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2014年03月31日
NHK「人体・ミクロの大冒険」と「ダーウィンが来た!生きもの新伝説」は4K収録、これは見逃せない!
BS-TBSの『THE世界遺産3D GRAND TOUR』が14/03/22(土)の放送で終了した。新作に期待して毎週録画しては再放送と確認して消していた作業もこれでおしまいだ。現在のSONYの経営状況や3D TVの人気の無さを考えると致し方ない。サイド・バイ・サイド方式による3D放送は通常テレビでは2画面分割でしか見られないのが失敗の一因だと思う。
今後は『THE世界遺産4K PREMIUM EDITION ‐ハイビジョン版‐』に期待しよう。早く次の新作を放送してくれないだろうか。そう思っていたら3/27(木)NHKがマスコミ向けに4K番組を紹介する試写会を開催したとの報道があった。その内容はプロに任せるとして、AV Phileで録画中毒患者の私としては4K収録された番組の放送予定が気になる。
NHK番組で4K制作されたのは以下の5本。既に放送済みの番組は再放送を期待するしかないが、これから放送される作品はしっかり録画しておきたい。
14/01/01放送 NHK総合「正月時代劇・桜ほうさら」
14/03/15放送 BSプレミアム「月の魔法が命をよぶ グレートバリアリーフ大産卵」
14/03/22放送 BS1「ミラクルボディ3 サッカーワールドカップ編」
14/03/29、3/30、4/5、4/6放送 NHK総合「人体・ミクロの大冒険 ようこそ! 細胞のミラクルワールドへ」全4回
14/04/06放送 19:30〜19:58 NHK総合「ダーウィンが来た!生きもの新伝説〜歩いて冬眠!? ホッキョクグマの秘策〜」
「人体・ミクロの大冒険 プロローグ」は偶然TVを付けたら放送していた。CGの精細な美しさとリアル感に感心してそのまま最後まで見入ってしまったが、これが4K CG製作と知って納得。1989年放送の「驚異の小宇宙 人体」との差は歴然だ。(笑)
HD放送でも再度VW500ESでじっくり鑑賞して観れば4Kらしい高画質を味わえるだろう。そう思うと地デジ放送なのが惜しい。高画質が期待出来るBSでの放送を期待したい。
【関連リンク】
『NHK、「ダーウィンが来た!」など4Kコンテンツ制作を訴求 − 8Kも視野に入れた取り組み語る』
http://www.phileweb.com/news/d-av/201403/27/34688.html
『NHK「ダーウィンが来た!」など、作りたて“フル4K”番組を体験。制作現場の声も』
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20140327_641667.html
今後は『THE世界遺産4K PREMIUM EDITION ‐ハイビジョン版‐』に期待しよう。早く次の新作を放送してくれないだろうか。そう思っていたら3/27(木)NHKがマスコミ向けに4K番組を紹介する試写会を開催したとの報道があった。その内容はプロに任せるとして、AV Phileで録画中毒患者の私としては4K収録された番組の放送予定が気になる。
NHK番組で4K制作されたのは以下の5本。既に放送済みの番組は再放送を期待するしかないが、これから放送される作品はしっかり録画しておきたい。
14/01/01放送 NHK総合「正月時代劇・桜ほうさら」
14/03/15放送 BSプレミアム「月の魔法が命をよぶ グレートバリアリーフ大産卵」
14/03/22放送 BS1「ミラクルボディ3 サッカーワールドカップ編」
14/03/29、3/30、4/5、4/6放送 NHK総合「人体・ミクロの大冒険 ようこそ! 細胞のミラクルワールドへ」全4回
14/04/06放送 19:30〜19:58 NHK総合「ダーウィンが来た!生きもの新伝説〜歩いて冬眠!? ホッキョクグマの秘策〜」
「人体・ミクロの大冒険 プロローグ」は偶然TVを付けたら放送していた。CGの精細な美しさとリアル感に感心してそのまま最後まで見入ってしまったが、これが4K CG製作と知って納得。1989年放送の「驚異の小宇宙 人体」との差は歴然だ。(笑)
HD放送でも再度VW500ESでじっくり鑑賞して観れば4Kらしい高画質を味わえるだろう。そう思うと地デジ放送なのが惜しい。高画質が期待出来るBSでの放送を期待したい。
【関連リンク】
『NHK、「ダーウィンが来た!」など4Kコンテンツ制作を訴求 − 8Kも視野に入れた取り組み語る』
http://www.phileweb.com/news/d-av/201403/27/34688.html
『NHK「ダーウィンが来た!」など、作りたて“フル4K”番組を体験。制作現場の声も』
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20140327_641667.html
2014年03月01日
カンブリア宮殿:無指向性スピーカーエグレッタ命名の日、窓の外にシラサギが舞い降りた!?
2/20(木)放送の『カンブリア宮殿』No.379【下請け脱出スペシャル!未来は自分の力で切り拓け!】を見た。「小さな町工場が生んだ 極上スピーカーの秘密」というサブタイトルで広島・北広島町のオオアサ電子株式会社が3年前に発売した無指向性スピーカーエグレッタ TS1000が紹介されていた。
元は大手自動車部品メーカーの下請けで売上10億円の8割を1社に頼っていたところ、リーマンショック後その会社が中国進出を決めて1年後に取引を停止すると宣告された。社員との対策会議の結果自社製品開発に取り組み、その初めての製品がEgrettaだ。2年の開発期間を経てスピーカーに命名した日、窓の外にシラサギがいることに総務課の女性が気付いたと言うエピソードが語られた。
メイド・イン・ジャパンにこだわり職人が組み上げるスピーカーは売上の2割を占める。現在開発技術課では次世代スピーカーとしてフィルムスピーカーを開発している。0.01ミリのフィルムを蛇腹状に折り畳む技術がオリジナルだと言う。このスピーカーにより大幅な小型化と20kHz以上の高音域の再生が可能になる。
広島市ひろしま医工連系・先進医療イノベーション拠点ではこのスピーカーを車に搭載してハイレゾ音源による脳活性化を図り居眠り運転防止や前方注意力の向上に活かせないか研究している。
冒頭20分間がオオアサ電子の取材で、新宿西口ヨドバシカメラのオーディオ売り場も取材されていた。エグレッタはハイエンドショウで見た記憶はあるが音像派の私は興味が無く試聴しなかった。
番組では無指向性スピーカーの特徴と強みが説明されて、会社近くの森で生録した野鳥の鳴き声が再生され「まるでその場にいるよう」と評されていた。確かに自然環境音は最適な音源だろう。ただ現行のオーディオソフトが前方指向性のあるスピーカーで聴くことを前提にマスタリングされていることを考えるとソフトを選びそうな気がする。
20数年前からオーディオ関連の下請けを行っていたのでオーディオ製品開発を選んだと言う話だが、何も会社経営の危機にマーケットが縮小している業界に進出しなくてもと思った。ところが社長が「ブランドは無くても良い製品ということで認めてもらえた」と話しているのを聞いて、趣味嗜好性の強い業界を選んだ先見性に感心した。
現在フィルムスピーカーを開発中とのことだが、基本的な考え方はELACのJETトゥイーターと同じ様だ。番組ではスピーカーを小型化出来ると言っていたので、思わず「トゥイーターはもとから小さい」とツッコミを入れたくなった。(笑)
