2017年05月26日
「症状別!クスリと食事の健康マニュアル」3
★ かぜ薬を、「 炭酸飲料 」 で飲むと効き目がなくなる!
薬局で売っている 「 カゼ薬 」 の多くに
「 アスピリン 」 や 「 エテンザミド 」 などの成分が
含まれています。
よくCMなどでも耳にしますよね。
これらのカゼ薬の成分は、コーラ やジュース など多く出回っている
「 炭酸飲料 」 と相性が悪く、私たちの「クスリの吸収力が
低下」してしまうのです。
そのため、クスリを飲んでも効き目が弱まったり、
効きめがなくなってしまうことがあります。
特に、アスピリンに関しては 「 胃の粘膜 」 を
傷つける性質が強く、胃を壊してしまうのです。
これらは 「 炎症を抑えるクスリ 」 なので、
カゼ薬にかぎらず、いろいろなおクスリに使われています。
クスリを安易にジュースで飲む!という事のないよう
十分に注意をしましょう!!
★ 血液をサラサラにする薬と、
青汁が合わさると効き目が弱くなる!
心臓病や脳卒中などにかかりやすい状態の方が、
血液をサラサラにする 「 ワーファリン 」というおクスリを
飲まれていますよね!
これが 「 青汁 」 と合わさってしまうとクスリの効き目が
なくなってしまうのです。
青汁というと代表的なものに大きく分けると、
「 モロヘイヤ 」 の青汁と、「 ケール 」 の青汁の
2つがあります。
実は
「モロヘイヤの青汁」には 「 ビタミンK 」 が
豊富にふくまれており、ワーファリン(ワルファリンカリウム)と
相性がよくありません!!
そのため、「血液が固まるのを防ぐ効果が、本来のはたらきとは
違う形」になってしまいます。
でも、
同じ青汁でも「 ケール 」 はその心配はありません。
血液をサラサラにするおクスリを飲んでいる方は
「 ケール 」 の青汁を飲むようにしましょう。
★ 焼き魚を食べると、
「 セキ止め 」 のクスリの効き目が弱くなる!
「 セキ止め 」や 「 喘息 」 の治療につかわれる
「 テオフィリン 」 というおクスリの成分は、
「 焼き魚 」 と一緒に合わさると、効き目が弱まってしまいます。
魚を焼くと焦げ目がついてしまいますが、
この焦げ目に含まれる成分の一つに
「 ポリヒドロカーボン 」 というのがあります。
この成分が、セキ止めの 「 テオフィリン 」 という
クスリの成分と合わさると、クスリをドンドン無毒化していき
「効き目を弱くする」傾向があります。
さらには「頭痛」や「嘔吐」を起こすケースもあるため
十分な注意が必要です。
焼き魚を食べた後に 「 セキ止め 」 を飲んでも、
効き目がなくなるということを、まず頭に入れておいてくださいね!
★ 最後に、今月のまとめ!!
皆さん、今月はいかがでしたか?
私たちの周りにはたくさんのクスリがあります。
そのクスリには主作用、副作用についてとても詳しく書いてありますね。
でも何気なく毎日している 「 食生活 」 と組み合わさると、
「 どんな危険があるか? 」 ということは教えてくれません。
そして知らず知らずのうちにカラダを壊したり、
病気を増やしている方もいらっしゃると思います。
それでまた新しい診療科へいき、また別の薬をもらう…
それで本当にいいのですか?ということです。
「 クスリは使い方を守れば、安全 」 という言葉に
安心しきってはいませんでしょうか?
「 国が指針をつくっている 」 というだけで安心し、
「 その裏側に危険はないか 」 という思考を
やめてしまってはいませんか?
そういった大切なことにも気づきを得ていただけると幸いに思います。
それでは、今月はここまで!!
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