タイトルのユーティリティープレイヤー
とは、 野球などのチームスポーツにおいて
複数のポジションをこなす選手を指します。
今回は警備において、ユーティリティー
プレイヤーの実態と、向き不向きを
踏まえどう活用するか、観ていきます。
まず警備のユーティリティープレイヤー
とは何でしょうか。
交通誘導・施設・雑踏警備をこなせる隊員。
上記それぞれの検定資格を持てば当確です。
結論を言ってしまうと、一生警備員を
続けるつもりでないなら、
ユーティリティープレイヤーは勧めません。
というのは、要領よく立ち回らないとただの
便利屋になってしまう。体力や時間などの
リソースを余計に消耗します。
例えば施設警備の現場が終わってから、雑踏や
交通誘導の現場に赴く。24時間拘束の
当務明けで行くことも十分あり得ます。
施設警備はぎりぎりの人数で回しているので
しょうから、超長時間労働は宿命の様です。
体力と自分の時間の多くを捧げ、給料はその分
増えますが、将来的に何が残るのでしょうか。
それならば、交通誘導や施設等に専心して
知識や経験を深める方が、警備業での
キャリアが活きてきます。
僕が初めて勤めた地場中小警備会社A社。
上司であったY課長はやり手で、隊員に
交通誘導も施設もという二刀流を要求。
Y課長の愛弟子I隊員が、率先して
交通誘導・たまに雑踏警備の応援に
行きました。
I隊員は、施設警備2級検定を持ち
後に市役所警備の隊長となります。
交通誘導1級検定も持っています。
彼の能力からして、交通誘導をメインに
使うべきでした。ちなみに施設警備2級
検定は、1回落ちています。
しかし、実際は月250時間勤務の市役所
警備から、細々と応援に行くのが精一杯。
市の職員からは、旗振り隊長と揶揄される
始末。交通誘導警備ではエースだったのに。
要するに、Y課長が標榜(ひょうぼう:かか
げること)する二刀流は、交通誘導も施設も
中途半端であった、ということなのです。
それでもI隊員は、持ち前の立ち回りの
うまさを発揮、A社が市役所撤退後も市の
文化施設警備に従事しています。
彼が本当に能力を買われていれば、交通
誘導警備の指導者として、施設警備に
どっぷりはまるのは変なのです。
中身のレベルはともかく、交通誘導も施設
もできます、というアピールが上手かった。
立ち回りの上手さが、実務能力を上回った
ケースなのです。
このように、ユーティリティープレイヤー
として警備に従事する目的は、業界内で
生き残るため。
翻って僕のように、立ち回りの下手な隊員が
ユーティリティープレイヤーを目指せば、
ただの便利屋でこき使われて終わり。
立ち回るのが下手という自覚があれば、
専門性を深める戦略をお勧めします。
僕なら施設警備に専心し経験を深め、
(交通誘導警備でも可)専門知識を
積み上げていく。
プロとして結果を出しクライアント側に
認められれば、警備員としての
成功フラグと言えるでしょう。
過去記事で僕は言いましたが、警備業界を
卒業するなら、警備員としての成功を
得ること。
つまみ食いで中途半端よりも、交通誘導か
施設にコミット(専心)して、結果を出す。
もちろん交通誘導・雑踏・施設の各2級
検定を取るのは悪いことではありません。
3冠王なんて呼ばれたりします。
その中でも、自分が一番得意な警備で
プロとしての結果を出すことが肝要。
なんでもできますアピールよりも、何か
一つをプロとして認められる方が、転職
上は有利になります。
警備業界から別の業界へ転職を試みるの
だから、当然ですよね。
警備でのユーティリティープレイヤーは
中途半端な便利屋として、こき使われる
リスクがある。
それを凌駕(りょうが:超えること)する
立ち回りの上手さがあるなら、警備業界を
生きる上で、武器となるでしょう。
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