2016年08月01日
映画「リアリズムの宿」を観た感想…面白い!
ちょっとした時間が出来たので、何か短い映画でも観ようかな、と、いつもの「dTV」を起動。
別にdocomo贔屓じゃないんだけど、「dTV」って結構細かいところちゃんとやってるんですよ!
自分は今は動画配信系のアプリでは「dTV」と「Hulu」を契約していて、
ラインナップとかは正直「Hulu」の方が魅力的かなって思うし、
「dTV」の月々払っているのにも関わらず、特定の映像は別途お金がかかる有料動画があるのは萎える。
しかし「dTV」の作品ごとの情報である、「解説」「あらすじ」「作品情報」が「Hulu」なんかより断然しっかりしている。
もちろん「Hulu」にも作品の説明はあるのだけど、大雑把すぎるし情報が少ない。
映像を観るものが決まってる人には関係ないのかもしれないけど、
これはどんな映画なのかなって探している人には「dTV」の細かいデータは嬉しい。
別に「dTV」の回し者じゃないよ!
まあ…有料は本当に止めて欲しい。
月々980円払って良いから全部の映像が月額定額にしてほしい。
…と、映画とは全く関係ない話がここまで続いてしまいましたが、
今回その「dTV」の中から選んだのは映画「リアリズムの宿」です。
映画「リアリズムの宿」は2003年の山下敦弘監督作品。
このブログでは以前映画「もらとりあむタマ子」の感想を書いたのですが、
愛知県出身で大阪芸大映像学科卒業ということで勝手に親近感を持っている監督。
他のサイトでは映画「超能力研究部の3人」についても書いたのですが、
サイトごと消えてしまったので今となってはなんて書いたのか思い出せないけど、あの映画も好きですよ。
「でも歌ヘタじゃん」ってシーンはやらせであってもソワソワした。
そんな魅力的な映画を作っている山下敦弘監督ですが、
まだ何本か観れてない作品がありまして、その1つがこの映画「リアリズムの宿」でした。
ロード・ムービーではあるんだけど、基本的にはオフビートなコメディというかクスッと笑える映画。
旅をする過程で出会う人だったり、その土地の空気みたいなのに翻弄される感じが面白い。
それでいて映画を観終わったときにはなんかちょっと元気になる、まさに山下敦弘映画。
主演は駆け出しの脚本家である「坪井」を長塚圭史。
彼の独特の空気がこの映画「リアリズムの宿」にはかかせない。
常盤貴子の旦那でもある訳ですが、やっぱり劇中でもモテる側な設定に納得。
本当、素朴な感じの中にも濃い存在感がありますよね。
そして、もう1人の主人公は同じく駆け出しの映画監督「木下」を山本浩司。
長塚圭史とは全く別の存在感のある俳優。
個人的には最近でいうと仮面ライダーゴーストのとある敵役で見かけたりしますが、
なかなか普通の人では出せない佇まい、そこかれ湧き出る存在感が良いですよね。
別にかっこ悪い訳じゃないんだけど、なんかある童貞感が映画にもしっかり使われます。
いや、映画のために童貞感を出しているのだけど。
なんと言ってもこの映画「リアリズムの宿」はこの2人を主演に持ってきたところが最大の魅力。
もちろん、この2人のやりとり、間、から作られる笑いの演出もあってのことですが。
一応、尾野真千子演じる「川島敦子」もヒロイン的な役割だそうなので書いておきます。
この映画「リアリズムの宿」は主演の「2人の映画」だと思うので、彼女をヒロインと書いてしまうのも違う気もしますが、まあね。
なんと言っても敦子が2人と出会うシーン。
浜辺で服も着てない状態で全力ダッシュで2人と出会う。
引き画なのがちょっと残念…ではあるけど、引き画でも男2人の引いてる感じが伝わるのが面白い。
良いな〜、浜辺で裸の女の子がダッシュしてきてくれないかな。
映画撮影時は20歳ぐらいになるのかな、まだ初々しさもありながらも良い女感はあります。
劇中でも言っていたけどやっぱ胸が見えたかどうかは「乳首が見えたかどうか」だと思う。
