。


「沙耶」は「凄い聴力」があってかすかな声や遠い場所の音を聞き分けて状況を判断できる。

成海璃子なんか久しぶりだなあ…なんで凄い聴力を持っていてデカイ音がなると耳を押さえるぐらいなのに、

楽器演奏をする部活をしているのだろうか…そんなけ音楽が好きってことかもしれないけど、

映画の尺だと説明しきれないから、ただただ自分でうるさい環境に言っているという気がしてならない。


「隆二」は「高速で移動ができる」能力があり、珍しく戦闘向き。

後ほど書きますがライバルチームにも高速で移動できる能力者がいて、

二人で何回か戦っているのですが、彼らが竹やぶで戦うとなぜか竹が切れる。


「良介」は1度見たものを映像としてストックできる記憶力。

全く戦闘向きでないし、あんまり彼の能力が活かされないのがもったいない。

チームアゲハって何?っていう説明キャラで終わってしまった感。


ライバルのチームアゲハは、染谷将太演じる学、黒島結菜演じる碧、松岡茉優演じるモモ、

高月彩良演じる静、鈴木伸之演じる壮、柳俊太郎演じるヒデの6人。

「学」は特殊なウイルスを保有していて、死んだらそのウイルスが外にでるとか…。

車椅子で超能力っていったら「プロフェッサーX」じゃないのか!?

チームリーダーなのでもっと凄い能力かと思っていたのだが、本当にそんなけ。

本気の車椅子での生活のため、全く戦闘向きでもないし…。


「碧」はなんかレーダー的な感知能力があって、見えないところのことも知ることが出来たり。

最初の登場時にその能力を使っているけど、その後全く活かされない…もったいない。

ネタバレ…でもないので書いておきますが、彼女は唯一チームアゲハの中では生殖機能があるそうな。


「モモ」は口から鉄片を飛ばす事ができる、遠距離攻撃要員。

今をときめく松岡茉優ですが、あんまりこの映画では目立たない。

まあ目出させる役でもないのですが…ちょっともったいない気もします。

あれは結局何を飛ばしているのか?

やっぱ歯の矯正の鉄??


「静」は相手の動きを封じる力とキスをすることで相手の命を奪う事ができる能力。

ちょっとトリッキーな力のため、やっぱりあんまり戦闘向きじゃない。


「壮」は先ほど書いた隆二と同じ「高速で移動できる能力」の持ち主。

早く動けるってのは便利だよね。


そして「ヒデ」は硬質化が出来る。

銃で撃たれてもへっちゃらなぐらい硬いし、爪も鋭いので近距離戦闘要員。


こんな感じのメンバー編成です。


で、さっきも書いたんですが、「メンバーの半数以上が戦闘向きじゃない」ので、

チーム同士が戦うぞ〜となっても戦えるメンバーが少ないのであんまりワクワクがない。

この能力とこの能力が戦ったらどうなるんだ…みたいな少年漫画にあるような感じはない。

それどころか、あんまりチーム同士で戦わない…そういう話だから仕方がないのだろうけど、

もったいないなあ…なんか。


例えば、同じような境遇の2チームがあったなら、

いわゆる1つは人を世界を守る、もう1つは人を世界を壊すのが正義の価値観をもっていて、

お互いに境遇も同じだから分かり合える部分もあるが、譲れない部分もあって葛藤が生まれる。

みたいな、ありがちな展開でも全然良かったのに〜。

やっぱり敵ってのは主人公の影の存在って方が盛り上がると思うんだけどなあ。

今回、わりと早い段階から敵がライバルチームじゃなくなっちゃうのでトーンダウン。


しかもその敵ってのがよくわからない。

学を殺すことで80%の人が死ぬが、20%の生き残った人が新たな世界を作るって言うんだけど、

学のウイルスというか毒で死ぬか生きるかってのは「完全に運」って描写のため、

それで生き残った人間が何を根拠に新たな世界を築くにふさわしい存在なのか不明。

えっ、なに、とりあえず人口を減らしたいだけなの??

だったらもっと別の方法でもよくね…みたいな。

しかも「学が死んだら8割の人間が死ぬ」って存在のわりに結構ほっとかれてるのが怖い。

もし、不慮の事故とか意図せずに死んでたらどうしたんだって…もうちょっと真剣に探せよ。

施設を脱走したのは良いんだけど、そんなコワイ存在なら大人は探せ!最重要人物でしょうが!!


