僕の地元に、県下最大級の警備会社が
あります。今回は、その会社の在り方
がテーマになります。
県下数か所に事業所があります。その
ほとんどに社員寮が併設。
いかにも福利厚生に優れた会社のようで
すが、実態はお寒いもの。
社会保険がなく、個人で国民健康保険に
入り、国民年金も個人で納める。
おそらく年末調整もないでしょう。個人で
確定申告に行っていると思われます。給与
も県下最低レベルと聞きます。
そんな会社ですが、県下最大手の規模を
誇ります。入札で優位に立っているから。
ある公共施設の入札結果が自治体HPで
公表されていました。その価格の安い
こと。
上記社会保険を負担しない経費節減が、
武器となっていると思われます。
入札では最低制限価格が設定されている
はず。それでも落札価格を見れば、最低
賃金で雇っているのか。
そんな会社が版図(勢力)拡大されては
困ります。隊員の質についてもいい評判
を聞きません。
土日だけ、副業のようにして就労するなら
ともかく、生業としてガッツリ働くなら
せめて社会保険は必須では。
多くの隊員を抱え、社員寮まであるのと
は裏腹に、社会保険もなく最低賃金で
こき使われる。
警備は安心を売る仕事だと、以前の記事で
言いました。それならばある程度安心して
働ける生活基盤も必要です。
カテゴリ「エピローグ〜さらば警備業界編」
のD社も、地元では社会保険もある中堅警備
会社ですが、離職者が多かった。
理由は給料が安いことに加え、施設警備で
あっても異動が頻繁にあり、1年先の収入
すら計算できない環境だから。
働く隊員に安心感を与えることが
できなければ、期待するパフォーマンスを
発揮することはできません。
人さえ埋めればいいや、といった経営陣の
スタンスが透けて見えます。
社会保険もなく、社員寮で隊員の生活も
囲い込んでしまうのは、辞められない
ようにする、貧困ビジネスの臭いが。
加えて別事業で飲食店も経営しており、
そこで飲み食いさせれば、会社内で
金銭を回す事ができます。
こんな環境では、まず貯金をして寮を
出よう、という気にならないでしょう。
さらに24時間365日、会社の
監視下に置かれる訳です。
さて、このようなアリ地獄?のような
会社が伸びていかないようにするには
どうすればいいのでしょうか。
結論から言えば「する人がいなくなる」
もっと厳密に言えば、有為な隊員が
いなくなれば良い。
もちろん労働組合や、行政からの働きかけ
で改善することもあります。しかし、気の
遠くなるような労力と手間が必要です。
貧困ビジネスの臭いがする会社には
入らないことが、自身も貧困に陥らない
自衛策です。
施設警備の入札で負けた後、落札した会社
に移籍して居続けるという技が、警備業界
にはあります。
但し、余りにも落札した側の待遇が悪いと
誰も残留しない、という事態もあり得る。
逆に、落札した会社の待遇が良ければ
残留できた隊員はラッキーです。
警備会社をある程度選べる、実力を持つ
事も、貧困に陥らない対策と言えます。
または、警備業界内で横のつながりを
持つのも武器になります。
例えば、どの施設はどこの警備会社が
取った。人を捜しているらしい、という
情報をいち早く入手する。
そうすれば、会社が公に募集をかける
前に、アプローチすることも可能です。
とは言え、警備業界内での転職で待遇を
良くするのは、運次第です。悪くなる
可能性もあります。
それならば、もう少しましな相場の業界
に転職するほうが(リスクはあっても)、
不満は少ないのではないかと。
僕はこの方法を選び、警備業界を去り
ました。後悔はしていません。
警備業界で有為な人材になり、卒業と
いう形で、別の業界へ去って行く。
こういったケースが増える事が、業界内
であぐらをかいている経営陣に「喝」を
入れるのでは、と考えます。
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