そういう意味では残念ながら「胸は見えなかった」としか言えない。
…そんなことはさておき。
先ほども書きましたがバッチリハマった俳優陣がこの映画「リアリズムの宿」の魅力ではありますが、
やはりそれを活かす演出は特筆すべきではないかと思います。
いわゆるオフビートな笑いの映画ですが、そのちょっとしたテンポ、間が絶妙。
セリフで「面白いこと言ったった」みたいな芸人的笑いとか顔芸じゃなく、
それぞれが普通に生活しているからこそ生まれるギャップ、価値観の違いに笑えるし、
何気ない仕草が面白い。
釣りをしていて、撒き餌をしようとエサを撒いたらあっという間に流された時の視線の移動とその後の間。
魚を5000円で売りつけられた後に宿に戻ったらその宿主が魚を売りつけた男だったと分かったときの感じ。
今時の芸人監督とかが作ったら、おもしろリアクションとか顔芸とかで演出をつけるんだろうなぁとか思ってしまうが、
そんなことしなくたって面白いんだよ、ちゃんと演出ができていれば。
カラオケの異邦人はちょっと反則な気もするけど面白かった。
あと面白いといえば、人それぞれの価値観のギャップのおかしさでは、
お風呂はどこかと裸で探していてその宿の女将さん的な人に聞いてみると、
こっちですよ、どうぞ後ろ通っていいですから〜みたいなことを言われる。
なかなか裸の状態で女性の後ろは通りづらいものですが、彼女にとっては別に普通のことなんでしょう。
そしてその後のお風呂の汚さ。
お金払って泊まったところであんなのは絶対嫌だけど、
案外自分の家とかも他の人の風呂に比べたら結構汚いのかもしれないと思った。
あそこまではひどくないにしてもカビだって使ってればでてくるし、色も変わるところだってある。
ただ、それでずっと生活していると気にならなくなるというか、それが普通になるんですよね。
タイムリーな話なんですが、ちょうど今日お風呂にゴキブリがいたんですよ!
お風呂に入って蓋を外そうとしたらなんと蓋の上に!!
いや、ビックリしましたよ。
でも今までにも2、3回はそんな経験がすでにあったので冷静にシャンプーでゴキブリを撃退。
ゴキブリが逃げてくるときにこっちに走ってきた時はゾッとしましたが。
これ、たまたま泊まりにきてた人とかだったら「どうなってるんだこの家は!?」って思うだろうなあと。
お互いが「普通の感覚」であり、そんな中に違う価値観の人がくると生じる違和感がある。
映画「リアリズムの宿」ではその価値観のギャップが面白く演出されている。
ちなみにこの映画「リアリズムの宿」はつげ義春の漫画が原作。
というか原作は同名の「リアリズムの宿」と「会津の釣り宿」の2作品。
それに脚本で山下敦弘監督、向井康介が手を加えた。
まだ原作の漫画は読んでないのだけど、この映画を観たら凄く観てみたくなった。
きっと全然違う話なんだろうとは思うけど。
いや、一緒なのかもしれないけど、たぶんこの映画の終わり方である、
ちょっとだけ前に進む感覚ってのは映画「もらとりあむタマ子」の時も書いたのだけど、
山下敦弘監督特有の味な感じがする。
結構映画のストーリーを考えるにおいて、主人公の成長って大きなポイントな訳で。
ロード・ムービーだったら旅を通してどんなけ成長したか。
でも山下敦弘監督の作品って劇的に成長するってよりは、
このほんの少しの前進みたいなのがうまいですよね。
爆笑って種類の笑いとは違うのだけど、ちょこっと笑いたいなぁって時にオススメの映画。
童貞って事は女性のアソコも見たことないの?って木下がつっこまれた時のやりとりが面白すぎた。
真面目に答えているからこそ面白いんだろうなぁ。
あと改めてフィルムの感じって良いなぁって。
2003年の映画なのでもう13年も昔の映画だけど、古いってよりは味があるって印象。
そして近藤龍人カメラマンの画はこの頃から印象的にしっかり撮るなぁって。
別にdocomo贔屓じゃないんだけど、「dTV」って結構細かいところちゃんとやってるんですよ!
