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2014年05月06日
「詳細は割愛!」のストーリー
 生活のサイクルなどに左右されますが、青年誌などのマンガなどもすっかり読まない時期がありました。ちょっと話題になった作品は単行本などでチェックしたりもしますが…最近、某マンガ提供サイト(スマホなんかでマンガが無料で読めるヤツ)でいくつか斜め読みしてちょっとビックリ。かなり似通った漫画ばかり。

 だいたいいくつかのパターンに分かれるものの、過去の話題作などの焼き直しだったり、トレンドである「人が簡単に死ぬ(殺される)」、架空の世界にご都合で持って行ったり(荒唐無稽な)法案が通ってそんな社会になったりする…など。

 特にダメだなぁ…って感じるのが2つ。

 1つ目がゾンビを出しちゃうパターンで、これは説明を省くのに持って来いのゾンビ。出てくるだけで「知性もなく人を襲う」「噛まれたら感染する」「走って逃げきれる(例外アリ)」「頭を破壊すれば殺せる」などなど、作者がいろいろと設定を用意する必要がないし。そこから無理やりオリジナルのアイデアを乗っけようとするけど、基本(そもそもがゾンビだし、それに頼ろうとする姿勢など)がそれだから…

 もう1つが邦画でもありがちの、とにかく「こんなシチュエーション、面白いでしょ?」って発想に無理やり持って行くパターン。いや、そもそも架空の世界を想定すりゃいいんだから、変な言い訳なんかも不要なのに、無理からそれっぽい考証を付けて台無しにしてる感じが痛いと言うか、逆に幼稚に見えてします。


 例えば星新一のショートショートなんか、ほんの数ページで起承転結をまとめあげるため、「詳細は割愛」って感じでいきなりトップギアに上げていくのは見事ですが、逆を言えばショートショートだから容認できる話。同じく一話完結の手塚治虫の作品などもこの手法は問題ないんですが…

 まぁ、私の感覚が古いんでしょうが、もう少しじっくりとその漫画の世界観を作り上げるような作品ってのが少なくなってるように思え、まとまりのない文章を書いた次第で。

 あっ、これはあくまでも「個人の感想」ですんで、悪しからず(笑)。

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