2016年09月02日
映画「シュガー・ラッシュ」の感想…コーラにメントス。
ディズニーって凄いなって映画を観る度に思う。
今回はディズニー映画「シュガー・ラッシュ」の感想です。
レンタルDVDで日本語吹き替えでの鑑賞です。
アメリカでは2012年、日本では2013年に公開。
監督はリッチ・ムーア。
自分はあまり聞いたこと無い名前ですがテレビシリーズの「ザ・シンプソンズ」でも監督をしていたとか。
後ほど語る映画「シュガー・ラッシュ」の笑いというかユーモアは通じるところがあるかも知れない。
毎度、毎度ですがディズニー映画はクオリティ高いですよね。
別に「ディズニーだから良い」って言ってる訳じゃないんだけど、
こんなけクオリティの高い作品がいっぱいあると「ディズニー凄い」ってなってしまう。
ディズニー作品では今までも色んなモチーフが使われていて、
トイ・ストーリーならおもちゃ、ファインディング・ニモなら魚…などなど。
今回の映画「シュガー・ラッシュ」はまさかのゲームキャラクター。
ゲームキャラクターというか、世界がゲームの中。
ゲームの中っていうとちょっと誤解がありそう。
ゲームセンターの中にあるゲームの筐体とそのゲームの中の世界。
…これ、言葉にすると全く分かりませんね。
こんな複雑な設定なのに、
観てる人がすんなり受け入れられるというか理解できるように作るってのがすでに凄い。
登場キャラクター達も魅力的なキャラがいっぱいで、
主人公はドンキーコング風のキャラクターである「ラルフ」。
「フィックス・イット・フェリックス」というゲームの悪役なのだが、
本当はみんなと仲良く楽しくしたいと思っている。
しかし、悪役なのでみんなから嫌われているというか避けられているという設定。
ゲームの悪役が実は良い奴で、悪役の現状に不満がある…なんて話をよく思いつくね。
ゲームをクリアするとメダルをもらえるのだが、
同じゲームのキャラクターたちといろいろあって、
その「メダルをとってきたら認めてやる」といわれてラルフがメダルを求めて他のゲームに行く…という始まり。
その始まりの前には色んな悪役キャラクター達が会議を開いているシーンがあったりもするが、
ベガはラスボスなので分からんでもないが、ザンギエフは悪役なのだろうか。
悪役面だし、対戦でザンギエフにスクリューパイルドライバーを連発されて負けると非常にムカつくけど。
その他、クッパだったりパックマンのあいつ(名前が分からない)がいたり、
実際のゲームをやっていて観たことあるキャラクターいっぱいで嬉しくなりますね。
序盤は割りとそのゲームの世界の描写が続いていて、
今回のこの映画「シュガー・ラッシュ」は母親が一緒に観ていたのだが、
ここら辺でちょっと飽きがきてしまったようで…。
ゲームに触れてない世代にはちょっとここら辺の「サービス」が長すぎたらしい。
それぞれ世代やらなんやらで価値観は変わってくるので難しいですよね。
それでも、実際に「シュガー・ラッシュ」の世界に入ってからは面白そうに観ていたので良かった。
ただ、この「サービス」のところでもさりげに「ターボする気か!」とか、
「えっ?なに、ターボ?」みたいな要素を入れているのは良いですよね。
メダルを取るため「ヒーローズ・デューティ」というFPSゲームに入るのだが、
そこでラルフがメダルを取得しつつもうっかり「サイ・バグ」という危険なキャラを一緒に「シュガー・ラッシュ」に持ち込んでしまう。
サイ・バグってキャラクターは「食べたものの力を取り込む」という事で、
ラルフの持っていた銃を食べると銃が撃てるようになるという描写があって、
