まずトリアージとは何でしょうか。
聞いたことのある人もいるでしょう。
トリアージは、災害や多くの傷病者が
いる事件事故現場において、治療の
優先順位を決定すること。
今回は、どうしようもない職場を
無理に変えようとするよりは、さっさ
と見切りを付つけるのも一手という話。
SNSでブラック企業を良くしようと
戦った人の投稿を見ました。
だけれど組織は変わってくれない。
本人は心身を病み、経済的にも
困窮している。
弁護士やユニオンの力をもってしても
組織を変えるのは、大変な労力と手間
そして、費用もかかります。
戦う人のリソースも削られていく。
第一、組織に抗う従業員は潰して
しまえ、という扱いを受けるでしょう。
ブラック企業は「逃げる」一択。
許しがたい事案があれば、一旦安全な
所に退避し、一矢を報いれば十分。
具体的には、会社都合退職を勝ち取った
だけでも、一矢報いたと言えます。
ブラックとはいかなくても、職場に不満
があって改善したい場合があります。
労働組合を利用、または結成するか
社外ユニオンの力を借りる事になり
ます。
その際、(団体)交渉しても手ごたえ
がある組織がどうかがポイントです。
イオンディライト労働組合のように、
仮眠時間を労働時間と認めさせた成果
を上げたケースもあります。
ポイントは、組合活動で得られる成果と
そこに至るまでに費やす個人のリソース
を勘案してみる。
骨折り損のくたびれ儲けにならないか、
吟味してみることです。
使う側の理不尽な要求から身を守ると
いう面においては、労働組合やユニオン
はあったほうがいい。
いわゆる法や契約を守れ、と言うもの。
しかしながら、職場に対して改善要求を
するとなると、かなりハードルは上がる。
強固なバックボーンが要ります。
それ以上に、使う側の力が強ければ
徒労に終わる可能性が高い。
この職場は、改善しがいのある職場
なのか、見極めるのが先です。
改善が難しいなら、よりよい環境を
求め、転職する方がベターな場合も
あります。
こうした職場を見極め選別する
トリアージを、労働者の側から行う
のも必要ではないでしょうか。
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