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posted by fanblog

2016年08月15日

映画「プラチナデータ」の感想…無駄が多いからダメになる。

今回は映画「プラチナデータ」の感想。


こちらも最近感想を書いている映画と同じく、

映画「青鬼 ver.2.0」を返却したときに借りたレンタルDVDの1つ。

なぜこの映画をレンタルしたかと言うと、最近劇場公開している映画「秘密 THE TOP SECRET」の監督でもあり、

以前けちょんけちょんに感想を書いた映画「るろうに剣心 伝説の最期編」の大友啓史監督の作品。

あれはたまたま酷い作品になってしまっただけなのか…他の作品も観てみようと思ってのチョイス。



という事で、映画「プラチナデータ」ですが、2013年公開の大友啓史監督作品。


最初にちょっと補足なんですけど、確かに映画「るろうに剣心 伝説の最期編」を観終わった瞬間に出た言葉が「これはヒドイ」でした。

何がひどかったかは感想を書いた記事を読んでもらえればと思うのですが、

今になって思えば、「良い作品になりえる状況を台無しにしたこと」が余計に不満だったのだろうなと。

前にも書いたのですが1作目の映画「るろうに剣心」の時は結構頑張っている、

というか漫画の実写化に関してはうまく出来てるぐらいには思っていた。

その1作目のヒットがあっての続編という事で、予算も増えて規模が大きくなっただけに、

セット含めビジュアルはカッコよくて良い部分ももちろんあったのだけど、

だったらより脚本だったり演出の細かいところをしっかりしてほしかった。

…まあ、映画「るろうに剣心 伝説の最期編」についてはこの辺にして。

言いたかったのは、作品はボコボコに言ってますが決して全くダメな監督だとは言ってないのです。


で、話を映画「プラチナデータ」に戻しまして、主演は嵐の二宮和也と豊川悦司。

二宮和也は映画「青の炎」とか映画「硫黄島からの手紙」の時に演技力を映画業界に人がベタ褒めしていて、

そんなに良いかなぁと正直リップサービスだと思っていたのですが、

最近確かに「なんらかの力」があるように見える。

それが演技がうまいのかって言われると少し違う気もするけど、「何かはある人」だと思う。

豊川悦司は何も書かなくてもいいかなと…存在感凄いですよね、いい俳優です。


映画「プラチナデータ」は東野圭吾の小説が原作。

原作は読んでないですが、ちょっと話は違うようです。


で、今回まず文句を言うとしたら予告編!!

一応この映画「プラチナデータ」はミステリーのジャンルな訳で、

物語の中で「そういう事か!」って展開は知らない方が楽しめると思うんですよ。

この映画に限らずたまにネタバレみたいなことを平気でする予告編があるんですが、

どうかと思いますよ…予告編を作る人はとりあえずそれを観て客を増やすのが目的なんだろうけど、

その客が映画を観た時に「えっ、それ予告編で言ってたじゃん」ってガッカリさせちゃダメだろと。

予告編を作った人も名前をクレジットする様にしてほしい。

良質な予告編を作ってる人はそれでもっと大作を手がけれるようになるだろうし、

ダメな予告編を作ってる人はあんまりひどいなら失業して欲しい…それぐらいの勢い。

このブログに貼り付けてある予告編はネタバレしてないバージョンのもの。

今回、他の予告編でネタバレしているためこの記事の中でもそのネタバレについては書いているので、

全くなにも知らずに映画を楽しみたいって人はここで読むのを止めて映画を観ることをオススメします!