また「ハイレゾを再生出来る」というアナウンスには違和感を覚えた。「ハイレゾ音源に収録されている超高音域を再生出来る」をグラフで見せてくれたものの言葉にするとこんな説明になるのだろうか。(苦笑)
丁度HiVi3月号P10に麻倉怜士先生が寄稿している『4K時代における「HiViの目標」』の中でハイレゾ音源の効果に関して言及されている。ハイパーソニック(ハイレゾ)再生時に基幹脳の活性が上がるそうなので今後カーオーディオにスーパートゥイーター搭載ブームが来るかもしれない。
それにしてもリーマンショックは本当に世界経済を混乱させたのだと実感させられるエピソードだった。そして今は米国量的緩和終了が「フラジャイル(fragile)5」と呼ばれている新興国通貨を下落させているのだから本当に人騒がせな話だ。(汗)
【関連リンク】
『下請け脱出スペシャル! 未来は自分の力で切り拓け!』
http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/backnumber/20140220.html
元は大手自動車部品メーカーの下請けで売上10億円の8割を1社に頼っていたところ、リーマンショック後その会社が中国進出を決めて1年後に取引を停止すると宣告された。社員との対策会議の結果自社製品開発に取り組み、その初めての製品がEgrettaだ。2年の開発期間を経てスピーカーに命名した日、窓の外にシラサギがいることに総務課の女性が気付いたと言うエピソードが語られた。
メイド・イン・ジャパンにこだわり職人が組み上げるスピーカーは売上の2割を占める。現在開発技術課では次世代スピーカーとしてフィルムスピーカーを開発している。0.01ミリのフィルムを蛇腹状に折り畳む技術がオリジナルだと言う。このスピーカーにより大幅な小型化と20kHz以上の高音域の再生が可能になる。
広島市ひろしま医工連系・先進医療イノベーション拠点ではこのスピーカーを車に搭載してハイレゾ音源による脳活性化を図り居眠り運転防止や前方注意力の向上に活かせないか研究している。
冒頭20分間がオオアサ電子の取材で、新宿西口ヨドバシカメラのオーディオ売り場も取材されていた。エグレッタはハイエンドショウで見た記憶はあるが音像派の私は興味が無く試聴しなかった。
番組では無指向性スピーカーの特徴と強みが説明されて、会社近くの森で生録した野鳥の鳴き声が再生され「まるでその場にいるよう」と評されていた。確かに自然環境音は最適な音源だろう。ただ現行のオーディオソフトが前方指向性のあるスピーカーで聴くことを前提にマスタリングされていることを考えるとソフトを選びそうな気がする。
20数年前からオーディオ関連の下請けを行っていたのでオーディオ製品開発を選んだと言う話だが、何も会社経営の危機にマーケットが縮小している業界に進出しなくてもと思った。ところが社長が「ブランドは無くても良い製品ということで認めてもらえた」と話しているのを聞いて、趣味嗜好性の強い業界を選んだ先見性に感心した。
現在フィルムスピーカーを開発中とのことだが、基本的な考え方はELACのJETトゥイーターと同じ様だ。番組ではスピーカーを小型化出来ると言っていたので、思わず「トゥイーターはもとから小さい」とツッコミを入れたくなった。(笑)
また「ハイレゾを再生出来る」というアナウンスには違和感を覚えた。「ハイレゾ音源に収録されている超高音域を再生出来る」をグラフで見せてくれたものの言葉にするとこんな説明になるのだろうか。(苦笑)
丁度HiVi3月号P10に麻倉怜士先生が寄稿している『4K時代における「HiViの目標」』の中でハイレゾ音源の効果に関して言及されている。ハイパーソニック(ハイレゾ)再生時に基幹脳の活性が上がるそうなので今後カーオーディオにスーパートゥイーター搭載ブームが来るかもしれない。
それにしてもリーマンショックは本当に世界経済を混乱させたのだと実感させられるエピソードだった。そして今は米国量的緩和終了が「フラジャイル(fragile)5」と呼ばれている新興国通貨を下落させているのだから本当に人騒がせな話だ。(汗)
【関連リンク】
『下請け脱出スペシャル! 未来は自分の力で切り拓け!』
http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/backnumber/20140220.html
2014年02月24日
3/26(水)『幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー』File-08放送予定!
部屋の掃除をしていてふと雑誌の置いてある方を見たら人の顔が見えて一瞬手が止まった。確認すれば14/02/01のブログで取り上げた「Stereo編 誰でもできる! 自作でオーディオアクセサリー PART.2: 特別付録:RCAケーブル・キット」の表紙が背表紙を下にして立ててあった。
本誌をお持ちの方は試して欲しい。背表紙を下にして3メートル以上遠くから見るとおかめの面の左横顔の様に見えないだろうか。弧を描いている青いケーブルが顔の輪郭、一番下の立ててあるプラグケースが唇、その上の立ててあるRCAプラグが鼻、並んで寝ているケース付きRCAプラグ2本が左眉と目にあたる。プラグが灰色、金色、銀色と明るさに違いがあるので灰色の部分が眉や黒い瞳や鼻の穴に見える。(笑)
こうして正体が分かっていても視力が0.9に衰えて程よくボケて顔に見えてしまうからドキッとする。これがパレイドリアという錯覚なのかと納得してしまった。この見え方をデジカメで撮影して再現出来ないかとピントを外して撮影したがなかなか難しい。果たして貴方にはこの写真が人の顔に見えるだろうか?
14/01/10のブログで取り上げた『幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー』でもパレイドリアを何度か説明していた。ここ毎週再放送してくれたお陰で録り忘れていた「File.04:謎の獣人・ビッグフットを追え!&ミステリースポット・魔のトンネルに潜入!」と「File.06:UFO&トリノ聖骸布の謎」を補完することが出来た。
ビッグフットはその人間臭い動きに着ぐるみを使った偽映像だろうと予想したが、意外や当時の着ぐるみ製造技術ではこのビッグフットは撮影出来ないことや、残された足跡は作り物のスタンプではありえない痕跡が残っていたことなど逆に謎が増えてしまい驚いた。
トリノ聖骸布は現代科学でも何故布に像が写っているのか理由が分からないと言うのだから世界には本当の謎がまだ残っているのだと思い知らされた。3/26(水)放送予定のFile-08が楽しみだ。
最後に『自作でオーディオアクセサリー PART.2』の表紙だが、気持ち悪いので目につかないよう隠してしまった。(笑)
【関連リンク】
『「幽霊は脳で見る」 超常現象の不思議』
http://www.nikkei.com/article/DGXBZO64500010U3A221C1000000/
本誌をお持ちの方は試して欲しい。背表紙を下にして3メートル以上遠くから見るとおかめの面の左横顔の様に見えないだろうか。弧を描いている青いケーブルが顔の輪郭、一番下の立ててあるプラグケースが唇、その上の立ててあるRCAプラグが鼻、並んで寝ているケース付きRCAプラグ2本が左眉と目にあたる。プラグが灰色、金色、銀色と明るさに違いがあるので灰色の部分が眉や黒い瞳や鼻の穴に見える。(笑)
こうして正体が分かっていても視力が0.9に衰えて程よくボケて顔に見えてしまうからドキッとする。これがパレイドリアという錯覚なのかと納得してしまった。この見え方をデジカメで撮影して再現出来ないかとピントを外して撮影したがなかなか難しい。果たして貴方にはこの写真が人の顔に見えるだろうか?
