2015年01月02日
映画「もらとりあむタマ子」を観た感想。やっぱりこれも…。
年末からずっと腰痛に苦しんでいます…。
本当は元旦から映画館とか行きたかったけど、
腰の痛みが尋常では無かったため、家で大人しくしていました。
…SKEの福袋を買う以外は。
…。
さて、今年初めて観た映画は、
レンタルDVDにて山下敦弘監督「もらとりあむタマ子」でした。
この作品についても、本当は映画館で観たかったのに、
気づいたら終わっていた作品。
「映画は映画館で観るもの」と、心がけているのになあ。
サクッと観れる映画と、観に行くつもりで結局観れない映画、
この2つには、いったいどんな差があるというのだろうか…(特に意味の無い問い)
山下敦弘監督は愛知県出身で大阪芸大映像学科卒業という事で、
勝手に親近感を覚えています。(でも自分は大学中退してますが…)
山下監督で最初に観た映画と言えば、
多くの人は「リンダ リンダ リンダ」と答えるのでしょうけど、
自分は「ユメ十夜」(第8夜)でした。
ぶっちゃけ…ですが…「ユメ十夜」の中で一番面白くないのが第8夜だった…。
まあ、ユメってのは意味が分からないというか、不思議な映像だとは思うけど、
第8夜は本当に意味が分からなかったからなぁ…やりたい事は分かるんだけど。
他の話が結構クセがあって、もちろん山下監督の第8夜もクセはあるんだけど、
なんか1つだけ悪い方にクセが目立っちゃった様な気がするんですよね。
まあ、第7夜は面白いとか、つまらないとか、そういうものでもなかったのですが。
第7夜は評価対象外みたいなもの…まあ、言い出したら原作もどうなんだって気もするけど。
個人的には映画は第5夜が好きでした。
…という感じで、あまり自分の中では良い印象ではない映画が最初だったので、
山下監督と言ってもピンと来てなかったのですが、
2012年公開の「苦役列車」を観て、ちょっと印象が変わった。
「もらとりあむタマ子」と同じで、前田敦子が出演の「苦役列車」。
姉と試写会で観たのですが、姉は「つまらなかった」と言い放っていたけど、
面白いとかそういう事よりも、自分は「森山未來凄いな」って観た時に思った。
(そもそも苦役列車は、面白いとか、そうゆう映画ではない)
こんな役も出来るんだ…言い換えると、森山未來はこんなダメな男にも「見える」んだって。
ちょうどその前に観た森山未來が「フィッシュストーリー」のカッコイイヒーロー役だったから、
余計にそう思ったのかな、とも思うけど、観終わったあと「森山未來すげぇ」みたいな。
で、もちろん俳優の力、森山未來さんの力が凄い訳なんだけど、
ちゃんとそう見える様に作るのも、もちろん監督や他スタッフの技術がなくては出来ない訳です。
大阪芸大で勉強してたなら、山下監督もたぶん講義で習ったのではないだろうか。
「1.スジ 2.ヌキ 3.ドウサ」
簡単に言うと、まず大事なのは話・ストーリー、いわゆるスジ。
次はどう撮るか、つまりヌキ。
最後はどう演じるか、ドウサ。
という順番…。(全部が全部これではないと思うけどね)
例えば、苦役列車を観て「クズみたいな男だ」と思うのは、
そういう話だし、そう撮っているから。
もちろん、演技力も無くてはならないが、それ以外の力も大きい。
当たり前の事なんだけど。
でも、当たり前の事が出来るってのは、結構な力だがないと出来ない、と最近思う。
それに、なんと言っても前田敦子、あっちゃんが魅力的に映っていた。
なんか、作品以外の気持ちも入ってなくはない気もするけど、
主演女優を魅力的に撮るって大事なのは間違いない。
力ある人だなと。
そんな「苦役列車」の山下監督、前田敦子主演の映画が「もらとりあむタマ子」です。(雑な説明)
話としては、あっちゃん演じる、大学は卒業したけど、就職もしないで実家でだらだらしている23歳のタマ子。
そのタマ子をうまくしかる事のできない、康すおん演じる父親の1年間の成長物語。
という感じかな。
まずね、まず言いたい。
上映時間ね…だいたい80分。
良い!(グッ!)
