2014年10月09日
リンパの流れと内臓の秘密A
について前回お話しましたので 今週は「脾臓(ひぞう)」と血液に注目してみます! 「脾臓(ひぞう)」に関してですが、 ここは「リンパ液」だけでなく、 「血液」も同時にろ過しているんです 実は、脾臓(ひぞう)には、特殊な毛細血管があって、 「動脈」と「静脈」の間に 「脾洞(ひどう)」という細長い棒状の血管が 存在しています。 これをわかりやすくいうと、 「すのこ」のような状態です。 お風呂場でつかったり、押入れで布団がカビさせないために 下に敷いてある「木のすのこ」がありますよね! あのように、一つ一つの血管が、小さな隙間をあけながら ビッチリ並んでいます。 そして、この血管の小さな隙間には、 白血球の兵隊(マクロファージ)がたくさん待ち構えていて、 古くなった赤血球や、老廃物、細菌が流れてくるたびに、 ドンドン飲み込んでいるんです つまり、脾臓は、リンパ液や血液の異物を、 キレイにこしとっている「ろ過装置」の役割なんです! 腎臓は、どちらかというと「栄養分」などをこし取っているのに対し、 ここでは、「血液の成分」を正常にするためのものを こし取っていると考えてください。 ★脾臓(ひぞう)は異物の「記憶」ができる! このろ過した時に回収された細菌やウイルス、 異物などは、白血球によって記憶されます。 そして、その後その異物が入ってきたときに、 すぐ追い出したり、やっつけたりできるように 新しいタイプの白血球(兵隊)を準備するんです。 つまり… この脾臓(ひぞう)が弱っている方は、 異物の「記憶」を誤ってしまうことで、 免疫に狂いを起こしやすい!ということなんです。 いわゆる、アレルギー性鼻炎、花粉症、アトピー、 関節リウマチ、クローン病、など… 「自己免疫疾患」といわれる症状は、 この脾臓の機能が弱っているために、 免疫に狂いが起きて、発症しやすくなっている可能性があるんです。 ですから、自分の「脾臓」がどのような状態なのか? それを把握して、自己管理をしていくことが 現代病を改善するカギなのです 次回は自分の「脾臓」の健康チェックの方法を お話致しますお楽しみに