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2012年03月11日
「ゴーストライター」見てきました
 今回は久しぶりに「ちょっと遅れ」の映画、「ゴーストライター」を見てきました。この映画は昨年の11月に東京で上映され、当時住んでいた松山では遅れて上映される予定だったのかな?で、ちょうど行き違いで東京に出張したんで見られなかった映画。

 前任者の死去により、元イギリス首相ラングのゴーストライターの後任となった主人公。ラングと打ち合わせを進める最中、ラングにイスラム過激派のテロリストに対する拷問致死に関与した疑いがもたれる。夫婦間も上手く行っていない事が窺われる中、前任者の死にも疑問が生まれる。そして前任者が残した謎のメッセージを見つけ、それをたどると・・・



 それではお馴染みの【感想:Start】〜【感想:End】を。今回はガチのネタバレアリです。

【感想:Start】

 この映画、ストーリーの展開は非常に良かったのですが、私の理解力不足を棚に上げて申し訳ないが伏線の回収漏れが激しいような気がします。

 結局、ラングは拷問の指示を出したのか?ラングはイギリス首相時代に傀儡として動いたのか?そしてその指示は明確に受けていたのか?そもそも前任者がエメット教授と面会後に殺されたとしても、例のメッセージは既に書き終えた後。結局、自分の死を以ってそのメッセージの正当性が補完されたと言えますが、この辺りがかなりストーリー的にも危ういような気がしてしまった。

 あと、突然自転車で散策に出かけたり、その先で事件に関する重要な証言を手に入れたり・・・って、少々唐突。

 また、よくある疑惑の対象が実はシロで、影で泣いているような立場の人間が黒幕ってパターンも何となく読めてしまい、少々上映時間が長く感じられたのも確か。

 と、ここまでネガティブなことばかり書いていますが、主人公が徐々に後戻りできない領域に足を踏み込んでしまう流れなど、引き困れるものがあり見ごたえがありました。(だからこそ、回収し切れていない伏線が気になった)

 そしてラストシーン。加速する車を見て「あっ」と思いましたが、私の好きな映画「コンドル」のラストシーンのバッドエンド・バージョンの様に思えました。やはり2時間を越える上映時間は長く感じますが、いちおう合格点以上の映画だと思います。

【感想:End】

 最後に。この週末は「戦火の馬」を見に行こうかと思ってましたが、何となくスルーしてしまいました。と言うのも、オチがある程度予想できると言うのもありますが、そのプロセスの重苦しい流れを受け入れる体力が無くて。

 と言いつつ、ダブルヘッダーで「サラの鍵」を見ようとしてたんですが(笑)。

ゴーストライター@ぴあ映画生活


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