今回は、交通誘導警備に従事する隊員
さんからの投稿をもとにしています。
理不尽な事に対しては声を上げ続ける
事が、重要という話です。警備に
限ったことではありませんが・・・
以下はSNSに投稿された交通誘導警備の
隊員さんからのもの。
当社過去に会社から何時から何時まで
『待機』してくださいという時期が
あった。
実質家にいても拘束されてるのと一緒で
指揮命令権下にあったと今でも思っている。
結局その日が休みになったら待ってた
時間は何だったのか。現在はだいぶ
改善されましたが。
これがなぜ改善されたかと言うと、
隊員が何時から何時まで何処にも
行けないじゃないかと会社に抗議
する人が多くなったこと。
それと携帯電話の普及で、急に依頼が
あった時でも、出れそうな人が出れば
良くなったことだそうです。
以上投稿の紹介を終わりますが、
理不尽なことに対して、声を上げ続けた
成果でありましょう。
労働組合を組織するまで行かなくても、
多くの隊員の生の声が組織を改善した
ケースなのです。
別のSNS投稿で、会社の待遇の悪さが
嫌なら転職すればいい。
労働組合なんか組織して、ピーピー
騒いでも、ほとんど意味がない。
といったものがありました。
確かに手っ取り早く状況を改善する
には、転職が有効。
ただ前にも言いましたが、転職は分の
悪いガチャという現実があります。
前職よりも悪くなる可能性の方が大きい。
ゆえに、転職がワントライで済むなんて
虫のいい話です。
投稿者さんは、労働組合で改善する労力
と比べれば、転職の方がマシと言いたげ。
それは分かりますが、個人の転職は
ミクロ的解決でしかないのです。
第一、転職を繰り返してもブラック
企業はなくなりません。
やはり、業界単位のマクロ的解決には
組織的に取り組む必要があります。
労働組合としての活動は必要。
90年代前半は、過労自死については
ほとんど労災として認められません
でした。
それを遺族や弁護士さんらが頑張って
突破口を開いた。過労死ラインの設定
もそうです。
社会問題となっている事案を改善する
ためには、気の遠くなるような労力と
地道な活動しかないのです。
1職場単位でも、労働組合が長年に渡り
粘り強い交渉の末、勝ち取った権利には
多くの時間と労力が費やされています。
そこまで行かなくても、前出の隊員さん
のように、多くの隊員の生の声を集める
ことで、改善できることもある。
警備を天職とする人にとっては避けて
通れない問題です。嫌なら辞めれば
いい、とは別問題です。
声を同じくする仲間を集めることから
でしょう。これは交通誘導警備でも
不可能ではありません。
これに関しては施設警備の方がやや分が
悪いかも知れません。警備隊内の対立は
割とよくある話だからです。
それでも、イオンディライト労働組合の
ように、仮眠時間は休憩時間ではないと
認めさせた実績があります。
現場の隊員が結束し、多くの生の声を
ぶつけても改善しないなら、最後の手段
として、転職もありでしょう。
警備業は離職率が高く、特に短期間で
辞めていく人も多い。
なので、腰を据えて業務改善に臨む人が
少ないという現実も。
但し警備業界が持っているのは、警備を
天職とする人達が頑張っているから。
長年従事している人は大事にすべき。
それも警備しかできないのではなく、
縁とタイミングが合えば、他の仕事で
やっていける人達のことです。
そんな人たちを大事にできるか。
経営者側の在り方が問われます。
上記のように、声を上げて改善できる
組織ならまだしも、真剣に対処しない
会社もあるでしょう。
そんな時は最後の手段、業界内転職に
打って出るのも手段です。
そんな会社は、隊員の質を軽視して
人さえ埋めればいい、というスタンス
である可能性大です。
有為な隊員が抜けることで、苦しむ
しかないのでは。自業自得です。
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