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2014年05月12日
規制のない笑い
 昔、規制が緩い時代のお笑い番組は本当に面白かった。今は抗議する人間の顔色をうかがい、無難なものしか作らないから面白味が…って言いますが、今回はこの記事でちょっと自分なりに考えてみた。

ナイナイ岡村 「阿呆方」見たら「小保方さん笑ったと思う」
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2014/05/08/kiji/K20140508008122360.html

 別のところでも書いたんですが、岡本君、自分も精神的な病で休養していましたよねぇ。しかも、その間に見ちゃいけない番組なんかも指定されていたなんて話をしてましたが、その頃の自分を思い出したうえで同じことが言えるのか、と思ってしまいました。

 そもそも記事の中で『「オンエアしていない状態でダメやというのはちょっと」と納得できない様子』って、放送自体がダメだと抗議してるんだから、文句を言うなら放送しないと判断を下した人(つまりはフジテレビ)に抗議するべきで、深夜のラジオで誰に向けるとなく文句を言うのもお門違い。

 さらに言えば「別に小保方さんを小馬鹿(ばか)にしたようなネタではなかった」って、人の名前をもじって「阿呆方さん」ってされて、当の本人をバカにしてないと言っても説得力ナシ。「チビ村隆史」ってキャラクターが背の高い共演者からモノを取り上げられ、ジャンプしても届かないさまを笑いにするのはOK?

 そのVTRを療養していたころの岡村君の病室に持って行って元気になってもらえるかな?


 さて、これを受けてもう一つ。

佐村河内氏の似顔絵に「応援聞こえています」 電光掲示板に不適切表現 関西学生陸連が謝罪
http://sankei.jp.msn.com/sports/news/140508/oth14050813160005-n1.htm

 まぁ、本当に仲間内の下品な笑いなら許される範囲で、その仲間から外れたら不快に思う人がいても不思議じゃないネタです。


 で、結局は「規制が緩い時代のお笑い」ってのは誰かを傷付け、やりっぱなしだっただけではなかろうか。かつて、日本航空350便墜落事故の後、機長を揶揄したコントなどもありましたし、「逆噴射」や「キャプテン、やめてください!」はギャグにも使われていた。死者24名、負傷者149名を出した大参事でありながら。

 今では絶対にやれないネタですが、誤解を恐れずに言えば「多くの笑いは他人を傷つけることで成り立っている」と言う事でしょう。規制が厳しくなり、配慮が求められる最近のお笑いにおいて、その事の自覚のない人間が好き勝手をやると叩かれるでしょうし、さらに無自覚を通り越した人間は叩かれたことに文句を言い出す。


 不謹慎極まりないが、某国で起きた事故でその原因や対処で呆れるものが多くありました。これで軽く2桁くらいのブラックなネタが作れそうですが、それを自粛するほどの配慮などが今の社会に広がった、それだけ成長した、と言えるのではないかと思います。

 まぁ、蛇足になりそうですがもう一つ。この傾向を「成長」と言っておきながら逆の事を言いそうですが、不謹慎なネタを規制してるのって自分たちじゃないか?グダグダ言うくらいなら放送を強行するべきだったし、そうじゃなきゃ、番組降板しろ(笑)。

 昔、人気はまだまだありながら収録した番組の放送延期をきっかけに番組を降りた人もいたんだから。岡村君の先輩芸人で。せっかくの収録のお蔵入りに抗議して番組を降りるってのも選択肢では?




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