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2016年10月02日

映画「時をかける少女(2010年版)」の感想…良い映画だと思うけども。

ずっと見直そう、見直そうと思っていましたが、

やっと観る事が出来ました、映画「時をかける少女(2010年版)」!!

という事で、今回は映画「時をかける少女(2010年版)」の感想です。

今回はレンタルDVDでの鑑賞です。




今までに映画「時をかける少女」の感想を書いてきまして、ついに今出ている映画版の最後の感想です。


映画「時をかける少女(1983年版)」映画「時をかける少女(1997年版)」映画「時をかける少女(細田守版)」

それぞれの感想は各ページにて。


さて、今回の映画「時をかける少女(2010年版)」は谷口正晃監督の2010年公開作品。

基本的には映画「時をかける少女(1983年版)」や映画「時をかける少女(1997年版)」の、

いわゆる筒井康隆の小説版「時をかける少女」のストーリーの後日談にあたる。

が、大体の話の流れのつながりというか、整合性が取れてない部分も出てくるので、

なんとなくの話の別ものストーリーという感じに観る方がいいかなと。

まあ、角川春樹監督の映画「時をかける少女(1997年版)」はあそこで完結しちゃってるからね。

「時をかける少女」で角川春樹版を最初に浮かべる人は少ないと思いますが、

映画としての評価よりも、あれをどうしても作りたくて、そして作ったという角川春樹の「想い」は相当だと思う。

今の世の中で一番人気はアニメーション映画である映画「時をかける少女(細田守版)」だと思いますが、

細田守版では芳山和子は絵の修復師なので、全くの別世界。

まだ映画「時をかける少女(2010年版)」を観てないって人は、もし過去の映画版を観ていないのであれば、

とりあえずは大林宣彦版の映画「時をかける少女(1983年版)」は観ておくか、小説版「時をかける少女」は読んでおいた方がいいのかなと。


さて、映画「時をかける少女(2010年版)」は先ほどからも書いてますが、筒井康隆の小説版「時をかける少女」の主人公である芳山和子、その娘である芳山あかりが主人公の話。

小さい頃に父親が出て行ってしまったため母親1人に育てられたあかり。

あかりが大学に合格したのも束の間、母親である和子が交通事故にあってしまう。

病室で意識を取り戻すも、朦朧とする和子は「会いにいかなきゃ」とベッドから起きようとする。

必死に止めるあかりは和子の変わりに「フカマチカズオ」という人物に会い行き伝言を伝えることに。

しかし会いに行く場所は「1972年の4月」…和子に言われたまま研究室の薬を飲んで強く念じたが、

とっさに強く念じた時間が「1974年の2月」だったため、1974年の2月にタイムリープしてしまう。

予定の時よりも2年後だったためか、なかなか「フカマチカズオ」という人物を知る人がいない。

たまたまタイムリープ先で出会った映画監督を目指す溝呂木涼太と共に「フカマチカズオ」を探し始めるのだが…とうい話。


主演のあかりを演じるのは、映画「時をかける少女(細田守版)」でも声優をした仲里依紗。

映画とは全然関係ないけど、仲里依紗みたいなちょっとキツめな感じの顔、好きなんですよね。

…と、個人的な好みを挟みつつ。

仲里依紗ってちょっと元SKEの佐藤聖羅と似てますよね…目の感じとか…うん、完全に個人的好み。

キャラクターとしてはアニメ版の主人公に近い様な、おちゃらけたというか活発な女の子。

あの和子からこんな娘が産まれるのか…と思ったら、和子もなんかイメージが変わっていた…、

というのはまた後ほど触れようと思います。

まあ、とりあえず仲里依紗はキレイだったからいっか…。

でも、ただのビジュアルだけの話じゃなくて、表情と仕草とかも良かったと思います。


あかりを助けてくれる溝呂木涼太役は中尾明慶。

このブログでは映画「闇金ウシジマ君 Part2」でもちょこっと触れていますが、

あの映画では演出のせいかイマイチだった感は否めないが、この映画「時をかける少女(2010年版)」ではしっかり見せてくれます。

さすが後に仲里依紗の夫になる人ですよ。

中尾明慶の顔つきがなんとなく昭和感があるのは凄く役にあっていたと思う。

他にも触れたい役者はいますが、なんといっても長谷川政道役の青木崇高。

今回はゴテツという溝呂木涼太の映画仲間でカメラマンの役。

ネタバレにもなると思うので、何とは書かないけど、ちょっとした役である。

青木崇高の持っているあの鋭い眼光は「只者じゃない」感じを今回も出してました。

結構、彼は好きなんですけどね…やっぱ映画「るろうに剣心 伝説の最期編」の相楽左之助は酷かった。

もちろん、彼のせいではなく監督の演出のせいなんだけど…本当に大友啓史監督の演出はダメだわ。


そして芳山和子役には安田成美。

さっきもちょっと書いたけど、例えば映画「時をかける少女(1983年版)」の和子のイメージとかみんなあるじゃないですか。

もともと活発な女の子って描写でもなかったし、特に映画最後の大人になってすれ違う時の感じとか。

どう観ても明るいってよりかは暗い感じの人間だと思うんですよね。

和子をあのイメージで持っていると愕然としますよね。

誰だお前は!…みたいな。

まあ、映画それぞれの世界観だから良いんだけど、どっちかというと映画「時をかける少女(細田守版)」に出てくる和子の方があの和子ですよね。

安田成美が悪いってよりは監督の演出なんだろうけど…まあ、なんかこれについてはちょっと残念な気持ちはあった。



さて、ちょっと感想を書くにあたって、どうしても今回はネタバレが出てしまうので、

「時をかける少女」って話を全く知らないって人は、まずは何も知らずに映画「時をかける少女(1983年版)」を観ましょう。

今観ても全然面白いですよ…今だからこそ奇抜に見える部分もありますし。

という事で、ここからネタバレが含まれてきますので要注意。



まず今回、良いなって思ったのは、主人公が未来人になる話であること。

映画「時をかける少女(1983年版)」とかで行ったら深町君視点。

この映画「時をかける少女(2010年版)」は映画で4回目の作品。

新作の「時をかける少女」をどんな話にするかって考えた際、主人公が未来人ってのはアリだと思う。

深町君がどんな悲しみ、どんな思いを抱いて生きているか、という感じが分かる。

そして、過去作品を知っていた方が楽しめるけど映画単体でもちゃんと話が完結してるのは良いね。

谷口正晃はこの映画「時をかける少女(2010年版)」が長編映画監督のデビュー作。

であるにもかかわらず、結構しっかり作っている。

色んな監督の助監督を務めた経験がしっかり活かされているんじゃないかなと。

うーん、ってところも後ほど書きますが、最初にこのレベルだったら凄いと思う。

なんというか、新人監督にしては凄い落ち着いた映画の作りだった。

後輩が言うにはイマイチだったと言っていたが、個人的には1つの映画としては良い出来だと思います。



ただ、手放しでこれは良作だーって言う訳にもいかないのでした。

和子のキャラがイメージと違うってのはとりあえず良しとして、

映画冒頭で和子が個人的実験で「アリ」がタイムリープしてる描写があるのですが、

「タイムリープ」が強く願うことが発動条件だったら「アリ」は無理だろ。

ネズミの実験だったとしてもどうかな〜って思うのに、「アリ」が強く願うものなのだろうか。

で、そもそもその時点は深町君の記憶は戻ってない。

何か「過去に戻る実験をしなきゃと使命感がでる」のは、なんとなく記憶に刻まれてるってのは分かるけど、

あそこで吾朗ちゃんが写真持ってこなくて、記憶が戻らなかったらどうしたんだろうか。

実験は成功したけど、じゃあどうしよう…みたいな感じにならないか…というかその成果発表した方が…。

納得できる順番としては、写真を見て記憶が戻ってから薬を完成させる方がなんかスムーズな運びな気もする。

まあ、そこら辺はいいや。

とりあえず、交通事故にあって自分は動けない…だったら動けるようになってから自分でいけよ!

…って思うけど、まあ大人の事情で娘のあかりが行く訳です、過去に。

過去に行くために実験室に行って、母のデスクから薬を出して飲む!

他に薬とかなくて良かったよね…何も書いてない試験管に入った薬とかよく飲むな、と思わずツッコミ。

まあ、薬を飲んで強く念じると…でも、念じるっつってもどう念じてるんだろうね、あれは。

なんとなく、自分の過去とかだったら強く念じれそうだけど、タイムリープって数字を強く念じれば良いものなの?

確かに深町君も未来からどう念じたのかって分からないけど…。

まあいいや、とりあえず強く念じてタイプリープすると。

…ね、あのタイムリープ時のCGは何?

すっげえダサいんだけど。

いや、大林宣彦版のダサさを少しは意識したのかもしれないけど、

CG使ってあれは単純にダサい…ダサすぎる。

映画を通してあそこだけ変なヴィジュアルになってるんだけど…なに?

あそこのシーンをカットしてつなげるだけでも映画の評価が上がりそうな気がするのだが。


タイムリープ後の1974年の日本は頑張って演出はしている。

街の人の着ているものから看板とかの雰囲気まで…頑張ってる。

あそこにいる未来からきた仲里依紗の格好が違和感に見えるってのはそういう事だと思う。

当時の日本では家に鍵かけないんだ…とか思ったりもするけど、そうなのかもしれない。

それにしても、可愛い女の子が男1人の部屋に泊まりこむってのは凄いよね。

涼太が良い奴で良かったよ。

貯めていた100円がこんな形で役に立ったか、と思わせる展開で遂に深町君と再会!

