社会を評して僕は勝手に付けたもの。
失われた30年、なんて評されますが
長すぎますよね。
僕が最初に就職したIT企業では、バブルの
名残のあって、福利厚生は充実して
いました。
定期代などの通勤費に加え、月2千円の
手当がありました。靴代という名目だそう
です。
それもしばらくして廃止となり、無料だった
社員手帳も有料に。
こんな感じでどんどん福利厚生が削られて
いったのが、バブル崩壊後でした。
しかしもっと深刻なのは、年功賃金・終身
雇用の崩壊でしょう。
前にも書きましたが、世界一厳しい日本の
指揮命令権(人事権)は、年功賃金・終身
雇用のバックボーンがあってこそ。
定年まで面倒みてあげるから、どんな無理
難題でもこなしてくれ。退職金で労ってあげる
から。この取引が成り立っていました。
ところが、ブラック企業は厳しい指揮命令権
が肥大して、既得権益であったはずの
年功賃金・終身雇用はしぼんでいきます。
非正規雇用も増えて、不安定な立場で仕事を
しなければならない人が増えて来た。
姑息なものになると、正社員を謳いながら
責任だけ正社員で、待遇は限りなく非正規
に近い。これを義務だけ正社員といいます。
待遇を削り、雇用の安定を削り、成果だけを
従来通りに求められる。税金や社会保険料は
上がり続けています。
こうした「はしご外され社会」になると
行政や会社への信頼が落ちていきます。
頼れるのは現金のみなのか。
最近ニュースで目立つのは、保育士さんの
一斉退職。
責任の割に、待遇が悪すぎるというのが
第一の理由でしょう。非正規の保育士さんが
主になって回している所もあると聞きます。
これを非正規社員の基幹化と言うそうです。
給料ダンピングですね。
体制側のやりたい放題に見える、はしご
外され社会ですが、抗う方法はないの
でしょうか?
最強なのは、自分でビジネスを起こして
現金を稼ぐ。フリーランスのセーフティー
ネットは現金だけ、と言われます。
これからは、そういった生き方も加速して
行くでしょうが、誰でもできることでは
ありません。
それならば、労働法関係を学び団結する。
労働者は団結するしか、資本家に対抗する
術はありません。
警備業界でもイオンディライトの労働組合が、
仮眠時間も給料が発生すると交渉で勝ち取った
事例もあります。
会社側は黙っていれば、法律や約束を守って
くれるとは限りません。
使われる側が何も指摘しないと、理不尽な事で
あってもまかり通ってしまう。
給与不払いに対し、個人で戦った人を知って
いますが、多くの手間を必要とします。
会社側ものらりくらり。
結局不払い分を取り返したそうですが、
多くの労力を費やしました。
これが個人レベルではなく、政策レベル
になると、世論を起こしていくしかない。
労働組合にしても、現状御用組合も多く
団結にも二の足を踏むのも分かります。
一人でも入れる、社外ユニオンなども
あるので、よくよく調べてみる事が
団結の第一歩でしょう。
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