自分は今は動画配信系のアプリでは「dTV」と「Hulu」を契約していて、
ラインナップとかは正直「Hulu」の方が魅力的かなって思うし、
「dTV」の月々払っているのにも関わらず、特定の映像は別途お金がかかる有料動画があるのは萎える。
しかし「dTV」の作品ごとの情報である、「解説」「あらすじ」「作品情報」が「Hulu」なんかより断然しっかりしている。
もちろん「Hulu」にも作品の説明はあるのだけど、大雑把すぎるし情報が少ない。
映像を観るものが決まってる人には関係ないのかもしれないけど、
これはどんな映画なのかなって探している人には「dTV」の細かいデータは嬉しい。
別に「dTV」の回し者じゃないよ!
まあ…有料は本当に止めて欲しい。
月々980円払って良いから全部の映像が月額定額にしてほしい。
…と、映画とは全く関係ない話がここまで続いてしまいましたが、
今回その「dTV」の中から選んだのは映画「リアリズムの宿」です。
映画「リアリズムの宿」は2003年の山下敦弘監督作品。
このブログでは以前映画「もらとりあむタマ子」の感想を書いたのですが、
愛知県出身で大阪芸大映像学科卒業ということで勝手に親近感を持っている監督。
他のサイトでは映画「超能力研究部の3人」についても書いたのですが、
サイトごと消えてしまったので今となってはなんて書いたのか思い出せないけど、あの映画も好きですよ。
「でも歌ヘタじゃん」ってシーンはやらせであってもソワソワした。
そんな魅力的な映画を作っている山下敦弘監督ですが、
まだ何本か観れてない作品がありまして、その1つがこの映画「リアリズムの宿」でした。
ロード・ムービーではあるんだけど、基本的にはオフビートなコメディというかクスッと笑える映画。
旅をする過程で出会う人だったり、その土地の空気みたいなのに翻弄される感じが面白い。
それでいて映画を観終わったときにはなんかちょっと元気になる、まさに山下敦弘映画。
主演は駆け出しの脚本家である「坪井」を長塚圭史。
彼の独特の空気がこの映画「リアリズムの宿」にはかかせない。
常盤貴子の旦那でもある訳ですが、やっぱり劇中でもモテる側な設定に納得。
本当、素朴な感じの中にも濃い存在感がありますよね。
そして、もう1人の主人公は同じく駆け出しの映画監督「木下」を山本浩司。
長塚圭史とは全く別の存在感のある俳優。
個人的には最近でいうと仮面ライダーゴーストのとある敵役で見かけたりしますが、
なかなか普通の人では出せない佇まい、そこかれ湧き出る存在感が良いですよね。
別にかっこ悪い訳じゃないんだけど、なんかある童貞感が映画にもしっかり使われます。
いや、映画のために童貞感を出しているのだけど。
なんと言ってもこの映画「リアリズムの宿」はこの2人を主演に持ってきたところが最大の魅力。
もちろん、この2人のやりとり、間、から作られる笑いの演出もあってのことですが。
一応、尾野真千子演じる「川島敦子」もヒロイン的な役割だそうなので書いておきます。
この映画「リアリズムの宿」は主演の「2人の映画」だと思うので、彼女をヒロインと書いてしまうのも違う気もしますが、まあね。
なんと言っても敦子が2人と出会うシーン。
浜辺で服も着てない状態で全力ダッシュで2人と出会う。
引き画なのがちょっと残念…ではあるけど、引き画でも男2人の引いてる感じが伝わるのが面白い。
良いな〜、浜辺で裸の女の子がダッシュしてきてくれないかな。
映画撮影時は20歳ぐらいになるのかな、まだ初々しさもありながらも良い女感はあります。
劇中でも言っていたけどやっぱ胸が見えたかどうかは「乳首が見えたかどうか」だと思う。
そういう意味では残念ながら「胸は見えなかった」としか言えない。
…そんなことはさておき。
先ほども書きましたがバッチリハマった俳優陣がこの映画「リアリズムの宿」の魅力ではありますが、
