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2021年04月30日

日給月給制からの脱出

僕が警備員を辞めた理由の一つに、
「日給月給制」というものがありました。



今回は警備に限らず転職するなら、月給制の
職場を目指した方がベター、という話です。



カテゴリ「施設警備3〜ブラック企業編」で
B社時代のエピソード。



全国規模のビル管理会社であるB社は、主に
外資系保険会社ビルの警備を請け負って
いました。



僕の地元では破格?の待遇でしたが、僕が
入社した時は日給月給制でした。これまで
勤めた警備会社は全て日給月給制。



当初B社は月給制だったそうです。目先の
金額の低さに不満を抱いた現場隊員の声で、
日給月給制に移行したらしい。



隊長から聞いた話なので、どこまで本当か
分かりませんが、トップダウンでそうなった
のが真相かもしれません。



いずれにせよ、日給月給制にしてしまうと
出勤日分が給料になるので、他人が有給を
取れば、勤務日数が増え給料も増える。



有給というシステムと、それを取り易い
余裕のある人員体制があってこそ、
成り立つメリットだったのです。



その後仕事ができない隊員を、24時間勤務
いわゆる当務から外し日勤だけにしたことで、
有給が取りにくくなりました。



加えて、リーマンショックで一人隊員を
減らした事により、シフトが詰まりさらに
有給が取りにくくなり。



当時のB社は、当務に有給を使っても日勤分
しか給料が出ない変なシステムでした。故に
有給を取るなら日勤を休むしかない。



その日勤が減り、有給を取りにくくなる
デメリットを後で味わう羽目になった。
まさに自業自得?他業自損?だったわけです。



日給月給制のリスクが露わになった例でした
が、警備に限らず日給月給制は勤務がないと
給料が発生しない。



これを直撃したのがコロナ禍でした。



休業を余儀なくされれば、日給月給制の
非正規雇用者は給料がありません。有給で
補うにも限界があります。



警備でも施設が閉館になれば、休日体制に
なり、人員が減らされるでしょう。休んだ
隊員は給料が出なくなります。



僕は非正規雇用ですが、月給制なので
おかげさまでコロナ禍の直撃は免れています。



結論として、転職するなら例え非正規であって
も、月給制の職場を目指すのがベター。少なく
とも日給月給制よりはグレードは上です。



但し月給制であっても注意点があります。
それは労務管理がいい加減な職場もある、
というリスク。



固定残業代はその典型で、見せかけの総額
支給を多く見せる姑息な方法です。



実態は、提示された金額は数十時間の
残業代込みであった。なんてことが
社会問題になっています。



固定残業代を採用する企業が、まともな
労務管理をする気がない、と個人的には
観るものです。



このように、月給制であってもリスクが
あるので、実態を調べることが大事。



同時に、求人で正社員を看板に謳う雇用も
その価値がなくなりつつあります。



カテゴリ「エピローグ〜さらば警備業界編」
のD社の求人は正社員でしたが、待遇は
非正規雇用の今の職場に劣ります。



待遇の実態を吟味し、少しでも腑に落ちない
所があれば、納得いくまで調べる癖をつける事。
これが貴方の身を守る楯となります。

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かつて10年ほど警備業界で従事してきましたが 限界を感じ、同業界を去りました。 今は港湾施設保安職員として、港湾管理業務に従事しています。
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