で、漫画とか小説の映画化ってどうしても尺の問題があるから、

「何を描写して何をしないか」って考えなきゃいけないと思うんですよ。

わりとめんどくさい原作なんじゃないかと思うと、映画にするために絞っている感じはある。

ただ、全体的に長いし話としてもスッキリしないし…いや本来スッキリする映画じゃないのだろう。

そう考えると映画の内容とパッケージのデザインが乖離している。

タイトルの響きだけでジャケットデザインしてないか!?

特殊な能力を駆使したアクション映画なのかなと想像してレンタルした人は多分がっかりしている。

そういう気持ちに応えようと頑張っている部分があるだけに微妙なバランス。


長くなってしまったので気になるところをさらっと書きます。

壮が最後の力を振り絞って戦いを挑むんだけど、その時使用するあの薬はなに!?

いや、あの薬で命を削りながらも能力を出したって分かるんだけど、

そんな事が可能なら能力を抑えて寿命を延ばす薬って作れないものかな。

とりあえず説明もなく、その時だけ出てくるからあの薬に違和感。

だったら、特殊部隊に襲撃されるときに、ヒデとかがあの薬を使って、

最後に強力な力を発揮するけど、やはり命が削られて…みたいな使い方があっても良いんじゃないかな。


そして、一番気になったのが、クライマックス手前で学がさらわれるんだけど、

追うスバルに元仲間の亘が邪魔をしにくるのね。

いろいろあって元仲間の亘を殺さなくてはいけない…その状況は確かに苦しい決断だけど、

学が車でさらわれていて、このままでは多くの人の命が無くなるかも…って時に、

結構時間を使って感傷にひたるのね…いや、分かるよ、大切な仲間を手にかけたって。

でも、そうまでしても敵の計画を止めるって訳だから、さっさと追いなさいよ!!

悲しんでいる暇なんてないって!!

そして、その後仲間と合流して学を追うんだけど敵は車で逃げたのに対して、

彼らの移動手段は徒歩!!

え〜、それって何時間かかるんすか〜、しかも1人は足を引きずっているんですけど。

ちょっと無理なくない?

たまに邦画でそんな感じのありますよね…すっごい急がなきゃいけないはずなのに、

とことん感傷に浸ってたり、その移動手段で行くの!?みたいな観てる観客と登場人物たちの時間感覚の違和感。

あれ、やめてほしいわ〜。

ちなみにそんな徒歩でも結果的に間に合うという…なに、敵はやる気あるの?

自然に死ぬのを待ってるんだろうけど、結構大変だよそれって。

妻は9時間もほっとかれたとか言ってるけど、9時間後には誰かが気づいたんでしょ?

何分だったら良かったわけよ。

そして血だらけのジャケットをきた男が銃とかつきつけてたらさすがに誰か警察に通報するでしょ。

子供も遊んでる訳だし。



映画の途中で「こうするとウイルスの発生を防げる」みたいなのが観てる人にも知らせられるんだけど、

これ絶対学はこうなるじゃんって予測させるし、全くその通りになるし…うーん。


あと最後にとある人物の破綻を回復させるんだけど、

結構大切な薬を雑に扱うという…あの成分とか調べなくていいの??


そして、チームアゲハの願いである碧に対して、

誘いはしたけど彼女は一人で歩みはじめた…みたいのってそれで良いの?