最近、なんだろうね…生き急いでるのかな(笑)
2時間を超える映画を観ようとは、なかなか気持ちが乗らないし、
長い映画を観てると、途中で、ふと我に返ってしまう事があって…。
歳かなぁ…集中力が切れてるのかな(深刻)。
なんにしても、時間が短いと手軽に観れる訳だから、
手軽に観れて面白いなら、言うこと無いじゃない!!
もともと、この映画「もらとりあむタマ子」は短編ドラマから始まったものだそうで、
最初から「長編映画を撮る」っていう感じでは無かったのは、逆に良かったかもしれない。
登場人物も多くないし、下手に色んな人の描写を加えてしまうと、
話に幅は出てくるだろうけど、この映画はそういう話じゃないからなあ。
あくまでも「父と子」の話な訳で。
さてさて。
「短い上映時間」と、「わかりやすい話」というだけでも、個人的には好感持てますが、
なんと言ってもタマ子の言葉。
あの誰が見てもダメな子なのに「ダメだな、日本」という言葉。
良いわ〜。
若干自分もあんな感じだと思うけどね。
そして、
「いつやるの?」→「イマでしょ!」ではなく、
「少なくとも…イマではない!」は本当に良い。
ちょっと、逆ギレのところとかは、何を言っているのか聞き取りにくいけど、
あっちゃん、良い味出してるなぁと。
それにAKBの絶大なセンターだった前田敦子が、
アイドルポーズの写真を親父に見られて笑われるとかは、
やっぱあっちゃんじゃないと、ここまでの味は出ないだろうなって思う。
味と言えば、あの中学生の子。
男の子ももちろん良い味出してるけど、
劇中で一番笑ったのは、ガールフレンドの「好きなの?」のあとの「脅されてるの?」です。
良いな〜、本当に良いシーンだった。
笑った。
ストーリーとして、「何か大きな事が起きる」という訳ではなく、
いわゆるクライマックスでドーン!ってものではないので、
あんまり楽しめない人はもちろんいると思うけど、
1年かけて、やっと、というか、しぶしぶ、というか、
ついにタマ子が家を出るという成長(?)は、考えるものがある。
タマ子は自分がダメなのも知っているし、父親のダメなところも分かっている。
父親が自分に甘いという事、それに甘えている自分。
タマ子も、父親も、両方が物語の最後で、やっと、ちょっと、わずかに、成長する。
だけ。
そう、「だけ」と言ってしまえば「だけ」なんだけど、
この一歩を積み重ねて成長するんだな、という気がします。
まあ、どっちかというと父親の「子離れ」という成長の話。
でもね…。
多分ね、これを映画「gift」と並べたら色々悪いなとも思うんだけど、
やっぱりね…そういうストーリーだから、ってのもあるんだけど、
あっちゃんが魅力的に映っていれば、この映画アリだなって思ってしまう部分があって。
先にも書いたみたいに、主演女優を魅力的に撮るのは大事なんだけど、
今回、あっちゃんが魅力的すぎるから、ちゃんとした「父と子の成長の話」であるけども、
どうしても、「アイドル映画感」が出ている気がする。
…これはAKB時代のあっちゃんを見ていた自分だけかもしれないけど、
前田敦子にしか出来ないダマ子の映画、というのは、アイドル映画ではないのだろうか?
