設置可能なのは天井、左右壁、後ろの壁となる。左右の壁にプレゼンスSPを設置した場合どの程度効果が得られるのか知りたい点だ。丁度左右の壁に取り付けたままのJBL Control Micro(1.3kg) 2本があったのでオーバーヘッドと虚偽設定してYPAOで自動調整した。
さて我が家で最初に視聴するドルビーアトモス映画はやはり『ゼロ・グラビディ』が最適だ。「5.1ch DTS-HD Master Audio」と「Dolby Atomos」盤の2種類があるので効果を確認し易い。
チャプター4のライアン・ストーン博士を救う為、宇宙飛行士マット・コワルスキーがローブのフックを外して宇宙空間に漂うシーンを観みる。
1) ドルビー5.1ch
ライアンが遠ざかるマットを見つめている時はセンターから通信の声が聞こえ、宇宙ステーション外壁を移動する際は後ろから聞こえるといった音響演出が分かり易いサラウンドだ。どこから声が聞こえるかでマットの位置が分かるが、同時にスピーカーを意識してしまう。
2)シネマDSP HD3 RPG
以前ヤマハのデモで採用していたエンターテイメント系のRPGで観てみる。音に広がりが出て各チャンネルの繋がりは良くなったが、7.2.4chのデモを体験した後では「あれ?こんなもの」といった音場の寂しさを感じる。5.1.2ch構成ではシネマDSPの実力は発揮出来ないようだ。
3) ドルビーサラウンド
一聴して前方に音場が広がったことが分かる。同時に音数が増え迫力が増すことには驚いた。所詮アプコンサラウンドだろうと舐めていて「御免なさい」と言いたくなるほど効果がある。トップスピーカー設定のサラウンド効果ではドルビーに軍配が上がる結果となった。
4) ドルビーアトモス
やはりアトモスは別物。一瞬別の映画かと思うほど没入感が増す。マットの通信の声が上空に定位して宇宙空間を漂っていると言う実感がわく。ところがマットが後方に移動するとサラウンドスピーカーから声が聞こえてくるので地面に降り立った様に聞こえる。(^_^;; これはオーバーヘッドスピーカーが前よりだから仕方ない現象だ。
こうして視聴してみると我が家では壁に取り付けたSPをオーバーヘッドと偽ってもかなりアトモス効果があるものの、しっかり音を定位させるにはトップスピーカーが4本必要と分かった。
天井設置であればCambridge Audio/MinxのMin 12(0.43 kg)一択と思っていたが、壁設置であれば選択肢は広がる。Min 22(0.85 kg)にすれば低音にも余裕が出る。
現状のままでフロントハイト設定としたらまた効果は変わるのだろうか。これは来週末試してみよう。
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