「この能力」がストーリー上でも大きな役割があるし、
話の流れでさらっとみせて説明しているのもうまいなあと思った。
わざとらしく「いかにも」って説明があるよりも、これぐらいのさらっとした説明で、
後半になって「こうなったか!」って方が良いですよね。
「シュガー・ラッシュ」の世界に入るとついにヒロインの「ヴァネロペ」が登場。
憎たらしいような、かわいいような。
ここら辺のキャラクター造形の絶妙なバランスはディズニーのノウハウですよね。
ヴァネロペはプログラムの欠陥がありゲームのキャラクターなのに、
レースに参加できない状態に不満があると。
しかし、もしヴァネロペがレースに参加しプログラムの不具合が発見されると最悪の場合、
筐体が撤去され「シュガー・ラッシュ」が無くなってしまうかもしれないから、
ヴァネロペはレースに参加させることはできないという…。
そのままストーリーを書いていきたいのですが、
何も知らずに観た方が楽しめそうなので、この辺にしておいて。
ストーリーは本当に「さすが!」としかいえない。
ほんとうまく出来てますよ。
ディズニー映画は毎回脚本に力を入れていて、
何度も何度も作り直したり変更したりするそうだけど、
この映画「シュガー・ラッシュ」ではフィル・ジョンストン、ジェニファー・リーが脚本を担当していて、
ジェニファー・リーは映画「アナと雪の女王」ではディズニー初の女性監督(共同)になったとか。
それぐらいこの映画「シュガー・ラッシュ」が認められたってことだと思うけど、
ほんと…凄いよね…凄いというかうまいよね。
色々書きたい事もありますが、さっきも書いたけど「なるほど!」ってなると思うので、
まだ観てない人のためにも詳細は書きません。
影響のないところを書いていくと、
やっぱり「コーラにメントス」は世界規模の話なんだなと。
一時期Youtubeで「コーラにメントスを入れてみた」って動画が流行っていましたが、
まさかディズニーを動かす(?)ほどのムーブメントだったとは。
最初に出てきたとき、さすがに笑ってしまった、しかも「ダイエット・コーラ」、細かい。
「ヒーローズ・デューティ」のキャラクターであるカルホーン軍曹が良いキャラしていて、
サイ・バグがシュガー・ラッシュの世界を滅ぼすって中核のストーリーの進行にもかかわりながら、
話のところどころで息抜きというか、アクセントになっている。
彼女の夫が結婚式の日にサイ・バグに殺されたって設定もうまく活かしてて、
主人公というかヒロインよりも目立ってる部分もあるが、
ヴァネロペが「子ども」ってこともあって、「彼女に出来ない役割」をしているのがカルホーン軍曹なんだろうなあ。
基本的に満足な映画ですが、少しだけ気になる点。
ちょっとネタバレ要素もあるので、まだ観てない人はここでストップを!
で、ヴァネロペが「シュガー・ラッシュ」でちゃんと使われていた人物だったってのを筐体の画で発覚して、
彼女の不具合は某敵のせいだ!ってのが分かる訳ですが、
その不具合を直すなめに彼女をレースで完走させると。
不具合のある彼女がレースを完走することで一旦リセットされる。
今更その設定に対してどうこうは言わないけど、
リセットってのはどの範囲までのリセットなのだろうか…記憶らはもちろん、世界の状態とか。
まあディズニーだからハッピーエンドになれば良いとは思うけど、
都合の良いリセット感はある。
あと、最初はプログラムの不具合による瞬間移動だと思っていたのが、実は固有の特殊能力だったみたいだけど、
…でも、ちょっとチートすぎな能力じゃね…まあ、いいんだけど。
あと本人の意思でレーサーになるって展開だが、そんな権限があるのか!
