僕が警備員を辞めた理由

今回の記事は、警備は底辺職といった偏見
について、クライアント側の意識が一部
噛んでいる事。



そういったクライアント側の本音（？）を
知る機会があったら、どうすればいいかを
深堀って行きます。



カテゴリ「エピローグ〜さらば警備業界編」
の記事：コソ泥トラップが発端でした。



地元の青果市場施設警備で、夜間社員退勤後
巡回する休憩室に、電子レンジがありました。



僕は巡回時、電子レンジのコンセントを
抜いていました。他の隊員は抜いて
いなかったようです。



ある夜勤時、電子レンジコンセントの側に
小銭がよりどりみどり２００円程落ちて
いました。



僕は瞬間的にわかりました。
「コソ泥トラップだ」



クライアント側にしてみれば、余計な事
をしやがって、小銭を置いとけば盗むかも
しれない。カマをかけてやれ。



これは僕の推測です。しかし、小銭の
落ち方からして、故意にやった可能性が
高いとしか思えない。



窃盗事案になれば、会社は当事者を排除する
事で、内々にして幕引きをはかるでしょう。
そこまで計算しての行動ではなかったか。



舐められたもんだ、と落胆した僕は
コンセントを抜かず、その場を去りました。
もちろん小銭には一切触れず、です。



これでわかった事は、クライアント側に
とって余計な（？）行動が警備員に対する
本音を引き出した。



こいつは小銭でトラップをかければ盗む。
その後排除すれば一件落着。



今回の教訓は、警備員として踏み込んだ
行動が、クライアント側の本音を引き出した
と言う事です。



もちろん、クライアント側も警備を底辺と
ばかり思っている人ばかりではないでしょう。
上記のカマをかけたのは性根の悪い人なのか。



しかし、警備を一般人が評価するように
警備員もクライアント側を評価している。



僕はその一週間後、辞表を出しました。



もはや警備業界に居場所はない、限界を
感じていたところに、ダメ押しとなった
出来事でした。



今回僕が言いたいのは、偶然起こった事で
はなく、必然であった。



脱・警備を心に決めて、忠実に業務遂行する
中で起こったことは、何を意味するのか。



警備を卒業しなさい、という事です。



その後僕は、次の仕事が未定のまま辞表
を出し、ハローワークへ。泥縄式にも
かかわらず、仕事はつながったのです。



この結果から僕が巡回時、電子レンジの
コンセントを抜いていたのは、正解で
あったと確信します。



これまでの警備経験と知識からどうある
べきかを考えて、行動したものです。



そこまで踏み込んで業務遂行した結果、
あのようなトラップを仕掛けられた。



もう、この現場には用はありません。
仕事は楽でしたが。



コソ泥トラップを誘発するような給料の
警備会社にもです。こいつは給料が安い
から、やるだろうと思われていた。



もし、これを読んでいる皆さんが同じ
ような体験をしていたなら、ターニング
ポイントではないでしょうか。



警備業界からの転職も視野に（自己責任で）
入れるのも一考です。



真剣勝負した結果、カマかけで返された。
こんな屈辱的な環境にいるべきではない、
そう思いませんか？



真剣勝負するほど、嫌な事や理不尽な事が
起きてくる。これをどうとらえるか。



他の隊員のように、楽をしていれば
気付かなかったことなのです。



それだけの仕事に対し、もっと報われる
環境を捜しなさい、と思いませんか。
経験値MAXフラグか。



警備業界の中でいくら頑張っても、業界
の相場を超えた待遇はあり得ません。特に
地場警備会社では暗黙の掟があります。



それならば、ちょっと視点を変えて警備の
経験値が活きる、警備のような仕事を
僕は捜し始めた。



具体的には、警備業法の縛りを受けない
仕事だったのです。施設のオーナーが
自社の職員を使っての自主警備もそう。



屈辱を屈辱で終わらせないで、もっと別の
環境に視野を拡げましょう。

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