いつの間にか深町君が渋いおじ様になっていました。


もろもろ色々ありまして、現在に戻ってくる訳です。

やっぱすれ違うシーンは意識して入れたのでしょうが、今回は振り向かず。

まあ、本人同士じゃないし…仕方が無いか。


最後のフィルムのシーンとか好きだなあ。

どうしても入れたいラストカットがあかりが行ってしまうシーン。

涼太もいつかはあかりが未来にもどってしまうのは止められないと分かってしたのでしょう。

その彼女に残したメッセージ。

あのタイミングでそんな粋なメッセージを残すのは「まるで自分が帰ってこれないのを知っていた」かの様ですが。

ちょっと出来すぎかなって気もしなくはないですが、まあグッとくるシーンですよね。


全然関係ないけど、柄本時生がギターもって歌ってるとプロミスのCMにしか見えない。



そんな訳で、なんか乗り切れない部分もありますが、「時をかける少女」って感じで見なければ良い映画だと思うんだけどなあ。


つまり「時をかける少女」ってなんだって言ったら「過去と未来の成就できない恋」と共に、

「壊したくない三角関係」みたいな青春要素もあるもので。

「今このときを壊したくない」みたいな。

確かに「未来に戻らなくってもいい」っていう今を壊したくない感じはあるのだけど、

今回は三角関係要素がないので、ちょっと「時をかける少女」感が薄くなっちゃったかなあ。


「時をかける少女」としてじゃなく1本の映画として観るのをおススメ。

だけど一応過去作は見ておいた方が良いという…ちょっとそれは都合が良すぎるかなあ。



これはどうでも良いことだけど、最後のフィルムで監督溝呂木涼太って出るけど、

カメラマンとか他の人の名前は出て来なかったのだろうか…。

まあそれはいっか。



今回、劇中でバラードの歌が流れるのはちょっとうまい演出とは言えないなあ。


時をかける少女 通常版 [DVD]






2016年09月30日

映画「チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密」の感想…悪い映画じゃないけどね。

明日は朝から仕事なにもの関わらず、夜に映画を観てしまった。

オカンが借りてきたDVDなのだが、明日が返却日だから一緒に観ようと。

あんまり親孝行もしてないので、これぐらいの誘いは受けないとなあ。

…と、言う訳で今日は映画「チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密」の感想です。


まあ…母と一緒という事は以前書いた映画「スター・トレック」同様に日本語吹き替えで…。




映画「チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密」は2015年公開のデヴィッド・コープ監督作品。

邦題に厳しい自分は「華麗なる名画の秘密」ってなんやねん!って思っています。

ちなみに原題は「Mortdecai」…せめて「チャーリー・モルデカイ」で止めておけば良かったものを。

邦題は誰がつけてるか分からないけど、映画館に人を呼ぶために興味が沸きそうなタイトルをつけるのは分かるが、

映画の内容からかけ離れるタイトルはどうかと思う。

まあ、映画「グランド・イリュージョン」は「Now you see me」が分かりづらいから変えるのは仕方がなかったかなと思うけど、

「スパイ・レジェンド」ってなんだって…現職のCIAから誰っすかみたいな事言われてんだけど。

…という文句は、映画「スパイ・レジェンド」の感想をご覧いただければ。


今回も、昔ジョニー・デップの映画「チャーリーとチョコレート工場」がそこそこヒットした事だし、

同じジョニー・デップの出る映画だったら「チャーリー」って付ければ良いんじゃね、みたいな浅はかな考えはまだ良いとして、

「華麗なる名画の秘密」って何?

これは秘密のある名画が華麗なのか、名画に華麗な秘密があるのかどっちなのか。

ゴヤのとある名画をめぐっての映画であるのは間違いないけど、

「華麗なる名画の秘密」なんてタイトルにつけたら、それがメインかなってみんな思うじゃん。

「どんな秘密が隠されているんだろう」って。

でも、結局ゴヤの名画はいわゆる「マクガフィン」であって、別にそれが他の何かでも構わない程度の物。

なんで原題が「Mortdecai」なのかって言ったら、「彼」の話だから、だと思いますよ。

この話は「Mortdecai」を知る話であって、「華麗なる名画の秘密」なんて別に大した要素じゃないじゃん。


「華麗なる」がついて良いのは一族かギャツビーぐらい。

話は脱線するけど「The Great Gatsby」の「Great」は確かに邦題は難しい。

「華麗なる」ってのも何か違うんだけど、日本人がイメージする「Great」も違うからなあ。

これの邦題を付けた人は悩んだと思いますよ。

少なくとも「華麗なる名画の秘密」とか邦題を付けた人の数倍は悩んだと思いますよ。



さて、そろそろ映画「チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密」の話をするとしまして。

…正直、あんまり無いんですよね。


まず、主演は名前はもう出てますがチャーリー・モルデカイのジョニー・デップ。

自分の世代だと映画「シザーハンズ」ってイメージだけど、やっぱり今は映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのイメージかな。

もともとちょっと変わった役がハマっていた感はあるけど、今回もクセのある役。

ジョニー・デップだから良かったって感じもあるけど、ジョニー・デップじゃなかったら良くなるか悪くなるかは分からないけど、

ちょっと映画の評価は変わったんじゃないかなと思う。


チャーリー・モルデカイの従者であり相棒のジョックを演じるのはポール・ベタニー。

最近では映画「アベンジャーズ」シリーズとか出てたりするけど、やっぱりポール・ベタニーといえば映画「ドッグ・ヴィル」のあいつ。

映画「ドッグ・ヴィル」はもうちょっと短かったら良いんだけどなあ…でも最後のあの上がる感じのためにもだらだらした長さは必要なのかな。

他にも事件をおうMi5のマートランド警部補にユアン・マクレガーも出ていたり、

悪くないキャスティングかなと思います。

グウィネス・パルトローは綺麗なんだけど、ちょっと年齢を感じまいます…なんだろう。

今回は役にもあってていいんだけど、映画「アイアンマン」シリーズは何か違和感を感じてしまった。

でも本当に綺麗なんだけどね…今回はあのヒップラインの曲線は凝視しました。



話としては、詐欺紛いなことでお金を稼いでいたチャーリー・モルデカイ。

しかし、美術品に関する知識だけは認められており、大学時代の知り合いであるマートランド警部補から、

画の修復士が殺され盗まれたゴヤの画の操作を依頼された。

実はその盗まれたゴヤの画の裏には莫大な金が隠されているスイス銀行の口座番号が書かれているという。

それぞれの思惑でこのゴヤの画の争奪戦が始まった…みたいな感じかな。


この映画「チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密」は、基本的にはコメディタッチ。

多少のアクション要素はあるものの、今回は主人公は強くない設定なので、

カッコいいアクションが観れる映画ではない。

変わりに相棒のジョックが戦っているけど、まあ地味なアクション。

なので見所はアクションではなく、小気味良いテンポの展開と合間にあるちょっとしたやり取りの面白さ。

「華麗なる名画の秘密」は、さっきも書いた様に裏に銀行口座が書いてあるってだけで、

それ以上の華麗な秘密はない。

とりあえずは、このゴヤの画をめぐって国から国へと展開していく。


結構悪い評価がされている映画とのことなんだけど、そこまで言うほど悪い映画でもないとは思う。

時間も106分と長すぎないし。

ノリの軽さ、テンポのよさと深すぎないストーリーは、「何も考えずに映画が観たい」って人には良いんじゃないかなって。

でも、じゃあこの映画は面白いのか?!って言われたら、

まあ「面白くはない」…と答えてしまうだろうなあ。



コメディタッチなので許されると思うけど、あんなけ銃で撃たれていたらさすがにご主人であっても、

ぶん殴るぐらいはあっても良さそうなのだが…なんであんなにジョックはつくしてくれるのか分からない。

過去モルデカイに凄い恩があるとか描写があれば納得もできるけど、

なんかジョックが報われない気がするなあ…楽しそうにやってそうだからいいのだけど。

あ、あと、あの敵の女は結局何がしたかったのか?

見間違いかなと思ったけど、なんかモーテルみたいなところで画の番号をあぶりだそうとしてたとき、

男を後ろから殴ろうとしてませんでした?

結局、あの女も金目当てだったってことなの?

金持ちの家に生まれて、お金とか興味なさそうだったのだけど…なんかそこら辺の描写ってあったっけ。

実はもう一方の敵側の女でしたって感じのシーンがあったのかも知れないけど、記憶にない。

あったら見逃しました…ごめんなさい。


そんぐらいかなあ。


もう1度タイトルに触れるとしたら、やっぱり「華麗なる名画の秘密」はない。

つけるなら「ヒゲとゲボ」だな…ってのは冗談で。

やっぱりこの映画は、この事件を通してモルデカイって男の魅力というか生き様というか、

そういったものを表現してると思うので「モルデカイ」もしくは「チャーリー・モルデカイ」で良かったんでないだろうか。


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2016年09月28日

映画「君の名は。」の感想…新海誠がメジャーになっちゃう!!

先日書いた様に観てきましたよ、映画「君の名は。」を。

という事で、今回は映画「君の名は。」です!

久々の映画館での鑑賞、109シネマズ名古屋へいってきました。

本当は10時30分の回を観る予定だったのですが、10時15分ぐらいに映画館周辺に到着するも、

駐車場がビックリするぐらいに順番待ちの車の列。

これは間に合わない、と思い、次の13時の回を観ることになりました。


今、本当に映画「君の名は。」は人気ですね。

平日の13時の回にこんなに人が入るの?って思うぐらいにお客さんがいました。

別に学校行けよ、仕事しろよ!とか、思ったりしてませんよ。

基本的に若い年代が多く、おっさん1人で入るのに少しだけ躊躇がありました。





ただいま劇場公開中の映画「君の名は。」は新海誠監督作品のアニメーション映画。

少なくともこの映画「君の名は。」が公開されるまでは、

「新海誠」って言ってどれだけ分かるかなあって感じだったと思うのですが、

気がつけば毎日、毎日、「新海誠」という名前を目にする感じ…一発当てるって大事だなあ。


感想を書く前に、「しまったなあ」って事がありまして。

基本的に映画館で映画を観る時は、その映画の「パンフレット」を買うんです。

で、これは本当に言い訳じゃないんだけど、

映画を観終わって、「感想はこんな事を書こう、あんな事を書こう」って考えていた事が、

結構「パンフレット」に書かれていることが多くて…。

「パンフレット」を読んでなければ、堂々と「自分の意見」として書けたのに、

読んだ今となっては、「それって神木隆之介が書いてた事」に乗っかってるってなっちゃいますよね。

困った。


基本的に「パンフレット」に書いてあること、特に出演してる俳優とか声優のインタビューコメントなんて、

だいたいどうでも良い内容が多いのに。

この映画「君の名は。」のパンフレットのインタビューは一味違った。

特に1ページしかないが、神木隆之介のインタビューは本当に新海誠監督の作品を全部観てて、

さらにちゃんと考察してるんだなあって分かる内容だった。

それだけに、書こうとしていたことが被る…。

そして神木隆之介だけではなく、色んな人が新海誠を考察した記事があるのですが、

なんと監督自身のインタビューも凄い客観的に自分を観てる。

自分が分かってる人なんだなあって思った。

それにしても、ほんと、書こうって思っていたことがほぼ「パンフレット」に書かれていて、

もう改めてブログで書くこともないんじゃないか…って思うほど。


しかしながら、不思議なほど映画「君の名は。」のパンフレットなのに、

新海誠の過去作品に触れたりして、新海誠の歩みみたいな感じで書いてる人が多いのが、さすがだなあと。

この映画「君の名は。」で新海誠監督の作品を始めて観た人は、

過去作品を観て、最終的にこのパンフレットを読むとすごく納得できるんじゃないかと思う。



さてさて、そんな訳で書きづらいですが自分なりの感想を書いていきますか…。


まず何度も名前が出ている新海誠監督ですが、

このブログでは以前、映画「言の葉の庭」映画「秒速5センチメートル」の感想を書きました。

劇場公開されてる新海誠監督の作品は一通り観ていますが、前にも書きましたが個人的には「イース2エターナル」のオープニングの人。

そこから考えると、凄い人になったなあ。


映画「言の葉の庭」の時に、だいたい作る話が一緒だった新海誠監督が遂に一歩進んだ!!