やはりそれを活かす演出は特筆すべきではないかと思います。
いわゆるオフビートな笑いの映画ですが、そのちょっとしたテンポ、間が絶妙。
セリフで「面白いこと言ったった」みたいな芸人的笑いとか顔芸じゃなく、
それぞれが普通に生活しているからこそ生まれるギャップ、価値観の違いに笑えるし、
何気ない仕草が面白い。
釣りをしていて、撒き餌をしようとエサを撒いたらあっという間に流された時の視線の移動とその後の間。
魚を5000円で売りつけられた後に宿に戻ったらその宿主が魚を売りつけた男だったと分かったときの感じ。
今時の芸人監督とかが作ったら、おもしろリアクションとか顔芸とかで演出をつけるんだろうなぁとか思ってしまうが、
そんなことしなくたって面白いんだよ、ちゃんと演出ができていれば。
カラオケの異邦人はちょっと反則な気もするけど面白かった。
あと面白いといえば、人それぞれの価値観のギャップのおかしさでは、
お風呂はどこかと裸で探していてその宿の女将さん的な人に聞いてみると、
こっちですよ、どうぞ後ろ通っていいですから〜みたいなことを言われる。
なかなか裸の状態で女性の後ろは通りづらいものですが、彼女にとっては別に普通のことなんでしょう。
そしてその後のお風呂の汚さ。
お金払って泊まったところであんなのは絶対嫌だけど、
案外自分の家とかも他の人の風呂に比べたら結構汚いのかもしれないと思った。
あそこまではひどくないにしてもカビだって使ってればでてくるし、色も変わるところだってある。
ただ、それでずっと生活していると気にならなくなるというか、それが普通になるんですよね。
タイムリーな話なんですが、ちょうど今日お風呂にゴキブリがいたんですよ!
お風呂に入って蓋を外そうとしたらなんと蓋の上に!!
いや、ビックリしましたよ。
でも今までにも2、3回はそんな経験がすでにあったので冷静にシャンプーでゴキブリを撃退。
ゴキブリが逃げてくるときにこっちに走ってきた時はゾッとしましたが。
これ、たまたま泊まりにきてた人とかだったら「どうなってるんだこの家は!?」って思うだろうなあと。
お互いが「普通の感覚」であり、そんな中に違う価値観の人がくると生じる違和感がある。
映画「リアリズムの宿」ではその価値観のギャップが面白く演出されている。
ちなみにこの映画「リアリズムの宿」はつげ義春の漫画が原作。
というか原作は同名の「リアリズムの宿」と「会津の釣り宿」の2作品。
それに脚本で山下敦弘監督、向井康介が手を加えた。
まだ原作の漫画は読んでないのだけど、この映画を観たら凄く観てみたくなった。
きっと全然違う話なんだろうとは思うけど。
いや、一緒なのかもしれないけど、たぶんこの映画の終わり方である、
ちょっとだけ前に進む感覚ってのは映画「もらとりあむタマ子」の時も書いたのだけど、
山下敦弘監督特有の味な感じがする。
結構映画のストーリーを考えるにおいて、主人公の成長って大きなポイントな訳で。
ロード・ムービーだったら旅を通してどんなけ成長したか。
でも山下敦弘監督の作品って劇的に成長するってよりは、
このほんの少しの前進みたいなのがうまいですよね。
爆笑って種類の笑いとは違うのだけど、ちょこっと笑いたいなぁって時にオススメの映画。
童貞って事は女性のアソコも見たことないの?って木下がつっこまれた時のやりとりが面白すぎた。
真面目に答えているからこそ面白いんだろうなぁ。
あと改めてフィルムの感じって良いなぁって。
2003年の映画なのでもう13年も昔の映画だけど、古いってよりは味があるって印象。
そして近藤龍人カメラマンの画はこの頃から印象的にしっかり撮るなぁって。
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