僕が警備員を辞めた理由

（中編から続く）
さて、前出のブログ主さんは、以下のように
結んでいます。



あなたも人のミスに厳しくなってしまったり
する事はないだろうか？



ミスした→だから怒られて当然、のロジックは
上記の通り、あまり褒められたものではない。


 
ミスは単なる改善点にとどめておくべきもので、
それを理由に他人にマウンティングをかます材料
にするのは、人間関係の構築には非常に毒である。



繰り返しになるが、それはいじめっ子の理論で
あり、あまり人として褒められた行いではない。


 
長期的にものを考えれば、ミスはオープンな場で
議論されるべきものだろう。



ミスを理由に、人を攻撃する糸口にして
しまっては、職場の雰囲気はギスギスする。



ミスが隠蔽されて後々に大きな
問題に繋がってしまう事も多々ある。


 
今現在、飛行機が極めて安全な乗り物へと
なれたのは、



人が行ったミスについての責任が個人には
問われず、組織として徹底的に改善して
いったからに他ならない。



上記ブログ全文についてはこちらをどうぞ。



ここから、恐怖型マネジメントへの対抗策に
ついて考えてみます。



いじめっ子というのは、これくらいやっても
反撃してこないだろう、という計算があっての
イジメ。



それならば、相手にとって想定外の
実力行使が効くに違いありません。



ある本で読んだ事ですが、営業職で部下に
無理難題を押し付け叱責が絶えない上司が
居ました。



部下はヤクザの事務所へ営業に行った
そうです。お礼参りよろしく上司の元へ
向かったヤクザ。



カウンターよろしく面くらった上司は、
それ以来部下に、無理難題を押し付ける
事は減ったそうです。



職場で暴力的なイジメを受けていたら、
警察を呼ぶのも一つの手です。



ただこれは自分も無傷で済まず、
大騒ぎになるのでお勧めできません。



相手と刺し違える覚悟でやる、最後の
最後の手段と思ってもらった方がいい。



もう一つ、同じく辞める覚悟で一矢報いる
方法があります。



それは退職代行を用いて、会社都合の退職を
勝ち取ること。



退職代行は、退職願を出したのに会社が
取り合ってくれない、という事案に対して
起こったサービス。



最近は上記に加え有給の消化や、未払い
賃金回収などの交渉もあるそうです。



利用するなら、退職時の交渉もしてくれる
退職代行サービスがいいと思います。



参考までにリンクを貼りますので、利用する
なら、自己責任かつ十分吟味の上で。



退職代行のメリットは、本来なら孤独な
撤退戦である退職を、その道のプロが
助太刀に来てくれる。



恐怖型マネジメントを行う職場であれば、
パワハラによる会社都合退職に持ち込む
ことも可能でしょう。



過去記事「会社都合退職の道（前編）」を
参考までに。これは個人で会社都合退職に
持ち込む提案です。



パワハラに全面降伏せず、一矢を報いた
事が今後の人生の糧になります。たとえ
課金しても、他人の力を借りても、です。



いじめっ子の蛮行は黙っていれば
際限なくエスカレートします。
彼らに罪悪感がないからです。



それをプロの力を借りて、全部では
ないにせよ押し返す。



パワハラにしても、ＤＶにしても
専門家を間に立てて、法的処置を取るのが
けじめをつける最高のやり方。



そのためには暴言や理不尽な命令、
サービス残業などの記録をメモでもいいから
残しましょう。録音や録画ならもっといい。



ただパワハラに対して訴訟を起こし、
損害賠償まで勝ち取るのは、ハードルが
高いです。



そこまでいかなくても、会社都合退職を
勝ち取れば大戦果です。理不尽過ぎる
環境の中でよく戦った。



退職代行のもう一つのメリットは、
辞める人の本音が分かる事。多くは
退職時に本音を言わず去って行きます。



退職代行では、退職理由が本音で伝わる。
プロと言う第三者が介在しているからです。



これが、イジメの実態など組織の問題点が
可視化される可能性があり、改善に向かえば
残った人をイジメから救うことにもなります。



自分より強大な相手を、ねじ伏せるだけが
勝利ではありません。



相手に奪われた人としての尊厳や、
自己肯定感を取り返すぞ、と立ち上がる
事が第一歩。



後はプロの力を借りて、粛々と進めればいい。
相手の自分が正しいという思い込みに、風穴を
空ける。これが一矢を報いたという事です。



労働者としてしっかり権利行使をした経験が、
イジメる側にとって、こいつは一筋縄では
いかないな、という存在になっていきます。

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