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2019年09月10日

正社員は肩書き(後編)

カテゴリ「エピローグ〜さらば警備業界編」の
D社は、正社員として求人募集を行っていました。



しかし、退職者(特に施設警備)が相次ぎ全体
会議まで開かれたのは過去の記事で紹介して
います。募集は正社員でもその中身がお粗末に
他なりません。



正社員=高給料、無期雇用のイメージを崩壊
させる雇用でした。



そこには「最低賃金で使っていればいい」との
経営者の思惑があったのでしょう。暮らして
いけない給料の正社員雇用。



以前D社の求人をハローワークで見つけた時に
バカの振りをして「この求人何人応募している
かだけ教えたもらえませんか」と聞いた事が
あります。



職員の答えは「0人」そういえば掲載期限の
三か月を超えたので、再度同じ求人をUPして
いるのも見ました。誰も応募してないでしょう。



そこでD社は苦し紛れなのか、入社祝い金を
求人募集欄に追加しました。入社して一か月後
に数万円支給。これも子供だましのようなせこい
方法です。



ちなみに今の僕の仕事は非正規雇用ですが、
正社員を謳っていたD社時代よりも年収は上です。
労働時間もD社時代の約6割です。



基本1年更新ですが、労使交渉の結果年数による
雇止めは実質撤廃されました。D社にはそのような
交渉する手段もありませんでした。今なら一人でも
入れるユニオンはありますが。



D社時代と比較して時給換算したら、2倍近い
事になります。加えて福利厚生も加味すれば実質
2倍か。社員旅行やっている場合じゃないのにね。



加えてD社では施設警備であっても、施設異動が
頻繁にありました。遠くの現場でも交通費は同じ、
給料が減るリスクもあり生活不安は拭えません。



入社祝い金や社員旅行よりも、安定した暮らせる
収入が(ある程度)見込める事に価値があります。
それがない正社員は名前だけの肩書きに過ぎない。



組合が無いに等しく経営陣がやりたい放題の
正規雇用か、労使交渉が活発な非正規雇用か?
どちらが良いか、葛藤するところです。
くれぐれも「名ばかり正社員」にご注意を。

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かつて10年ほど警備業界で従事してきましたが 限界を感じ、同業界を去りました。 今は港湾施設保安職員として、港湾管理業務に従事しています。
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