さて、ストーリーですが、

DNAの解析技術が発達し、犯罪の検挙率、冤罪率が圧倒的に改善される仕組みが出来たと。

そのシステムの開発に携わっていた二宮和也演じる神楽だが、

システム開発に協力していた蓼科兄妹が何者かに殺され、犯人のDNAを解析すると、

なんと犯人は神楽だと判断される。

逃げる神楽とそれを追う豊川悦司演じる刑事の浅間だが、この事件には大きな陰謀があった…みたいな感じかな。


で。

でですよ。

この話において「DNAの解析技術は絶対的もの」っていうのが1つの前提なんですよ。

DNAからどんな犯人なのか、顔の容姿はもちろんのこと足の指の長さ、そして性格まで分かってしまう。

映画序盤でDNAだけで分かるわけないって言う浅間に対して、分かるんだって言い張る神楽。

…でもですよ、先ほど書いた予告編の件ね。

予告編で言ってるからネタバレだけと書いてしまいますが、神楽は実は「二重人格」なんですよ。

二重人格だからまあ全然正確が違うんですけど、さっそくDNA解析の件で矛盾してんじゃん!

まあ映画でもわりと中盤で二重人格だって分かるから壮大なネタバレでもないんだろうけど、

予告編で彼は二重人格なんだって知ってしまったら、物語が始まった瞬間からDNAだけで決められないじゃん。

…って、なると思いますよ、予告編作った人さあ、もうちょっと映画を観る人が楽しめるように配慮してよ。


そんなわけで「始まった瞬間にのれない」状況があるのですが、

さらに日本国民全員のDNAを色んな手段で採取してそれをデータ化するって描写がある。

まあそのDNAのデータベースが映画タイトルにもなっている「プラチナデータ」な訳ですが、

そのDNAの採取について、小学生とかが検診とかで強制的に取られるのは良いと思うけど、

大人ってあんまり病院行ったり献血したりしないと思うんだよね。

特に犯罪をするぐらいの年齢の人達ほどDNA採取できないと思うんだけど。

実は100年以上前からそういう計画があって、今生きている日本人はすでに採取済みなんだって言われたら、

確かに自分のDNAも知らないうちに採取されてそう…って、納得できそうだけど、

あの描写では「これじゃあ無理だろ」って早速思わせる。

原作がどうなのか分からないけど、ここは監督がもうちょっと説得力ある展開にしても良いんじゃないのか。

てか、このシステムでDNAがデータベースにでてこない「Not found」(通称NF)という存在が問題になるんだけど、

あの方法じゃあ結構の人のDNAが採取できてないだろうし、そもそも外国人犯罪に対して全く無意味じゃん。

天才科学者の神楽が自慢げにわれわれはこう呼んでます「プラチナデータ」ってキメるけど、

わりと観てる人は白目になってますがな…「問題ありすぎのシステム」だろ、これ。


ストーリーに関しても色々言いたいこともあるんだけど、

一応はミステリーだからネタバレになるのはあんまりよろしくないと思うので伏せておきます。

まあ、神楽は二重人格だって事と、予告編のキャッチコピー「この愛さえも、DNAで決まるのか」は全く関係ないって事だけ書いておきます。



で、今回この映画「プラチナデータ」を選んだ理由である大友啓史監督について、ですが、

1つの結論が出ました…それは「無駄が多い」です。

だから良い映画になる可能性があったものもダメな作品になることがあるんだよ…きっと。

今回の一番の無駄は「テロップ」です。

テロップが頻繁に出るんですよ、この映画。

普通はもうちょっと出さなくても分かるように作ると思うんだけど、

今回に関しては多すぎるし、さらにこのテロップの出し方と出る時の音が超ダサい。

サイバーな感じにしたかったんだろうけど、あれがカッコイイって思ってるならマジで微妙。

テロップを無くしただけでも、ちょっと評価上がるんじゃないだろうか。

あと、神楽が逃げて警察が追うんだけど、

結構街中だとか工場とかで神楽を追い詰めるんだけど、

何人警察がいるのか知らんけど逃げられすぎだろ。

これに関しては「神楽は天才」って設定なんだから頭を使って大勢の警察からもうまく逃げるって描写があれば納得できるけど、

ただただ逃げているだけの神楽をあんなけの人数がいる警察が捕まえられないって無能にもほどがある。

だいたい、工場の時に普通あんなけ人数がいたら、追うグループと逃げ道を塞ぐグループに分かれるんだよ。

さらっとパトカーの横とか通りすぎてんじゃん。

素人か!!

