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2021年02月24日

期待以上の活躍をするな

前記事に続き、今日の記事もやや挑発
めいた、そんな記事になるかもしれません。



この原点になっているのは、僕の持論で
ある「仕事は自分は幸せになるために
するもの」なのです。



それでは、なぜ期待以上の活躍をするのが
NGなのでしょうか?



大きな背景に、警備業界の給与体系が
あります。



日給月給制が多数を占めて、日雇いの
延長の感は拭えません。



貢献度を見て、時給単価が上がる会社も
ちらほら聞きますが、多くは昇給もなく
ボーナスといっても数万円の寸志程度。



隊長など責任者手当を支給する会社も
多く見られますが、万単位の手当は
まずありえません。



教育に熱心な会社であれば、検定合格者
に手当を出すところもあるようですが、
これも月数千円でしょう。



いくら活躍しても給与はほぼ同じ。むしろ
経営状態が悪くなれば、貢献度に係わらず
給与が下がる事こともあり得ます。



こんな環境では、いくら頑張って業務に貢献
しても、搾取されるだけ。



上記のような絶望感に苛まれた僕は、警備
業界からの脱出を決意したのです。



上記の給与体系から外れるには、事務所に
上がりスタッフとして勤務するしか
ありません。



小さい会社であれば、幹部候補でしょう。
ただこの手の出世は出来レースが多い。



地場中小会社なら幹部は創業者一族で
固められています。



もし運よく、幹部として迎えられたにしても、
外様扱いは避けられない模様。



会社が不祥事を起こせば、トカゲの尻尾切り
よろしく、以前紹介した記事のようなことも
あり得ます(記事:警備業界からの追放



このことを鑑みれば、期待以上の活躍をする
リスクというものが見えてきます。



警備業界を経験した人なら分かると思います
が、警備という仕事を粗末にする隊員の多い
こと。



粗末にする気はなくても、これまでの職業観
などから、我流に陥って評価されない隊員も
少なくありません。



そんな中、未経験者として僕は警備業界に
入ってきました。



約半年強の交通誘導警備を経て、施設警備へ。
我流に陥らず、あるべき姿を示す先輩の教え
を守れば、評価されました。



嬉しくなった僕は、施設警備で活躍すること
ができましたが、頑張るほど身を滅ぼすような
負のスパイラルにハマっていくのです。



カテゴリ「施設警備2〜市役所迷走編」から
「施設警備3〜ブラック企業編」の頃です。



こいつはまあ使えるけれど、責任者には
いまいち足らないという評価で留まるのが、
長く警備をするコツだったり。



そのためには、前に出ない事。言われた事
しかしない事。この積極性を抑えた戦略が
搾取から身を守る秘訣かもしれません。



まとめると、期待以上の活躍をすれば搾取の
ターゲットになりやすい。活躍した延長上に
何があるのか、業界の実情を含め考えること。



個人的に最初の1年くらいは、警備に
コミットして頑張るのも悪くないと
思っています。



そして一定の評価を得れば、視点を少し
変えて、警備だけにつぎ込む労力を他の事に
割り振る方が、人生豊かになるのでは?



例えば警備以外の仕事を捜す。副業を始める
のもいいでしょう。



いずれにせよ、今の活躍の延長上に何がある
のか、自分の幸せに資するものなのかを
考え、戦略的に動いて行きましょう。

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かつて10年ほど警備業界で従事してきましたが 限界を感じ、同業界を去りました。 今は港湾施設保安職員として、港湾管理業務に従事しています。
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