って感じのことを書きました。

やっぱこう新海誠って言ったら、「伝えたいけど、伝えられないけど、なんか分かってるよね」みたいな、

なんというかモドかしくもあり、初々しさというか応援したくなる要素もあり…って言葉で言うのは難しいですが、

映画「君の名は。」のパンフレットでは、氷川竜介さんが「あの感じ」と、うまく言っていました。

まさにそれですよ…いや、パンフレットをパクった訳じゃないですよ、本当に。

そう、「あの感じ」がやっぱ新海誠監督だよねって思う。

で、「あの感じ」の一歩を進んだのが前作の映画「言の葉の庭」でした。

ずっと気持ちを直接伝えられない男がついに面と向かって告白した!!って。

じゃあ今度の新海誠監督はどうするんだ!!

今まで告白したいけどできなかった男がついに告白した、

じゃあその先はいったいどうするんだ…っていう…分かります、この気持ち?

そんな期待と不安を胸に私は映画「君の名は。」を観に行きました、と。



ストーリーは、それぞれ長野、東京と別のところで生活をする全く他人の高校生、三葉と瀧。

ある時、目が覚めると三葉は瀧に、瀧は三葉になるという現象が起こる。

最初はまったく理解できないのだが、

入れ替わる回数を重ねる度にお互いに協力をしながらそれぞれの生活をこなすことになる。

しかし、二人が打ち解けてきた頃、突然入れ替わることが止まる。

瀧は夢で入れ替わった三葉に会うために長野へ会いに行くのだが、そこで驚愕の事実を知る…みたいな感じかな。


声優は主人公の瀧が先ほども話題に上がった神木隆之介。

全然バッチリだと思う。

俳優が声優をやるってたまにダメなときありますが、この映画「君の名は。」はしっくりきてます。

もう一人の主人公、三葉は上白石萌音。

珠理奈も出ていた映画「舞妓はレディ」の主演の子ですが、

彼女も全然違和感ありません…というか2人とも上手いですよね。



映画の感想は、先に結論を書こうと思うのですが、観て正直ビックリ…「面白いじゃん!」って。

観る前は、世の中こんなけ騒いでいるけど「どうせ新海誠」って思いがありまして。

どうせ「あの感じ」って映画なんでしょって。

しかし、確かに「あの感じ」もあるのですが、普通に面白いんですよ。

あの新海誠監督が「普通に面白いエンターテイメント作品」を作ってる!

これは本当にビックリだった。

しかし、なんとそのことをパンフレットで新海誠監督自身が触れていた。

今回は「ど真ん中をいくんだ!」って。

映画の色んなところで、今までの作品っぽい「あの感じ」をうまく絡めつつ、

それでいて今までとは違う、ど真ん中のエンターテイメント作品を作り上げた集大成な映画。

ひや〜。


なんか「新海誠がメジャーになった!」って印象。

監督の名前も売れてメジャーになったし、それに合わせたような王道エンターテイメント映画。

それを意識的にできるって凄いなあ。


ほんと今回の映画「君の名は。」は文句なく面白かったと思います。



面白かった、という事を大前提にちょっとした事を書いてみようかなとも思いますが、

ちょっとしたネタバレとかも出てきますので、

まだ観てないって人はとりあえず、読むのはこの辺にしてまずは観に行こう!



さてさて、で、まあトータルの印象だから話の細かいところはいいかなって思うのだけど、

あえて突っ込むとすれば、入れ替わるのはそういう話だから良しとして、

過去を変えれる時に戻る、さらに「変える事がギリギリ可能な日」に戻る…っていうのは都合が良いかなって。

ここまでうまく作ったんだから、なんか1つ説得力のある設定があれば…とも思う。


今回の入れ替わりは、入れ替わるだけでなくお互いの時代が違うという要素があります。

時代と言っても「3年」なのですが、

さすがに住んでいる地区が違うと言っても、普通に生活していたら3年のギャップはどこかで気づきそう。

カレンダーぐらいどこかで見るよね…っていう気はする。


あと、まあどのぐらい覚えているかってのが分からないのだけど、

瀧はやりとりしている間に今ここに住んでいるのかってのを1度も調べなかったのかって。

観てる観客は、いや宮水神社で検索したら良いんじゃね、とか思っちゃいますよね。

主人公達の抱える「覚えていられない」ことの苦悩を観ている側があまり共有できないってのは、1つこの映画の弱点かもしれない。


…と、まあ都合が良すぎじゃないかって部分はなくはない。

でも、それを上回るぐらいの物語全体の勢いっていうかテンポ、推進力があるから気にならないかなと思う。


手に名前を書こうって言って、別のことを書くのですが、さすがに文字数的に分かりそう。

…なんてことまでは突っ込まないです。

ちなみに、あれ、三葉も「すき」か「スキ」って書こうとしてましたよね、きっと。

彼女は自分の名前を「みつは」とひらがなで書いている描写があったので、

ひらがなの「み」にしては瀧の手に書いた横棒は長すぎる。

だから「す」か「ス」だと思います。



それにしても、あの記憶の消える感じは映画「雲のむこう、約束の場所」的な気がしますよね。




画のキレイさで言ったら、前作の映画「言の葉の庭」の方がキレイだなあって思ったのですが、

前回は東京の実在感が1つの魅力だったのですが、今回はファンタジー要素もあって、

画も実写的というよりは「アニメ」って感じの作り。

それでも十分キレイなんですけどね。

…以前、某アニメ映画の劇場版を観たら、劇場版なのにこの程度の画なのって驚愕した事があった。

でも、キレイすぎる画だと避ける人がでてきそうだけど、なんというか画のタッチも多くの人に受ける感じになっていると思う。

話も画も万人ウケするってところで、もともとの新海誠監督の「あの感じ」ファンは、もしかしたら、

これは自分の好きな新海誠じゃないって思う人がいるのかもしれない。

でも改めて考えると、今までの過去作はこの映画「君の名は。」のための映画かってぐらいに思える。

ビジュアルの見せ方で言及するなら、ディティールまでこだわった風景とかももちろん良いのですが、

それよりも、着ている服装とか街の景色で季節、時間の流れを自然にみせる上手さが光った。

あと、寝相というか、ちょっとした足の角度で今はどっちの人格なのかってのが分かる作りも、

しっかり作ってるなあって思った。



なんか悔しいなあ…「いつもの新海誠じゃん」って言ってやろうって観る前は思ってたのになあ。


劇場アニメなのにオープニングみたいな感じのシーンがあって、なんか斬新だった。

歌に合わせて映像を作るセンスは映画「秒速5センチメートル」でも発揮してましたが、

分かりやすいタイミングで画を切り替えるのが、逆に今となっては新しく感じる部分もありますね。


あと、アニメ始まってすぐの「名前、覚えてない…?」ってセリフが後半につながるとかの作りは、

2回目とか観た人も楽しめる作りですよね。

冒頭の町役場からの放送とかが後半に大事なツールとして使われるとか、構成もうまく作られてると思います。



ほんとうまく作ってますよ。

歌に合わせてストーリーが進んでいくってのは前に感想を書いた映画「ストレイヤーズ・クロニクル」でもあった演出ですが、

あの映画の場合はものすごく「それがダサく」観えた。

実写だからダメだったのか曲がダメだったのか、見せ方がダメだったのか今となっては分からないですが、

この映画「君の名は。」はうまくいってると思います。


それにしても、予告編のつくりとか、RADWIMPSの曲がうまくハマこんなけ集客につながったってのは少なからずあると思うけど、

これだけ本編にもふんだんに彼らの曲が使われているとは思わなかった。

新海誠監督もRADWIMPSのボーカル野田洋次郎の声は3人めの主役の声だっていうぐらいだし。

これも意識的にやってるんだよなあ…なんか今回は本当に凄い。


映画「君の名は。」で、これぐらいのものを作ってしまったら次回作はどうするんだって、

正直大丈夫かって思ってしまいます。

が、それも新海誠監督は見据えて次回作を作ってくれるんでしょう。

今回こんなけ売れたことだし、嫌でも次回作は注目されるだろうし。

恐いことにこの映画「君の名は。」で監督自身の名前も知らない人に見てもらって、

新海誠という名前を覚えてもらうって意味合いもあってタイトルが決まったとか。

ほんと上手く色んなことがハマった映画。


なんか色々書いてるけど、だいたいパンフレットで誰かが触れてることなので、

ここまで読んだ人に申し訳ないけど、パンフレットで良かったじゃんっていわれたら謝るしかできない。

でも、本当に自分で思ったことなんです。

本当に自分と神木隆之介が思っていたことは同じなんです。

つまり自分は神木隆之介とイコールだと…もう…これぐらいしかふざけることもできません。



いや、こんな事をいうとは思ってもいませんでしたが、「面白かった」です。

あのiPhoneから日記が消えていく描写はイマイチだったと思いますけど…でも面白かったです。



最後に1つ。

「きっと私たちは会えばわかる!」って中盤に会いに行ってダメだったのが、

物語ラストに「何故か」お互いに分かるって展開はありだなあ…あえてそこにロジックはないのが良いと思った。

思い出したのは映画「千と千尋の神隠し」でラストに千尋が両親の豚を探す時の答えは「なんとなく」。

理由はないけどなんとなくそんな気がする。

そっちの方が絆的な力があっていいですよね。




あっ、映画「言の葉の庭」のユキちゃん先生が出てたってのはパンフレットで知りました。


君の名は。 Another Side:Earthbound (角川スニーカー文庫)






2016年09月23日

映画「サバイバー」の感想…あいつはどうなったの?

今回は映画「サバイバー」の感想です。

珍しく、うちの母がこんなタイトルのDVDをレンタルしてきてて、

「面白かったよー」なんて言うので、まあ観てみるかな…と。

もちろん、字幕スーパーです!



