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2012年06月16日
大いなる悪ふざけ(もしくは茶番)
 今、ある邦画の宣伝番組を見ながら、思わず文章を書いています。

 今日は酔っ払いモード&時間も遅かったんで、覚書の更新はするつもりはなかったのですが、この番組を見ていて心地よい嫌悪感と、酒の力とは違う妙な酩酊を感じているもんで(笑)。

 まぁ、何の映画かはご想像にお任せしますが、とにかく監督が自画自賛で語る。過去の名作マンガを冒涜するかのように現代に引きずり出し、そのクセ今の時代に合わせたとか言う原作レイプ。監督本人、好き嫌いが分かれると言い切っている時点で「嫌い」の意見を封じるような予防線を張ってるが、それなら「好き」と言う意見だけを回りに並べてりゃ良いじゃな(笑)。

 更に言えば「今までにないエンターテイメント」なんて言い回しで「やりっ放し」をごまかしちゃいないか?

 主演の俳優も女優も役柄について背中がむず痒くなるほどの紋切り型の感想を述べる。「子どもから大人まで…」「最後には感動し…」「私も好きになれる映画で…」って、一年後には誰も覚えちゃいない映画になることだけは確か。ちょうど「もしドラ」とか「アンダルシア 女神の報復」とか「うさぎドロップ」とか「DOG×POLICE」とか…


 そもそも原作はかなり硬派なマンガで、原作を読んでいた人間からするといっそドロドロにすれば良いのにコメディにしちゃってるし、コメディなら笑えれば良いが、性質の悪いコント番組を切り貼りしたレベルの笑いにも達していないんじゃないか?と思われる映像。

 いや、我ながら見もしていない映画で見るつもりもない映画について、ここまで毒づくのも珍しいと思いますが、ここ数年、邦画を再評価している私にとって、平均点を下げるような映画には手厳しくなってしまう(笑)。

 ホント、作る意味ある?って言うお安い感動モノとか、日本の恥を世界中に晒すような海外ロケをする映画とか、前にも同じような映画、あったでしょ?っていう様な映画とか。いい加減、やめて欲しい。

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