ちゃんと陰ながらサポートするんならいいんだけど、

あの映画の終わり方だとじゃあ頑張ってぐらいな演出だけど…。



…っていうね。

なんかもったいないな〜。

途中で流れるゲスの極み乙女。の歌が今となっては何か笑える。

しかもちょっと内容とあってないのが切ない。

ライバルに勝つために特訓をするのは王道だと思うけど、

なんか主人公の特訓が「戦術VTRを観てるだけで強くなる」みたいな感じだから気持ちが上がらない。

もっと特訓って苦しいものじゃないのだろうか。

そして高速移動は腕立て伏せとかで強くなるものなのだろうか。



結論としては、もっと設定を活かせる映画に出来たはず。

原作がどうなのか分からないけど映画のために変えてもいいんじゃないかな。

なんでスバルが人の命を守るって動いてるのか描写不足だし、

敵の行動がさっき書いたみたいに意味不明だし。



でも、さすがというかなんというか、

この映画「ストレイヤーズ・クロニクル」は撮影がもっとも勢いのあるカメラマンの近藤龍人。

確かに雰囲気ある画づくりだった。

このブログではちょっと前に書いた映画「リアリズムの宿」の撮影もしています。

やっぱり引き画の綺麗さ、特に自然とか建物とかの入れ込み方がキッチリしてますよね。


ストレイヤーズ・クロニクル Blu-ray






2016年08月12日

映画「青鬼 ver.2.0」の感想…ダメ。

本日よりお盆休み。

急遽入った仕事の都合で休みが潰れそうだったのだが、

なんとか休める状況になった…あとは携帯が鳴らない事を祈る。


さて、今回は映画「青鬼 ver.2.0」の感想です。

昨日は映画「アメイジング・スパイダーマン2」の感想で家の近くのゲオに行ったと書きましたが、

そのついでに借りてきたのがこの映画「青鬼 ver.2.0」です。

ちなみに映画「アメイジング・スパイダーマン2」は旧作100円で14日借りれたのに対し、

映画「青鬼 ver.2.0」は準新作のため280円で一週間のレンタル。

映画を観る際の金額は映画そのもの価値には比例しないとは分かっているのだが何だかなあ。

あやうく劇場で観ようかなって思っていたタイトルでもあるので…そこはセーフ。




以前、他のサイトで映画「青鬼」についての感想を書いたのですが、

消えてしまったのがもったいないなぁ…どっかにバックアップとってないものだろうか。

とりあえず、映画「青鬼 ver.2.0」と映画「青鬼」はお互いに全く関係がない。

続編ではなく同じゲーム「青鬼」を題材にした全く別の映画。

前作よりも満足度が高いとかレンタルのパッケージに書かれていたのだが、

それは前作の満足度が低すぎたからなのだろう…あくまで相対的な評価で絶対値で満足な人はいるのか?


映画「青鬼」の感想の時に、某Youtuberが感想を言っている動画を観て、

基本的に面白くないって感想は同じなんだけど、

「自分が死んでるオチ」と「夢オチ」は今の時代やりつくされていて映画でやっただけで敗北、

という感想に対しては「それは使い方の問題」って様なことを書いた気がする。

その動画で例に出してたのが映画「シックス・センス」だけど、

自分ぐらいの歳の人ならみんな観てるかオチを知ってるだろうけど、

今時の10代とかが観てるかって言われると結構観てない、知らないって子も多いんじゃないだろうか。

そんな子たちが、そのオチで「おぉ!」ってなる事もあるだろうし、手法には罪はない。

ただ、映画「青鬼」は面白くないのは事実だし、そのオチすらもうまく使えてるとはいえない。

個人的に須賀健太をドラマ「So long! 第1夜」で好きになってるので、須賀健太だけは全力で守ろうとした…はず。

まあ、そんな事を書いたかな。


…ここまで書いてだけど、全く映画「青鬼 ver.2.0」には関係ない映画「青鬼」を振り返ってみました。


で、ここからが映画「青鬼 ver.2.0」の感想です。

映画「青鬼 ver.2.0」は前川英章監督始めての長編映画。

どんな経歴の方なのか存じ上げないのですが、今回の映画「青鬼 ver.2.0」のVFXも担当している様で、

これはあくまで推測ですが、少ない予算のため監督も出来そうでVFXができる人って理由で選ばれたのでは。

本当に監督をやりたかった人なのか?

最初に結論から書くと、この映画「青鬼 ver.2.0」は面白くない。

映画「青鬼」より面白いのか?と言われるとどっちもどっち、というのが本音。

ぴあで満足度が89%とかだそうだけど、多分嘘、もしくは奇跡的にアンケートした人が良かったか。

ストーリーというか脚本はいながわ亜美という別の方がされているので、

話がイマイチだっていうのを監督の責任にするのは気が引ける部分もあるが、

やっぱり監督という立場なら、作品の責任は全て引き受けて欲しい。

たとえ今まで監督をやったことがなくても、作品の監督をしてしまったらその作品の評価はその監督の評価。

という訳で、前川英章監督ね…ダメですよ、面白くない。


まず出演している俳優ですが、

主演は中川大志!!

