P38:世界の金持ち父さんは5つのGにお金をかける
高度成長時代の日本では”持ち家は資産”と言われていたのでロバート・キヨサキ氏が著書『金持ち父さん 貧乏父さん』で”持ち家は負債”と解釈した時には驚かされたものだ。この時から”お金に働いてもらう”ことを意識しているのだが、彼等は直ぐに遊びに出て行って帰ってこない。(苦笑)
その彼がユーロ危機の今何に投資すると答えているのかイの一番で読んだ。まあ先進各国の負債が増えている点で「金」は当然だし、途上国が豊かになれば資源と食料の需要が高まるので「石油」と「食料」も分かり易い。彼の財の基本である「不動産」も外せない。だが5つ目の”G”にはこれを利殖のチャンスと見るのかと少々驚かされた。
「ニクソン・ショック」を”金本位制から負債本位制”への移行と解釈していたり、今の世界景気を”第二次世界大戦前夜の状況に似ている”と思っていたりしてさすがに鋭い指摘だと感心してしまった。”身の回りにあるチャンスを生かすも、生かさないも、皆さん次第です。”という言葉に勇気をもらえるインタビューだ。
ところで彼は講演の時ドル紙幣を燃やすパフォーマンスをするそうだ。これは法律違反ではないのかと思い調べたところ日本の法律では「貨幣損傷等取締法」はあるが紙幣損傷を罰する法律はないそうだ。同理由で米国でも違反にならないようだ。一時紙幣の折り紙が流行したがこういった裏付けがあったのかと勉強になった。(笑)
P42:お金がお金を呼ぶ法則とは何か
こちらのインタビューも”大きく儲けるにはシステムや仕組みが必要だ”と言っている一方で、”自分の価値観に沿って気持ちよく使っていくことで、自分の周りにお金のフローをつくっていく。”という心掛けが大切と説明している。なかなか考えさせられる内容だ。
この中で「アメリカで、宝くじで大金を手にした人の10年後を追跡調査」した話が引き合いに出されているが、これこそ”フィナンシャル・リテラシー”が無いと逆に大金が不幸の種になる話だ。このことを知ってからオスカー・ワイルドの子供向け短編小説『幸福な王子』で王子の像が行ったことは本当に貧しい人々のためになったのか疑問を感じるようになってしまった。(苦笑)
P58:「年収1億円」本物立地のマネー帳、拝見!
“「全然お金が消えないんですよ、ほんとに」”という台詞を言ってみたいと思うほど景気の良い話が読める。(笑)
P60:武士の財布 vs ユダヤの財布 vs 華僑の財布、対決
”vs”は”versus(対)”の略だからこのタイトル重言だよなあと思いながら読んだ。(笑)
ここでも『死に金』は「消費」「贅沢」、『生き金』は「投資」と言っている。「信用力」が大切と言った歴史から学んだ知恵が語られており学べる点は多い。聖書の教えが例え話として取り上げられているのだが、これを読むと王子の像が行ったことって・・・。(冷汗)
P68:10年後も食える会社・資格、消える会社・資格
オーディオ・ビジュアル業界が含まれる電機がワースト1位という悲しい結果となっている。資格は高齢化が進むので「看護婦」が強いとのことだ。一層”沢スミレさん(仮名)”への求婚者が増えそうだ。(笑)
P74:「一生、お金で苦労しない子が育つ」家庭のマネー教育
P78:「鉄板の資産運用&保険」プロの技を伝授
P88:世界の大金持ちは、どんな金融商品を選ぶのか
といった興味深い記事もあり帰りの電車の時間ではとても読み切れない。そいう言えばこのブログ開始時にもPRESIDENTを取り上げたと思い調べたら6/23(木)の記事にしている。今読み直すと「何でこんなに短いんだ?」とこの1年の変化に思わず笑ってしまった。
【関連リンク】
『貨幣損傷等取締法』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B2%A8%E5%B9%A3%E6%90%8D%E5%82%B7%E7%AD%89%E5%8F%96%E7%B7%A0%E6%B3%95
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