警察が、じゃなく監督が!!

観てる方が「これはない!」って思わせるのは監督としてどうでしょうか。

結構大掛かりな広い工場での逃走劇で、「画としてはダイナミック」だし悪くはないけど、

内容が全くもって微妙でしらけさせる…無駄だなぁって。

無駄と言えば、色んな装飾。

例えば研究施設の細かいディティールは雰囲気を出してて良いと思うんだけど、

映画終盤で真犯人のいるビルにいくんだけど、そこの無駄なオシャレ感。

草とか水とか…なに、なんなの…無駄なオシャレ感。

どんな仕組みの建物なの…勝手に神楽が入っていくけど鍵とかどこにあるの。

鍵と言えば、最初研究所に入るときに神楽がセキュリティを解除して浅間を案内するのだが、

それ以降は警察が勝手に出入りしてるんですけど…あのセキュリティは1回こっきりか!!

ストーリーに関係ないけど、ちょっと画的にサービスしてみました…ってのが、

観てる人にモヤモヤさせるだけなら出さなきゃ良かったじゃん、ってなってしまう。

とりあえず警察が入ってくる時は、頼まれてセキュリティを解除したスタッフが付き添いでいるって見せればいいじゃん。


…という様に無駄、無駄、無駄…と無駄が多い。

なんかもうちょっと「きちっと演出を考えたら改善できそう」なのになあ。

きっと大友啓史監督はおおざっぱなビジュアルに拘っているけど、

その大技にこだわるゆえに細かいところは気にしないって人なんだろうなあ。

そんな細かいところどうでもいいじゃん!って思う人もいるだろうし、そう思う人はそれでいいんだけど、

自分は「映画は作りもの」であるからこそ、「作り物とは感じさせない努力」が必要であって、

そういう細かいところに気をつけるべきなんじゃないかなと思う訳です。


ここ最近感想を書いた映画「お化け屋敷列伝 戦慄迷宮MAX」とか多分悲惨な予算だと思うんだけど、

それに比べて大友啓史監督って結構な予算のある映画を作ってると思うのね。

確かに予算を与えられても全く活かせない監督もいるなかで、

大友啓史監督はそれでも「お金使ってる感」は出せている、

つまり「この映画は一流の映画ですよ〜」って見せかけることが出来ているので一定の力量はあるのは間違いない。

ただ、あくまでパッと見のビジュアルであって、それがうまくハマる映画なら良いと思う。

ストーリーだとか細かいディティールは二の次で、俳優がカッコイイ、画が見栄えして良いってなる映画には良いかもね。

そう考えると映画「るろうに剣心」シリーズは向いていたのかもしれない。

映画「るろうに剣心 伝説の最期編」もパッと見のビジュアルは良かった。

もうちょっと細かいところまで気にすることができるパートナーとかいたら「映画として」良くなると思うんだけど。

ってな感じかな。

色眼鏡で見ているって言われたらそうかもしれないけど、無駄が多い監督だと思う。

「画の力は出せても、細かい演出の力はない」のかなと。



神楽がバイクで逃げるときに、免許もってて良かったねって事とあの女の人はどうやって帰るのか。

…なんて細かいところはどうでもいいんだけど、

警察にトンネルに追い詰められてバイクで突っ切ろうとして車に横から激突するんだけど、

何故かその後に車が爆発、炎上…「画は確かにハデ」だよ…でもおかしくない?

エンジンもかかってない車に横からぶつかって爆発って。

あれで爆発するなら世の中の自動車事故はどんなけ爆発するんだって…無駄な爆発シーンだなぁ。

…っていう感じで演出の1つ1つが大雑把なのを気にしてみていくとなんか笑えてくる。



最後に、これはそういう話であって監督が悪いわけじゃないんだろうけど、

映画のラストに「人を決めるのはDNAじゃない」って結論が出るんだけど、

「うん、映画が始まる前から知ってた」って思った。



あ、あと監督、音楽の使い方は下手。

大したことない状況に壮大すぎる音楽は笑える。

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