14/01/10のブログで取り上げた『幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー』でもパレイドリアを何度か説明していた。ここ毎週再放送してくれたお陰で録り忘れていた「File.04:謎の獣人・ビッグフットを追え!&ミステリースポット・魔のトンネルに潜入!」と「File.06:UFO&トリノ聖骸布の謎」を補完することが出来た。
ビッグフットはその人間臭い動きに着ぐるみを使った偽映像だろうと予想したが、意外や当時の着ぐるみ製造技術ではこのビッグフットは撮影出来ないことや、残された足跡は作り物のスタンプではありえない痕跡が残っていたことなど逆に謎が増えてしまい驚いた。
トリノ聖骸布は現代科学でも何故布に像が写っているのか理由が分からないと言うのだから世界には本当の謎がまだ残っているのだと思い知らされた。3/26(水)放送予定のFile-08が楽しみだ。
最後に『自作でオーディオアクセサリー PART.2』の表紙だが、気持ち悪いので目につかないよう隠してしまった。(笑)
【関連リンク】
『「幽霊は脳で見る」 超常現象の不思議』
http://www.nikkei.com/article/DGXBZO64500010U3A221C1000000/
2014年01月24日
WBS:年間2000万本売れるイヤホン・ヘッドホンのランキング1位は大きな音の日でも安心!?
1/16(木)放送の『ワールドビジネスサテライト』ヒットの順番は年間2000万本が売れる『イヤホン・ヘッドホンランキング』だった。期間:13/12/09〜14/01/05の全国有力家電量販店販売実績集計<数量>によるベスト10はオーディオテクニカが4モデル、ソニーが2モデルといった結果だ。
取材先は以下の4か所。
1)「ビックロ ビックカメラ新宿東口店」はイヤホン・ヘッドホンを約5000種類揃えオーディオ製品の売上構成比の1位になっている。
2) オーディオテクニカは丁度40年前からヘッドホン発売を始めプロ愛用のブランドだ。
3) e☆イヤホン秋葉原店の平均客単価は約1万5千円、2013年の売上高は約15億円だ。アルティメットイヤーズUE900は月150本売れると言う。
4)ソニーは昨年秋ハイレゾ宣言を行い、関連商品を発売したところ好評で、今後もイヤホン市場は伸びるだろうと語った。
私は大型スピーカーによる音の波として音楽を全身で聴くのが好きだから、ヘッドホンを使うことは殆ど無い。イヤホンを使うのは通勤時にWBSやモーサテを聞く時くらいだ。このジャンルは疎いのでなかなか面白くこのコーナーを見た。
日立マクセルのMXH-C100Rはコードリール付き、ソニーMDR-XB30EXは13.5ミリドライバー採用で重低音が出る、MDR-EX110LPは音漏れ8割低減したとか特徴のある製品が売れていることに納得だ。
それにしてもe☆イヤホン秋葉原店の混雑、客平均単価の高さ、39,800円のUE900が月150本売れるという話には驚いた。本当にイヤホンはオーディオ製品の中で伸びている数少ない市場なのだ。
イヤホン・ヘッドホンからオーディオに興味を持ってくれる人が増えて他の製品も売れるようになれば良いのだが、実際話題になっているのはポータブルヘッドホンアンプやUSB DAC位だろう。私自身物欲に負けて色々な物を買っているが一番稼働率が良いのは毎日持ち歩いているiPhone4Sなので、自然と購入満足度が高くなる。道理でスマホ用に高価なイヤホンを買う人が増える筈だと納得してしまった。
忙しい現代人は家の中でじっくり音楽を聴く時間が取れない、この現状を踏まえるとオーディオの復権は難しそうだ。
取材先は以下の4か所。
1)「ビックロ ビックカメラ新宿東口店」はイヤホン・ヘッドホンを約5000種類揃えオーディオ製品の売上構成比の1位になっている。
2) オーディオテクニカは丁度40年前からヘッドホン発売を始めプロ愛用のブランドだ。
3) e☆イヤホン秋葉原店の平均客単価は約1万5千円、2013年の売上高は約15億円だ。アルティメットイヤーズUE900は月150本売れると言う。
4)ソニーは昨年秋ハイレゾ宣言を行い、関連商品を発売したところ好評で、今後もイヤホン市場は伸びるだろうと語った。
私は大型スピーカーによる音の波として音楽を全身で聴くのが好きだから、ヘッドホンを使うことは殆ど無い。イヤホンを使うのは通勤時にWBSやモーサテを聞く時くらいだ。このジャンルは疎いのでなかなか面白くこのコーナーを見た。
日立マクセルのMXH-C100Rはコードリール付き、ソニーMDR-XB30EXは13.5ミリドライバー採用で重低音が出る、MDR-EX110LPは音漏れ8割低減したとか特徴のある製品が売れていることに納得だ。
それにしてもe☆イヤホン秋葉原店の混雑、客平均単価の高さ、39,800円のUE900が月150本売れるという話には驚いた。本当にイヤホンはオーディオ製品の中で伸びている数少ない市場なのだ。
イヤホン・ヘッドホンからオーディオに興味を持ってくれる人が増えて他の製品も売れるようになれば良いのだが、実際話題になっているのはポータブルヘッドホンアンプやUSB DAC位だろう。私自身物欲に負けて色々な物を買っているが一番稼働率が良いのは毎日持ち歩いているiPhone4Sなので、自然と購入満足度が高くなる。道理でスマホ用に高価なイヤホンを買う人が増える筈だと納得してしまった。
忙しい現代人は家の中でじっくり音楽を聴く時間が取れない、この現状を踏まえるとオーディオの復権は難しそうだ。
2014年01月22日
1/19(日)放送の『Cool japan 発掘!かっこいいニッポン』のコスプレボックスのビジネスモデルはsmart!
