最初に、インサイダーは株の世界では
違法です。今回は株以外でのインサイダー
になりましょう、という話です。
ここで言うインサイダーとは何でしょうか。
投資や事業なら案件、勤めなら体制側の
中心部ということです。
一般的に体制の中心部に近いほど、組織を
動かすことができます。
なぜ僕がこんな事を言いだしたかと言うと、
警備時代、それを試みた隊員がいた。
カテゴリ「施設警備2〜市役所迷走編」の
頃。地元市役所を委託警備する地場中小
警備会社A社。
当時、僕はその一隊員として従事して
しましたが、要領よい立ち回りで隊長に
成りあがった隊員がいました。
彼は、クライアント側である市役所管財課
係長と酒の力で仲良くなったのを皮切りに
公用車運転手である、秘書課の職員とも
仲良くなったのです。
市長など、市幹部が乗る公用車の運転手は
秘書課所属の職員です。かばん持ちの秘書
さんも乗せていきます。
そこへ接近して、情報を聞き出そうと言う
魂胆だったのでしょう。当時警備の入札も
迫って来ていました。
結果的には、入札に負け当時の隊長の
思惑は、志半ばで潰えます。精々警備隊
内でマウントを取るくらいだったでしょう。
うまくいかなかった理由は、
@秘書課の職員ともあろうものが、
簡単に守秘義務を犯すはずがないこと。
A業者相手に便宜を図るような言動は、
市の職員として厳に慎まなければ
ならないということ。
簡単に言えば、コンプライアンス遵守と
いうことなのでしょう。当時はまだ言語
としては、言われ始めたくらいでしたが。
同じ箱の中で働いているとはいえ、官と民
との間には、深くて暗い河があるのです。
この現実を知るべきでした。
但し、上記のような深くて暗い河がなく
同じ体制側の人間であったら、うまく
いったのでしょうか。
上記の隊長は、人擦れして弁も立ち
要領も良い。半面胡散臭いという印象
も否めない。
お気づきになった人もいるかも
しれませんが、その人は信頼できるか
否かという「人間力」がキーなのです。
言行不一致を極力なくし、小さな約束
それも口約束であっても忠実に守り、
信頼を積み上げていく。
人によって態度を変えない。自分に非が
あれば速やかに認め謝る。
言うは易く行うは難しですよね。私を含め
社会人として痛感するものです。
さらにそんな自分を持って、組織へ貢献し
メンバーとしての信頼を積み上げる。
中には積極的に行きたくない会合なども
あるでしょう。それでも行って信頼を
積み上げるのが義の心。
こうやって体制側の中心者に顔を覚えて
貰えば、ここ一番の時に相談することも
できます。
何を言いたいかと言えば、大きな仕事を
したいなら、それなりに根回しが必要と
いうこと。
上記の活動は、大げさに言えばロビー活動
と言えるでしょう。
翻って、皆さんの周りには大きな成果を
目指して、行動しているインサイダー
思考の人はいますか?
精々、他人のやったことや体制側の
粗さがしをして、仕事をやったつもりに
なっている程度では。警備では顕著でした。
警備からの転職にも通じるのです。特に
警備から別の業界に転職するのなら、
大きな成果を出す必要がある。
大きな成果と言いましたが、警備員しての
信頼を得るという事です。地道な積み上げ
の延長上にあります。
転職に対しては、用意周到に臨み日々の
言動を粗末にしない。周囲に公言するのは
危機管理上NGです。
警備で信用を積み上げられなかった人が、
別業界で信用を積み上げられるはずが
ないのです。どこかでボロが出る。
別業界でインサイダーを目指すくらいの
志はあっていい。
逆に、自分の周りだけ抑えてマウントを
取ってやろうとか、そんなせせこましい
根性の人は、難しいかもしれません。
体制側の中心に近い、インサイダーを
目指すには、人間力が重要という結論
でした。
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