今は絶滅危惧種ですが「窓際族」が
かつての日本企業の名物?となって
いました。
出世競争に敗れ、定年退職までの時間を
閑職で過ごす。
終身雇用・年功賃金時代の古き良き遺産の
ようなもの。バブル崩壊以降、絶滅への道
へまっしぐら。
今回は、警備員であっても上記のような
過ごし方はできるのか、できるならどういう
条件なら実現できるのか、という話をします。
では警備員にとって「窓際族」とはどのような
状態を言うのでしょうか。
やることの少ない現場。交通誘導でも施設でも
そうですが、交通誘導は現場の継続性において
難しい。
多くは施設警備で窓際族が実現する可能性が
あります。以下実例を紹介。
僕がかつて勤めていた警備会社A社。
地元の市・文化施設警備を持っています。
日勤のみのシフトで、夜は機械警備。
文化施設なので、公共施設の中でも来訪者は
限られ、変な苦情も少ない。ぶっちゃけ緩い
施設警備です。
A社の看板施設のはずですが、施設警備の
精鋭を投入している訳ではない模様。
カテゴリ「施設警備2〜市役所迷走編」で
クライアント側とつるんで、やりたい放題
だった、隊長Iと裏隊長Kの2名が配属。
この2人は施設警備検定2級を持っています。
市役所警備時代にA社が取得させたもの。今や
還暦前後になっていると思われます。
元隊長Iは、交通誘導1級検定を持っています。
しかし交通誘導の現場にはほとんど行かない。
元裏隊長Kは、最初は別の施設にいましたが
健康上の理由で、夜勤のない上記施設に異動。
上記施設についてA社は、全国規模のビル管理
会社の下請けとして警備を委託されています。
元受けがしっかりしていることに加え、10年
以上の長期物件ということで、入札の心配も
ほとんど無いに等しい。
A社社長は、この施設で警備のスキルアップを
期待していないようです。
期待しているなら、I&Kに施設1級検定や
指導教育責任者の資格取得を求めるでしょう。
名誉窓際族として勤務するI&K。もはや他の
現場に行くこともないだろう。体が続く限り、
若しくは年金受給まで安泰か。
これが可能なのも、A社にそういった受け皿
があったから。他の警備会社では可能とは
限りません。
もう一つは、I&KがA社社長に気に入られて
いたから、という理由も見逃せません。
市役所時代の貢献?いやただ目立って
いたに過ぎず、市役所職員からは
胡散臭い目でで見られていました。
しかし、社長に気に入られる
パフォーマンスとしては有効だった。
入札に負け市役所撤退後、上記文化施設へ
名誉窓際族として配属される青写真は、
すでに出来ていたのです。
ほぼ固定の施設に勤め続けられる条件が
あれば、ワンマン地場警備会社の社長に
気に入られる事で、名誉窓際族に。
A社という環境と、I&Kの立ち回りの
上手さが重なった結果ですね。
彼らが上手いのは、仕事ではなく居場所を
確保したことにあります。あと僕のような
目の上のたんこぶを排除に成功したこと。
もはやこの2人に、警備員としての質資
向上は望むべくもありません。
それでも使ってくれるA社。社長には
足を向けて寝てはいけない。
もしA社が倒産するか、元受けのビル管理
会社から見放されたらどうなるでしょう。
彼らの居場所は消滅します。
別の警備会社に移籍しても、従来通りの
特別待遇は無い。窓際族は既得権に
しがみつく事に価値があります。
結論として、警備業で窓際族的な
ポジションで仕事するには、幾重にも
好条件がそろわないと難しい。
その美味しい立場も、会社や元受けが盤石
な上に、実質入札の無い契約であること。
彼らは対抗勢力を排除しながら、自分に
とって美味しい立ち位置を確保したのです。
要領のいい生き様と言えばそうでしょう。
彼らはA社と一蓮托生となるのを条件に、
人生を預けたのです。
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