NHK BS2で放送されていた『Cool japan』は日本では当たり前に思っている習慣や文化、商売が外国人には不思議なことに見えると気付かせてくれて、文化論や宗教論まで話を広げたくなる面白いカルチャー番組だ。NHK BSの2チャンネル化と同時にBS1に異動してしまいめっきり見る機会が少なくなった。
1/19(日)アンテナ工事後EPGをチェックしていたら、そのサブタイトル「コスプレ」に気付き思わずリアルタイムで視聴してしまった。ゲストは作家 荒俣宏氏で以下の3点を出演外国人が取材レポートしていた。
1) Cosplay Goods
オーストラリアの28歳女性とアメリカの36歳男性が『進撃の巨人』アルミン姿と『薄桜鬼』風間千景姿のレイヤーさん2人に案内されて東京・池袋のコスプレ関連ショップ「ACOS池袋本店」と「アシストウィッグ」を取材した。「コスプレウィッグセットサービス」で『銀魂』の銀さんと神楽ちゃんのウィッグを作ってもらった女性は銀さん、男性は神楽ちゃんのコスプレに挑戦した。
2) Stroller-Carrying Ranger
東京杉並区の東京メトロ丸ノ内線方南町駅前で2013年6月から週4〜5日の2時間ほど活躍しているベビーカーおろすんジャーの活躍を取材した。
3) Cosplay Box
ドイツの28歳女性が大阪・浪速区のコスプレBOXを取材した。雑居ビルの3Fから8Fに30部屋のコスプレ撮影用のセットを設けてクローク、撮影小道具50種類無料貸出、カメラ・三脚・レフ板貸し出し、コスプレカフェを備えた施設だ。休日は150人が訪れると言う。女性はセーラームーンのコスプレを楽しんだ。代表 辻林克将氏は「コスプレーヤーの目線に立って”楽しい”を形にできれば」と語った。
和製英語のCOSPLAYが英国の辞書に載っているとか、さらしならぬ「胸つぶし」があるとか、オーストラリアのコスプレグッズは日本の5倍の値段がするとか色々面白い話が聞けて楽しい44分間だった。特に「皆で渡れば怖くない」という意味を英語で「Safety in numbers」と言うと分かったのが収穫だ。(笑)
レイヤーさんをコスプレ姿で池袋駅前に登場させるとはNHKも思い切ったことをする、しかも立体機動装置や刀所持とは警察に撮影許可をもらっていないと不審者として逮捕されそうだ。どうやら外国人2人は『銀魂』を知っている様でコスプレを楽しんでいるのは役得だ。(笑)
コスプレボックスは絶対ニーズはあると思っていたが、本当に商売にしている人がいて驚いた。初期投資としてセットを造る必要はあるし、土地代が高い都会では賃料が高く商売にならないと思っているだけに、どの様に経営しているのか興味がある。
平日は利用する客は少なく稼働率は悪そうなのに、写真スタジオと併設して利用者を増やすとか工夫しているようには見えないし、その収益方法は私には分からない。ネットカフェは空き店舗を安い賃料で借りて開店していると聞いたことはあるが、それと似たビジネス形態なのだろうか。
私自身がコスプレイベントを見学していてニーズがありそうと思ったサービスは、
1) メモリーカードのデータコピー
2) メモリーカードのデータのDVD-R保存
3) フォトプリンターの設置
4) 合成用ブルーバックセットの設置
と言ったところだ。
貸し出しのデジタル一眼はキヤノンだったが、レイヤーさんが使っていたのはパナソニックとオリンパスのミラーレスだったと色々細かな点をチェックして見るともっと楽しめる番組だった。(笑)
【関連リンク】
『クール・ジャパン』
http://www.nhk.or.jp/cooljapan/past/140119.html
1/19(日)アンテナ工事後EPGをチェックしていたら、そのサブタイトル「コスプレ」に気付き思わずリアルタイムで視聴してしまった。ゲストは作家 荒俣宏氏で以下の3点を出演外国人が取材レポートしていた。
1) Cosplay Goods
オーストラリアの28歳女性とアメリカの36歳男性が『進撃の巨人』アルミン姿と『薄桜鬼』風間千景姿のレイヤーさん2人に案内されて東京・池袋のコスプレ関連ショップ「ACOS池袋本店」と「アシストウィッグ」を取材した。「コスプレウィッグセットサービス」で『銀魂』の銀さんと神楽ちゃんのウィッグを作ってもらった女性は銀さん、男性は神楽ちゃんのコスプレに挑戦した。
2) Stroller-Carrying Ranger
東京杉並区の東京メトロ丸ノ内線方南町駅前で2013年6月から週4〜5日の2時間ほど活躍しているベビーカーおろすんジャーの活躍を取材した。
3) Cosplay Box
ドイツの28歳女性が大阪・浪速区のコスプレBOXを取材した。雑居ビルの3Fから8Fに30部屋のコスプレ撮影用のセットを設けてクローク、撮影小道具50種類無料貸出、カメラ・三脚・レフ板貸し出し、コスプレカフェを備えた施設だ。休日は150人が訪れると言う。女性はセーラームーンのコスプレを楽しんだ。代表 辻林克将氏は「コスプレーヤーの目線に立って”楽しい”を形にできれば」と語った。
和製英語のCOSPLAYが英国の辞書に載っているとか、さらしならぬ「胸つぶし」があるとか、オーストラリアのコスプレグッズは日本の5倍の値段がするとか色々面白い話が聞けて楽しい44分間だった。特に「皆で渡れば怖くない」という意味を英語で「Safety in numbers」と言うと分かったのが収穫だ。(笑)
レイヤーさんをコスプレ姿で池袋駅前に登場させるとはNHKも思い切ったことをする、しかも立体機動装置や刀所持とは警察に撮影許可をもらっていないと不審者として逮捕されそうだ。どうやら外国人2人は『銀魂』を知っている様でコスプレを楽しんでいるのは役得だ。(笑)
コスプレボックスは絶対ニーズはあると思っていたが、本当に商売にしている人がいて驚いた。初期投資としてセットを造る必要はあるし、土地代が高い都会では賃料が高く商売にならないと思っているだけに、どの様に経営しているのか興味がある。
平日は利用する客は少なく稼働率は悪そうなのに、写真スタジオと併設して利用者を増やすとか工夫しているようには見えないし、その収益方法は私には分からない。ネットカフェは空き店舗を安い賃料で借りて開店していると聞いたことはあるが、それと似たビジネス形態なのだろうか。
私自身がコスプレイベントを見学していてニーズがありそうと思ったサービスは、
1) メモリーカードのデータコピー
2) メモリーカードのデータのDVD-R保存
3) フォトプリンターの設置
4) 合成用ブルーバックセットの設置
と言ったところだ。
貸し出しのデジタル一眼はキヤノンだったが、レイヤーさんが使っていたのはパナソニックとオリンパスのミラーレスだったと色々細かな点をチェックして見るともっと楽しめる番組だった。(笑)
【関連リンク】
『クール・ジャパン』
http://www.nhk.or.jp/cooljapan/past/140119.html
2014年01月10日
NHK BSプレミアム1/11(土)21:00『超常現象』放送!『幻解!超常ファイル08』は3月放送予定?