という、「どうでも良い疑問」が自分の中で出ている。
アイドル映画であろうと、なかろうと、「面白い映画は良い」ってシンプルな答えだとは思うんだけど、
やっぱり、女優前田敦子が見たいな、というワガママな感想。
いや、こういう映画も好きだし、面白かったんだけど、
あっちゃんにしか出来ない演技とかキャラクターってのは、もっとあると思う。
だから、この映画の感想とは全く別に、
他の作品で女優前田敦子を早く見てみたいなという気持ち。
ごちゃごちゃ申し訳ないです。
レビューをまとめると…この映画は凄く良かった。
でも、この良かったの半分以上は「あっちゃん」で、
ストーリーだったり撮り方とか、他がダメだった訳じゃなく、「あっちゃんが魅力的すぎた」。
だから、映画というより、アイドル映画みたいに観てしまった、というのが自分の感想。
もうね、めんどくさいね、俺。
年も始まったばかりだと言うのに。
本当は元旦から映画館とか行きたかったけど、
腰の痛みが尋常では無かったため、家で大人しくしていました。
…SKEの福袋を買う以外は。
…。
さて、今年初めて観た映画は、
レンタルDVDにて山下敦弘監督「もらとりあむタマ子」でした。
この作品についても、本当は映画館で観たかったのに、
気づいたら終わっていた作品。
「映画は映画館で観るもの」と、心がけているのになあ。
サクッと観れる映画と、観に行くつもりで結局観れない映画、
この2つには、いったいどんな差があるというのだろうか…(特に意味の無い問い)
山下敦弘監督は愛知県出身で大阪芸大映像学科卒業という事で、
勝手に親近感を覚えています。(でも自分は大学中退してますが…)
山下監督で最初に観た映画と言えば、
多くの人は「リンダ リンダ リンダ」と答えるのでしょうけど、
自分は「ユメ十夜」(第8夜)でした。
ぶっちゃけ…ですが…「ユメ十夜」の中で一番面白くないのが第8夜だった…。
まあ、ユメってのは意味が分からないというか、不思議な映像だとは思うけど、
第8夜は本当に意味が分からなかったからなぁ…やりたい事は分かるんだけど。
他の話が結構クセがあって、もちろん山下監督の第8夜もクセはあるんだけど、
なんか1つだけ悪い方にクセが目立っちゃった様な気がするんですよね。
まあ、第7夜は面白いとか、つまらないとか、そういうものでもなかったのですが。
第7夜は評価対象外みたいなもの…まあ、言い出したら原作もどうなんだって気もするけど。
個人的には映画は第5夜が好きでした。
…という感じで、あまり自分の中では良い印象ではない映画が最初だったので、
山下監督と言ってもピンと来てなかったのですが、
2012年公開の「苦役列車」を観て、ちょっと印象が変わった。
「もらとりあむタマ子」と同じで、前田敦子が出演の「苦役列車」。
姉と試写会で観たのですが、姉は「つまらなかった」と言い放っていたけど、
面白いとかそういう事よりも、自分は「森山未來凄いな」って観た時に思った。
(そもそも苦役列車は、面白いとか、そうゆう映画ではない)
こんな役も出来るんだ…言い換えると、森山未來はこんなダメな男にも「見える」んだって。
ちょうどその前に観た森山未來が「フィッシュストーリー」のカッコイイヒーロー役だったから、
余計にそう思ったのかな、とも思うけど、観終わったあと「森山未來すげぇ」みたいな。
で、もちろん俳優の力、森山未來さんの力が凄い訳なんだけど、
ちゃんとそう見える様に作るのも、もちろん監督や他スタッフの技術がなくては出来ない訳です。
大阪芸大で勉強してたなら、山下監督もたぶん講義で習ったのではないだろうか。
「1.スジ 2.ヌキ 3.ドウサ」
簡単に言うと、まず大事なのは話・ストーリー、いわゆるスジ。
次はどう撮るか、つまりヌキ。
最後はどう演じるか、ドウサ。
という順番…。(全部が全部これではないと思うけどね)
例えば、苦役列車を観て「クズみたいな男だ」と思うのは、
そういう話だし、そう撮っているから。
もちろん、演技力も無くてはならないが、それ以外の力も大きい。
当たり前の事なんだけど。
でも、当たり前の事が出来るってのは、結構な力だがないと出来ない、と最近思う。
それに、なんと言っても前田敦子、あっちゃんが魅力的に映っていた。
なんか、作品以外の気持ちも入ってなくはない気もするけど、
主演女優を魅力的に撮るって大事なのは間違いない。
力ある人だなと。
そんな「苦役列車」の山下監督、前田敦子主演の映画が「もらとりあむタマ子」です。(雑な説明)
話としては、あっちゃん演じる、大学は卒業したけど、就職もしないで実家でだらだらしている23歳のタマ子。
そのタマ子をうまくしかる事のできない、康すおん演じる父親の1年間の成長物語。
という感じかな。
まずね、まず言いたい。
上映時間ね…だいたい80分。
良い!(グッ!)
