最初に、ギバー・テイカーとは何でしょうか。
ざっくり言うと、ギバーは与える人。
テイカーは受け取る、利用する人。
これだけでは分かりにくいので、ビジネス
シーンに当てはめて深堀っていきます。
そして今回は警備からの転職において、
ギバーの効用について観ていきます。
ギバーは、自分よりも相手の事を考えて
行動するタイプ。ONE FOR ALLの
考えです。
対してテイカーは、自分の利益を最優先させ
相手から奪う事ばかり考えるタイプ。
その間に、ギブとテイクの帳尻を合わせる
ように行動する、マッチャーというのも
存在します。
僕が警備をやってきて思ったのは、ギバーは
圧倒的に損です。
カテゴリ「施設警備3〜ブラック企業編」の
B社で、僕は副隊長相応の現場責任者をやって
いました。
過去記事:リーダーシップは必要?(前編)
にも書きましたが、上司と部下がテイカーで
板挟みになる最悪の環境でした。
ひたすら前を見て仕事にのめり込む僕は、
搾取されるいいカモだったのです。
リーダー役に付く時は、ギバーであれ。
これは僕の持論ですが、隊長は違いました。
職権を乱用し、自分の職務は大変と言い
がらも、勤務態度はちゃらんぽらん。模範
にもなりやしない。
社会人として自分を律する理性がないと、
言葉だけ正しくても人は付いてこない。
要は既得権益を振りかざし、自己保身の為
部下から搾取を行っていた。過去記事:
2人クビはその最たるものです。
ギバーの回りにはテイカーばかりでは、
搾取されるだけで終わってしまう。
そう、僕が警備業界からの脱出を心に決めた
のは、ギバー体験が活きる環境を捜す旅に
出よう、そう決めたのです。
テイカーばかりの組織は、いずれ潰れます。
上記B社警備隊もそうでした。
こう書くと、ギバーは搾取されてばかりで
損するばかりではないか、と言われそう
です。
僕は警備員からの転職を通じて、ギバーは「徳」
を積んでいる、と考えるようになったのです。
というのは、B社警備隊の同僚で現場を辞めて
いった隊員のその後を見ると、ロクな目に
合っていない。
他人から奪うことばかりの生き様を続けて
いれば当然の結果、因果応報なのでしょう。
もちろん職能力を真剣に磨こう、といった
スタンスがなかったことも一因でしょう。
抽象的になりますが、僕が警備員から少し
マシな職に就けたのは「徳」があったから。
その徳は、B社警備隊(A社時代からも)の
時に、割に合わない役を引き受けていたから。
中年以降、伸びていくか落ちぶれるかは、この
「徳」によるところ大では、と考える次第です。
確かに、中年以降もテイカーであり続けるのは
どうしたものか。
しかし、警備の世界で言えばテイカーであっても
自分は、楽をしてぶら下がっているという自覚が
あり、謙虚に振る舞えば大けがはしないのでは。
これと言った能力はないけれど、長く警備員を
続けている人はこのパターンが多いです。
逆に自分にテイカーたる自覚がなく、他人を
陰で叩くなどの行為は「徳」を損なうもの。
こう言った生き様は顔に出てきます。中年以降
は特にそうです。使う側も鼻持ちならない奴、
そう思うでしょう。
結論として、リーダーなどギバー側に就く
体験は徳を積むチャンス。
搾取されたと嘆くなら、ギバーで徳を積んだ
自分が活きてくる環境を捜そう。警備業界の
外に、そういった環境があるかもしれない。
一方警備業界でやっていくなら、テイカーで
あっても、謙虚でいれば大けがはしない。
テイカーの自覚がなく、身の程知らずの
自己主張は「徳」を損ないます。
これからは、ホワイトな職場であるほど、
他人や組織に与える(もらたす)ギバーが
重宝されてきます。
逆に、組織が積んだベネフィット(利点)だけ
を頂こうとするテイカーは今後苦しくなっていく
に違いありません。
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