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2019年01月03日

警備員とすべり台社会(中編)

生活安全課の中では、激しい口調の声が。
要約すると僕みたいな奴に資格を与えていいのか
という糾弾に近い声でした。



僕は警備に就く前は、東京の某大手電機メーカー
子会社でIT関係の仕事をしていました。



地元に帰ったものの、いろいろな事があり
暫く定職についていなかったのが履歴書から
見て取れ、突っ込まれていました。



それとも、当時ブラック人材であったかもしれない
僕が警備業界で活躍されては困る事もあるのでしょうか。



これが日本社会の闇となっている「すべり台社会」を
垣間見た想いと同時に、警備業界脱出の原点となった
のです。



上記については湯浅誠さんが著書「半貧困〜
すべり台社会からの脱出」で定義しています。







一旦足を踏み外すと、貧困まっしぐら。
二度と這い上がることができない日本社会の闇。



ブラック企業で命を落とすニュースは珍しくないの
ですが、死ぬくらいなら会社辞めればという声が
あります。



ドロップアウトは日本人にとって
死よりつらい側面があるに違いない。



たっぷりと屈辱を味わった僕は、警察署を後に
しました。この件は上司にも話しませんでした。



手続きの指示すらまともにできない上司に言っても
無駄だと思ったからです。



後日合格証が届きましたが、お前は資格を
保有するに値しない人間だと言われた手前、
この資格に何の価値があるのか考えるように・・・

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かつて10年ほど警備業界で従事してきましたが 限界を感じ、同業界を去りました。 今は港湾施設保安職員として、港湾管理業務に従事しています。
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