映画「サバイバー」は2015年公開のジェームズ・マクティーグ監督作品。

ジェームズ・マクティーグ監督と言えば監督デビュー作の映画「Vフォー・ヴェンデッタ」でしょう。

もともと美術スタッフとして映画業界に入ったという事もあって、

映画「Vフォー・ヴェンデッタ」も、今回の映画「サバイバー」もビジュアルはしっかりしてると思います。

映画全体としてどうなのか…と言うところですが。


突然ですが、「映画の感想」というものについて思うことがありまして。

今までも何度か書いていますが、映画の感想は人それぞれ。

自分が酷評している映画を好きっていう人がいるのも当然だし、その逆もあるべきだと思うし。

で、自分の映画に対する見方について、「単純に面白かったかどうか」が大きなウエイトです。

よく細かいところ指摘していることがあるのですが、そんな事より観てる時に面白いって思えば良い映画って。

ただ、考えとして「1.スジ 2.ヌキ 3.ドウサ」ってものは若い時に刷り込まれていて、

見ていて「この話はどうなの?」とか「この展開には乗れない」っていうスジが納得いかないって思ってしまうと、

急激に自分の中の映画評価が下降します。

なので、何度もネタみたいに書いて申し訳ないけど、映画「るろうに剣心 伝説の最期編」は、役者の殺陣とかセットの豪華さとか、

頑張ってるってもちろん思いますけど、スジが酷いし演出が最悪だし…ってことで酷い映画だって結論です。


あと、これも刷り込みですが「映画は作りもの、だから作りものって事をバレちゃいけない」という感覚。

大学の教授から言われたことが全てじゃないのだけど、なんかそう刷り込まれた状態で、

「こんな展開ある訳ないじゃん」とか「えっ、なにこの演出」みたいなのが観えるとガッカリしてしまう。


そんなことを主な評価基準に映画の感想を書いていたりします。


あと、ちょっとついでに書いておこうと思うのですが、映画の感想は人それぞれなんだけど、

映画に点数をつけて評価してる人…正直嫌いです。

雑誌の企画とかなら仕方がないとは思いますが、自分のブログで100点満点中何点とか書いてる人が嫌い。

どう思ったか、どこがダメでどこか良い、とかは分かるけど、それを数値化なんて出来るものなの?

…なんて思ってしまいます。

例えば、ある映画の70点とある映画の60点は、本当に70点の方が面白い、というか良い映画なのか?

という思いがありまして、自分は映画に点数をつけて評価してる人はあんま信用しない。



…と、ここまで全く映画「サバイバー」と関係ない話が続いてしまいましたが、

そんな考えの人の感想ですってこと。

そもそも、あんまこの映画「サバイバー」について書くことが無いんですよね、ぶっちゃけ。


主演は外交官のケイト・アボット役のミラ・ジョヴォヴィッチ。

もちろん、あの映画「バイトハザード」シリーズのミラ・ジョヴォヴィッチ

外交官のくせになんかテロリストとかと対等に戦っていても違和感がない。

…それってどうなんだとも思いますが。

そして、殺し屋の役にピアース・ブロスナン。

以前、映画「スパイ・レジェンド」の感想を書きましたが、ピアース・ブロスナンは渋くなりましたよね。

なんか昔は甘いマスクで007のイメージもありますがプレイボーイ感があったのですが、

最近のピアース・ブロスナンは本当に渋い。

今回もぱっとみでヤバイ奴って伝わります。

ピアース・ブロスナンの殺し屋がそこら辺の外交官に負けるわけ無いと思うのですが…とか言ってみたり。


さてさて。

映画「サバイバー」がどんな話かというのを簡単に書くと、

仕事熱心な外交官ケイト・アボットは不信な人物の入国を止めたりしていた。

そんなある日、仲間達と同僚のビルの誕生日バーティーをするためお店に集まっていたが、

ケイトがプレゼントを買いに隣のお店に買い物にでている間に店内で爆破事件が発生。

ケイト以外の仲間は全員死亡してしまう。

間一髪助かったケイトは近くにいた男に助けを求めるのだが、その男は突然発砲をしてきた、

訳が分からず逃げ出すケイト…次第に自分が仲間達を殺した犯人に仕立て上げられる。

逃げながらも事件の真相を探っていく中で、ケイトはテロの計画を感じる。

果たして彼女はテロを止め、自分の無実を証明することはできるのだろうか…という感じの話。


で、さっきもちょろっと書いたのですが、ジェームズ・マクティーグ監督はビジュアルはしっかり作れる人なので、

それぞれのシーンは何か突っ込むことも無いぐらいのビジュアルで作られています。

とりあえずの映画としての形はあると思うので、母が面白かったと言ったのは、

ちゃんとしたハリウッド映画だったってことなのかなと解釈。

ただ、映画としてどうなんか…というと…うーん。

なんと言っても外交官、強すぎるでしょ。

だって相手は殺し屋だよ?

ちょっとネタバレになっちゃうけど、たった1人でテロリストに勝っちゃうのは…ね。

ほんと、不思議とミラ・ジョヴォヴィッチが強くても違和感がないのは救いだが。


確かに殺し屋に狙われた後だからってのはあるのかも知れないけど、

あんな後は警察に逃げ込んだりするべきだと思うんだけどなあ…。

なんか言葉で「マニュアル通りに動く」って軽く言い訳してたけど…殺し屋に撃たれるぐらいの時は警察にかくまってもらいなよ。

しかも公園でまんまと敵の仲間だったビルから殺されそうになって殺してしまう事によって、

ビルの殺人事件と爆発の事件の犯人に仕立て上げられるし。

あのまま警察行ったらビル死んでないし、なんとかならないものなのか。


あとどうでもいいと言えばいいんだけど、ピアース・ブロスナンが仕事仲間とかすぐ殺しちゃうんだけど、

あれって問題にならないのか?

もともと呼んでいた人ではなく、その人が病気だったそうで、代わりの人が来て、

なんかちょっと勘にさわった事を言ったらサクッと殺しちゃう。

さすがにこんな殺し屋信用なくしちゃうでしょう。

そんなけ残忍という人柄を見せたかったんだろうけど。


演出の問題ってのもあるんだけど、

もう本当にギリギリのところまで警察が追ってきていたのだが、

さらっと逃げられるという…土地勘がある訳でもない女1人を逃す無能な警察たち。

まあ映画の流れ上仕方がないんだろうけどさ。


まあまあ、それでも画がしっかりしてると観れる内容にはなっています。

さすがにもうちょっと使える奴はいるだろうと思うけど。


そう、それにしても結局、テロリストのトップみたいな奴がどうなったとか、

無実が証明されてどうなったとか、そういう事は語られないまま、

事件が解決したらサクッと終わってしまう。

N.Yでのテロを何件か止めてるんだよって言われてもね…、

それよりも、その後どうなった、あいつはどうなった!

身内にも敵の息のかかったのがいたりとか描写はあるけど…その後触れられないんかい!


そういう部分は観る人にゆだねられるのだろうか。

…いや、そういうところはしっかり描いてくれた方がエンターテイメントな気がするんだけどなあ。

物語の解釈とかは観る人側にゆだねても良いと思うけど、

敵の扱いというか、末路が語られないまま、テロを止めたからオッケーってのはなんか違うよね。

…って思ってしまいました。


まあ…うちの母の面白いって映画はこんなもんかなあ。


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2016年09月17日

映画「スペースボール」の感想…フォース?ノー、シュワルツ!

今回は映画「スペースボール」の感想。

レンタルDVDの字幕スーパーで鑑賞したのですが、

古い映画だから仕方がないのだけど、「4:3」のサイズの「レターボックス」で収録されていたので、

画面の横には灰色の部分があって、さらに上下に黒い部分があるという。

テレビの機能で画面を拡大して全画面にして観ていたのですが、

それでも微妙に左右に灰色部分が映り込んでしまうのがなんとなく残念だった。

せめて黒色にしてくれたらと思うのだけど…あの灰色はテレビ側の設定なのかな。





はい、映画「スペースボール」は1987年公開のメル・ブルックス監督作品。

公開からほぼ30年ですが今観ても笑えるSFコメディ映画です。

メル・ブルックス監督はまさにコメディの巨匠。

映画「ブレージングサドル」や映画「ヤング・フランケンシュタイン」などで彼独特のセンスが観られますが、

そのメル・ブルックス監督があの「スター・ウォーズ」ネタを中心に作ったのが映画「スペースボール」です。


ストーリーはこの映画にとって特に大切なところではないですが、

簡単に説明すると、空気を大量消費してしまったスペースボール星が近くのドルイデア星から空気を略奪しようと、

結婚式最中のドルイデア星のヴェスパ姫を誘拐しようと企む。

結婚に否定的なヴェスパは式の途中で飛び出してしまい、そこをスペースボールに襲われるが、

ドルイデア星のローランド王から姫のピンチを救うように依頼されたローン・スターが助けに向かう…という感じ。


まあ、本当にストーリーはこの映画では重要じゃないとは思う。

しかし、実際1本の映画としてちゃんと成り立っているし、話としてもしっかり作られているので、

逆に考えると、こんな面白いシーンを詰め込みながらも、1本の映画としてまとめるって凄い、と。

それでも、この映画「スペースボール」については、全体の話よりも各シーンの面白さがまさっていると思う。


主役のローン・スターを演じるのはビル・プルマン。

映画「インデペンデンス・デイ」の大統領役を演じた人ですが、

さすがに1987年ではイメージが違う…というか分からなかった。

この映画「スペースボール」の時のビル・プルマンはイケメンってほどのイケメンじゃないけど、

甘いマスクだと思う…というバランスが良いんじゃないかなと。

そしてライバルというか「スター・ウォーズ」でいうところのダース・ベーダーの役がダーク・ヘルメット。

その役を演じるのがリック・モラニス。

なんと言っても映画「ゴーストバスターズ」でしょう。

時代も近いので顔もまんまと言えばまんま。

あの面白顔は得だなあ…あの大きい目がチャーミングですよね。

そして監督のメル・ブルックスがスペースボール星の大統領とヨーダ風のヨーグルトという2役を自らが演じています。

面白い人ですよね…DVDには特典映像でちょっとしたメイキング映像も収録されていたのですが、

そこで登場するメル・ブルックスはおちゃめなおじいさん、って感じでしたが、

センスやこだわりは凄いと共演者は言っているので、ただの面白おじさんではないのだろうなあ。


で、この映画「スペースボール」ですが、先ほど書いたみたいにストーリーが、とかじゃなくて、

1シーン、1シーンのセリフや仕草、展開が面白いので、

ここで「コレが良かった、コレも良かった」と状況を書いてしまうと、

笑いのネタバレになってしまうので、どうしたものかなと。


まあ観てくださいよって話なのですが、例えば映画が始まってすぐ。

スターウォーズ風にテロップが出てくるのは良いのですが、

その時に流れている音楽ね…スターウォーズっぽいのですが、

途中で出る「ビューン、ビューン」ってバカっぽい音。

もうあの時点で面白いですよね。

これは期待できる…と、思ってついに映画が始まったと思ったら、

宇宙空間を移動する宇宙船…って、どんなけ長いんじゃい!

結構、その宇宙船のディティールが凝ってるから、

最初の画の印象としては、ここは真面目なシーンなのかな…と思ってしまうのだが、

宇宙船が進んでいってもなかなか端が来ない。

さすがに途中で笑ってしまいますよ…まだ誰も登場していないのに。

凄いなあ…つかみはバッチリですよね。


あと、レーダーの妨害を「ジャミング(ジャマー)」というのですが、

レーダーを妨害する!

とか言って、レーダーにでっかい「ジャム」をぶつける!!

さらに流れてくるジャムを舐めて「ラズベリー」…このジャムを使ってるのはアイツしかいない!

