今回は、ある警備員さんのSNS投稿
を基に、コーチングについて観ていき
ます。警備以外でも使えるでしょう。
まずは、その投稿を紹介します。
基本;どこまで相手が理解しているか
聞く
注意点:いきなり注意指摘しない(命令、
答えの前出しは覚えない)
例;〇〇をする時あなたはどうやって
ますか?(考えさせ、回答させる)
→そうですよね(否定しない)
でも〇〇ができていなかったですよ!
(何が不足していたか諭す)→気付き
こういう教え方をすると、相手が安心し
、また分からない事をがあれば理解を
深めるために教えを乞うでしょう。
対話する事で理解が深まり、信頼感も
増します。
この投稿を見て、僕が思い起こしたのは
名監督で鳴らした、故・野村克也さん。
野村監督は、結果に対しては叱責せず
代わりに「なんでそんな配球を
したんだ?」と問うことから始めた。
監督業は気付かせ屋だ、と語っていた
そうです。
野村監督が伝えたかったのは、才能がない、
能力がない、決して上手くはない。
それでも、頭を使って野球をやれば
勝てるということ。
僕が警備員になったばかりで、交通誘導
警備に従事していた頃、ちょっと変わった
先輩がいました。
彼はことあるごとに「警備は頭だ。頭を
使え」と言っていました。
このバスは何系統だから、あっちへ行く。
というように、目の付け所と判断の材料、
判断基準について理詰めで教えました。
交通誘導警備は体育会系のノリで、感覚で
やってしまいそうなもので、実際そういう
人も少なくない。
しかし、理詰めで指導する事ができたのは
唯一その先輩だけでした。
「どんなに忙しくても、1件ずつ処理する」
これは金言でしたね。
そんな先輩でしたが、突然辞めてしまった。
聞けば、駐車場警備に従事していた時
詰所で囲碁ばかりやって遊んでいた。
この勤務態度が、社長の怒りを買って
しまったようです。僕の前で取って
いた態度からは想像できませんが。
このように、警備業(だけじゃないが)
で、すべてにおいて優れた指導者と
いう人は、おいそれとはいません。
だとしたら、どうしたらいいか。
自分から見て、手本とすべきところ
だけ、取り入れる。
逆に自分が指導者であったら
どうすべきか、と思いますよね。
ただ警備には、指導の指標となる
便利なものがあります。検定です。
検定を取り、これから検定を受ける
後進に対して指導を行う。
1号(施設)、2号(交通誘導・雑踏)
検定が一般的でしょう。1級と2級が
あります。
指導教育責任者の資格も持っている
なら、より深い知識を持って指導が
できますね。
業務に従事しながら、検定に向け
勉強するのはしんどいもの。
だからこそ、検定受験のツボを知って
いる先輩のアドバイスは貴重なのです。
その際でも、相手がどこまで理解して
いるか、点検は欠かせません。
僕の知り合いに、63歳で施設警備
2級検定に合格した人がいました。
記憶力や体力が衰えていく中で、
いかに効率よく勉強し、
モチベーションを高めるか。
彼を合格に導いた指導者は、相当の
コーチングレベルです。
警備業は体育会系のノリで、いわゆる
いじめに近いシゴキがまかり通って
いるケースもあるでしょう。
最初に威圧して後で優しくして、自分の
支配下に置こうとする人もいます。
こういった旧態依然とした考えはもはや
通じない。いづれ干されるでしょう。
部下を指導した、という経験は転職時に
強力な武器となり得ます。職務経歴書で
アピールすることも可能です。
責任者としてチームを率いた、と
いうのも立派な実績ですが、人を育成
する過程で、自らも磨かれるもの。
コーチングとは、後進を育成するだけ
でなく、自分をも成長させるものなの
です。
言い換えれば、コーチングに興味が
あるという事は、リーダーとして
伸びる素養があります。
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