NHK BSプレミアムで『超常現象』という番組が2週続けて放送される。
1/11(土)21:00『第1集 さまよえる魂の行方 〜心霊現象〜』
1/18(土)21:00『第2集 秘められた未知のパワー 〜超能力〜』
それぞれ世界中の科学者たちが最新測定器を使い科学的な手法で超常現象を調査した番組とのことだ。91/03/17放送の『立花隆リポート 臨死体験〜人は死ぬ時 何を見るのか〜』では臨死体験を酸欠状態に陥った脳が見せた幻覚ではないかと言う科学的な仮説が取り上げられており大変面白く観た記憶がある。
心霊現象に関しては、放送局やコンピュータに関連する場所での体験談を耳にするので電波や電磁波が関連するのではないかと想像しているが、今回の番組ではどんな解説がなされるのか大変楽しみだ。
お正月休み中にはブルーレイレコーダーのHDDに録っておいたテレビ番組をせっせとBD-REに焼いたり観て消したりしていた。その中に『幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー』があった。この番組もオカルトを科学的に追及する内容で大変面白い。ただ放送時間と曜日が不定期でEPGに正式な番組名が載るのが遅いのが難点だ。
今回焼いていたら13/08/14(水)放送「File.04:謎の獣人・ビッグフットを追え!&ミステリースポット・魔のトンネルに潜入!」と13/11/07(木)放送「File.06:UFO&トリノ聖骸布の謎」の2回分録画し損ねていたことに気付いた。再放送が少ないと言うNHKらしくない番組だから録り損ねた時の悔しさが半端ない。(苦笑)
13/06/12(水)のブログで紹介した『コズミック フロント〜発見!驚異の大宇宙〜』「ロシア隕石落下の全貌」では隕石破壊の話題はまったく取り上げられていなかったが、後日放送の『幻解!超常ファイル』でしっかり解説されていた。録画していた車のフロントガラスに付いた傷による光の反射だと解説されては納得せざる負えない。(笑)
子供の頃に見て驚いた”コート姿の男2名に捕まった背の低い宇宙人”の写真が実はエイプリールフールでドイツの新聞が掲載した写真だったと言う事実にはサンタの正体を知ってしまった様な気分を味わった。ネッシーもそうだったが、時代の気分がこういった情報を望んで事実の様になっていく過程が興味深い。
また動画共有サイトにあげられている怪奇映像の出所が実はある国の保険会社のTV CMだったとか、映像制作者のプロモーションビデオだったとか知って納得!本当に「幽霊の正体見たり枯れ尾花」だ。(笑)
【関連リンク】
『超常現象』
http://www4.nhk.or.jp/paranormal/
『幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー』
http://www4.nhk.or.jp/darkside/
1/11(土)21:00『第1集 さまよえる魂の行方 〜心霊現象〜』
1/18(土)21:00『第2集 秘められた未知のパワー 〜超能力〜』
それぞれ世界中の科学者たちが最新測定器を使い科学的な手法で超常現象を調査した番組とのことだ。91/03/17放送の『立花隆リポート 臨死体験〜人は死ぬ時 何を見るのか〜』では臨死体験を酸欠状態に陥った脳が見せた幻覚ではないかと言う科学的な仮説が取り上げられており大変面白く観た記憶がある。
心霊現象に関しては、放送局やコンピュータに関連する場所での体験談を耳にするので電波や電磁波が関連するのではないかと想像しているが、今回の番組ではどんな解説がなされるのか大変楽しみだ。
お正月休み中にはブルーレイレコーダーのHDDに録っておいたテレビ番組をせっせとBD-REに焼いたり観て消したりしていた。その中に『幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー』があった。この番組もオカルトを科学的に追及する内容で大変面白い。ただ放送時間と曜日が不定期でEPGに正式な番組名が載るのが遅いのが難点だ。
今回焼いていたら13/08/14(水)放送「File.04:謎の獣人・ビッグフットを追え!&ミステリースポット・魔のトンネルに潜入!」と13/11/07(木)放送「File.06:UFO&トリノ聖骸布の謎」の2回分録画し損ねていたことに気付いた。再放送が少ないと言うNHKらしくない番組だから録り損ねた時の悔しさが半端ない。(苦笑)
13/06/12(水)のブログで紹介した『コズミック フロント〜発見!驚異の大宇宙〜』「ロシア隕石落下の全貌」では隕石破壊の話題はまったく取り上げられていなかったが、後日放送の『幻解!超常ファイル』でしっかり解説されていた。録画していた車のフロントガラスに付いた傷による光の反射だと解説されては納得せざる負えない。(笑)
子供の頃に見て驚いた”コート姿の男2名に捕まった背の低い宇宙人”の写真が実はエイプリールフールでドイツの新聞が掲載した写真だったと言う事実にはサンタの正体を知ってしまった様な気分を味わった。ネッシーもそうだったが、時代の気分がこういった情報を望んで事実の様になっていく過程が興味深い。
また動画共有サイトにあげられている怪奇映像の出所が実はある国の保険会社のTV CMだったとか、映像制作者のプロモーションビデオだったとか知って納得!本当に「幽霊の正体見たり枯れ尾花」だ。(笑)
【関連リンク】
『超常現象』
http://www4.nhk.or.jp/paranormal/
『幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー』
http://www4.nhk.or.jp/darkside/
2013年12月09日
毎月第一土曜日BS-TBSで『THE世界遺産4K PREMIUM EDITION』リピート放送中!
BS-TBSで毎週土曜日17:00から『THE世界遺産』が放送されている。今年の5月に『THE世界遺産4K PREMIUM EDITION ‐ハイビジョン版‐』が6月から毎月第一週に放送されると発表された。HD版になっても4K撮影された映像は4Kテレビやプロジェクターで観れば、その高画質を堪能出来るのは各視聴会で体験済み。このニュースに大喜びした。
放送された番組タイトルは以下の通りだ。
13/06/01(土)「アブ・シンベルからフィラエまでのヌビア遺跡群(エジプト)」
13/07/06(土)「ラヴェンナの初期キリスト教建築群(イタリア)」
13/08/03(土)「紀伊山地の霊場と参詣道(日本)(日本)」
13/09/07(土)「イエローストーン国立公園(アメリカ合衆国)」
13/10/05(土)「カナディアン・ロッキー山脈自然公園(カナダ)」
録画して将来の4Kプロジェクター購入に備える筈だったが、毎月第一週のみ放送というのが曲者。毎週録画に設定しておけば良いのだがいつもHD容量ギリギリで運用している為、無駄に予約を入れられない。月頭に録画予約をするつもりでいたら見事に6月、8月、9月の3回を録り損ねた。
9月末にVW500ESとX700Rの発表で4Kプロジェクターが身近になったこともあり、10月からは毎月忘れずに録画している。12/7(土)放送分をチェックしたら7月の再放送と気付き、調べたところ既に11月からリピート放送になっている。エジプトは見逃していたからまったく気づかなかった。(汗)
VW500ESを購入したことだし、この機会にあと2回分をしっかり録っておきたい。
7/13(土)に「4Kマスターブルーレイディスクサンプラー珠玉の自然映像集」の感想を書いたが、この時一緒にラヴェンナのモザイク画も観ていた。2Kで観てもスクリーンに映し出される情報量に目が釘付けになる。ただ残念なことにせっかくの5.1chサラウンドがAAC圧縮音声なので画に負けている。
ソニーは是非『THE世界遺産4K PREMIUM EDITION』をMastered in 4K ブルーレイとして発売して欲しい。その時は特典映像として次のCMも収録してもらいたい。
1)3D『”観る”を越え”体感”する領域へ。』
2)『アフター・アース by 4K Digital Cinema Camera』
3)「美へのこだわり」篇(歌:小田和正)撮影・CineAlta 4Kカメラ F65
4)「千の色」篇
5)「細部の美」篇
6)「歌のある風景」篇(歌:元ちとせ)
SONY 4K BRAVIAのCMは本当に映像の美しいものが多く、つい熱心に観てしまう。キャッチコピーも「この国の本能は、美しいに、一途だ。」と上手く高画質をアピールしているものだと感心する。ただ最近のCMには「4K撮影」とのテロップが入らなくなった。単に余計なテロップを入れて視聴者を混乱させない様にとの配慮なのか、それとも…?
