今日のネタはこれ。

中島知子の「元占い師」がフジで告白
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/f-et-tp0-20120326-923429.html

　普段、フジテレビはほとんど見ていませんし、ましてや出勤前のわずかな時間は別のチャンネルをつけていますが、本当にたまたま今日に限って「とくダネ！」でこのインタビューをちょこっと見ることができました。

　この流れ、思いっきり見た事がある…ってか、オウム事件の時にテレビは同じ事をしたのを覚えているでしょうか？まだ数々の事件がオウムによる犯行と断定される前、証拠は無いまま世論が圧倒的にオウム批判に傾いたタイミングである局がオウムの言い分を聞くと言うような立場で彼らをテレビに出演させました。

　結果、その場ではハイハイと聞いておきながら、後でＶＴＲを使った欠席裁判を行い、挙句の果てにはオウムの犯行が確定した時点で手のひらを返す。

　今回、元占い師を甘言でおびき出したのでしょう。

　単純にこのインタビューの内容を考えると、今までの報道を裏付けるものの様にしか見えませんでした。と言うのも悪事を暴かれた人間が、自分が非難された内容をそのまま入れ替え、実は自分の方が被害者だと言うのはよくあるパターン。例えば浮気を疑われた男が「お前の方こそ…！」ってヤツ。

　そもそも、それまでに同じ占い師に同じような被害に遭ったという女性のインタビューやら、宇崎竜童も勝手に名前を出されたとかで、この占い師の言い分なんてまともに取り上げる価値も無いことは十分理解できていると思っていましたが、テレビ的には引っ張りたいんでしょう。


　正にマッチポンプ。マスコミは真実を…とか言いながら、延ばせる所まで延ばす作戦ってのは目に見えてる。

　もっとも、これは今回の様な芸能ネタなんで分かりやすいですが、他にもいくらでもありそう。

　原子力発電所の再稼動についても、さんざん電力は足りている！安全性が不安だ！とか言いながら、原発で潤っていた町が苦しんでいると紹介する。何かの法律を改正を訴える人を取り上げ、その改正により苦しむ人を取り上げる。

　まぁ、分かりやすく単純なお話をサンプルにマスコミのマッチポンプっぷりを噛みしめるにはちょうど良いネタかも知れません。