ちょっと前の話題になりますが、グーグル社が
退職パッケージなるものを発表していました。
今回は、これを通して今後の解雇の在り方
について、考えていきます。
退職パッケージは、以下のように報道されて
いました。
米IT大手が世界規模で進めるリストラが、
日本にも波及し始めた。
グーグルの日本法人では2日朝、退職勧奨と
とれるメールが従業員に届いた。従業員は
労働組合を結成し、会社側に対抗する構えだ。
「約90日間の給与払う、14日以内に合意で
追加の手当」
「5月31日までの約90日間の給与は払う」
「14日以内に退職に合意すれば、追加の手当を
払う」「6カ月間の再就職あっせんサービスも
受けられる」
グーグル日本法人から2日朝に複数の従業員に
届いたメールの中身は、そんな
「退職パッケージの提案」だったという。
日本法人で働く数十人の従業員が先月結成した
労働組合「グーグルジャパンユニオン」が2日
午後、東京都内で記者会見し、メールの内容を
明らかにした。
というものでした。皆さんはどう思いますか。
これはどちらかと言えば、希望退職者を募る
もので、退職強要ではありません。
労働組合を結成するのは自由ですが、いけない
のは退職強要であって、退職勧奨が悪いわけ
ではありません。
しかるべき説明と人事評価の積み重ねがあれば
問題ないのでは?
かくいう僕も退職勧奨されたことがあります。
カテゴリ「番外編〜僕が警備員をはじめた理由」
で紹介しました。
上京して、某大手電機メーカーの子IT企業で
働いていましたが、上司からは無能の烙印を
押され、針のむしろでした。
退職勧奨のきっかけになったのは、有給休暇
の取り方をめぐって揉めた事です。
上司曰く、お前には性格的にこの仕事は
向いていない。別の仕事をやったらどうか。
もはや退職強要に近いものでした。
今なら録音機を忍ばせ「僕に辞めろという事
ですね」と切り返し、会社都合退職に持ち込み
ます。
当時会社の労組は御用組合で、個人で入れる
ユニオンも皆無に近かった。それを知る由
もなかったのです。
退職勧奨は自分がウンと言わなければ、
辞める必要はありませんが、イジメの
ような辞めろ圧力が高まるでしょう。
それに比べればグーグル社の
退職パッケージの条件ときたら・・・
警備や非正規雇用の従事者にしてみれば
いいなぁ、と思います。
グーグル社で働けるくらいだから、同業種の
転職は、難しいことではないでしょう。
条件UPと引き換えに希望退職者を募るのは、
グーグル社の福利厚生の一環とさえ見える
のですが、禍根を絶つ意味もあるのでは。
退職強要は禍根が残ります。カテゴリ
「施設警備3〜ブラック企業編」の
B社では有無を言わさず2人を解雇。
世界に冠たる一流企業と、全国規模と
はいえ、一ビル管理会社の待遇を同列に
述べるのはいささか無理があります。
ただ、辞めていく人間の気持ちを考える
ことは、組織の大小を問わず大事なの
では。
今のご時世「ブラック企業」の烙印を
押されネットで拡散されればダメージは
プライスレス。
少なくとも全国規模で名の知れた会社なら
ダメージは少なくありません。
ちなみに上記B社の解雇劇は、現場の所長や
隊長の独断暴走の要素を多分に含みます。
それを許す組織の在り方も問題でしょうね。
結論ですが、日本でも正規・非正規という
くくりを廃止して、ジョブ型雇用を拡大
するのが、最適解と観ます。
仕事の中身や報酬などを細かく決めて
もっとドライな関係になれば、揉める
のも少なくなるのでは。
もはや終身雇用はオワコンで、維持可能
なのは、公務員くらいでしょう。
終身雇用に紐付いていた、年功賃金や
世界一厳しい指揮命令権も制限されな
ければなりません。
解雇の在り方を見れば、その企業の器が
見えてくる、今回はそんな話でした。
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