あのドラマ版「プリズン・スクール」のキヨシですよ!!

個人的には好きですが、ひろし役が上手かったかというと微妙。

確かにミステリアスな役というか、元気いっぱいってキャラではないけど、

ところどころ何を言っているのか分からないぐらいボソボソって話すのは減点。

役者の問題というより演出のつけかただと思うけど。

平愛梨の妹の平祐奈が学級委員長の杏奈を演じているのだが、

彼女の役もどうかとは思うのだが、なんか無駄に存在感を放っていて、何か悪目立ちしている気がする。

あの存在感はなんかもっと別の映画で観てみたいですが。

グラビアアイドルでもある久松郁実が美香役で出ていて、おっこれはセクシー担当か!?

と期待したがそういう役でもなくて、ただただ第1犠牲者だった。

ホラー映画には少しのセクシー要素があっても良い気がするけど…今回は無しって事で。

今回の重要な役どころの卓郎には松島庄汰。

観たことあるような…と、思ったら彼は仮面ライダードライブの某敵役の1人。

映画「リアリズムの宿」と言い、仮面ライダーに出演している人は注目してしまう。

というのも、姉が仮面ライダー好きで、毎週録画してる訳です。

そしてそれを一緒に観ているので、自分は仮面ライダーのフォーゼ以降は全話観てます…という余計な情報。

いや〜、これからも頑張ってほしいですね。

そんな中、シュン役のタモト清嵐も仮面ライダーフォーゼに出ていたり…やっぱ平成の仮面ライダーは若手の登竜門か!?

基本的に「俳優がこの人だからこの映画がダメ」ってのは、よっぽど濃い役者じゃない限り無いと思うんですよ。

その俳優をうまく使うのも監督、演出の力な訳で。

キャスティングに権限はなかったとしてもそれを最大限うまく使うのが監督。

今回はそんなに濃い役者、勝手な濃い演技で映画を壊してるって人もいないので、

映画のつまらなさは俳優の責任ではない…と彼らをかばってみたりします。

まあ…さっきも書いたけど平祐奈の存在感は浮いていたが、それが作品の良し悪しとは直接関係ないし。



思うんですが、今回映画「青鬼 ver.2.0」という事で、前作よりもバージョンアップ!という訳ですよ。

つまりストーリーは全く関係ないけど、前回よりもさらに良いものをって意気込みがあるはず。

しかし、一体この映画「青鬼 ver.2.0」は前作から何を学んだというのだろうか。

個人的に前回の映画「青鬼」を観て思ったのは、こんな奇をてらった話にせずに、

単純に元のゲームを実写化した方がよっぽど怖いし面白いはずって事。

ゲームの中に入るとか、そういう設定って微妙じゃないって思ったら今回もかい!!

なに、監督をはじめこの映画「青鬼 ver.2.0」を作った人は前作を観て「これはアリだ!」って思ったの?

まあゲームの内容を実写化するには予算が足りないだろうなあとは思う。

本来、洋館のはずが明らかに家ではない建物。

それは別に良いんだけど、今回「幻の4階」ってものがあるんですが、

その4階が出現したときの外観のミスマッチ感。

もう無理やり洋館にしなくてもいいじゃん…無理だよそれ家じゃないんだもん。


突っ込みを入れて面白がるホラー映画ってのもあると思うけど、

それにしてはこの映画「青鬼 ver.2.0」は真面目にスベってる感じがして好感が持てない。

ジェイルハウスの入り口の扉がチェーンで閉じられているんだけど、

明らかに扉が閉まっていても中に進入できる程度の高さしかない。

この高さが微妙で、またげるぐらいの高さの扉だったら「これはギャグなんだ、つっこんでって事なんだ」と思うけど、

いや〜、これは…微妙な高さの扉だわ…と。

笑わせるつもりはなくて真剣にやってるんだけど間抜けな画…悲しいなあ。


まあ建物の中に入るのは物語の必然なんだけど、そこで始めるのが実況中継。

スマフォ1つで実況できる便利な世の中なのは良いんだけど、

ニコ生にしかつながらないってギャグにしか聞こえないだろ!!

