今回は、デリケートな問題であまり触れたく
ないのですが、日本人の労働問題に直接
関わるものなので、あえて記事にします。
それは、新型コロナワクチン接種に関して
であり、これを通じて「強制とは何か」が
さらに可視化されたといえます。
最初のお断りですが、接種するしないの判断
は個人に委ねられています。なので接種した
人も、しない人も批判はしません。
問題なのは、同調圧力によって接種せざるを
得なくなった人です。職域接種などがそう。
警備業でもありそうですね。
雇用される側は立場が弱い故、特に非正規では
次の契約をちらつかせることで、接種せざるを
えないように追い込まれる。
ここで、予防接種法及び検疫法の一部を改正する
法律案に対する附帯決議について紹介します。
(一項と二項のみ抜粋)
政府は、本法の施行に当たり、次の事項に
ついて適切な措置を講ずるべきである。
一 新型コロナウイルスワクチンの接種の判断が
適切になされるよう、ワクチンの安全性及び有効性、
接種した場合のリスクとベネフィットその他の接種の
判断に必要な情報を迅速かつ的確に公表するとともに、
接種するかしないかは国民自らの意思に委ねられる
ものであることを周知すること。
二 新型コロナウイルスワクチンを接種していない
者に対して、差別、いじめ、職場や学校等における
不利益取扱い等は決して許されるものではないことを
広報等により周知徹底するなど必要な対応を行うこと。
と書いてあるにもかかわらず、実際は強制のように
なってしまっている職場もあると聞きます。
看護学校では、接種しないと単位をあげないとか
接種するのは従業員としても義務、といった形で
接種を迫るワクハラもあるようです。
繰り返しますが、接種自体は任意です。
僕も組合(春闘)交渉の場で、人事課長に
直接聞きました。すると一旦保留にされて
数日後、接種は任意との回答を得ました。
質問時、当県でも2名の方が副反応で亡くなって
おり、リスクがゼロでないため医療従事者であって
も、強制はできないというものでした。
人事課は国に確認して回答したそうです。
副反応については、自己責任である旨を
接種券に書いてあります。
こうやって釘を刺しておかないと、職場上司の
判断が至上命令になったりします。現場の暴走、
職権乱用はこうしてエスカレートするもの。
外国でははっきりとした強制も散見し、接種
証明がないと、利用できない施設があるとか、
ワクチンパスポートの動きもあるようです。
ここまで書いてきて、まとめると強制という
ものは、外国に見るような軍隊的なものだけ
ではない、ということ。
建前上は任意であっても、実質従わないと
不利益を受けるのなら、強制に等しい。
実質強制した結果、被害が個人に及んでも
体制側が責任逃れをするアリバイ工作が、
建前任意というカラクリ。
だから僕は、人事課長に確認したのです。
上記付帯決議の掲載も然り。
僕なりの結論ですが、ワクチン接種強制
いわゆるワクハラは、指揮命令権の乱用と
観ます。
国や職場の人事責任者が強制しないと言って
いるのに、接種しなければいけないように
追い込む。
先日組合から、集団接種会場でワクチンが
余ったから、所属上司の接種指示に従う事
はない、とのお達しを受けました。
もちろん希望するなら、受けていいのです。
問題は、希望したようでも同調圧力などに
よって、本人の意志に反していた場合。
接種をしなかったからといって、人事上不利な
扱いがあってはならないのです。これも前出の
人事課長への確認に含まれています。
ここまで筋を通せたのは、組合という組織が
あってこそ。個人単位では到底できるもの
ではありません。
会社や上司の指示は全うなのか?と疑問を持ち、
国や自治体の決議や法律と照らし合わせてみる。
違ったなら、抗議する手段を持っておく。
これが、今後労働者として理不尽な強制から身を
守る術になっていくはず。そうでなければ、実現
できる環境を自ら捜すのも、一つの生き方です。
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