僕が警備員を辞めた理由

今回は、パワハラを起点にマネジメントの
在り方について深堀りしていきます。



警備に限りませんが、警備では力による
支配、パワハラが横行しやすいので。



前・中・後編と３記事に亘ります。



あるブログで、仕事でミスしたら
怒られるのはいじめっ子の論理という
記事を見たのが発端です。



ブログ主さんは、最初に就職した職場で
非常に厳しい上司の指導を受けた。文面
からして、医療関係でしょう。



上司は1日の初めに、多くの指示を
矢継ぎ早に出す。一回出した指示を、
聞き返すことは許されない。



一回しか言わないからな、という手法。



新人にはキャパオーバーであったが、
一つでも抜けが有れば、1日の終わりに
容赦ない罵詈雑言が浴びせられた。



立派なパワハラですが、当時は厳しい上司の
愛のムチであろうと思ったいたそうです。



有る時、上司の落ち度をブログ主さんが
カバーして事なきを得たことがあったそう
です。



上司に報告すると「そうですか」で終わり。
自分のことは棚に上げる、てことか。



僕ならぶん殴りたくなるところですが、
恐怖による支配の成果？なのか違和感は
感じても、激しい感情は沸いてこなかった。



後にブログ主さんは、職場を変わり
理不尽な人格攻撃からは解放されました。
新しい職場で以下の気づきを得たのです。



ミスはミスとしてキチンとその事実は
指摘するのだけど、あくまでそれは業務上の
改善すべき点としてである。



少なくともミスを突破口にして
「お前が悪い→だから怒られて当然」という
ロジックを用いる人は皆無だった。


 
しばらくした後、その職場の上司と酒を呑む
機会に恵まれ前職時代の話をする事になった。



実は上司も僕と似たような経験をした事が
あるようで、彼は笑いつつもこのような話を
してくれた。



「ミスを理由に人を叱責するような人間は、
いじめっ子みたいなものなんだよ」



「いじめっ子は様々な難癖をつけて、
いじめられっ子はいじめられて当然という
風な風潮に持っていきたがる」


 
「確かに、いじめられる子にもある程度の
いじめられてしまう素因があるのは事実だと
は思う。



だけど、そもそもイジメ自体が悪い行いだと
いう事を、いじめっ子は絶対に認めない。



その事実は巧妙に隠して、いじめられっ子に
いじめられてしまう原因があるという風な
ロジックに持ち込み、イジメを正当化してしまう」



「仕事上でのミスも似たようなものだ。
そもそも人間は完璧ではないのだから、
仕事上でミスなんて絶対におきる。



ミスは業務遂行における改善すべきポイントの
1つでしかないし、そもそもそれを理由に他人を
叱責するような性質のものでは絶対にない」



さらにブログ主さんは、組織をコントロール
する手法として、恐怖か忠誠心のどちらかを
利用することになると。



前職のように、人を育てる余裕のない職場
では、恐怖によるマネジメントが適している。
という事でした。



この恐怖によるマネジメント、僕も経験した
事があります。



カテゴリ「施設警備３〜ブラック企業編」での
Ｂ社。



全国規模のビル管理会社であるＢ社は、主に
外資系保険会社ビルを警備していました。



人事権ははじめとする権力はほぼ隊長に集中。
すなわち隊長の機嫌を損ねれば、最悪クビも
ありうる。



かといって隊長が社会人として全うかといえば
そうでもない。それどころか隊員の模範にも
ならなかった。いわゆるダブスタです。



ブログ主さんを虐待した上司と精神面では
同類でしょう。指導力のなさを恐怖型
マネジメントでごまかした。



自分が気に入らなければ二言目には始末書・
クビを連呼し、ミスがあれば容赦ない罵詈雑言。
隊長には誰も逆らえず、腫れ物を扱うように。



二人の隊員の因縁をつけてクビにした事が
禍根となり、インターネット掲示板に警備隊の
黒歴史を暴露され、クライアントの信用を失う。



臨時入札が行われ、ＴＨＥ　ＥＮＤ。
全員解雇となりました。



この辺は、過去記事で紹介しましたが
隊長がどれだけ根の深い恨みを買っていたかは
想像に難くない。



それだけ自分の事を棚に上げ、いじめを
行ってきたツケです。彼も上司からされた
事を、形だけ部下にしていたことでしょう。



この、恐怖によるマネジメントの深刻さに
ついては、次の記事で引き続き追及します。

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