今回は、過去記事「負の指導力」に
関連するものです。指導者として
留意したいことについて語ります。
指導した相手が、上手く呑み込めないと
イライラして、きつく当たってしまう
ことがあります。
そういう僕も身につまされるもの
ですが、その根底には何があるのか。
以下紹介する投稿が目につきました。
指導の途中で凶暴になるのは「教えてやる」
という気持ちが強いから。
自称「指導者」の心は狭い。思い通りに
ならないと、暴言を吐いたり物に当たる。
「分からないお前のせい」とお尻を叩かれ
しごかれる。「そこまでしなくても?」
という甘い期待は通用しない。
なぜなら罰することで頭はいっぱいなのだ。
というものでした。
まず罰するという意識ありき。
これは僕もされたことがあります。
カテゴリ「施設警備3〜ブラック企業編」
のB社。
全国規模のビル管理会社であったB社は、
主に外資系保険会社ビルの警備を担当し、
待遇の地元では破格レベル。
しかし、リーマンショックでブラックの
本性を現し、内部崩壊していくのですが
その隊長も、ぶっちゃけ変でした。
彼もまた、全国規模のビル管理会社から
転職してきましたが、指導というより
罰をちらつかせて支配しようという思惑。
指導以前に、罰ありきの意識だった。
部下の不祥事には、始末書。それが
累積するとクビになるぞと連呼。
ひどいケースになると、ミスをした
部下に、弁当をおごらせることも
やっていました。
今思えば部下に書かせた始末書も、
現場で止まっていた可能性大。
というのも、内容が隊長の指導範囲で
あり、隊長も指導責任を問われクビに
なるわけです。
そんな罰前提の支配をやっていたので、
部下からの信頼はありませんでした。
それでも、隊長に気に入らなければ
クビになる、という恫喝が効いて
表向き反発する部下は皆無。
実際にリーマンショック後のリストラ
という名目で、2人の部下を解雇。
後に、クビを切った部下と思われる
インターネット掲示板への告発で、
クライアント側の信頼を失い、END。
臨時入札が行われ、負けて全員解雇と
いう結末になったのです。
隊長は、僕にとって反面教師でした。
これを鑑み、指導する側のスタンスを
もう一度確認したい。
まず、教えてやるといった上から目線を
なくすこと。
そして、相手がマスターできないのは
指導者の責任であること。罰という恐怖
で相手を支配するのは悪手であること。
この2つについては、部下を指導する
側から異論が出るでしょう。煮ても
焼いても食えない隊員がいます。
そんな隊員を指導するのは、徒労以外の
何物でもありません。こればっかりは
会社人事に動いてもらうしかない。
最後に、指導される側のマインドセット
ですが、不都合な真実を言います。
隊長などの上司で、部下の育成を真剣に
考える人は、稀であること。
精々検定受験の際、フォローがある
くらいでしょう。
多くの隊長は、現場を回すのに
精一杯で、部下の育成まで手が回り
ません。
会社側も、地場中小警備会社なら
キャリア形成計画など、無いに等しい。
要するに、水を撒いてりゃ育つ木は
育つ、という考えなのです。
地場中小警備会社が人に対する投資を、
手厚くする余裕はありませんからね。
こういった背景から、隊長に対する
過度な期待はしない方がいい。
それでも、社会人として立派な人なら
手本にする価値はあります。決して
数は多くありませんが。
但し足らない指導者であっても、
僕のように反面教師として、参考にする
事もできます。
B社隊長は、指導者として
やってはいけないことの見本市
だったのです。
もともと人の上に立つ器でなかったかも
しれませんが、彼の言動を見て人心掌握
できないのは、こうだからなのか。
人間は器通りになっていくものです。
時間をかけて見れば、より鮮明でしょう。
足らない上司を見て、自分ならどうするか。
この意識を持つだけで、成長します。
TVCMで話題のココナラ
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