です。ただ、思い出すのも腹立たしい。
カテゴリ「施設警備３〜ブラック企業編」
であったこと。
外資系保険会社ビルを警備する、全国規模
のビル管理会社であるB社。
地元には現場は一つしかなく、本社から
遠く離れているので、現場はB社所長と
隊長が支配していました。
この越権行為やパワハラが、後の組織転覆
に繋がるわけですが、その背後には楽をする
隊員が得をする構図（仕組み）がありました。
警備隊は３班に分かれ、シフトを組む。
隊長はシフトに入らず平日日勤のみ。
隊長の背後には事務所に所長がいます。
班の責任者は副隊長でしたが、手当削減の
口実として、便宜上班長職が登場します。
班長の下に平隊員。これが厄介者。
巡回などルーチンワークさえ手抜きし、
班長に文句だけは百人前。
僕が班長時代、もう一人の班長が嫌気が
さして、文句ばかりいう平隊員を班長に
しろ、と隊長に詰め寄ったことも。
僕が辞めた後、時間帯責任者という班長の
輪番制になったようですが、相変わらず
仕事をしない輩はしない。
隊長は礼式や清掃など担当を決め、隊員に
割り振りをしていましたが、班長に負荷が
集中する構造は変わりません。
例えば警戒棒・警戒杖の訓練。検定者に
割り振っていましたが、班長ではない
検定者は全く行わず。
もう一人の検定者が、何でしないのか！と
キレても変わらず。逆にへそを曲げる始末。
これは隊長の怠慢で、角が立つ前にその
検定者を呼び、二人だけで話すべきです。
警戒棒・杖の訓練はイヤなのか？それなら
他の担当をやってもらうような話をすべき
だったのです。
隊長は上記の角が立つ場面に居合わせて
いましたが、苦笑いするだけ。危機管理者
として失格です。
隊長は警戒棒・杖の訓練は施設警備２級の
検定受験を見据えて行う、と説明して
いました。
それならば、無資格者にも指導をさせるべき
です。職場のＤＶＤを見て勉強すればよい。
お互い訓練をし合う中で、ブラッシュアップ
の機会も得られます。
訓練も隊長が立ち会って指導すればいい話
です。それを隊長職は忙しいから、大変
だからといってしませんでした。
普段の勤務態度を見て、どこが大変なのか
ツッコミどころ満載でしたが・・・
平隊員が動く仕組みを作らないと、永遠に
警備向上の機会はない。受け身では実力は
つきません。
実際、僕から訓練を受けていた平隊員が
「やって何になる」と本音をこぼして
いました。
班長レベルが訓練しても、不真面目にやって
進歩しない平隊員に直接罰を与えることは
できません。
隊長が立ち会えば、プレッシャーを与える
効果があります。一応人事権を持っている
のですから。
隊長が直接指導に介入せず、人事権を持たない
班長に丸投げした怠慢が、組織崩壊の一因です。
というか部下が進歩する仕組みさえ考えない、
既得権益にあぐらをかいた支配構造が見て
取れます。
人事権というプレッシャーのない指導が、
どれだけの価値があるのか。楽をして
ぶら下がるだけの隊員が美味しい。
上記は僕がB社で搾取されて気づいたこと。
進歩向上する仕組みがない組織は、人材
というリソース（資源）を浪費するだけ。
一方楽をしてぶら下がるだけの隊員は、
組織転覆後、B社を全員解雇になりました。
その後どうしているかちらほら耳にします。
全員とは言いませんが、ろくなことに
なっていないようです。
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