僕が警備員を辞めた理由

今日は、徳というものの概念について
少し深堀ってみたいと思います。



近未来、経営もＡＩが行い合理性を
極めたようになる、と言われています。



働く人間はＡＩの指示で働く。まあ
ブラック企業は淘汰されていくでしょう。



ただ、労務管理に問題がなかったとして
働く人たちは幸せになるのでしょうか？



職場の人間関係に大きく影を落とすのは
経営者の「徳」であると観ています。
警備に限りませんが、警備でも顕著です。



人の上に立つ人は、能力もさることながら
徳が無くてはいけない、これからは徳が
重要視されるようになっていく。



ここで徳とは、組織の構成員を幸せに導く
見えざる統率力のようなもの。



例えば上司で、言っている事は全うで、
やっている事も特段問題は見えなくても
いまいち統率力がない人、いませんか？



生まれ持ったタレント性かもしれませんが、
ある程度歳を重ねると、その人の生き様で
徳を計ることもできます。



僕が今でも思っているのは、徳のある
リーダーの下で働きたい。



逆に徳がないとは、どういった事なので
しょうか。



カテゴリ「施設警備３〜ブラック企業編」の
Ｂ社社長。



全国規模のビル管理会社の代表であり、
外資系保険会社の警備に深く食い込んで
います。



僕が働いた現場は、地元しては破格の待遇
でした。しかし、仕事をするほど身を滅ぼす
ブラック企業だったのです。



リーマンショックで顕在化したとはいえ、
それ以前から、不穏な兆しはありました。



前隊長が排除されたプロセスや、労働契約書
を一方的に不利益変更する等。詳細は上記
カテゴリを参照願います。



それと上記を差し引いても、人間関係の
荒み様には辟易したものです。



隊員同士のあら捜しによる潰し合い。
次に誰を辞めさせるかと、休憩時間の
話は盛り上がっていました。



結局リーマンショック後のリストラで、
クビを切られたであろう隊員の内部告発が
引き金となり、入札でＢ社は切られました。



これは、現場を牛耳る所長＆隊長の職権乱用
が根源にあったと見ます。



それを許してしまったのは、現場を野放しに
してしまった管理側の怠りもありますが、
そういった人間を引き寄せたのは？



僕は経営者の徳のなさにあったと見ます。
今でもブラック企業と評判が悪い。



徳は持って生まれたものもあるかもしれま
せんが、徳を損なう行為は割と簡単です。



戦国武将大友宗麟を、部下の立花道雪が
以下のように諫めました。



「人を弄べば、徳を失う。物を弄べば
志を失う」出典は中国古典「書経」です。
人の上に立つ者に対する戒めでしょう。



現代に当てはめてみると、自分たちは一流
または特別だという、既得権益にかまけて
謙虚さがない浅ましさ＝徳の欠如か。



ところで徳について、転職時にリサーチする
のはかなり難しい。表に現れにくいパラメータ
です。



だからこそ、警備で培った観察眼を大事に
して欲しい。特に第一印象に気を付けて
見る。



まとめると、率いる組織や部下を幸せに導く
には徳も必要。



徳は持って生まれた素質かもしれないが、
失うのは割と簡単である。



トップに徳がないと、現場（の人間関係）
が荒れる。または直属の上司の職権乱用を
促す。



組織に徳があるかどうか、転職時に見極める
のは難しい。だからこそ警備で培った観察眼
を大事にして欲しい。



これからの時代「徳」というパラメータも
重要になっていくに違いありません。

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