とか、もう訳が分からないけど面白い展開。

あんま書いていくと、全部のネタを書いてしまうので、ほんとまだ観てない人は観て欲しい。


「スター・ウォーズ」のネタが多いけど、別に「スター・ウォーズ」を観てなくても全然楽しめます。

そういえば、「スター・トレック」のネタも少し入ってきます。

なんとなく、メル・ブルックス監督のクレジットはされてないですが、制作に携わっていた映画「ザ・フライ」は、

この「スター・トレック」ネタからの発想なんじゃないかなって思った。


あと書くとしたら「シュワルツ」!

なんやねん、「シュワルツ」って。



そんなこんなで、30年経った今でも全然笑えます。

思うのは「これ面白いでしょ!?」みたいな言い方じゃなくて、

やってる本人は真剣にやってるんだけど面白いってのが、面白いですよね。

なんかうまく書けないですが、特に邦画とかって「今面白いことしてますよ〜」ってシーンあるじゃないですか。

ここ、笑うところですよ〜みたいな作りの。

あれ、逆にヒキますよね。


今、邦画でコメディというか笑える監督って言ったら福田雄一監督かな。

あの人は笑いが分かってる人だと思う…基本的に役者の力に影響されるタイプですが。

福田監督も「今面白いことしてますよ〜」ってシーンが多いは多いけど、

なんか笑えるように作るんですよね…凄い人だと思います。



それはさておき、映画「スペースボール」。

きっと英語がネイティブで分かったらもっと面白いんだろうなあ。

「アスホール」が日本語訳だと「アホ」になるんだけど、

ここら辺もちょっとニュアンス違うんだろうなあ…とか。

さりげなく「I love uranus」とか書かれていたりとか。


実はこの映画を一番最初に観たのは自分が小学生ぐらの時、テレビで放送してたんですよ。

子供の時に見てもなんかゲラゲラ笑っていた覚えがあるので、

きっと子供も大人も笑える映画なんだなあと。


こんな感じの笑える映画だけど、映像とか音楽とか結構凝ってます。

くだらないことに全力になれる大人って素敵ですよね。


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2016年09月12日

映画「グランド・イリュージョン」の感想…ネタあかしはそっちじゃなくて。

映画「グランド・イリュージョン」の感想です。

今月には続編の映画「グランド・イリュージョン 見破られたトリック」が公開されていますが、

この「グランド・イリュージョン」シリーズの第1作目です。

暇な時に観ればいっか…ぐらいの気持ちでいたら、観るまでにこんなに時間がかかりました。

今回は久々に「dTV」を「Chromecast」を使ってテレビで鑑賞です。

映画「スター・トレック」の時とは違い、字幕スーパーです。





2013年公開の映画。

当時、「なんか派手そうだし何も考えずに観たら面白そう」程度に思っていて、

いつか観ようと思っていたら、気がつけば続編が公開されていました。

とりあえずシリーズの第1作目なので観ておこうと思った訳ですが、

興味はあったけど「なんで後回しにしていた」のかと言うと、

マジックと映画の相性の悪さから「どうなんだろうな」と思っていたのがあります。

目の前で見るマジックには驚けるけど、映画でみせられても…っていう感覚。


その不安は払拭できる内容ではなかったのも事実ですが、

決して面白くない映画でもなかったとは思います。



ルイ・ルテリエ監督の作品。

ルイ・ルテリエ監督といえば「トランスポーター」シリーズの監督ですが、

リュック・ベッソンが制作・脚本などをしている「TAXii」シリーズよりは面白いかな、という感想。

自分の周りには何故か「TAXi」シリーズ好きな人が多いんですが、自分は正直微妙だな…と、

何故かリュック・ベッソン批判が始まりそうなのでこの辺にしておきまして、

映画「グランド・イリュージョン」について書いていきましょう。


まず思うのが、確かに原題の「Now You See Me」って日本人には分かりづらい。

興行的なことを考えたら日本人にも分かりやすいタイトルを付けたいって気持ちは分からなくはないけど、

「グランド・イリュージョン」ってスゲーバカっぽいタイトルはどうなのよ…と。

劇中のセリフの中でも「ジャイアント・イリュージョン」って感じのものはあった気がするけど、

「グランド・イリュージョン」って単語出てこなかったし、本当にバカにされる気分になる。

なんか日本人が付ける邦題ってバカにされる気がするのが多いんですよね。

以前感想を書いた映画「スパイ・レジェンド」とかさ…酷いよね。

「The November Man」で良いじゃんね…そういうコードネーム的な男な訳だし。

ただ、今回の映画「グランド・イリュージョン」の原題「Now You See Me」は、人の名前とかでもなく、

マジックの際の「掛け声」で日本人には伝わらないので、これについては変更は仕方が無いと思うのだけど。

…「グランド・イリュージョン」は無いは…ダサい。

以前、他のサイトに映画「死霊高校」の感想を書いた事があって、

この映画も原題は「The Gallows」と全然違うのですが、

なんで原作者は「The Gallows」にしたのかわかってるのか日本人よ、と書いた。

今回の映画「グランド・イリュージョン」も、なんで原題は「Now You See Me」なのか考えたのか?って思う。

本来タイトルはいじらない方が良いと思いますが、

まあ、客入れなきゃいけないから「分かりやすい」タイトルにするんだろうけど、

それにしても中学生とか高校生が興味を持ちそうなダサいタイトルにするのは本当に止めてほしい。


さて、映画「グランド・イリュージョン」ですが、

それぞれ一流の技術はあっても成功したとは言えない4人のマジシャンが、

何者かによって、とあるアパートの一室に誘われる。

そこで出会った彼らは「フォー・ホースメン」というマジシャン・チームを結成。

ラスベガスのショーではパリの銀行からお金を盗むというマジックを披露する。

大金を盗んだ彼らをFBIやインターポールが拘束するが決定的な証拠がなく、結局釈放をする事に。

しかしラスベガスのショーは計画のはじまりでしかなかった…という感じの話。


「フォー・ホースメン」のメンバー達が主役な訳ですが、

リーダー格のアトラスを演じるのはジェシー・アイゼンバーグです。

映画「ゴーン・ガール」の監督、デヴィッド・フィンチャーの映画「ソーシャル・ネットワーク」でマーク・ザッカーバーグを演じた彼です。

彼のカッコよすぎないけど、何か興味をそそられる感じは良いですよね。

あの話し方なのかな…なんか気になる存在ですよね。


たぶん、「フォー・ホースメン」の中で最強だと思うメリット・マッキニーを演じるウディ・ハレルソン。

目に力がありすぎる!

ほんと彼とは目を合わせて話をしたくない雰囲気満載。

あんな風にウディ・ハレルソンに見られたら、嫌だろうなあ…って思う。

目とか表情の動きで心を読むというメンタリストのスキルがあるのだけど、

それ以上に「催眠術」という最強の技を持っていて、どんな奴でも催眠術には勝てない、

みたいな事が劇中で説明が入るという…なんか卑怯だよね。

「フォー・ホースメン」の唯一の女性メンバーがヘンリー。

演じているのはアイラ・フィッシャーですが、映画「ウェディング・クラッシャーズ」のグロリアとの事。

あの映画が2005年公開なので、そりゃイメージも変わりますね。

当時でも29歳にしては若くみえましたが、今回も歳のわりには…っていうのは失礼か。

でも綺麗ですよ、本当。

そして最後の「フォー・ホースメン」のメンバーがジャック。

演じるのはデイヴ・フランコ。

彼のでている作品はあんまり観ていないようなんだけど、

なんかどっかで観たことある気がするんですよね。

若さというか、愛嬌のある顔は魅力あります。

「フォー・ホースメン」はそんな素敵なメンバーが演じているので、

それだけでも結構キャラクターが魅力的なのですが、

その「フォー・ホースメン」を追う捜査官のディラン役がマーク・ラファロですよ。

映画「アベンジャーズ」とかでハルクの人…あんま人の格好の時が少ないですが。

ただ、個人的には映画「シャッター・アイランド」のチャック・オールは好きだったなあ。

ラストの表情は…良い演技でした。

今回は「フォー・ホースメン」に出し抜かれる役なので、

ちょっと間抜けというか情けなさそうな感じの役なのですが、良い演技ですよね。


ほんと出演している人達は魅力的で、他にもモーガン・フリーマンとか、マイケル・ケインとか、

いわゆる大物俳優とかも出ていまして、演技でどうこうは全くないですよね。


で、言うとすれば、ストーリーを含めた見せ方…ですよね。

ネタバレはしない様に書きますが、

まだ観ていない人は「余計な詮索をせずに」まずは普通に観た方が面白いと思います。


マジシャンチームの話なので、映画の随所にマジックがあるのですが、

「おお!」って思うシーンもあるんですよ。

例えば映画冒頭のトランプを当てるシーン。

一時期、Youtubeでも話題になっていましたが、

「相手に気づかれずカードを選ばせる」技とか、知らない人が観たらすげーってなるだろう。

でも、物語のポイント、ポイントであれは実はこんなトリックが…とネタばらしをしてくれる作り。

そのネタばらしは別に良いと思うし、ちょっとした複線になってたりとか良いと思うんだけど、

その説明されたトリックよりも、「えっ、あれはどうやったの?」っていう、

映画では何でもないところの方が気になって仕方が無い。

人が消えて札束になるとか、しゃぼん玉の中に入って浮くとか、紙に書いた残高が変わるとか。

本当にトリックがあるのかも知れないんだけおど、

さっきも書いたんだけど、映画だと「CG使えばなんでもできんじゃん!」みたいな捕らえ方になりますよね。

マジックシーンをカットで割ったら信憑性ないよね…やっぱ映画とマジックは相性悪いよ。

「全部作り物だよー」って受け止めれば良いんだろうけど、

あながちネタばらしとかあるから、じゃああれはどうなん!ってなっちゃう。


そして、たぶん誰もが思う「催眠術」ね。

コレがあれば良いじゃんって思う。

回りくどい方法でペットの名前を聞き出すとか意味なくね?みたいな。

特定の言葉を聴いたら「演奏家」になって捜査官が使い物にならなくなるとか凄すぎるだろ。

とかね。


まあ、つっこみだしたらキリがない映画ですが、

それも楽しく観れればいっかってわりきれれば楽しく観れる映画だと思います。

こういう映画もたまには良いんじゃないでしょうか。


ただ、誰からの誘いなのか「フォー・ホースメン」のメンバーは最後に分かる訳ですが、

よくそんな状態で色々やったよね…とは思う。

結局、あの部屋に何があったのかは見せてくれないんだけど、

相当な「何か」がない限り顔も知らない大人4人を動かすって難しいよね。


あと、どんな経緯でアーサーに気に入られたのかは語られない。

あんなけ有名にしてくれたのは実力はもちろんだけど、アーサーな気がするので、

まあ保険金払わないとか悪いことはしてたのかも知れないけどアーサー可哀想だと思う。

…あ、これちょっとネタばれか?


