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2024年06月24日

真剣勝負の果てに





今回は、過去記事「カマかけクライアント」
の続きになります。



真剣勝負の末に、理不尽な目に遭うのなら
その環境から卒業せよ、というメッセージ
かもしれないという話です。



さて、上記記事の内容を簡単に説明すると
カテゴリ「エピローグ〜さらば警備業界編」
で配属された、青果市場警備現場でのこと。



夜勤時、卸売業者の入る事務所の巡回を
社員退勤後行いますが、その中に休憩室が
あります。畳の部屋です。



そこにある電子レンジ。僕は巡回時
電子レンジのコンセントを抜いていました。
トラッキング現象を警戒して。



2月半ばの夜勤時、巡回で休憩室に入ると
電子レンジのそばに小銭が落ちてました。
よりどりみどり200円ほど。



状況からして、偶然とは思えません。
故意にやったに違いない。



僕がこれを見て直観したのは
「カマをかけやがって」
「舐められたものよのう」



電子レンジのコンセントを抜いていたのは
僕だけだったかもしれません。それを
不憫に思う社員がいたに違いない。



余計なことをしやがって、それならば
カマをかけてやれ。コソ泥トラップを
しかけてやる。



警備員の待遇からして、小銭でも手を出す
可能性がある。ひっかかり排除できたら
ラッキー。



僕も警備員のコソ泥事案を聞いたことが
ありますが、当事者を辞めさせることで
幕引きを図るのが、落とし所です。



たった200円で、職を失うなんて
そんなコスパの悪い事をするわけが
ないじゃないか。舐められたものです。



僕は屈辱感と共に、休憩室を後に
しました。電子レンジのコンセントは
抜かずに立ち去りました。



但しこれ、同僚に電子レンジのコンセントを
抜いているか聞いてからでも、よかったの
です。



加えて隊長に警備隊としての方針を確認して
からでも、実行は遅くはなかった。



独断専行で勝手な事をするな、と怒られる
可能性もあったでしょう。



ちなみの警備日報には書いていません。
日報に上げるのは出入口や窓の未施錠。
記載するほどの事ではない。



それでも、自分のセキュリティ意識から
行った事を、上記のような形で返されたら
どう思うか。



警備員と言う身分に失望してしまいます。
その一週間後、僕は翌月末で退職する
意思を会社に申し出ました。



そんな事案でしたが、学びもあったのです。
自らの経験と知識を基に行ったことが
結果的に相手の本音を引き出した。



と同時に、自らの置かれた立場(身分)を
思い知ることに。



日本社会は、能力より身分前提で仕事を
回します。正規・非正規、社員・委託業者。
やっている事以前に、階級制度ありきです。



全員ではありませんが身分が下の人間に
対しては、見下した態度を取ったりするもの。
そういう僕も気をつけなきゃいけない。



それがコソ泥トラップという、姑息な手段を
使ってきた。卸売業者の民度が知れる事案
でした。



僕が会社に退職を伝えた時、次の仕事は
決まっていませんでした。



それでも、警備をやりきった。もう卒業だと
いう、清々しい想いがあった。
翌月、仕事が見つかり今に繋がったのです。



真剣勝負していても、理不尽な屈辱を
味わうなら、その環境からの卒業フラグ
が立っている。



これ、真剣勝負していない人には
味わえない境地です。



当時の僕は、屈辱に塗れながらも
どこか心の中に行けるな、という
おぼろげな希望がありました。



もちろん転職は自己責任ですから、
上手くいかない可能性もあったでしょう。



しかし僕には、これまで積み上げたもの
に対する、自信があった。加えて身分が
上の人間の、本音を引き出した。



上手くいくときは、どこかしら自信の
ようなものがあるものです。警備を
清々しく卒業しよう。



結局、これまでで一番清々しく
会社を退職できました。



警備からの転職で、一番大事なものは
なにか。



やりきったという自信ではないでしょうか。
知識やスキルといった市場価値を高める
要素も大事だけれど



体験の中で、どれだけ突き抜けられたか。



皆さんも、どんな分野でもいいので
転職の際は、何か突き抜ける体験を
武器にして欲しいと思います。

しじみエキスWのオルニチン
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かつて10年ほど警備業界で従事してきましたが 限界を感じ、同業界を去りました。 今は港湾施設保安職員として、港湾管理業務に従事しています。
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