【関連リンク】
『THE世界遺産4K PREMIUM EDITION ‐ハイビジョン版‐』
http://www.bs-tbs.co.jp/documentary/sekaiisan4khd/
『BS-TBSの人気コンテンツ「THE世界遺産」で、4K撮影した特別編が放送開始』
http://www.stereosound.co.jp/review/article/2013/05/31/21723.html
放送された番組タイトルは以下の通りだ。
13/06/01(土)「アブ・シンベルからフィラエまでのヌビア遺跡群(エジプト)」
13/07/06(土)「ラヴェンナの初期キリスト教建築群(イタリア)」
13/08/03(土)「紀伊山地の霊場と参詣道(日本)(日本)」
13/09/07(土)「イエローストーン国立公園(アメリカ合衆国)」
13/10/05(土)「カナディアン・ロッキー山脈自然公園(カナダ)」
録画して将来の4Kプロジェクター購入に備える筈だったが、毎月第一週のみ放送というのが曲者。毎週録画に設定しておけば良いのだがいつもHD容量ギリギリで運用している為、無駄に予約を入れられない。月頭に録画予約をするつもりでいたら見事に6月、8月、9月の3回を録り損ねた。
9月末にVW500ESとX700Rの発表で4Kプロジェクターが身近になったこともあり、10月からは毎月忘れずに録画している。12/7(土)放送分をチェックしたら7月の再放送と気付き、調べたところ既に11月からリピート放送になっている。エジプトは見逃していたからまったく気づかなかった。(汗)
VW500ESを購入したことだし、この機会にあと2回分をしっかり録っておきたい。
7/13(土)に「4Kマスターブルーレイディスクサンプラー珠玉の自然映像集」の感想を書いたが、この時一緒にラヴェンナのモザイク画も観ていた。2Kで観てもスクリーンに映し出される情報量に目が釘付けになる。ただ残念なことにせっかくの5.1chサラウンドがAAC圧縮音声なので画に負けている。
ソニーは是非『THE世界遺産4K PREMIUM EDITION』をMastered in 4K ブルーレイとして発売して欲しい。その時は特典映像として次のCMも収録してもらいたい。
1)3D『”観る”を越え”体感”する領域へ。』
2)『アフター・アース by 4K Digital Cinema Camera』
3)「美へのこだわり」篇(歌:小田和正)撮影・CineAlta 4Kカメラ F65
4)「千の色」篇
5)「細部の美」篇
6)「歌のある風景」篇(歌:元ちとせ)
SONY 4K BRAVIAのCMは本当に映像の美しいものが多く、つい熱心に観てしまう。キャッチコピーも「この国の本能は、美しいに、一途だ。」と上手く高画質をアピールしているものだと感心する。ただ最近のCMには「4K撮影」とのテロップが入らなくなった。単に余計なテロップを入れて視聴者を混乱させない様にとの配慮なのか、それとも…?
【関連リンク】
『THE世界遺産4K PREMIUM EDITION ‐ハイビジョン版‐』
http://www.bs-tbs.co.jp/documentary/sekaiisan4khd/
『BS-TBSの人気コンテンツ「THE世界遺産」で、4K撮影した特別編が放送開始』
http://www.stereosound.co.jp/review/article/2013/05/31/21723.html
2013年11月12日
TIAS2013&WBSが偶然コラボ!?オーディオのエージングと寝かせシンバルの意外な関係!
11/02(土)〜11/04(月)の3日間「2013東京インターナショナルオーディオショウ」が有楽町の東京国際フォーラムで開催されていた。その講演で興味深い発言があった。
11/02(土) 12:00〜13:00 G602:エソテリック 傅信幸氏
傅氏は「こういったショウの1日目は運搬搬入の振動がオーディオ機器に悪影響を与え音が悪いものです。実力を知りたければ3日目も来ましょう」と言っていた。
11/03(日) 14:00〜15:00 G504:アッカ 傅信幸氏
傅氏は「フォステクスは純マグネシウムをゆっくりと何度も力を掛けて振動板を形作っています。一方でYG ACOUSTICSではプレスすると素材にストレスが残ると言い、アルミ合金の塊から2時間掛けて削り出しています」と説明した。
11/04(月) 16:00〜16:40 G408:ラックスマン 自社講演
説明員が「ショウも3日目になり機器も良い音で鳴ってくれるようになりました」と挨拶した。
よくオーディオ機器のエージングが進み、音が良くなって来たという言い方をするが、私自身は駄耳なのか今までその様な経験は無い。まあ一部ではエージングされたのは機器ではなく、その音に慣らされたリスナーの耳という話もある。(冷汗)
移動で機器の筐体の歪みやネジの締め付け具合、通電によるコンデンサーの状態変化、部屋の調音のノウハウの会得等、確かにショウの3日目の方が音は良さそうだ。今年は3日間行ったが同じブースでも機器構成が変わっていて、そのことを確かめる機会は無かった。
今回このことを書こうと思ったのは11/04(月)放送のワールドビジネスサテライトの『技あり!ニッポンの底力』コーナー『第383回:たたいて寝かせる』で紹介された大阪の小出製作所の技術がまさに上記の話に一致していたからだ。
小出製作所は国内唯一のシンバルメーカーだ。10年前に製造を始め今では月に200枚出荷している。素材金属は銅とすずにチタンを混ぜて独特の音色を出している。製造方法は水焼き入れをした板を叩き、ミリ単位で削り調整していく。ところが作り立てのシンバルは売れるような音が出ない。大きさにより1カ月から1年寝かすことで音に深みと伸びが生まれるのだ。今年の6月から寝かせることと音の響きに広がりが出ることの関係解明のため応用科学研究所と検証を始めた。
番組では作り立てと1年寝かしたシンバルを叩き比べていたが、1年後が白っぽく変色していたのは錆なのだろうか。その音は誰でも分かる程違いがあった。作り立てはまるでフライパンでも叩いたような単なる金属音だが、1年寝かしただけで楽器に化けている。(笑)
製造中にハンマーマシンで叩いたり削ったりされては素材金属に相当ストレスが掛かり分子構造は歪んでいそうだ。1年寝かすことで分子構造が落ち着き均一に音の振動が伝わる様になるのではないか、そんな気がする。そう考えるとクライオ処理すれば1年間も寝かせる必要が無くなるかもしれない。
音が良くなることをコメンテーターがエイジドビーフに例えていたが、エージングはオーディオでは良く知られている現象だし、チタンはスピーカーの素材としてお馴染みだ。放送日と言い、この偶然のコラボコーナーを大変楽しく見ることの出来た。
11/02(土) 12:00〜13:00 G602:エソテリック 傅信幸氏
傅氏は「こういったショウの1日目は運搬搬入の振動がオーディオ機器に悪影響を与え音が悪いものです。実力を知りたければ3日目も来ましょう」と言っていた。
11/03(日) 14:00〜15:00 G504:アッカ 傅信幸氏
傅氏は「フォステクスは純マグネシウムをゆっくりと何度も力を掛けて振動板を形作っています。一方でYG ACOUSTICSではプレスすると素材にストレスが残ると言い、アルミ合金の塊から2時間掛けて削り出しています」と説明した。
11/04(月) 16:00〜16:40 G408:ラックスマン 自社講演
説明員が「ショウも3日目になり機器も良い音で鳴ってくれるようになりました」と挨拶した。
よくオーディオ機器のエージングが進み、音が良くなって来たという言い方をするが、私自身は駄耳なのか今までその様な経験は無い。まあ一部ではエージングされたのは機器ではなく、その音に慣らされたリスナーの耳という話もある。(冷汗)
移動で機器の筐体の歪みやネジの締め付け具合、通電によるコンデンサーの状態変化、部屋の調音のノウハウの会得等、確かにショウの3日目の方が音は良さそうだ。今年は3日間行ったが同じブースでも機器構成が変わっていて、そのことを確かめる機会は無かった。
今回このことを書こうと思ったのは11/04(月)放送のワールドビジネスサテライトの『技あり!ニッポンの底力』コーナー『第383回:たたいて寝かせる』で紹介された大阪の小出製作所の技術がまさに上記の話に一致していたからだ。
小出製作所は国内唯一のシンバルメーカーだ。10年前に製造を始め今では月に200枚出荷している。素材金属は銅とすずにチタンを混ぜて独特の音色を出している。製造方法は水焼き入れをした板を叩き、ミリ単位で削り調整していく。ところが作り立てのシンバルは売れるような音が出ない。大きさにより1カ月から1年寝かすことで音に深みと伸びが生まれるのだ。今年の6月から寝かせることと音の響きに広がりが出ることの関係解明のため応用科学研究所と検証を始めた。
番組では作り立てと1年寝かしたシンバルを叩き比べていたが、1年後が白っぽく変色していたのは錆なのだろうか。その音は誰でも分かる程違いがあった。作り立てはまるでフライパンでも叩いたような単なる金属音だが、1年寝かしただけで楽器に化けている。(笑)
製造中にハンマーマシンで叩いたり削ったりされては素材金属に相当ストレスが掛かり分子構造は歪んでいそうだ。1年寝かすことで分子構造が落ち着き均一に音の振動が伝わる様になるのではないか、そんな気がする。そう考えるとクライオ処理すれば1年間も寝かせる必要が無くなるかもしれない。
音が良くなることをコメンテーターがエイジドビーフに例えていたが、エージングはオーディオでは良く知られている現象だし、チタンはスピーカーの素材としてお馴染みだ。放送日と言い、この偶然のコラボコーナーを大変楽しく見ることの出来た。
2013年10月04日
10/02(水)WBS:『スミスの本棚』に福井晴敏氏出演。お薦めする1冊は『神の火』!
