今回は、警備員からの転職で評価される
には、どうすればいいか。そのヒントの
一つについて、語ります。
この記事を書く元となった本(出典)は
橘玲著「バカと無知」です。
バカと無知 人間、この不都合な生きもの (新潮新書) [ 橘 玲 ] 価格:968円 |
著者によると、バカは自分を過大評価して
いる、というもの。
警備にも、そんな人いますよね。そんな
人が転職しても、先は知れてます。
なんでバカは、自分を過大評価し大きく
見せるのか。
これは原始時代、150〜200人位の
コミュニティを作って、生活していた頃に
さかのぼります。
単純にバカは足でまといになる。狩りの
時は特にそうです。仲間との協調が取れな
かったりして、失敗します。
そうすると、コミュニティの中で居場所が
なくなってしまう。群れから外れるのは、
当時としては、死を意味するに近い。
そこで、バカは自分が能力があると
自分を大きく見せる。
逆に、優秀な人は自分を小さく見せます。
その理由は、目立ち過ぎると叩かれるから。
目立ち過ぎると、敵が増えてきます。
妬みや嫉妬は、女も男もありません。
むしろ男のほうが、浅ましいマウントの
取り合いになったりします。警備現場で
良くある光景です。
この目立ちすぎない戦略は、警備からの
転職でも有効です。
以前僕は、警備員時代相手の気持ちを
考えずに、事実だからと言ってはっきり
口にしていた事があります。
例えそれが核心を突いていても、
いや核心をついていたからこそ、
クライアント側からは尊大に見える。
委託業者の分際で、と内心腹が立って
いたでしょう。
こうなってしまったのは、僕が職場で
認められ、天狗になってしまっていた。
要はバカだったのです。
「お前の立場で言えたことか」と一蹴
されれば終わり。
この教訓から、不用意な発言をして
悪い意味でも目立つ事のデメリットを
知ったのです。
その後、僕は天狗の鼻を折られるが如く
徹底的に理不尽な目に遭い、叩かれます。
カテゴリ「施設警備3〜ブラック企業編」
の頃です。
それから僕が学んだのは、目立たなくても
評価される。
警備なら、特段難しくはありません。
やるべき事をきっちりこなし、協調性
を持って業務遂行する。
上記ができない警備員は少なくありま
せん、隊長や副隊長の悩みの種です。
警備で目立とうとすると、良い面以上に
悪い面も厳しく見られます。他人を抑え
警備隊を支配しようとすれば、なおさら。
こんな習慣が身に付いた人が、別の仕事
に転職したら、どんな評価になるか。
そうならないために、僕は徹底的に
叩かれたのかも知れません。
そこで僕が身に着けたテクニックは、
タイトルにあるように、バカのフリ
をする。賢い人の模倣をしただけ。
転職しても、職場では一番下の立場
でしょう。警備からの転職相場から
見ても、妥当です。
立場の下から、角が立たないように
するには、バカのふりをして聞く。
たとえ自分が100%正しい自信が
あっても「あのーこれは、これで
正しいんでしょうか」みたいに。
逆に「自分の言い分が正しいから、
認めろ」みたいなスタンスで発言
すると、角が立ちます。
警備員からの転職で失敗するのは、
職務能力というよりも、物の言い
方を知らないからじゃないのか。
自分を大きく見せようとしなくても
評価される方法はあるのです。
他人にマウントを取る事によって、
優秀さを見せようなんて、どれだけ
浅ましいか。
最後に、著者はバカと無知は違うと
言っています。
バカの特徴は、自分がバカだと
知らないこと。
それ故、角を立てても自分の問題
とは思わないのでしょう。
対して無知は、自分が知らない事を
知って、調べるなり人に聞くなり
することができる。
自分が無知であると認識していれば、
転職先でも、謙虚にしていける。
学べば仕事をこなせるようになる。
無知なのは罪でも恥でもありません。
バカは学べないが、無知は学んで
人生を豊かにすることができます。
だからこそ、謙虚にして学ぶ姿勢が
転職先で認められるのではないの
でしょうか。
ConoHa WING(コノハウィング)
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