今野晴貴著「ブラック企業」
ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪 (文春新書) [ 今野 晴貴 ] 価格:847円 |
僕が労働法に関心を持つきっかけに
なった本です。
カテゴリ「エピローグ〜さらば警備業界編」
のD社を辞める2か月前に、ラジオで本書の
ことを知りました。
ブラック企業の一番の問題は、日本の社会
制度にただ乗りしている事。
これは、業績を上げるために従業員を使い
潰しておき、健康保険費や失業保険、もし
働けなければ生活保護費にただ乗り。
本来なら、使い潰したブラック企業が負担
しなければいけないもの。それを国民の
税金で肩代わりさせている。
この悪行がサブタイトルである
「日本を食いつぶす妖怪」に現れて
います。
僕はこの本の紹介を受けて、ブラック企業
の手口を知り、労働法を守らせる機関に
間に入ってもらう事の重要性を知りました。
それが労働関係の機関だったり、ユニオン
だったりします。
加えて一旦ドロップアウトすれば、際限なく
落ちていく「すべり台社会」なる日本社会の
闇を知るきっかけになったのです。
著書の中で、一寸先は闇のすべり台社会→
落とし穴社会→ロシアンルーレット社会と
エスカレートする現状。
そう、ブラック企業でなくてもブラック上司
に当たれば身を滅ぼす社会、それがロシアン
ルーレット社会なのです。
この現実を可視化させただけでも、読む価値
はあると思います。
警備でもブラック企業は少なくありません。
むしろほとんどが、ブラックに近いグレー
でしょう。
だからこそ、彼らの手口を知り
身を滅ぼさないよう、知識で武装する
のは意義がある。
ちなみにブラック企業は、使う側も
労働法に疎いケースが多々あります。
36協定すら結んでいないケースも。
自分の身を守るための知識として、
本書は役に立ってくれるでしょう。
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