残念ながら私にはカスタマイズ出来るほどの電気の知識と工作テクニックが無いので、家の中にある付録USBケーブルコレクション4本を使って聴き比べをすることにした。果たしてLXU-OT2は各USBケーブルの音の違いを鳴らし分けることが出来るのか!?
次の5枚のCDを試聴用にリッピングしてWAVで保存した。
1)24K GOLD CD「ハンター/ジェニファーウォーンズ」より「2. Somewhere, Somebody」
2)CD「Hell Freezes Over/イーグルス」より「6. Hotel California」
3)Hybrid SACD「Big Band Stage/角田健一ビッグバンド」より「5. 茶色の小瓶」
4)SHM-CD「ジャン・シベリウス作品集/カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団」より「CD3-1. 交響詩フィンランディア」
5)SHM-CD「What's New/リンダ・ロンシュタット&ネルソン・リドル・オーケストラ」より「1. What's New」
ハードとソフト構成は次の通りだ。
PC:NEC LaVie LL750/F26B
OS:Windows 7 Home Premium SP1
音楽再生ソフト:iTunes ver.11.0.1.12
イヤフォン:密閉型インナーイヤーレシーバー ソニーMDR-EX500SL 希望小売価格 12,390円
USBケーブル:付属ラックスマン オリジナル(全長実測107cm)
ヘッドフォンアンプ付USB-DAC:LXU-OT2
MDR-EX500SLはポータブルミュージックプレーヤーのモニター用に2009年に購入した。断線が怖くてこの様な取って置きの試聴の時にしか使っていない。(笑) これでLXU-OT2本体と付属USBケーブルの音質を確認したい。
まずPCのイヤフォンジャックに接続して曲を聴いてみる。音量はミキサーで50とした。WAVなので高音の伸びがあるものの頭を押さえられた様な窮屈さがあり、全体に薄いベールを被せた様な音の曇りを感じる。だが予想外に普通に音楽が聴けてしまう。(苦笑)
次にLXU-OT2をPCに接続して自動的に認識されたことを確認してからイヤフォンジャックに接続して曲を聴いてみる。音量は聴感で同じボリュームになるようにした。なるほど音がクリアになり高音の伸びが素直で気持ちいい。ボーカルも生々しくなり歌が一層楽しく聴けるようになった。
Luxmanロゴ入りUSB CABLEはごく普通の太さで端子だけは金メッキになっている。外見からは音質チューニングのポイントは分からない。12/08(土)に購入したLACIE 外付けHDD 2TB LCHDB2TUTVS 付属のケーブルにそっくりだ。こちらは1.5メートルあり端子はメッキなしだ。
このLACIE付属ケーブルに交換して試聴した。その音はPCのイヤフォンジャックで聴いた時とはまた違った音の曇りが感じられる。音が汚れノイズっぽい。確かにラックスマン オリジナルUSBケーブルの方が音は良い。
雑誌付録のヘッドフォンアンプ付USB-DACでこの音の違いが楽しめるのであれば間違いなくお買い得だ。しかも付属のUSBケーブルは音質的に考慮されたラックスマン印だ。これを切っ掛けに本格的なヘッドフォンアンプ付USB-DACを購入するAV Phileが出てきてもおかしくない。
ところで「Macオーディオ 2013」に”USBポートによって音質が変わる”と書かれていたのでLaVieで試してみた。LL750/F26Bの場合右側にUSB2.0が2口、左側にUSB3.0が2口、後ろにUSB2.0が1口ある。USB3.0よりUSB2.0の方が音は良い様に感じるのは左側にCPUとHDDがあるからだろうか。
デバイスマネージャーでユニバーサルシリアルバスコントローラーを見ると2.0用USB Root Hubは2つあるので1口しかないリア端子が一番音質的に有利だろうと考えこちらを使用することにした。
なおUSB3.0だと時々LXU-OT2を認識しないことがあった。コネクタをしっかり差し込めば認識するようになるが素直に2.0端子を使う方が確実だ。
この記事を書きながら上記の3つの環境で延々と繰り返し試聴曲を聴いているのだが、コンパクトとはいえUSB-DACがPCの横に鎮座し1メートルUSBケーブルが這っているのはやはり邪魔だ。BGMで聞くのならPCのイヤフォンジャックの方が気楽でいいやと思ってしまう身も蓋もない自分がいる。(汗)
<-- To Be Continued
【関連リンク】
『カナルの枠を越える低音。ソニー「MDR-EX500SL」』
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20080926/np044.htm
【13/01/03(木)】 単位間違いを修正しました。
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