結局「なんで実況はできるのか」が物語りの都合でしかない。

彼らがジェイルハウスに入り、そしてシュンのゲームで苦しめられるのがシュンへの後ろめたい気持ち、

というのはまあ分かるとしても、ニコ生につながるのは意味不明。

ニコ生のおかげでゲームと現実がリンクしてるってのが分かるって完全に物語の都合じゃね。

不思議な力でゲームへのアクセスができないってのはまあよしとして、

どうしても止めたかったらパソコンの電源落とせばいいんじゃないの??

パソコンの電源を抜きました、それでも電源が落ちません、勝手にゲームが進みます。

この描写を入れるのはお金もかからないし、「そんなけ異常事態なんだ」って観てる人が思うじゃんね。

たぶん、映画を観た人の多くが思ったと思うよ、電源抜けって。

あと今回フワッティーが登場するんだけど、倒せるんかい!!


青鬼って逃げるゲームな訳で、相手を倒せるって描写を入れるのはマズいんじゃない??

しかも物理的に倒せるのは観てる人にある種の安心感が出来てしまう気がする。

映画「DETH FOREST2」の感想も別サイトに書いたのですが、

それにもゾンビ的なやつを小刀1つで倒すシーンがあるんだけど「倒せるんかい!!」って書いた。

だったら全部倒してこうぜってなっちゃうよ…逃げなくてもいいじゃん。


それは別として、明らかにフワッティーから逃げるひろしの方向と、後から助けにくるひろしが逆から来る。

グルッと回ってきたってことで宜しいでしょうか?

しかもコンクリートの下敷きにフワッティーがなるんだけど、

その前に普通の青鬼に美香がドライバーを刺すってシーンがあって、

青い血が青鬼から出るって描写があるんだけど、

フワッティーが下敷きになるとバフッて青い煙みたいなものが出るのね。

まあフワッティーは合体もするし特殊な存在だってことでも良いんだけど、

同じ映画で色んな設定があると、なんかこの映画都合良いよなって思ってしまう。


まあ、突っ込みどころは他にもいっぱいある。

美香が逃げるために階段を駆け下りるんだけど、そんなにこの建物って階数あるんだって思ったら3階建て。

地下は秘密の入り口からなので、あんなに階段下りてたのに3階だったってことなのか…とか。

幻の4階へ行くための鍵を手にいれるシーンで、どう観てもはめるパネルの大きさがマッチしていなかったり。

打ち込む数字の順番はどうでもいいのかって思ったり。

学級委員長に「行こう!」とか言うけど、彼女が行く意味が全くないし、

さらにリセットされたはずなのにシュンと学級委員長はなぜリセットされないの…とかとか。


まあ…結果的に都合の良い展開かつ、恐くもないし、面白くもない映画になってしまった。


予算の都合で色々やりたくても出来ないのはわかるけど、もうちょっとアイデアでなんとか出来るんじゃないのか。

逆にちゃんと描いたら凄いお金がかかることもゲームの画面でごまかしたってのは、あんま良いアイデアとは言えない。


ホラー映画でよくある、「原因は人の心の弱さ」みたいな展開は良いと思うけど、

この映画「青鬼 ver.2.0」に対してはそういうメンタル的な恐さじゃなくて、

単純に理由もなくモンスター的な存在に物理的に襲われるって方が向いていると思うんだよなあ。

人間関係とかはオマケで、単純に脱出ゲームの映画「青鬼」が観てみたいなあ。


なんか…残念。



そして2017年にはアニメ版の映画「青鬼」がやるそうですが、きっとそっちの方が面白いだろうなあ。

予算がない、勝算がないなら無駄に実写化しない…それが良いと思う。

ちなみにちょこっとふれた映画「DETH FOREST」シリーズは一周して面白いシリーズだと思う。

真面目に観たらダメだけどね。


青鬼 ver.2.0 スペシャル・エディション [Blu-ray]