筐体に書かれていた画はレーサーの時の画なので、もともとそういう話なんじゃないのかって気がするが。
思う事が全くないって訳ではないけど、
脚本が絶妙なバランスであって、なんか納得してもいいかなって思えてしまう。
ほんと、うまく出来た映画だと思います。
あと、悪役が主人公に憧れる主人公対主人公に執着する悪役という構図も良いですよね。
ヒーローとは何を持ってヒーローなのか。
子どもは子どもの楽しみかた、大人は大人の考えができる作品。
あと、トイ・ストーリーを観たらおもちゃや人形が捨てづらくなるって気がしたが、
今回の映画「シュガー・ラッシュ」を観たらコンセント抜きづらいだろ!って思いはある。
そして、一応言及しておくと主題歌「Sugar Rush」をAKB48が歌っている。
そう言えば、ずっと観ていたAKB48のドキュメンタリー映画、新しいのは観てないなあ…。
曲自体はAKB48っぽくなくて別に聴いてて映画「シュガー・ラッシュ」のエンディングでもおかしくなかった。
今回はディズニー映画「シュガー・ラッシュ」の感想です。
レンタルDVDで日本語吹き替えでの鑑賞です。
アメリカでは2012年、日本では2013年に公開。
監督はリッチ・ムーア。
自分はあまり聞いたこと無い名前ですがテレビシリーズの「ザ・シンプソンズ」でも監督をしていたとか。
後ほど語る映画「シュガー・ラッシュ」の笑いというかユーモアは通じるところがあるかも知れない。
毎度、毎度ですがディズニー映画はクオリティ高いですよね。
別に「ディズニーだから良い」って言ってる訳じゃないんだけど、
こんなけクオリティの高い作品がいっぱいあると「ディズニー凄い」ってなってしまう。
ディズニー作品では今までも色んなモチーフが使われていて、
トイ・ストーリーならおもちゃ、ファインディング・ニモなら魚…などなど。
今回の映画「シュガー・ラッシュ」はまさかのゲームキャラクター。
ゲームキャラクターというか、世界がゲームの中。
ゲームの中っていうとちょっと誤解がありそう。
ゲームセンターの中にあるゲームの筐体とそのゲームの中の世界。
…これ、言葉にすると全く分かりませんね。
こんな複雑な設定なのに、
観てる人がすんなり受け入れられるというか理解できるように作るってのがすでに凄い。
登場キャラクター達も魅力的なキャラがいっぱいで、
主人公はドンキーコング風のキャラクターである「ラルフ」。
「フィックス・イット・フェリックス」というゲームの悪役なのだが、
本当はみんなと仲良く楽しくしたいと思っている。
しかし、悪役なのでみんなから嫌われているというか避けられているという設定。
ゲームの悪役が実は良い奴で、悪役の現状に不満がある…なんて話をよく思いつくね。
ゲームをクリアするとメダルをもらえるのだが、
同じゲームのキャラクターたちといろいろあって、
その「メダルをとってきたら認めてやる」といわれてラルフがメダルを求めて他のゲームに行く…という始まり。
その始まりの前には色んな悪役キャラクター達が会議を開いているシーンがあったりもするが、
ベガはラスボスなので分からんでもないが、ザンギエフは悪役なのだろうか。
悪役面だし、対戦でザンギエフにスクリューパイルドライバーを連発されて負けると非常にムカつくけど。
その他、クッパだったりパックマンのあいつ(名前が分からない)がいたり、
実際のゲームをやっていて観たことあるキャラクターいっぱいで嬉しくなりますね。
序盤は割りとそのゲームの世界の描写が続いていて、
今回のこの映画「シュガー・ラッシュ」は母親が一緒に観ていたのだが、
ここら辺でちょっと飽きがきてしまったようで…。
ゲームに触れてない世代にはちょっとここら辺の「サービス」が長すぎたらしい。
それぞれ世代やらなんやらで価値観は変わってくるので難しいですよね。
それでも、実際に「シュガー・ラッシュ」の世界に入ってからは面白そうに観ていたので良かった。
ただ、この「サービス」のところでもさりげに「ターボする気か!」とか、
「えっ?なに、ターボ?」みたいな要素を入れているのは良いですよね。
メダルを取るため「ヒーローズ・デューティ」というFPSゲームに入るのだが、
そこでラルフがメダルを取得しつつもうっかり「サイ・バグ」という危険なキャラを一緒に「シュガー・ラッシュ」に持ち込んでしまう。
サイ・バグってキャラクターは「食べたものの力を取り込む」という事で、
ラルフの持っていた銃を食べると銃が撃てるようになるという描写があって、
「この能力」がストーリー上でも大きな役割があるし、
話の流れでさらっとみせて説明しているのもうまいなあと思った。
