僕らが撤退した市役所には別の警備業者が。
引継ぎ業務の時に知りあったので、撤退後も
時々市役所守衛室を訪ねていました。
隊長1名、副隊長2名体制で副隊長のうちの
一人が後にカテゴリ「エピローグ〜さらば警備
業界編」で同僚となるS隊員でした。
ある時守衛室を訪れ、警備員と組んで仕事して
いる守衛さん(夜間休日のみ、定年退職後に
嘱託再任用)にS隊員の事を聞くと・・・
「〇〇は口だけ」
という評価。最初は「え?」という印象で、
彼は細々とした事(整理整頓など)を率先
してやっていました。
しかし、守衛さんの言葉は後になって解って
きたのです。カテゴリ「エピローグ〜さらば
警備業界編」の青果市場警備で同僚となった
S隊員。
彼はそこでも相変わらず細々としたことは
率先してやります。
しかし、隊長をはじめ使えない、某隊員は
役に立たないなどとdisりのオンパレード。
さらに彼は気に入らない事や人に対して、
ところかまわず大声で叫ぶクセがあり。
青果市場の警備朝礼で、隊長がトラブル
の件を報告した時、S隊員が吠える。
(隊長の仕事は)「月一回の会議だけ
出て、後は自分の好きなようにシフト
組んでいるだけだろうが!」
確かに問題ある隊長ではありました。
前業者からの移籍組で、人事上の流れで
隊長になった経緯がありますから。
おまけに隊長と一緒に移籍してきた隊員が
問題児で、彼と交換に僕を異動させる
根回しをS隊員が行っていたのです。
問題児排除に成功したS隊員は、今度は隊長
にターゲットを定めていました。
年末年始のシフトを隊長が組んだ時の事、
青果市場警備は24時間、365日必要です。
ところが隊長だけ、三が日丸々休み。これを
見たS隊員「(本社)事務所に言う!」
するとしばらくして隊長がシフトを変更した
と訂正版を発表。隊長は元旦2日休み、3日
夜勤に変わっただけでした。
事務所に通報しても、隊長の地位は揺るがな
かったでしょう。それどころか彼の評価が
逆に下がった恐れも。
ここで前出の守衛さんの「〇〇は口だけ」
の意味が解ってきました。
細かい気配りと行動で、業務に貢献して
いるようでも、暴言で角を立て帳消しに
なっている。
言動に生産性がない、という結論のようで。
50代後半で、これはかなりイタイ。
S隊員はその後、新規物件(公立病院警備)
が取れたので異動しましたが、人間関係で
揉めて青果市場に逆戻り。
公立病院の方が給料良かったはずなのに。
人間は自分に合った器の仕事しかできない
、そう聞いたことがあります。
確かに彼の言動は、社会人として浅まし
かったかもしれません。警備の常識は
警備外の非常識なのか・・・
アンケートモニター
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