2016年08月11日

映画「アメイジング・スパイダーマン2」を観た感想…立ち向かう姿にウルッと。

昨日は映画「アメイジング・スパイダーマン」の感想を書いたのですが、

これはこの勢いで映画「アメイジング・スパイダーマン2」を観ておこう、と思いました。

間髪いれずに続きで観れるってのは良いですね。

劇場とかで観るのとはちょっと感想が変わるかも知れません。

…という事で、映画「アメイジング・スパイダーマン2」の感想です。



昨日に引き続きなので、あまり説明はしなくて良いかと思いますが、

映画「(500)日のサマー」の監督でもあるマーク・ウェブが今回も引き続き監督しています。

前作の映画「アメイジング・スパイダーマン」の時に叔父の死というか、

携帯に残っていた留守番電話の使い方についてちょこっと書きましたが、

監督の得意技なんでしょうね…映画途中では最後まで語られないことが映画終盤でもう1度使われ、

そこで途中までしか語られていなかった話の全体が分かる…という展開。

悪いわけではないし、うまく使われているとも思うんだけど、

連続して観ると「この展開って前のと同じじゃん」って思ってしまったり。

あんまりちゃんと書くとネタバレになってしまうので書きませんが。


そうそう、話が前後してしまったのですが、

昨日書いた映画「アメイジング・スパイダーマン」は「dTV」で鑑賞。

今回も映画「アメイジング・スパイダーマン2」も「dTV」で…と思ったのですが、

なんと現在「dTV」で映画「アメイジング・スパイダーマン2」を観ようとした場合、

月々の料金とは別に標準画質で300円、HD画質なら400円かかるとの事でした。

月々定額500円は確かに他の動画配信サービスと比べても安いのだけど、

観たいな〜って思った映画が別途料金がかかるってのを見るとテンション下がる。

例えば、最新作とかでレンタルショップでも借りれないタイトルなら仕方がないかなとも思うんだけど、

2014年公開の映画「アメイジング・スパイダーマン2」ですよ!?

なんで未だに別途料金がかかるのか納得がいかない。

作品数No.1とか言ってるけど有料タイトルが増えてもあんま嬉しくないです。

…という事で、今回は家の近くのゲオでDVDをレンタルしてきました。

もちろん旧作で100円、しかもお盆のキャンペーンみたいで14日も借りれるとか。

即日観てるけどね。

全く映画とは関係ないけど、ゲオに車で向かっている途中で、

ふと信号無視をして進んでいた事に気づいた時に「あっ!」って声が出た。

幸い車がいなかったので事故にならずにすんだが、あれは完全に赤信号だった…。

無事で良かったというのと、人間急なピンチのときには声が出るってのが分かった。

映画でよく独り言みたいなシーンがある時に、一人でいる時にこんなこと言わないよなあって思うのだが、

「あっ!」って言葉は出る!!

そしてゲオの帰りにはコンビニに寄ったのだが、こんな真夏なのに肉まんがすでに売っていた。

もう肉まん??

その時、ふと夏の時期にランドセルが売れるって話題を思い出した…きっと関係ないな。


さて、話題を映画「アメイジング・スパイダーマン2」に戻しまして、

監督から俳優まで基本前作の引継ぎ…これは嬉しいですよね。

たまにちゃんとした続編なのに俳優が変わっている作品があるけど、なんか残念な気持ちになってしまう。

今回のスパイダーマンもアンドリュー・ガーフィールドが演じています!

見慣れたという気もするけど、やっぱスパイダーマンはトビーだよなぁ…とか正直思います。

なんだろうね…アンドリュー・ガーフィールドってあんまりヒーロー面じゃない様な気がした。

カッコ悪い訳じゃないんだけどちょっと面が…主役顔じゃないというか。

そしてヒロインのエマ・ストーン演じるグウェン・ステイシーですが、

映画のスパイダーマンのヒロインはごつくないといけない制約でもあるのだろうか。

いや、そこまで言うほどごつい訳じゃないんだけど、キルスティン・ダンストの影響だろうか。

なんかそう思わせる何かがスパイダーマンのヒロインにはある。

今回の敵役であるエレクトロを演じるのはジェイミー・フォックス。

映画「コラテラル」好きだったなぁ…そう言えば映画「コラテラル」の役名も「マックス」だ!!

冴えないって設定は通じる部分もあるが、まあ…関係ないだろう。

ただ、映画が始まってしばらくするとエレクトロになってしまうためほぼCGでの主演になってしまう。

そしてもう1人の敵役、グリーンゴブリンを演じるのがデイン・デハーン。

そう映画「クロニクル」のアンドリューですよ!