10/02(水)23時放送のワールドビジネスサテライト『スミスの本棚』のゲスト105は作家 福井晴敏氏だった。私にとってはHiViに連載されていた『墨劇』でお馴染みのAV Phileで、『機動戦士ガンダムUC』『宇宙戦艦ヤマト2199』『宇宙海賊キャプテンハーロック』といったアニメ作品のトークショーを見学させてもらった。そのよしみで記録しておこうと思う。
福井氏は10/19(土)ロードショーの『人類資金』は「楽観できない中で景気が回復していますというのはどういうこと?」という素朴な疑問が経済小説に挑む動機だったと話した。テーマは「精神的な救済」だ。
そんな福井氏がお薦めする1冊は「これを読み、小説と言う形にすることに目覚めた」と言う『神の火 著:高村薫(1991年)』。「生き辛い世の中をどう受け止めて落ち着かせるかが作り手の原点」と思い、「読者に何かの突破口を提供するものでなければいけない」というのは高村氏と同じ語った。
森本キャスターは「福井氏は、高村氏の小説家として物事を追及する見方、取材量と取材姿勢が刺激になった」と語っていたとコメントした。
福井氏は『亡国のイージス』『終戦のローレライ』の作家と言う紹介が一般的に分かり易いのだろうと思いながら見ていた。当然趣味に関する話は一切出てこない。『墨劇』連載終了の理由が「映画公開作品が多くて忙しい」とのことだったが、宣伝も兼ねてのトークショーからWBSにまで出演するのだから確かに忙しそうだ。
『ハーロック』のトークショーでは「この作品の浮沈が私の老後を決める」と語っていたが、関わった作品がこう何本も続けて劇場公開されると毎週興行成績が気になって大変だろうと思う。一段落したら是非また趣味のAudio & Visualについて語って欲しい。
【関連リンク】
『スミスの本棚』
http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/blog/smith/2013/10/post154140.html
福井氏は10/19(土)ロードショーの『人類資金』は「楽観できない中で景気が回復していますというのはどういうこと?」という素朴な疑問が経済小説に挑む動機だったと話した。テーマは「精神的な救済」だ。
そんな福井氏がお薦めする1冊は「これを読み、小説と言う形にすることに目覚めた」と言う『神の火 著:高村薫(1991年)』。「生き辛い世の中をどう受け止めて落ち着かせるかが作り手の原点」と思い、「読者に何かの突破口を提供するものでなければいけない」というのは高村氏と同じ語った。
森本キャスターは「福井氏は、高村氏の小説家として物事を追及する見方、取材量と取材姿勢が刺激になった」と語っていたとコメントした。
福井氏は『亡国のイージス』『終戦のローレライ』の作家と言う紹介が一般的に分かり易いのだろうと思いながら見ていた。当然趣味に関する話は一切出てこない。『墨劇』連載終了の理由が「映画公開作品が多くて忙しい」とのことだったが、宣伝も兼ねてのトークショーからWBSにまで出演するのだから確かに忙しそうだ。
『ハーロック』のトークショーでは「この作品の浮沈が私の老後を決める」と語っていたが、関わった作品がこう何本も続けて劇場公開されると毎週興行成績が気になって大変だろうと思う。一段落したら是非また趣味のAudio & Visualについて語って欲しい。
【関連リンク】
『スミスの本棚』
http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/blog/smith/2013/10/post154140.html
2013年09月25日
BSプレミアム連続テレビ小説アンコール『おしん』戦中編終了。44歳で再出発を決意する!