まあとりあえず、「グランド・イリュージョン」ってタイトルの大雑把な感じに違和感がない人は、

きっと楽しく観れると思います。

そう考えると、もしかしたら絶妙なバランスの邦題なのかも知れない。


昔、映画「プレステージ」ってタイトルのものが「イリュージョンVS」とか言うダサいタイトルになりそうだった。

チラシとかもこれで出回ったのですが、さすがにダサいって事で原題の「プレステージ」になったのですが、

「グランド・イリュージョン」も…「グランド・イリュージョン」て。


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2016年09月11日

映画「赤×ピンク」の感想…ミーコのハイキック!

今回は映画「赤×ピンク」の感想です。

レンタルDVDでの鑑賞。

以前、映画「ウルトラマン・サーガ」と名前は出してないですが、

定番の作りというか、物語の構成についてちょこっと書いたことがあって、

その映画「ウルトラマン・サーガ」の坂本浩一監督の作品。

いつか観ようと思っていたら、こんなに遅くなってしまいました。





という事で映画「赤×ピンク」ですが、2014年公開の映画。

先ほども書きましたが、坂本浩一監督です。

坂本浩一監督と言えば今の特撮を引っ張っている第一人者じゃないでしょうか。

なんと「ウルトラマンシリーズ」も、「仮面ライダーシリーズ」も「戦隊シリーズ」だって手がけています。

凄い人です。

なんと言っても坂本浩一監督のアクションシーンはカッコイイ、カッコよく見えるんですよね。

このカッコよさについては後ほども触れるとして、

さらに言うならエロい…エロさが分かってる人です。

もちろん、ターゲットを考えて作っているので特撮シリーズではそんなエロさは出してない…と、思ってましたが、

綺麗な人は綺麗に出す感じはあるので、うかつにもそんなシリーズでもエロさを感じる瞬間があったりする。

ただ、映画「009ノ1 THE END OF THE BEGINNING」を観た時に、この人はマジだってのは気づいた。

なので、アクションシーンがカッコよく撮れて、エロく撮れる坂本浩一監督が、

この映画「赤×ピンク」を手がけるってのは、もう必然なんだろうな…と。


映画「赤×ピンク」は、桜庭一樹によるライトノベルが原作。

そもそもく桜庭一樹作品は未読なのですが、ちょっと原作と映画はアプローチが違うとのこと。

ライトノベルか…なんかライトノベルって響きが手を出しづらくしてますよね。

…とか言ってる男はSKE、SKEとか言ってますが。


映画「赤×ピンク」はアクション映画ではありますが、登場する少女達の心の模様を描いた青春映画でもある。

廃校になった場所を使い裏格闘議場みたいな女性だけの興行「ガールズ・ブラッド」に参加していた天王寺皐月、ミーコなど。

その「ガールズ・ブラッド」へ様々な思いを胸に、まゆや千夏が新たに参加をする。

それぞれの悩みをいだきながら戦い続ける彼女達だが、千夏の夫という男が現れ、やがて「ガールズ・ブラッド」存続の危機に面する。

…という感じのあらすじ。



主演は皐月役の芳賀優里亜。

そう、あの「仮面ライダー555」の園田真理の人ですよ。

「仮面ライダー555」がやっていたのが2003年なので、もう13年も前。

すっかり大人ですわ…いや、当時も15歳には見えなかったけどね。

何が大人かって、今回の映画「赤×ピンク」はなんと言ってもおっぱいが出る!

あの芳賀優里亜のおっぱいが見れる!

それだけでも価値がある映画なのは間違い。

しかし、ただ「おっぱいが観れる」っていうだけなら映画「裏麻雀美神列伝 脱がせの美咲」でも観れる!

この映画「赤×ピンク」は先にも書きましたが、アクションがカッコイイ!

特にこの芳賀優里亜演じる皐月はカッコイイ。

坂本浩一監督の撮り方や、こしげなみへいアクション監督の指導が良かった部分もあると思うけど、

やっぱり芳賀優里亜の頑張りは画面から伝わってきます。

なんというか、皐月が構えると「コイツ…出来る!!」って思える雰囲気がある。

構えのピシッって感じもそうだし、あの鋭い目ですよね。

本当よかったです…おっぱいも良かったです。


ライバルの千夏役はグラビアアイドルでもある多田あさみ。

彼女のおっぱいも見られるという事はまず言っておかなくてはいけないだろう。

空手をやっているという設定もあるのか、他の女優さんと比べるとゴツく見える。

グラビアアイドルなので細いというよりはムッチリボディであるとは思うが、

なんだろう…1人の時はそんな感じはしないのだが、なんか比べると…うーん。

ただ、その雰囲気もあって彼女も戦うときは「強そう」って思わせてくれる。

上海娘リリーってリングネームが、リリーって上海の名前なのか?って思ったけど。


そして、ですよ。

そして「ガールズ・ブラッド」のメンバーで主要キャラクターの1人であるミーコですが、

なんと彼女は最近感想を書いた映画「真・兎 野性の闘牌」のユキヒョウ山口愛も演じていた水崎綾女!

最近、漫画の「兎 野性の闘牌」を少し読み直したんだけど、やっぱ映画と漫画のユキヒョウはイメージ違った。

まあ映画は映画で変えてもらうのは良いんだけどね。

今回の映画「赤×ピンク」のミーコは原作を読んでないってこともあるのかも知れないけど、役にあっていたと思う。

SMの女王(本当はSMに興味ない)って役だけど、彼女の顔はちょっとキツめなのが良い感じにマッチしてました。

残念ながら…なのか、彼女のおっぱいは見られません。

おっぱいが見れるか、みれ

…でも彼女もカッコイイアクションをみせてくれます。


もう1人の主要キャラクターは小池里奈の演じるまゆ、リングネームはまゆ14歳。

家庭環境に問題があり心に闇を抱え、「ガールズ・ブラッド」に魅力を感じて参加までしてしまう役。

飛び入り参加の新人なので、まだ体が鍛えられてないってビジュアルも納得ができます。

ただ、あまりにも体が細いので興行の「ガールズ・ブラッド」で戦ってるのは良いのですが、

物語クライマックスの「ガールズ・ブラッド」存続をかけて戦うってのには説得力がない体な気がした。


その他、西野翔とか周防ゆきこなどお世話になっている女優さんがいたりして、

出演している女優だけでも話が尽きないですが、注目すべきは女優だけでなはないのだ!

そう、敵役の安藤乱丸を演じているのは榊英雄なのだ!!

こちらも映画「真・兎 野性の闘牌」に園長役で出ていましたが、その時も書きましたが、

やっぱ榊英雄は良い俳優だし、もっと評価されても良い。

こんな嫌〜な敵役が出来る俳優が他にいるのだろうか。

榊英雄のDV夫演技が上手すぎて感動すら覚える。

他にも品川祐とか出ていましたが、監督としてはダメだな〜って思うけど、

俳優としてはそつなく演技が出来てると思う。

品川祐はイメージで損してる部分はあると思う。

ただ、「バットで頭をフルスイングして人は簡単に死なない」はないと思う。


さて、映画「赤×ピンク」ですが、結論としては満足です。

エロくてカッコよかったら、他に何がいるんだ!って。

…という感想もありますが、ちゃんと書くとすれば、何よりもアクションがカッコイイ。

何度も書いていますが、カッコよく、そして強そうに見えるんですよ…彼女達が。

似たような…と書くと失礼な部分もあるのですが、

同じように女性同士が戦う映画で映画「ファイト★ガールズ」という安藤希主演のものが昔あったのですが、

あの映画は「全く強そうじゃなかった」んですよ。

まあ、女の子が戦ってれば良いんでしょって…しかもストーリーもなんだかなって感じの微妙な映画。

多分あの映画は出演女優達がそれとなく売り出せればいっかって感じ…そう、あれはアイドル映画だった。

それに比べ、映画「赤×ピンク」の彼女達は「強そう」なんですよ。

確かにアクションで、あの攻撃でそんな風にはふっとばんだろう!って突っ込みもなくはないけど、

動きが、見せ方が「強そう」と思わせる。

これってアクション映画ではとっても大事なことですよね。


物語も主人公の皐月が抱えている人に言えない悩みが、

千夏と出会い、そして戦うことで克服していく。

また、千夏も誰かに依存してしか生きられない、

ミーコは頭が良過ぎて人の期待に答え自分を抑えてしまう、

そしてまゆは自分の生い立ち…それぞれが戦いや出会いを通して乗り越える話しで、

どうしてもアクションの方に意識がいってしまうけど話としてもちゃんと作ろうとしている。

自分の殻を破るってことをリングのフェンスにみせたりとか、いろいろしているのも分かる。

ただ、皐月の悩みが最後の戦いの前にミーコに受け入れられたりして、

最後の戦いがそれぞれの悩みを乗り越えるって感じじゃなくなっているのはもったいないかな。

そう思うと、ミーコの戦いの方がスカッとした。

まあ戦う前から「寝技に負けない、ミルコのようなハイキックで倒す」って分かっていましたが。

そもそも安藤一門は空手道場じゃないのか、空手って寝技もあるのか?

そんな事も考えたりしましたが、それでもあのハイキックはなんかカッコ良かったなあ。

まあ、欲を言えば会場はミーココールだったので、

「人の期待に応えてしまう自分」を変えるって意味では会場の空気は敵の方に持っていかれてて、

「自分は負けた方がいいのかな」なんて考えてしまうけども、

自分の本当にしたいこと「ガールズ・ブラッドの存続」、そして、自分の戦うスタイルって事で、

寝技に持ち込もうとする相手にスカーンとハイキックをお見舞いして倒すって方が、

自分を乗り越えた感があったかなあ…なんて思ったりもする。

でも、何度も言うけどあのハイキックは良かった。



あと、確かにあんな写真があるんだったら回りくどい事しなくても良かった気がするけど、

山口祥行が「面白いから」って言うんだったら仕方が無い。

そして、わざわざミーコのSMクラブにまで安藤一門の回し者がやってくるのだけど、

殺すって言っておきながら倒して終わり。

それが最後の戦いにつながるのはそうなんだけど、

もうあの段階で「ガールズ・ブラッド」自体が解散していた訳だし、

なんでミーコと皐月だけ攻撃されたのか謎な気はする。

謎というか最後の戦いのための展開なんだろうけど。

そして、皐月の戦う様はカッコイイんだけど、

あの上着はちょっと動きづらそうって…小さなツッコミ。


タイトルの「赤×ピンク」ってのが赤は大人でピンクは少女って意味の様なんだけど、

映画で観る感じではあんまり大人とか子供って感じではなかった様な。


そういえば、島津健太郎も出ていた。

あの人も存在感あるなあ…ブレイクして欲しいなあ。

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2016年09月08日

映画「真・兎 野性の闘牌」の感想…低予算であってもしっかり作ってるよ。

今回は映画「真・兎 野性の闘牌」の感想です。

ちょっと前に映画「裏麻雀美神列伝 脱がせの美咲」なるものの感想を書いて、

これを機に麻雀映画を立て続けに観てみようと思って選んでみました。

…映画「真・兎 野性の闘牌」を観て分かったのは、

映画「裏麻雀美神列伝 脱がせの美咲」は麻雀映画ではなかった…という事ですね。

比べるものではないものですが。

あ、今回もレンタルDVDでの鑑賞です。



はい、映画「真・兎 野性の闘牌」ですが、2013年に劇場公開された小沼雄一監督の作品。

小沼雄一監督の作品はまだ観ていないのですが、映画「童貞放浪記」とかはいつか観たいと思っています。


映画「真・兎 野性の闘牌」は人気コミックである「兎 野性の闘牌」が原作。

原作はどこまで読んだかな…結構好きで途中まで買ってたんですが、

なかなか新巻が発売されなくて気がついたら止まっちゃった。

一応、D・Dとか出てきてるところまでは読んでます。

…ただ、読んでいたのが結構前なので割りと記憶があやふやだったりもする。


今回の映画「真・兎 野性の闘牌」はコミックの1巻ぐらいなのかな。

本当に序盤…主人公の俊が山口愛と出会い、麻雀の代打ち集団「ZOO」に入り、

初の実践を終えるまでの間を映画化しています。

今作では語られない人物の名前だけ出ていたりと、続編が出てもよさそうな作りなんだけど、

2013年公開なので出るとしたらもう出てても良さそうなのだが…あんまり興行的に良くなかったのかな。


比べる映画が「裏麻雀美神列伝 脱がせの美咲」ってのも失礼な話ですが、

この映画「真・兎 野性の闘牌」はちゃんとしっかり作られてます。

まず音がちゃんと収録されています!!

