『関口宏の昭和青春グラフィティ』は昭和と言う時代の記憶が多少なりともある人達にとっては懐かしく楽しい番組だ。#57「昭和を彩った女たち」(’12年05月15日放送)は文化芸能から犯罪まで昭和日本で話題になった女性たちを取り上げていた。
この中で”日本初のミスユニバース・児島明子さん”を伝えるモノクロニュースフィルム”『「世界一の美女」児島明子さんに栄冠』昭和34年7月24日”の解説が凄かった!!
「ところがこの時の快挙は当時のニュースでこんな風に報じられていました。
『なにしろ戦争中は栄養不良で干からびていた女性も戦後はオツムはともかく体格だけは年々世界のレベルに達したようで日本女性の美しい所を遺憾なく披露しました。』
どこか女性を見下したようにも感じられるそんなナレーションでした。」
と紹介したのだ。まったく驚いた。女性蔑視もいいところで、平成日本でこんな報道をしたらあっと言う間にマスコミもネットも大騒ぎ、炎上だろう。
そういえば私が覚えている昭和の言葉に次ぎの様なものがある。
1)「女子大生亡国論」
Wikiによると”1962年『婦人公論』に掲載された、早稲田大学教授の暉峻康隆の「女子学生世にはばかる」、慶應義塾大学教授の池田彌三郎の「大学女禍論」が発端”とのことだ。ミスユニバース報道の3年後と言うことになる。1970年代までマスメディアを賑わせていた様だ。
2)「戦後、強くなったのは女性と靴下(ストッキング)である」
ジャーナリスト大宅壮一の1954年の造語ということだ。Wikiによると他に「一億総白痴化」「恐妻」「口コミ」を作ったというのだからそのセンスと時代を見る目は鋭い。
3)「女の友情はナプキンより薄い」
これは70年代の少女漫画の一コマにあった台詞だ。タイトルと作者名は記憶に無いが「使用者である女性でなければ例えられない凄い表現だ」と感心した記憶があり、使う機会はまったく無かったのに今でもこの言葉を覚えている。
現代の常識で聞くと色々と物議を醸しそうだが、これらもその時代を映した言葉として歴史に刻まれ残っていくのだろう。TH-L37DT3に接続しているUSB HDD 2TBの空きが無くなり録画失敗したのでせっせと録画番組を消化しながらそう考えた雨の土曜日だった。これで来週の『関口宏の昭和青春グラフィティ』もちゃんと録画可能だ。
【関連リンク】
『関口宏の昭和青春グラフィティ』
http://www.bs-tbs.co.jp/app/program_details/episode/KDT1101000
『女子大生』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A5%B3%E5%AD%90%E5%A4%A7%E7%94%9F
『恐妻〜戦後強くなったのは靴下と女性 1954年 昭和29年』
http://crs.cocolog-nifty.com/history/2011/11/post-e272.html
『大宅壮一』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%AE%85%E5%A3%AE%E4%B8%80
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