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2019年11月17日

屈辱の代償

僕が警備業界を去ろうと思った理由は
色々ありますが、その中でもインパクト
があったのは、以前書いた記事です。



警備員とすべり台社会(前編)
同中編同後編です。



上記記事の屈辱の代償として、僕は警備
業界からの脱出を考え始めました。
あわよくば施設警備検定2級を、警備
以外の仕事に就く時の役に立ててやろう。



日本には、一旦ドロップアウトすると
際限なく落ちていくすべり台社会という
闇があります。



水に落ちた者は棒で叩け、なんていう
諺も思い出しました。(出典不明)



警備員の数が減れば、警察退職後の天下り
先である警備業協会も厳しくなるのでは。



僕一人の行動で世の中がどうなることでは
ありませんが、2020以降警備員の需要
が減っていけば、業界も衰退する。



僕もお世話になった、セーフティーネット
としての警備業の役割も薄くなっていく
でしょう。



責任の割には待遇が悪い警備業に、長く
勤めようと思う人は減っていく。花火大会
の中止が相次いだのが象徴しています。



警備会社からの期待に応え、検定合格した
隊員に対する記事冒頭の仕打ち。



配置基準が厳しくなり、検定合格者を
増やす事が業界にとっての利益なはず。
しかし現状は、これを読まれている
皆さんがよくご存じでしょう。



会社ではなく、隊員にとって検定を取る
メリットが特に感じなけられなければ、
警備は腰掛の仕事という事で真剣に従事
する人は減っていきます。



そうでなくても警備費用の高騰で、委託
から直雇用に切り替える流れも出てきて
います。清掃等もそうです。



警備の軸として従事してきた隊員が、別の
雇用主に取られてしまう。なんてことも
危惧されるでしょう。



警備業法を改正し、警察官に近い権限を
与え待遇も見直す・・・なんて大ナタを
振るわないと、この状況を改善するのは
厳しい。ありえませんが。



翻って、冒頭で僕が警察署で聞いた糾弾の
言葉は、警備業界の将来を暗示したもの
だったのかも知れません。



それは15年前の事でしたが、この体験
がベースとなり、警備の知識や経験を活かし、
警備業界外で似たような仕事をしよう。



屈辱の代償として得た検定資格だって、
役に立ててやろうというモチベーション
となったのです。

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かつて10年ほど警備業界で従事してきましたが 限界を感じ、同業界を去りました。 今は港湾施設保安職員として、港湾管理業務に従事しています。
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