これは本当に大切。

何をしゃべっているのか分からないってストレスですからね。

どんなけ予算が少なくたってセリフが聞き取れるぐらいにはこだわって欲しいですが、

映画「真・兎 野性の闘牌」は決して予算は多くない…というか少ないであろうが、

こういうところはしっかりしています…当たり前ちゃあ当たり前なんだけど好感度高い。

レンタルDVDにも特典映像が収録されていて、ちょっとしたメイキングが入っていますが、

そこに映っているビデオカメラもシネマカメラなんかとはほど遠い、ハンディタイプのビデオカメラ。

映像も安っぽいと言えば安っぽいのだけど、それもあんまり気にならないぐらいにしてくれている。

これはさすがですよ。


主演の武田俊を演じるのは佐野和真。

映画「東京少女」に出てた人か…知らなかった。

なかなか漫画の映画化って難しいですが、

武田俊の弱い感じは出せていたと思いますが、

ちょっとへなちょこ感が強いかなあ…漫画だと大丈夫な表現も、

それをそのまま映画というか実写にすると違和感があるって時、ありますよね。

ヒロインの山口愛を演じるのは水崎綾女。

映画「俺たちに明日はないッス」にも出ていましたが、最近では映画「HK 変態仮面 アブノーマル・クライシス」にも出ているとか。

とてもかわいい彼女ですが、山口愛かっていうと…まあ漫画の実写化って難しいですよね。

これも先ほど書いたのですが、漫画だったら違和感がないことでも、そのまま実写化すると違和感があることがある。

愛が俊を誘う演技も漫画だったらそんな雰囲気で良いのだけど、

それをそのまますると…なんか嘘くさいというか違和感が出るんですよね。

ちょっと1巻の記憶とかほとんど無いので、あんなシーンがあったかどうかは定かではないですが。


で、なんと言っても出演者では園長役の榊英雄ですよ。

漫画の園長のイメージとは違うけど、榊英雄の存在感はバリバリ。

まさか映画「魁!!男塾」で伊達臣人を演じ、園長を演じるとは。

見た目はなんか無理に漫画の園長に合わせようとしてる印象があって、

なんだろう…微妙な感じがあったのだが、演技が始まるとそれを忘れさせる力がある。

榊英雄…いい俳優だと思います。

坂口拓と榊英雄はもっと評価されてもいい人だと思う。

ただ北村龍平監督は過大評価だと思っている。


フェネック役の東亜優はなんかかわいかった。

漫画のイメージとは違うけど、まあかわいいならいい。


予算はないけど、魅力的な俳優が出演して、ちゃんと映画にしようと制作陣が頑張れば、

ちゃんと映画としての形になるんだってみせてくれる作品。


いいんじゃないかな。


本来は「心の声」みたいなのをそのまま言っちゃうと、映画としては微妙になっちゃう。、

でも麻雀映画ってそれをしぐさで表現できるものでもないしなあ…難しいですよね。

ちょっと俊の心の声は微妙だった。

映画化にあたってここら辺はもうちょっと表現方法を考えても良かった気がする。

ただ、自分ではアイデアは出ないが。

ただ、出来る限り心の声は減らした方がいいかなとは思う。


さっきも書いたのですが、今回の映画「真・兎 野性の闘牌」では登場しない人物とか、

語られないストーリーもちらっと出てくるので、出来自体は悪くないので次回作も作って欲しいなあ。


ただ、麻雀と映画ってのは食い合わせは悪いのかもしれない。

基本は心理戦なので、なんにしても心の声になってしまいがち。

これが安っぽくなく表現できる何かがあれば良いんだけどなあ。


まあまあ、ほんと予算がなくてもしっかり作ってくれる映画ってのは観ていてうれしいですね。

そりゃ映画「スター・トレック」なんかと比べたら、何もかも違うから、

予算の壁ってものは確かにあるんだけど、それでもしっかり作ろうって姿勢がうれしい。


とりあえず、部屋を片付けて漫画を1巻から読み直そうかなって思った。

そして今は何巻が最新刊なんだろうか…まだ終わってないのかな?


真・兎 野生の闘牌 [DVD]






2016年09月05日

映画「スター・トレック」(2009年版)の感想…シリーズを見始めるのに最適ですよね。

今回は映画「スター・トレック」(2009年版)の感想。


前日の映画「裏麻雀美神列伝 脱がせの美咲」から、まさかの映画「スター・トレック」の流れです!

カメラマンの影が…とか、音が聞きづらいとか、もうそんな事を気にする必要は全くありません!

今回の映画「スター・トレック」(2009年版)は久々に「dTV」を「Chromecast」を使っての視聴です。



人気シリーズの「スター・トレック」ですが、実は自分は今まで全く観た事がありませんでした。

映画の感想とか書いてるのに、「スター・トレック」も観てないのか!って怒られそうですが。

たまに深夜テレビをつけるとなんかテレビシリーズやってたなあって感じであり、

存在はもちろん知っていましたが、結構な長寿シリーズなので今更追っかけるのもなあ。

…なんて事を思っていて、「スター・トレック」シリーズには手を出していませんでした。


「スター・トレック」は1966年に放送を開始したテレビドラマからスタート。

先ほども書いた様に存在は知っていても観ていなかったので内容を知らず、

なんか「スター・ウォーズ」シリーズと人気を二分してるとか聞いた気がしたんだけど、

観てみると全く別ものだった…まあ宇宙と宇宙船が出るとかは一緒だけど。

ほんと「スター・トレック初心者」なもので、シリーズのファンとか、

ちゃんと過去作品を抑えている人とは違う感想になるかなと思います。


で、全く手を出してなかった「スター・トレック」シリーズですが、

なんで数ある「スター・トレック」の中から映画「スター・トレック」(2009年版)を観たのかと言うと、

この作品はある種の「リブート作品」との事で、

今までの映画を観てなくても楽しめる作品なのでここから観てみようかなと。

それに今年の10月には最新作「スター・トレック BEYOND」が公開なので、そろそろ手を出してみようと。


今回の映画「スター・トレック」(2009年版)は2009年公開のJ・J・エイブラムス監督作品。

今や売れっ子になりましたよねJ・J・エイブラムス監督。

先ほどもチラっと話がでたスター・ウォーズの映画「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」の監督でもありますが、

個人的には映画「M:i:III」の監督ってイメージが強い。

確かトム・クルーズがJ・J・エイブラムスを評価して映画「M:i:III」を監督してもらったとかだった気がする。

正直、ジョン・ウー監督の映画「ミッション:インポッシブル2」の印象のまま映画「M:i:III」を観たときは、

ちょっと地味かも〜って思ったのですが、あれよあれよと言う間に大監督ですよね。

あれはあれで監督のシリーズに対する意図があったのですが、まあそれは別の話で。

ちなみにJ・J・エイブラムスが映画「M:i:III」を作ってなかったら映画「クローバーフィールド/HAKAISHA」が世の出てなかったかもしれないそうで。

トム・クルーズ見る目あるなあ。



さて、簡単にあらすじを書くと、

謎の宇宙船との交戦により父を亡くした「ジェームズ・T・カーク」はまさにその戦いのさなかに産まれていた。

月日が経ち大人になっても酒場でケンカをしていた彼はたまたまそこで父の部下だったパイク大佐に出会う。

パイク大佐から宇宙艦隊アカデミーに誘われ、アカデミーに入ることを決意。

一方、バルカン聖ではバルカン人の父と地球人の母を持つエポックは生い立ち故の葛藤と抱き、

宇宙艦隊アカデミーへ入ることを決めていた。

そしてアカデミーにて2人が出会うのだが、その時バルカン星から救助要請が届く…という感じの始まり。


映画の序盤はこの映画「スター・トレック」のメインキャラクターのである、

カークとエポックの生い立ち、そして出会いが描かれる。

全く「スター・トレック」を知らない自分が観ても手際よく説明してもらえてうれしいです。

もちろん、人物説明だけではなく、この点が物語においても重要な部分でもあります。

そう思うと手際いいなあ…J・J・エイブラムス監督。

ほんと良い段取りで終始観られる作りです。


俳優は主演のジェームズ・T・カークをクリス・パインが演じています。

映画「スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい」に出てたとかですが、

あんまり有名な俳優じゃなかったですよね?