わざとらしく「いかにも」って説明があるよりも、これぐらいのさらっとした説明で、
後半になって「こうなったか!」って方が良いですよね。
「シュガー・ラッシュ」の世界に入るとついにヒロインの「ヴァネロペ」が登場。
憎たらしいような、かわいいような。
ここら辺のキャラクター造形の絶妙なバランスはディズニーのノウハウですよね。
ヴァネロペはプログラムの欠陥がありゲームのキャラクターなのに、
レースに参加できない状態に不満があると。
しかし、もしヴァネロペがレースに参加しプログラムの不具合が発見されると最悪の場合、
筐体が撤去され「シュガー・ラッシュ」が無くなってしまうかもしれないから、
ヴァネロペはレースに参加させることはできないという…。
そのままストーリーを書いていきたいのですが、
何も知らずに観た方が楽しめそうなので、この辺にしておいて。
ストーリーは本当に「さすが!」としかいえない。
ほんとうまく出来てますよ。
ディズニー映画は毎回脚本に力を入れていて、
何度も何度も作り直したり変更したりするそうだけど、
この映画「シュガー・ラッシュ」ではフィル・ジョンストン、ジェニファー・リーが脚本を担当していて、
ジェニファー・リーは映画「アナと雪の女王」ではディズニー初の女性監督(共同)になったとか。
それぐらいこの映画「シュガー・ラッシュ」が認められたってことだと思うけど、
ほんと…凄いよね…凄いというかうまいよね。
色々書きたい事もありますが、さっきも書いたけど「なるほど!」ってなると思うので、
まだ観てない人のためにも詳細は書きません。
影響のないところを書いていくと、
やっぱり「コーラにメントス」は世界規模の話なんだなと。
一時期Youtubeで「コーラにメントスを入れてみた」って動画が流行っていましたが、
まさかディズニーを動かす(?)ほどのムーブメントだったとは。
最初に出てきたとき、さすがに笑ってしまった、しかも「ダイエット・コーラ」、細かい。
「ヒーローズ・デューティ」のキャラクターであるカルホーン軍曹が良いキャラしていて、
サイ・バグがシュガー・ラッシュの世界を滅ぼすって中核のストーリーの進行にもかかわりながら、
話のところどころで息抜きというか、アクセントになっている。
彼女の夫が結婚式の日にサイ・バグに殺されたって設定もうまく活かしてて、
主人公というかヒロインよりも目立ってる部分もあるが、
ヴァネロペが「子ども」ってこともあって、「彼女に出来ない役割」をしているのがカルホーン軍曹なんだろうなあ。
基本的に満足な映画ですが、少しだけ気になる点。
ちょっとネタバレ要素もあるので、まだ観てない人はここでストップを!
で、ヴァネロペが「シュガー・ラッシュ」でちゃんと使われていた人物だったってのを筐体の画で発覚して、
彼女の不具合は某敵のせいだ!ってのが分かる訳ですが、
その不具合を直すなめに彼女をレースで完走させると。
不具合のある彼女がレースを完走することで一旦リセットされる。
今更その設定に対してどうこうは言わないけど、
リセットってのはどの範囲までのリセットなのだろうか…記憶らはもちろん、世界の状態とか。
まあディズニーだからハッピーエンドになれば良いとは思うけど、
都合の良いリセット感はある。
あと、最初はプログラムの不具合による瞬間移動だと思っていたのが、実は固有の特殊能力だったみたいだけど、
…でも、ちょっとチートすぎな能力じゃね…まあ、いいんだけど。
あと本人の意思でレーサーになるって展開だが、そんな権限があるのか!
筐体に書かれていた画はレーサーの時の画なので、もともとそういう話なんじゃないのかって気がするが。
思う事が全くないって訳ではないけど、
脚本が絶妙なバランスであって、なんか納得してもいいかなって思えてしまう。
ほんと、うまく出来た映画だと思います。
あと、悪役が主人公に憧れる主人公対主人公に執着する悪役という構図も良いですよね。
ヒーローとは何を持ってヒーローなのか。
子どもは子どもの楽しみかた、大人は大人の考えができる作品。
あと、トイ・ストーリーを観たらおもちゃや人形が捨てづらくなるって気がしたが、
今回の映画「シュガー・ラッシュ」を観たらコンセント抜きづらいだろ!って思いはある。
そして、一応言及しておくと主題歌「Sugar Rush」をAKB48が歌っている。
そう言えば、ずっと観ていたAKB48のドキュメンタリー映画、新しいのは観てないなあ…。
曲自体はAKB48っぽくなくて別に聴いてて映画「シュガー・ラッシュ」のエンディングでもおかしくなかった。
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