最近、なんだろうね…生き急いでるのかな(笑)
2時間を超える映画を観ようとは、なかなか気持ちが乗らないし、
長い映画を観てると、途中で、ふと我に返ってしまう事があって…。
歳かなぁ…集中力が切れてるのかな(深刻)。
なんにしても、時間が短いと手軽に観れる訳だから、
手軽に観れて面白いなら、言うこと無いじゃない!!
もともと、この映画「もらとりあむタマ子」は短編ドラマから始まったものだそうで、
最初から「長編映画を撮る」っていう感じでは無かったのは、逆に良かったかもしれない。
登場人物も多くないし、下手に色んな人の描写を加えてしまうと、
話に幅は出てくるだろうけど、この映画はそういう話じゃないからなあ。
あくまでも「父と子」の話な訳で。
さてさて。
「短い上映時間」と、「わかりやすい話」というだけでも、個人的には好感持てますが、
なんと言ってもタマ子の言葉。
あの誰が見てもダメな子なのに「ダメだな、日本」という言葉。
良いわ〜。
若干自分もあんな感じだと思うけどね。
そして、
「いつやるの?」→「イマでしょ!」ではなく、
「少なくとも…イマではない!」は本当に良い。
ちょっと、逆ギレのところとかは、何を言っているのか聞き取りにくいけど、
あっちゃん、良い味出してるなぁと。
それにAKBの絶大なセンターだった前田敦子が、
アイドルポーズの写真を親父に見られて笑われるとかは、
やっぱあっちゃんじゃないと、ここまでの味は出ないだろうなって思う。
味と言えば、あの中学生の子。
男の子ももちろん良い味出してるけど、
劇中で一番笑ったのは、ガールフレンドの「好きなの?」のあとの「脅されてるの?」です。
良いな〜、本当に良いシーンだった。
笑った。
ストーリーとして、「何か大きな事が起きる」という訳ではなく、
いわゆるクライマックスでドーン!ってものではないので、
あんまり楽しめない人はもちろんいると思うけど、
1年かけて、やっと、というか、しぶしぶ、というか、
ついにタマ子が家を出るという成長(?)は、考えるものがある。
タマ子は自分がダメなのも知っているし、父親のダメなところも分かっている。
父親が自分に甘いという事、それに甘えている自分。
タマ子も、父親も、両方が物語の最後で、やっと、ちょっと、わずかに、成長する。
だけ。
そう、「だけ」と言ってしまえば「だけ」なんだけど、
この一歩を積み重ねて成長するんだな、という気がします。
まあ、どっちかというと父親の「子離れ」という成長の話。
でもね…。
多分ね、これを映画「gift」と並べたら色々悪いなとも思うんだけど、
やっぱりね…そういうストーリーだから、ってのもあるんだけど、
あっちゃんが魅力的に映っていれば、この映画アリだなって思ってしまう部分があって。
先にも書いたみたいに、主演女優を魅力的に撮るのは大事なんだけど、
今回、あっちゃんが魅力的すぎるから、ちゃんとした「父と子の成長の話」であるけども、
どうしても、「アイドル映画感」が出ている気がする。
…これはAKB時代のあっちゃんを見ていた自分だけかもしれないけど、
前田敦子にしか出来ないダマ子の映画、というのは、アイドル映画ではないのだろうか?
という、「どうでも良い疑問」が自分の中で出ている。
アイドル映画であろうと、なかろうと、「面白い映画は良い」ってシンプルな答えだとは思うんだけど、
やっぱり、女優前田敦子が見たいな、というワガママな感想。
いや、こういう映画も好きだし、面白かったんだけど、
あっちゃんにしか出来ない演技とかキャラクターってのは、もっとあると思う。
だから、この映画の感想とは全く別に、
他の作品で女優前田敦子を早く見てみたいなという気持ち。
ごちゃごちゃ申し訳ないです。
レビューをまとめると…この映画は凄く良かった。
でも、この良かったの半分以上は「あっちゃん」で、
ストーリーだったり撮り方とか、他がダメだった訳じゃなく、「あっちゃんが魅力的すぎた」。
だから、映画というより、アイドル映画みたいに観てしまった、というのが自分の感想。
もうね、めんどくさいね、俺。
年も始まったばかりだと言うのに。
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