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2019年11月23日

干すハラ

セクハラやパワハラなど、従業員が受ける
嫌がらせ(というか虐待)について可視化
されてきていますが、干すハラとは?



これは「干すぞハラスメント」の略で僕が
勝手に作ったものです。



干すハラは警備ならではの労働環境が生み出す
ハラスメントと見ます。上司の気に入らない
部下に対して行われ、退職に追い込む。



ほとんどの中小警備会社は日給月給制を
採用し、有給の概念すらない会社も。



故に、一部の隊員を稼働させず干しても
会社は損をしません。



兵糧攻めに会った隊員は、上司の理不尽な
命令に対してひれ伏すか退職するか二択と
なります。



使えない隊員に対して行われる
事もありますが、もろ刃の剣です。



上司が社会人として全うなら、部下が
警備隊のお荷物的隊員なら、体制側の
言い分にも一理あります。



しかしそうでないケースが
警備業界は多くありませんか。



労働基準法や警備業法、就業規則や警備
仕様書さえ蔑ろにする上司もいます。
うんざりしている人もいるでしょう。



正義感の強い隊員がそれに楯突いて、
干されるパターンが多い。警備員の
社会的地位向上を阻む元凶では!



カテゴリ「施設警備3〜ブラック企業編」の
冒頭でA社が市役所撤退後、Y課長に干され
転職した記事を紹介しました。



Y課長は月250時間労働の施設から、
さらに応援に駆り出す無謀ぶり。



これで潰れた同僚もいるのに、
エスカレートするY課長と
僕は対立していました。



僕はY課長に屈し、応援に駆り出され
ました。その後入札に負けて市役所を
撤退。Y課長の敗戦処理は行き詰ります。



Y課長の結末は上記カテゴリに記しましたが
それ以外には、外部の介入(労基など)が
ないと改善は難しい。



なので、上司の気分次第で生殺与奪権を
握られてしまうのが警備員の現実です。



理不尽な命令でも拒否したら干すぞ!
という無言の圧力、立派な干すハラです。



勤務する施設を外して、交通誘導などに
異動させる見せしめ(実力行使)もあり。



上司に好かれるために、干すハラに屈する。
法規やルールのみならず、自分で決めた事
すら反故にして部下を振り回す上司も。



これは根底に上司の指揮命令権
(人事権)の乱用があります。



これを制限し労務管理を改善しないと、
干すハラは警備業界から有為な
人材を流出させ続けるでしょう。

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かつて10年ほど警備業界で従事してきましたが 限界を感じ、同業界を去りました。 今は港湾施設保安職員として、港湾管理業務に従事しています。
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