ここ数週間是非ブログで取り上げたいと思いつつ後回しにしていた『おしん』の5/14(火)以降の話の展開について語りたいと思う。
BSプレミアムで放送中の連続テレビ小説アンコール『おしん』は1週間分の6話90分を一気に放送するフォーマットとなっている。ところが先週9/22(日)は3話45分しか放送せずどうしたのかと思っていたら話の区切り良く「戦中編」が終わったので納得した。
名作を観直すとそれぞれ見た時の自分の年齢に応じた感想を持つものだと言われるがそれを実感させられるのが『おしん』だ。
【注意:以下ネタバレとなっています。】
1.佐賀編
関東大震災で全てを失った竜三はおしんと長男・雄を連れて佐賀の実家に居候する。それは竜三の母・田倉 清とおしんの嫁姑のいさかいを生むことになり、結果長女・愛を死産で失うことになる。
20年前に見た時は義理の母・田倉 清のおしんへの仕打ちに腹を立てるととともに姑の怖さを思い知らされた記憶がある。今回観ているとこの時のおしんはまだ20歳台で若く東京で事業を切り盛りしていたと言う自信もあり、清に対して頑固で意地っ張り可愛げのない態度を取ることが多い。これは良くない。
佐賀の生活しか知らず出産の迷信を信じている清でも人生の先輩として意見を尊重すべきだったし、その立場を理解して手配してくれた家で出産すべきだったと思う。嫁として認められていない負い目から自宅での出産に固執する気持ちは分かるが、「郷に入っては郷に従え」という言葉を思い出すべきだった。
20歳も年を取ると嫁姑の言動を第三者的に見られるようになっていることに驚くと同時に、つい清の立場に肩入れしてしまう自分は年を取ったものだと思ってしまう。(苦笑)
2.放浪編
長男・雄と佐賀を出たおしんは東京で働き始めるが、色々な事情が重なり、山形の実家、坂田、伊勢と仕事と住まいを移すことになる。伊勢で魚の行商をやって生計を立てている所に台風で干拓事業に失敗した竜三が訪ねて来て夫婦で魚屋を営むようになり家族が増えていった。
八代 くにはおしんが見舞いに行った翌朝死去、次男出産を手伝ってくれた母・谷村 ふじは白血病に侵され生家に戻った夜に死亡、八代 加代はおしんが尋ねた夜に吐血により急死とドラマの展開上の都合とは言え、おしんの『デスノート』ぷりには思わず苦笑してしまった。そういえば父・谷村 作造もおしんが見舞いに帰省した夜に肝硬変で死んでいる。
3.戦中編
魚屋を営む竜三は兄・田倉 亀次郎の取り成しで軍への魚卸を手掛けるようになり、軍の信頼を得て裁縫工場の監督も任されるようになった。隣組の組長も務め日本の勝利を信じ戦争に協力したが1945年8月15日の玉音放送を聞いた2日後1人山奥で自決する。長男・雄は戦死し、夫が残してくれた家も満州から帰国した元持ち主に乗っ取られ全て失ったおしんは44歳の再出発を決意する。
この3週間は「雄の戦死」「竜三の自決」「自宅放棄」と怒涛の展開でまったく目が離せなかった。そういえば戦後の話で竜三が登場した記憶が無く、いつ消えたのだと思っていたら終戦直後に自決とはすっかり忘れていて驚いてしまった。
戦死の知らせを聞いた竜三が雄の遺影に「雄、フィリピンてとこは暑かったんだろうな。食べる物なんかなかったんじゃないか」と話し掛け、「父さんだってな、日本が戦場になったら一番先敵地に突っ込んで行くからな」「も、もうすぐ会えるな。そん時はお前の手柄話を聞こう。それ、楽しみにしとるぞ」と言うシーンには思わず目頭が熱くなってしまった。
日本勝利の為お国に息子を差しだした父親の覚悟と愛情が感じられる名シーンだと思う。これがあるから自決したのも一時代を生きた男のけじめとして納得も出来よう。もっとも若い時から子供服工場、干拓事業と思い込みの強さと挫折の弱さを見せていただけに、おしんも前の晩の竜三の様子に注意すべきだったという気はする。
雄を庇い震災で死んだ今村 源右衛門の時と父・作造死去の時にも泣かされたし、すっかり男の立場としてこのドラマを見ている自分に気づかされる。
戦争で仕事と家と家族2人を失ったおしんが44歳で再出発を決意するのを見て、今年金をもらっている老人を「年金勝ち逃げ組」と一括りにするのは悪い、68歳以上の人達にはその権利は十分あると思った。それと同時に、普通の人達が戦中戦後をどう生きて来たのか話を聞きたくなった。
BSプレミアムで放送中の連続テレビ小説アンコール『おしん』は1週間分の6話90分を一気に放送するフォーマットとなっている。ところが先週9/22(日)は3話45分しか放送せずどうしたのかと思っていたら話の区切り良く「戦中編」が終わったので納得した。
名作を観直すとそれぞれ見た時の自分の年齢に応じた感想を持つものだと言われるがそれを実感させられるのが『おしん』だ。
【注意:以下ネタバレとなっています。】
1.佐賀編
関東大震災で全てを失った竜三はおしんと長男・雄を連れて佐賀の実家に居候する。それは竜三の母・田倉 清とおしんの嫁姑のいさかいを生むことになり、結果長女・愛を死産で失うことになる。
20年前に見た時は義理の母・田倉 清のおしんへの仕打ちに腹を立てるととともに姑の怖さを思い知らされた記憶がある。今回観ているとこの時のおしんはまだ20歳台で若く東京で事業を切り盛りしていたと言う自信もあり、清に対して頑固で意地っ張り可愛げのない態度を取ることが多い。これは良くない。
佐賀の生活しか知らず出産の迷信を信じている清でも人生の先輩として意見を尊重すべきだったし、その立場を理解して手配してくれた家で出産すべきだったと思う。嫁として認められていない負い目から自宅での出産に固執する気持ちは分かるが、「郷に入っては郷に従え」という言葉を思い出すべきだった。
20歳も年を取ると嫁姑の言動を第三者的に見られるようになっていることに驚くと同時に、つい清の立場に肩入れしてしまう自分は年を取ったものだと思ってしまう。(苦笑)
2.放浪編
長男・雄と佐賀を出たおしんは東京で働き始めるが、色々な事情が重なり、山形の実家、坂田、伊勢と仕事と住まいを移すことになる。伊勢で魚の行商をやって生計を立てている所に台風で干拓事業に失敗した竜三が訪ねて来て夫婦で魚屋を営むようになり家族が増えていった。
八代 くにはおしんが見舞いに行った翌朝死去、次男出産を手伝ってくれた母・谷村 ふじは白血病に侵され生家に戻った夜に死亡、八代 加代はおしんが尋ねた夜に吐血により急死とドラマの展開上の都合とは言え、おしんの『デスノート』ぷりには思わず苦笑してしまった。そういえば父・谷村 作造もおしんが見舞いに帰省した夜に肝硬変で死んでいる。
3.戦中編
魚屋を営む竜三は兄・田倉 亀次郎の取り成しで軍への魚卸を手掛けるようになり、軍の信頼を得て裁縫工場の監督も任されるようになった。隣組の組長も務め日本の勝利を信じ戦争に協力したが1945年8月15日の玉音放送を聞いた2日後1人山奥で自決する。長男・雄は戦死し、夫が残してくれた家も満州から帰国した元持ち主に乗っ取られ全て失ったおしんは44歳の再出発を決意する。
この3週間は「雄の戦死」「竜三の自決」「自宅放棄」と怒涛の展開でまったく目が離せなかった。そういえば戦後の話で竜三が登場した記憶が無く、いつ消えたのだと思っていたら終戦直後に自決とはすっかり忘れていて驚いてしまった。
戦死の知らせを聞いた竜三が雄の遺影に「雄、フィリピンてとこは暑かったんだろうな。食べる物なんかなかったんじゃないか」と話し掛け、「父さんだってな、日本が戦場になったら一番先敵地に突っ込んで行くからな」「も、もうすぐ会えるな。そん時はお前の手柄話を聞こう。それ、楽しみにしとるぞ」と言うシーンには思わず目頭が熱くなってしまった。
日本勝利の為お国に息子を差しだした父親の覚悟と愛情が感じられる名シーンだと思う。これがあるから自決したのも一時代を生きた男のけじめとして納得も出来よう。もっとも若い時から子供服工場、干拓事業と思い込みの強さと挫折の弱さを見せていただけに、おしんも前の晩の竜三の様子に注意すべきだったという気はする。
雄を庇い震災で死んだ今村 源右衛門の時と父・作造死去の時にも泣かされたし、すっかり男の立場としてこのドラマを見ている自分に気づかされる。
戦争で仕事と家と家族2人を失ったおしんが44歳で再出発を決意するのを見て、今年金をもらっている老人を「年金勝ち逃げ組」と一括りにするのは悪い、68歳以上の人達にはその権利は十分あると思った。それと同時に、普通の人達が戦中戦後をどう生きて来たのか話を聞きたくなった。