今回の記事は、SNSで見た衝撃的な投稿が
あり、それをまず紹介します。
小さな組織が、大きな組織に勝つツボの
ようなものが見られたからです。職場は
10人規模の医療機関と見られます。
マネジメント次第では、ジャイアント
キリングも夢ではない、という話です。
では、以下をご覧ください。
【誰も辞めない病院】を経営する院長先生が
話してくれた
「無理なく働ける仕事の選び方」を
聞いて、目からウロコがドバった話。
秋の東京。昼どきの定食屋にて。
僕「ホワイト企業で働いてますけど…
毎月の様に誰か辞めるので
ちょっと悲しいです」
先「うちの病院は10年ちかく
誰も辞めてないなぁ」
僕「スゴイですね。
どんな工夫をされてるんですか?」
先「『お金』『相性』そして『偏見』かな」
僕「分かるような、分からないような・・」
先「そうだね。まず『お金』だけど
先「残業代に加えて手当を出しているよ」
僕「残業代に加えて、ですか?」
先「そう。うちは基本給は低いけど
毎月の利益を一定額まで
スタッフに還元するんだ」
僕「ボーナスみたいですね」
先「ボーナスは別に払うけどね。
忙しかった月は利益も増えるから
翌月の手当がグッと増える。
そして頑張った人に多めに出す」
僕「でも手当の額が人によって違うと‥‥
不満が出ませんか?」
先「内心は分からないけど…出ないね。
『頑張った人に多めに払う』って
最初に全員へ伝えているから」
僕「なるほど・・・」
先「それに忙しかった翌月のお給料が
多いと納得感があるでしょ?」
僕「たしかにそうですね・・・
2つ目の『相性』は何をするんですか?」
先「うん。実はこっちの方が重要なんだけど
先「【合わない人を採用しない】
ここは気を付けているよ」
僕「...はい(それは当たり前じゃ・・)」
先「うちは徹底しているよ。
まず【理念】に共感する人しか採用しない」
僕「理念、ですか。
でもどうやって見分けるんですか?」
先「ぼくが経営理念を語った動画を見てもらう。
『共感しました』と明言できる人だけ
次の面接に進んでもらうんだ」
僕「動画では何を話しているんですか?」
先「『給料が目的の人は要らない』
『自律的に働けない人は要らない』
『患者さんのためなら何でもOK』
ポイントはこの辺だね」
僕「めちゃくちゃストレートですね…」
先「患者を思って動ける人に来てほしいんだ。
実際の給料は他の病院より高いけどね。
さっき話した手当もあるから」
僕「手当のことを先に言わない理由は?」
先「先に理念だけを聞いて貰うと
お金目当ての人は辞退してくれる」
僕「なるほど・・したたかですね」
先「【理念や働き方に共感せず入社する】と
必ずミスマッチが起こる。
お互いに不幸だよね」
僕「確かに・・辞めるきっかけになりますね。
3つ目の『偏見」は何をするんですか?
面接で『偏見』がないか確認をするとか?」
先「違うよ。『偏見』は
先「僕の『偏見』そのものだよ。
‘’合わない‘’と感じたら経歴がマッチして
理念に共感してくれても採用しない」
僕「先生の直感、と言うことですか?」
先「近いね。表立っては言えないけど・・
太っている人も採用はしないし
モデルみたいに線が細い人も採用しない」
僕「え?体型で判断するんですか?」
先「うん、もちろん理由はある。
まずうちの病院はダイエット外来がある。
スタッフが太っていると・・どうかな?」
僕「確かに・・微妙です」
先「患者さんも気にするだろうし
何よりスタッフ本人もツラくなる」
僕「でも線が細い人は問題ないのでは?」
先「それこそ僕の『偏見』だね
線の細い人は‘’ルールに沿って働く‘’
ことを好む人が多い印象なんだ」
僕「・・・なるほど」
先「たとえば院内でマスクを着けるかどうか。
これも個々のスタッフに任せている。
でもルールに沿って働きたい人は
『決めて下さい』と思うよね」
僕「確かに・・でも線が細くても
柔軟に働ける人はいると思いますが」
先「もちろんいる。でも
先「うちみたいに10人くらいの病院では…
一人でも合わない人が入ると
影響がめちゃくちゃデカいんだ」
僕「それは・・間違いないですね」
先「患者さんやスタッフを守るために
経営者としてリスクは取れない。
だから全力で‘’相性‘’を確認するよ」
僕「転職をする人も同じことが言えますね」
先「そうだね。働く側も選べばいい。
【相性をしっかり確認する】
そうすれば早期退職も減ると思う」
僕「何となく入社すると…悲劇が起きますね」
先「だね。うちは「合わないから」という
理由では誰も辞めない」
僕「納得して入ってますよね」
先「お金や見栄えで職場を選ぶのが危険なんだ。
『理念』や『相性』がマッチすれば
ツラい時期も乗り越えられる」
僕「そうですね」
先「年収や残業、福利厚生は相性』の後に
考えた方がお互いに幸せだと思う」
僕「すごく勉強になりました」
先生「ちなみ見た目の話はビジネスの話だから。
プライベートでは線の細い人や
ふくよかな友達もいるよ!」
人が働く場所を選ぶとき。
真剣に考えればミスマッチは防げる。
【会社の相性を大切にする】
働く側も真剣に会社を選べばいい。
仕事が楽になるコツ、目からウロコだった。
(後略)
これを読んで僕に刺さったのは
3つ目の「偏見」です。僕は以下の
リプライをしました。
偏見と言っても、経験に裏打ちされた
ものなら、再現性があるということ
でしょう。
小さな組織が、大きな組織に勝つヒント
のようなものではないか。するとこれに
対する返信が。
確かに、上記の採用戦略は大企業では
難しいでしょう、ただ小さな筋肉質な
組織では、大物食いもありますね。
大物食い・・・まさにジャイアント
キリング。
小さな筋肉質な組織・・・まさに警備では
ないのか。
人が集まらない、それも有為な隊員が
来ないといった、悩みを抱える小さな
警備会社は少なくない。
上記の戦略を形だけ真似たからと言って、
人材不足が解消するほど、警備業界は
単純ではないでしょう。
しかしながら、小さな筋肉質の組織と言う
点では、警備も共通している。警備以外
でも、労働集約型の仕事でもそうじゃないか。
ちなみに労働集約型産業とは、事業を行って
いく上での大半を「人間の労働力」に
頼っており、
機械よりも「人の手」による仕事が
多い産業のことを指しています。
採用時、如何に有為な隊員を見極めるか。
変な人材を取らないと同じくらい、大事な
もの。それに対するヒントにはなる。
この件は、警備現場のリーダーという
よりも、会社幹部にあてはまるもの
でしょう。人事権を持つ人向けですね。
但し、警備に限らず現場のリーダーで
あっても、理想の職場を作りたいと
発願している人にも参考になる。
人事を会社に具申して、隊員を選んで
もらえるならば、実現が可能かも
しれません。
警備現場は、人間関係がツボです。
特に長時間一緒にいる現場なら尚更
です。
人間関係に配慮して、働きやすい環境を
作ることが、ある意味福利厚生の一環と
なる可能性もありますね。
アンケートサイト i-Say
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