パッと見た瞬間に「あっ、この人はダークサイドの人だ」と思わせる何かがある。

あの目の青の輝きがただ物じゃない感じを出してますよねぇ。

ガタイが良い訳じゃないのに、こいつはヤバイって感じはあの目が原因だと思います。

いいですね。


今回、映画の始まりがピーター・パーカーの両親の死のシーンから。

続きで観てるから、より「あそこの時はここシーンか」みたいな印象を受けました。

映画「アメイジング・スパイダーマン2」から観るって人がいるのかどうかわかりませんが、

もしこの「2」から入った人にはピーター・パーカーの生い立ちの説明が出来、

「1」から観てる人にとってはそこの深堀ができるといううまい作りだと思う。

ただ、映画「アメイジング・スパイダーマン」の終盤でグウェン・ステイシーの父と約束をして、

ラストでは「守れない約束もある」ってなったのに、

今回は結局まだその約束についてウダウダっとしている。

なんだよ…前回でその問題は吹っ切ったんじゃないのかよ!

…と、映画序盤の進め方はなんとなくテンポが悪い気がする。

ただ、市民を助けながら、それが敵になってしまうマックスとの出会いだったりとか、

スムーズに描いてる部分もあるんだけどなあ。

そしてマックスについては結構可愛そうな奴で、最後まで救いがない。

まあ、ある種の異常者だったという事で…根は良い奴な気もするが…救う必要はないのかな。


何よりもデイン・デハーンは良い味出してますよね。

もうさっさと血を渡せばいいじゃんとか思っちゃったりもしますが、

あれは結局特殊スーツが治療をするから毒を打ち込んでも生きていたと考えると、

毒を打ち込まなくてもあのスーツの技術で生きれないものだろうかと思ってしまったり。


前回もそうですがやっぱ「正しくお金が使われている」のは観ていて嬉しいですよね。

CGも派手だし、エキストラもいっぱい、これだけでも上がりますよね。

今回ちょっと残念だったなぁってところを書くとすれば、

エレクトロがあんな感じの敵なので、戦うシーンがずっと飛び回ってるだけになってしまってる気が。

そもそも電気ウナギ的なものに噛まれたのが原因っぽいんだけど、

そんな強力な能力はさすがに…って思ってしまうが。

設定があんな感じだとちゃんと戦うって映像は撮るの難しいよ。

しかもリザードマンは定期的に薬を打たないといけないと不安定な状態だったが、

エレクトロは安定しすぎだし、最強すぎるだろ。


グリーン・ゴブリン戦は最終的に室内というか建物内に入っての戦いになってしまったため、

ダイナミックな戦いではない…というか戦いはどっちかというとおまけな感じか。

その戦いで衝撃的な展開がありスパイダーマンが一線を退くのだが、

物語の一番最後に、そのスパイダーマンが戻ってくるというシーンがあるのですが、

そこが感動しました。

詳しく言いたいけど、何も知らずにあそこは観て欲しいなあ。


やっぱヒーローってのは困難だったり逆境だったり何かに立ち向かう心なんだと思う。

あのシーンだけでも観る価値はある!


さてさて、この映画「アメイジング・スパイダーマン2」ですが、

もともとは続編も作られる予定だったため、謎だったり次回作への伏線みたいなものがあるのですが、

残念ながらあまり売り上げが良くなかったらしく、打ち切りになってしまったそうで。

今も進行中の大ヒットシリーズ「アベンジャーズ」にもスパイダーマンが加入するのですが、

そのスパイダーマンのために、またまた新たにリブートをするそうです。

個人的には映画「アメイジング・スパイダーマン2」は悪くない出来だと思うし、

せっかくいろいろ伏線だしたんだから「3」も出して欲しかったなぁと。

まあ、結果がでなければ打ち切り。


先日、野球で応援している中日ドラゴンズの谷繁監督が事実上の解任になりました。

なんとなくそのことが頭によぎりました。

確かに現状最下位なんだけど、谷繁監督がシーズン途中で辞めてしまったのは切ないなあと思う。

ドラゴンズ選手には今は絶望的な状況ではあるけど、立ち向かって欲しいなあ。


アメイジング・スパイダーマン2TM(初回限定版) [Blu-ray]








プロフィール
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マツゥオコアトル
思いついた事を羅列。 映画「DETH FOREST 恐怖の森2」みたいなくだらない映画が凄い好き。 映画の感想は基本的にネタバレなしを心掛けています。
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