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2013年01月30日
お金は大事
 今日はイロイロと異論があるかとは思いますが、例の公務員の駆け込み退職の話題について、あくまでも個人的な意見を書きたいと思いまして。

 ご存知の方も多いと思いますが、公務員の退職手当減額前に退職が相次ぎ、特に卒業を目前に控えながら担任を持つ先生までも退職することが非難の的となっています。これに対し、私の普段の論調をご覧の方でしたら、現場を放棄する教師をけしからん!って言い出すんじゃないかと思われるでしょうが・・・

 くり返しますが、個人の意見として駆け込みをする職員は非難されるのは可愛そうに思います。具体例としてテレビで紹介されていた話を参考にすると、1月に退職しなければ150万円の減額で2、3月を働いてもらえる給与が80万円、差っぴきマイナス70万円。先生はこの70万円で生徒との最後の思い出の場を売った!ってヒステリックに言ってる人もいました。卒業直前で先生がいなくなり、生徒が可哀想とかパニックになるといっている街の声もありました。

 しかし冷静に考えていただきたい。この例で話をすると2ヶ月働いて得られる80万円は(高額かどうかは別にして)正当な給与なので、やはり減額は150万円。

 で、前述の様な非難をしていた人は、仮に人生最大の恩人の葬儀があったとして、それに参加する費用で150万円かかるとして行けますか?私は残念ながらできません。

 人によっては2千万を越える退職金を得てるんだから、そのうちの150万円くらい・・・と言うのも筋違い。退職金が入ったからと言って、やはり150万円は大金でし、大金が入ったからそのうちの150万って考えは、退職金目当てに老人に群がる詐欺業者や借金を申し込む知人と発想は近いものがあります。

 更にはこんな考えはどうでしょうか。40人のクラスとして、担任が卒業式参加を選択する事で失う150万円を補填すべく、一人3万5千円をカンパするとか。もちろん、40人全員が揃ってそんなお金を出すわけは無いでしょう。ではなぜ出せないか?となると、当然3万5千円あれば生徒の卒業祝いに家族で食事に行っても十分お釣りが来る大金ですから。

 が、カンパを拒否する父兄は自分の子供のために3万5千円が払えないくせに、他人に150万円を出す事を強要している。で、仮にカンパに全員が参加したとしても、先生はその3倍近い10万円をフイにしているんですが(笑)。


 お金の問題じゃない、気持の問題だ!と言う人に、お金を問題としている人のために補填してみては?と言っても二の足を踏むのは目に見えている。先の街角の声、お子さんのパニックを避けるために3万5千円を出せますか?と。

 まぁ結論として。予算削減の方法として退職手当減額はけっこうですが、やっぱりタイミングが良くない。駆け込み退職する“聖職者”を非難していた首長がいましたが、これは逆に卒業式と人情を人質に取ったようにも思えました。


 そんなわけで・・・実は今日、以前に仕事でお世話になった方で自分にも他人にも厳しい先輩が“転落”していった話を聞きました。最後に会ってから3年くらいの間に何があったのか分かりませんが、当時の先輩からは想像できない様な・・・。

 お金に困っていたようですが、


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