いきなりこんな大作の映画「スター・トレック」で主演って凄いですよね。

でも、しっかり主役を演じれていると思います。

もともとカーク船長ってこういうキャラなのか分からないけど、

ふざけキャラというかあんな感じの奴なので、いくら能力があってもいきなり船長ってのは少し抵抗があるけど。

でもこの映画「スター・トレック」(2009年版)だけなら問題無しです。


もう1人のメインキャラクターであるエポックはザカリー・クイントが演じていますが、

ザカリー・クイントと聞いてもピンと来ませんでした。

映画にもいくつか出演はしていますがテレビで結構人気の俳優の様です。

でも、全く違和感なく観れます。

ほんと2人とも良いんじゃないでしょうか。

キャスティングもJ・J・エイブラムス監督がしてるのか分からないですが、

良いキャスティングだと思います。


その他の役に関しても全く問題なく観れました。



今回のこの映画「スター・トレック」(2009年版)の良いなって思うのは、

やっぱり全体の手際の良さだと思うんですよ。

さっきも書いたけど登場人物の紹介の時に抱えている葛藤も紹介。

それが後々展開に影響して、さらにそれを乗り越えると。

バルカン星人の論理的に動くことと、地球人の感情的に動くこと。

単純にどっちが良いってわけでもないが、

論理だけでは乗り越えられない問題を感情という不確定なもので乗り越える。

いがみ合っていた二人が協力し、お互いを認めベストパートナーへとなっていく。

まだ次の映画「スター・トレック イントゥ・ダークネス」は観てないのだけど、

これから始まる新しい「リブート」シリーズの第一歩って感じですよね。

「チームエンタープライズはこうして出来ました」って。


これからのこの「スター・トレック」シリーズでどんな展開、冒険をみせてくれるのか楽しみです。

さっそく、今度時間ができたら映画「スター・トレック イントゥ・ダークネス」を観てみようっと。



まあね、もちろん「それは都合良過ぎだろ」って展開もあるけど、

楽しくみせてくれるし良いかなって。

ただ、地球にドリルで穴を開けている時には、

さすがに地球側にも対抗手段はあるだろうって思ったりした。

結構簡単にドリルは壊せたし。


あと物語として「感情的に動くことの危険性」ってもの表現した方がいいんじゃないかな。

あれか、パラシュートをギリギリ開こうって感情的に行動したあいつでそれを示したのか?

思うままに行動したら大変なことが起きることもあるって…ね。

思うままに行動しなさいってなかなか言えないですよね、実際は。




実は今回、母と一緒に観ることになったため日本語吹き替えで観ておりました。

親の年代だと字幕を読むのが疲れるらしい。

まあ…分からなくはないけど…やっぱ吹き替えって少し違和感ありますよね。

それでも、そんなに言うほどではなかったですが…。

ただ、ジャッキー・チェン映画は日本語吹き替えで観たいというワガママ。

でも「dTV」でちゃんと両方選べるって便利ですね。

iTunes Storeで買った映画はどっちかだもんね…仕組みが違うと言えばそれまでだけど、

タイトル買ったらどっちも観れるって仕組みにしてほしいなあ。


スター・トレック [Blu-ray]







2016年09月04日

映画「裏麻雀美神列伝 脱がせの美咲」の感想…いいんだよ、これで…きっと。

レンタルDVDというイベントは恐ろしい。

きっと一生のうちに観ることもなかったであろう作品と偶発的に出会ってしまうのだ。

今回は映画「裏麻雀美神列伝 脱がせの美咲」の感想。



なんでこれを借りてしまったのか…自分でも謎です。

少しでも面白いのかも?と思った自分が恥ずかしい。

いや、ある意味では面白いのだけど。



という訳で今回もレンタルDVDにて鑑賞。




劇場公開はされていないのかな?

公開日ではなくDVDの発売は2014年。

映画「裏麻雀美神列伝 脱がせの美咲」というタイトルから一通りの情報は分かるかと思いますが、

麻雀の映画であり、脱衣麻雀のジャンル映画です。


で、前日の感想が映画「ゴーン・ガール」で、この落差は凄まじい。

もちろん、比べるものではないのだけれど、同じ金額でDVDレンタルが出来ると考えると、

「価値」という意味では同じ…とか…言わないけど。


映画「裏麻雀美神列伝 脱がせの美咲」は越坂康史監督の作品。

越坂康史監督と言ったら映画「アナあき姫殺人事件」の人である。

…まあ、特定のジャンル映画で数々の作品を生み出している人。

ちゃくちゃくと「仕事」をしながら、時に挑戦をしかけたり…みたいな方です。



映画「ゴーン・ガール」を観た後に映画「裏麻雀美神列伝 脱がせの美咲」を観た人なんて、

世界でも自分しかいないと思いますが、

この流れで思ったんですよね…「これでいい」って。


借りる人、この映画を観ようとする人は「なにを期待してるか」っていったら、

映画としての体裁だとか、感動的とか意外なストーリーとか、それとは違ったものであって。

なんか「笑える展開でおっぱいが見れたらいい」んだと思う。

というか、この映画「裏麻雀美神列伝 脱がせの美咲」におっぱい以外何を求めるのか?


…という事で、良いんじゃいないでしょうか、これで。

そして、作り手も「十分そんな事は理解した上で」こういう映画を作ってるんだなって感じる一本。


主演は佳苗るか。

まあ…有名なAV女優ですが「AV女優」というくくりはAVに出ている時だけで良いかなとは思う。

またいつか「AV論」的なことをまとめたいとは思うのですが、例えAVでも女優は女優。

見せる仕事に変わりはない…が、今回の佳苗るかがしっかり演じているかと言ったら…まあ。

こういう映画だからね…これで良いんだよ。


いつもはね、「例え予算のない映画だったとしても細かいとこまでこだわって欲しい」とか、

もっと「良い作品を作るため」にしっかりやってほしいって書くんだけど、

ここまで突き抜けられるとね…これはこういうものなんだって妙な説得力がある。


カメラマンの影がガッツリ映ってるとか、本来だったらNGだろうけど、逆に笑ってしまう。

以前、映画「闇金ウシジマくん Part2」の感想の中で、

1作目で大島優子が走ってるところでマイクの影が映りこんでるって書いたのですが、

映っているっていってもマイクの部分だけがほんの一瞬。

これは普通の人は気にならないレベルだとは思うのですが、

この映画「裏麻雀美神列伝 脱がせの美咲」ではガッツリもガッツリ。

マイクどころかカメラを持ってるカメラマンの影が結構長く映っている。

これは編集の時に見逃したとかそんなレベルじゃなくて、撮影段階で絶対分かってる。

でも、この作品だったら「あり」なんだよ…この感じがきっと良いんだろうね。


佳苗るか演じる美咲が映画クライマックスで全裸になってバイブを使って自慰行為をする。

…書いててなんのこっちゃって思いますが。

で、その時に椅子に座ってやっているのだけど、

その椅子の金具部分にカメラマンが反射してるんですね。

これも「明らかに映りこんでいる」ので、やっちまったな〜みたいな映り込みじゃなくて、

やりやがったな〜みたいな。

「お前、映ってんじゃねーよ!」と突っ込ませたいぐらいの目立ち方。

そこを強調してる訳でもなく、さりげなく映りこんでいるんだけど絶対これは制作は分かっててやっている。


いや〜、凄い…これで良いんだって思うと映画って良いですね。

たぶん、本来の映画ではダメなんだろうけど。



俳優の方々にも触れておきますと、

先ほども書きましたが主演は宮坂美咲役の佳苗るか…おっぱい見れます。

片倉有希役の星咲優菜…おっぱい見れます、巨乳です。

アダルトビデオと違って、普通に映画と思って再生してたので結構危なかった、

おっぱいでてる映画だし、まあこんな感じの映画なので、

基本的に家族の気配を気にしながら観なくてはいけないというスリルがあった。

脱衣麻雀部ではもう1人、原田望役で彩木里紗が出演してますが彼女は脱ぎません。

…脱ぐか脱がないかで書いていくのもなんですが…。

彼女達は同じ学校なのに制服が違うとかつっこみたくもなりますが、良いんですよきっと。

そもそもファーストカットから「あ、これは真面目に観ちゃいけない映画だ」って分かる作りだし。


こういう映画だからそう見えるってこともあると思うのだけど、

麻雀部で唯一の男子生徒である駿河光太郎役に泊帝がでていますが、

彼がどうみてもAV男優に見えてしまう…AV男優であっても俳優って事をまた別の機会に書きたいですが、

もちろん彼はそっちの人ではない。

そういう意味では「そういうふうに見える」って事であり演技力があるって事なのだろうか。

…と判断を鈍らせる。

最後の麻雀相手にヤクザがつれてくる男がジャッキー前田。

そのジャッキー前田を演じているのが矢部太郎。

そう、カラテカの矢部です。

酔えば酔うほど麻雀が強くなるという役ですが、

美咲が自慰行為を始めてからの彼の「ゼンゼンヨエナイヨ〜」ってセリフが面白かった。

ちなみにカラテカの入江の合コン用語の本をネタで女性に誕生日プレゼントで渡したら、

中に下ネタが入っていて若干気まずい雰囲気になった…というのは関係ない話だが。



なんだろう…話とか書いていった方がいいのかな。

いや、ストーリーなんてあってないようなものだからいっか。

簡単に書くと、麻雀が禁止された日本。

転校してきた美咲が脱衣麻雀部に勧誘されてそこで幼馴染と会う。

その後、麻雀の練習をしながらサービスカットをはさみつつ、

気がつけば学校存続をかけてヤクザと麻雀勝負をするって話。

とりあえず、美咲は絶頂を迎えると裏になっていても麻雀牌が分かる能力があるらしい。

でも本当にその一瞬だけの様なので、4人打ちとかだと覚えるの大変そうだが、

まあそんなのも考えすぎというのも。

しっかりとその能力が描写されるのも1回だけだし…きっと4人打ちだと映像の加工大変なんだろうな。


ネタバレとかでもないかと思うのでとりあえず最後の展開も書いてしまいますが、

こんな映画でも話をしらずに観てみたいって人はここで読むのを止めてみましょう。



で、最後の麻雀での戦い。

自慰行為によって絶頂を迎えると相手の牌が見えるので、

美咲はローターを股間にしこんで戦っている。

絶頂を迎えると能力が使えるのだが、あまりにローターを使いすぎてイケなくなってしまう。

そこで師匠というか能力を見つけてくれた志戸晴一からバイブを借りて自慰行為を続行!

しかし、何とここでバイブの電池が切れてしまう!!

絶対的なピンチ…ってところで光太郎が登場。

ここでみんなから「合体だ!」とまさかのセックスの強要!!

…まあ…こういう映画だから。

なんかスーパーファミコンで「合体だー」ってセリフなかったっけ。

それが頭に過ぎったのだが…何だったかは謎。

合体することで美咲は無事絶頂を向かえ九蓮宝燈で無事勝利。

なんじゃそりゃ。


何度も書きますが、まあ良いんですよ、この映画はこんなんで。



カメラマンが映ってたりとか、ストーリーがどうとかは良いんだけど、

1つ気になるのが「音」です。

たとえ予算が少ない映画で、画は安っぽかったりしても「音」にはもうちょっと気を使ってほしい。

大きな声で役者が話しているときは良いのだけど、普通に話しているときの声が聞きづらい。

観てる人が場面によって音量を変えるってのはいかがなものか。

ほんと「音」は大事。



あ、全く関係ないけどドラゴンズ、小笠原投手初勝利おめでとう。

あの下半身には期待しかできない。

…この映画「裏麻雀美神列伝 脱がせの美咲」の流れで下半身を褒めるってのはいかがなものかと自分でも思うが。



裏麻雀美神列伝 脱がせの美咲 [DVD]






プロフィール
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マツゥオコアトル
思いついた事を羅列。 映画「DETH FOREST 恐怖の森2」みたいなくだらない映画が凄い好き。 映画の感想は基本的にネタバレなしを心掛けています。
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